祖師ケ谷大蔵 谷村歯科医院 ブログ

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2019年3月29日
口臭の原因『舌苔』


こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。

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今回はお口の中でも味覚に関係する組織である、『舌』の表面の層について説明します。
舌の表面はどんな状態になっているのでしょうか?


舌の表面は一見つるつるのような感じがしますが、実際には結構でこぼこしています。
そして舌の表面には白い層がついていることがあります。
この白い層のことを『舌苔』といいます。


1 舌苔とはどのようなものか?

この白い層の正体はなんだと思いますか?
これは食べ物のかすがかまっているのではありません。
口の中の粘膜、歯ぐき、舌の表面の組織のはがれ落ちたものに、食べかすと細菌が混ざったものです。
舌の表面はでこぼこしているので、その隙間に入り込んだものが白く見えるのです。

この白い層、『舌苔』に含まれるタンパク質が口の中の細菌に分解されると、腐敗ガスを発生させます。
実は口臭の最大の原因がこの『舌苔』なのです。

統計によると口臭の原因の60パーセントはこの舌苔が原因といわれています。
そのため普段から口臭が気になる方は、どんなに一生懸命に歯を磨いていても臭いが無くなりません。
お口のニオイが気になる方は、歯を磨くと同時に舌も磨く必要があります。


2 舌苔を取り除くには?

舌苔を完全に取り除くことはできません。またうがいだけでも取り除くことはできません。
しかし適切に掃除をすることで、いつも清潔に保つことができます。

舌の表面は味覚を感じる、『味雷細胞』が集まっているので、歯ブラシでゴシゴシ磨くと舌の表面を傷つけてしまったり、味覚が鈍くなってしまいます。
ガーゼでやさしくふき取ったり、薬局で売っている舌磨きを用いて取り除く方法をお勧めします。

また1日に何度も磨く必要はありません。1日に1回か数日に1回で十分です。
舌苔の付き方には個人差があります。さらに体調や食べ物の種類と頻度で大きく変わってきます。


3 舌苔の状態

通常、舌は筋肉組織なのでピンク色をしています。
しかし歯ブラシを正しく行っていなかったり虫歯や歯周病がひどいと、お口の中の細菌も増えるため舌苔が増えて白くなります。

抗生剤や様々な薬を連用していると舌苔は黒くなります。
また、たばこを吸う人は舌苔が茶褐色をしています。


4 舌苔に似ている病気

舌苔は白いのですが、これに似た病変として、『白板症』があります。

白板症は前癌病変の一つで、舌癌になることもありますので、一部分だけ変に白い場合は早めに歯科医院で診てもらいましょう。

また一般的にでこぼこしているのが正常な舌の表面が、つるつるの場合は内臓疾患や栄養不良の可能性があります。


舌を鏡で見たときに、変に白かったり荒れていたり普段と違うと感じたらすぐに歯科医院に連絡してくださいね。


 

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