祖師ケ谷大蔵 谷村歯科医院 ブログ

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2018年5月11日
仮歯の練習


こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。

当院ではスタッフが日々、様々な練習をしています。
歯科治療は、診察や処方だけでなく処置をする必要があり、それには正しい知識の他に技術が必要です。
歯科医師であれば、削る練習、型を取る練習、レントゲンを取る練習、石膏を流す練習
歯科衛生士は、歯石を除去する練習、セメントを練る練習などがあります。
最近特にスタッフが力を入れているのが、仮歯の作製の練習です。

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みんな真剣な眼差しで仮歯を作製しています。ひたすら練習あるのみ!

仮歯とは本物の差し歯やかぶせ物ができるまでに、歯の根を使用して一時的に付けておくプラスチックでできたかぶせもののことです。
奥歯の治療では仮歯は審美面ではさして必要ではありませんが、前歯の治療で何週間も歯がないと困りますよね。
そのため特に前歯の根の治療をする時は仮歯を作ることになります。

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スタッフが模型を使って練習した仮歯です。右上は私がスタッフへの説明のために4本の仮歯です。

ちなみにこの仮歯ですが、まともに作れるようになるには何度も練習が必要です。
何時間もかければ誰でも作れるのかもしれませんが、基本的には10分から20分以内に作れるようにしなければなりません。
仮歯を作るのはとても難しいです。
患者さまの口の中で、正確に3次元的に立体的に作る必要があるからです。
しかもゆるいと食事をした途端にポロッととれてしまうので、しっかりとしたきつさになるように調整しなくてはなりません。
歯と仮歯の間に隙間なく、また歯茎にもべったりとつかないようにしてちょうどいい高さなるように調整も必要です。
特に「残根」と言って歯ぐきから上の部分に歯が全く無い場合、仮歯の作製がものすごく難しくなります。
仮歯が歯の根にぐっと入り込み、日常生活ではずれないように作るには何十回も練習を積む必要があります。
仮歯の材料はレジンというプラスチック様の素材ですが、粉と液を混ぜ合わせて作ります。
この固まるタイミングはいくら教えても教えきれません。実際に体で覚え込まなければなりません。
レジンは固まる時に膨張します。また発熱するので患者さまの歯茎を火傷しないようにする必要があります。
また歯と歯の隙間にレジンが入り込みそのまま固まって、お口の中から取れなくなってしまうと大変なことになってしまいます。
そのために普段から仮歯を作る練習をして、様々なタイミングを憶えてもらう必要があるのです。


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仮歯を付けた後は、仮歯に関する注意事項を書いた用紙をお渡ししています。

たまに仮歯がきれいでこれで満足してしまい、治療をするのをすっかり忘れてしまう方がいらっしゃいます。
仮歯はどんなにきれいでも、本物の差し歯(補綴物)が入るまでの一時的な差し歯です。
時間が経つと隙間から雑菌が入り不衛生になり、ひどい口臭と歯の中に深い虫歯ができてしまいます。
そうなると歯を残すことが困難になって、抜歯になってしまうこともあります。

当院のスタッフが作製した仮歯がどんなにきれいでも、治療が終わるまでしっかり通ってくださいね。


 

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