祖師ケ谷大蔵 谷村歯科医院 ブログ

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2019年2月21日
噛むことの大切さについて


こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。

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皆さんが子供の頃、親や先生に「食べ物はよく噛んでから食べましょう」と言われたことはありますでしょうか?
私が小学生の頃は給食の時、先生に「牛乳もよく噛んで飲むように」と言われました。
飲み物を噛むという行為が、子供心にも意味がさっぱり分かりませんでしたが。

それはさておき、現代の食生活は加工した柔らかい食べ物が多く、なかなかしっかりと噛むということが減っています。
しかし噛むという行為(『咀嚼』といいます)は、お口の中だけでなく全身に大きく影響を与えます。

そこで今回は、『噛むことの大切さ』について説明していきます。


1 現代人の噛む回数

一回の食事で噛む回数は、戦前と戦後で大きく異なります。
戦前の食事では平均して1420回噛んでいましたが、戦後の食事では620回と激減しています。

ちなみに現代人の噛む回数は、弥生時代の約6分の1だそうです。
あまり噛まなくてもいい食事が多くなったことに加えて、常に時間に追われている現代人は食べ物をしっかり噛むことをせず、ある程度噛んだら飲み込んでしまいます。

しっかりと噛むことをしない生活を続けていると、全身にさまざまな影響が出てきます。


2 肥満

食べ物をよく噛まずにも飲み込むと、脳が満腹を感じるまで食べ過ぎてしまいます。
早食いに肥満が多いという研究結果もあります。
毎回しっかりと噛んでから食べることで、ダイエット効果が期待できるのです。


3 唾液の効果

食べ物をしっかりと噛むことで、唾液の分泌が増えます。
口の中は食べ物を食べると酸性になり、虫歯の原因になります。
唾液が多く出ることで酸性度を中性に戻したり、口の中に残った食べ物を洗い流す自浄作用が働きます。

また唾液の成分には、溶け出した歯の表面を修復する『再石灰化』の効果もあります。
よく噛んで唾液をしっかりと出すことで、虫歯や歯周病、口臭の予防効果があるのです。


4 顎の発達

顎は大人の歯が生え始める、6歳ぐらいからだんだんと大きくなります。
この大事な時期に柔らかいものやハンバーガーなどのジャンクフードばかり食べていると、顎があまり大きくなりません。
そのため生え変わりの時に永久歯が並ぶスペースが足りず、歯並びが悪くなってしまうのです。

歯並びが悪くなるとしっかりと噛むことができず丸のみになってしまうので、さらに全身に悪影響がでてしまいます。

あとから歯並びを治すためには矯正をしたり、何本か歯を抜く必要も出てきてしまいます。

また顎は骨と軟骨と筋肉によって成り立っていますが、よく噛んでいないと顎の筋肉もあまり発達しません。
すると硬いものを噛むとすぐ疲れたり、顎が痛い・音がする・開きづらい・引っかかるといった『顎関節症』も起きやすくなってしまいます。


5 脳への影響

よく噛むことで脳の働きが良くなります。
噛む行為は脳細胞を刺激して活性化させ、それにより頭がすっきりします。
さらに年配の方には痴呆の予防効果もあります。

またよく噛むことで脳内物質の働きの一つとして、内臓脂肪の分解も促進することが分かっています。
空腹感が満たされるのと内臓脂肪の分解とで、ダブルのダイエット効果があるのです。


以上のように、食べ物をしっかりと噛むということはとても重要なのです。
噛む行為、『咀嚼』は男女問わず、子供からお年寄りまでさまざまな影響があります。

普段の食事では柔らかいものばかり食べず、噛み応えのあるものも取り入れましょう。
そして食べ物を飲み込む前に、もう少ししっかりと噛むようにしてみましょう。

 

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