祖師ケ谷大蔵 谷村歯科医院 ブログ

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2018年4月10日
知覚過敏について

 
こんにちは。
このところ暖かい日が続いてます。
もうすっかり春ですね。

ところで皆さんは「知覚過敏」についてご存知ですか?歯磨剤のCMなどで耳にする機会が多いと思います。
歯に歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物を口に入れた時などに、キーンとしみるような痛みを感じます。それなのに虫歯などの病変は見られないような時、知覚過敏が疑われます。

原因は何なのでしょうか??

まず、歯の構造から説明します。

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歯の最表層の「エナメル質」は、刺激があっても痛みを感じません。その内層の「象牙質」には無数の小さな管状の構造物(象牙細管)があることにより、刺激をその内部の神経(歯髄)に伝達されて歯は痛みを感じます。
通常、象牙質はエナメル質に覆われているので、極端に強い刺激でない限りは痛みを感じることはありません。またエナメル質に覆われていない歯の根の部分(歯根)の象牙質は、歯茎で覆われています。
しかし象牙質が何らかの理由で露出してしまうと刺激が歯髄に伝達されやすくなり、知覚過敏が生じるようになります。

こういった事が起こる原因としては以下のものが考えられます。

①歯茎が下がる
加齢や歯周病により歯茎が下がってくると、歯の根の部分(歯根)が露出します。歯根部分はエナメル質に覆われていないため、象牙質がむき出しの状態になります。

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②過度のブラッシングにより歯の表面がすり減る
歯ブラシで強くゴシゴシと磨く習性があると、表層のエナメル質がすり減ってしまい象牙質の露出をきたします。

@2018041003.jpg


③歯ぎしり、咬みしめ、くいしばり
歯に負担がかかり、表面がすり減っていくことがあります。これらの習癖は、ご自身では気がついていない事も結構多いです。

④酸の過剰摂取
スポーツ飲料や炭酸飲料、酸っぱい食物など、酸性の強い飲食物を長時間口に含んだり、過度に摂取する事が多いと、だんだんと歯の表面が溶かされてしまいます。

⑤虫歯の治療に伴う知覚過敏
歯の治療で削った後に、歯の神経が削る前より痛みに敏感になってしまうことがあります。しばらくすると落ち着いてくる場合が多いですが、症状が強い場合は歯髄を取り除く治療が必要になることもあります。

次に対処法についてです。

まず自宅でのセルフケアです。
習性を見直す事が大切です。
「原因」の中で自分に当てはまると思った点は改善しましょう!

①ブラッシングは優しく行う
硬くない歯ブラシで、優しい力で、1本ずつ磨くようなつもりで丁寧に。
不適切なブラッシングは歯茎が下がる原因にもなります。

②食いしばりをしないよう心がける
何かに集中している時など、無意識のうちに歯をくいしばっていないか、気をつけてみましょう。食いしばりは意識することで減らせます。時々意識して上下の歯を離すよう心がけましょう。

③知覚過敏用の歯磨剤も有効
歯磨剤に含まれる硝酸カリウム(口腔内でカリウムイオンに変化)が、バリアを張るように取り巻き、神経細胞が興奮しにくくなることにより症状を軽減させます。継続することで効果が現れます。

④酸の過剰摂取に注意
酸の強い飲食物を頻繁に摂取しない、また長時間口の中に含むような摂り方をしないようにしましょう。

⑤再石灰化を促す
知覚過敏は軽度のものでは時間とともに収まり自然に治癒することがしばしばあります。
これは象牙質の露出部において唾液や歯磨剤などに含まれる再石灰化成分によって、象牙細管の微細な空隙が封鎖されてくるためと考えられます。
知覚過敏症状があるとブラッシングが不十分になりがちとなり、プラークが付着します。プラークには虫歯菌がいて酸を作り歯の表面を溶かしてしまいます。再石灰化とは逆の脱灰という現象です。プラークが溜まりがちになれば知覚過敏は悪化することも考えられます。つまり歯磨きはとても重要なのです。
以上のことから考えると、歯周病と虫歯の予防は、知覚過敏の予防につながります!


次に歯科医院 で行っている治療です。

①知覚過敏用の薬を塗布する
象牙質露出部の内部の象牙細管を、歯と同じような成分の結晶やその他様々な物質で封鎖することで、歯の神経への刺激の伝達が遮断されます。ただ、薬を繰り返し塗布する必要があります。

②すり減った部分を埋める処置をする
歯科用材料ですり減ったところを埋め、象牙質表面を被覆します。

③マウスピースを使用する
歯ぎしりが原因の1つと判断される場合は、マウスピースを作成し、これを使用することで歯への負担を軽減させます。

④歯の神経を抜く
歯の神経はできるだけ残したほうがよいのですが、痛みが激しく生活に支障が出るような場合は、歯の神経を抜く治療をします。
症状がひどい場合の最終手段です。


知覚過敏は身近な症状です。自分で注意をすれば改善できることもありますし、歯科医院での治療を必要とする場合もあります。気になるようであればお気軽にご相談ください!

藤田




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