祖師ケ谷大蔵 谷村歯科医院 ブログ

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2020年1月17日
口内炎

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こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。

お口の中にできる病気といえば、『虫歯』 と 『歯周病』 が2大疾患です。
それ以外にお口に関するトラブルは、『詰め物・被せものの脱離』 『入れ歯の不具合』 『腫瘍』 『事故による打撲・歯の脱離』 『顎関節症』 『歯並びの不具合』 そして、『口内炎』 です。

口内炎のできる頻度には個人差がありますが、よくできる人にとって口内炎は本当に煩わしい疾患です。
お口の中に口内炎ができると、何もしていなくても痛かったり、しゃべったり歯がこすれただけでもひりひりします。
ましてや食事ともなると、酸っぱいものや辛いもの、スープなどの熱いものがしみて食事をとるものおっくうになってしまいます。
今回はできるとつらい、『口内炎』 について、説明していきます。


口内炎とは?

口内炎とは、頬の内側や舌の表面、側面、歯ぐきなどの粘膜部分に炎症が起きてはれたりただれたり擦りむいたような状態になっている状態のことで、病理学的には粘膜組織に炎症が起きている状態のことです。

風邪などの病気になっているとき、忙しくて疲れていたり寝不足など主に体の抵抗力が弱っているときに口内炎になりやすいです。
ほかにもビタミン不足や季節の変わり目にも口内炎になることが多いです。


口内炎の種類は?

口内炎には主に原因によって4つの種類があります。

1 アフタ性の口内炎

口内炎の表面が擦りむいたような状態で周りが少し腫れた状態になっています。
口内炎の中でも一番よくできるタイプです。
ビタミン不足、体調不良、睡眠不足などが原因となります。

2 カタル性の口内炎

口内炎の表面が傷になっていたり、赤く腫れて炎症をおこしている状態です。
原因は外傷性のものになります。入れ歯のバネや金具があたっていたり、合わない入れ歯や矯正の金具がこすれて傷になってしまったときにできやすいです。

また親知らずや歯並びの悪い歯が頬の内側に当たっていたり、虫歯で歯が欠けて鋭縁で軟組織を傷つけている場合もできやすいです。

3 ウイルスが原因の口内炎

ヘルペスウイルスなどによってできる口内炎です。
唇の裏や口角にできやすく、傷状ではなく水泡を伴って腫れてきます。
なかなか治らず、水泡部が破けてかなり痛みを伴います。

4 カンジダ菌が原因の口内炎

カンジダ菌に感染することで、口の中に白い口内炎ができます。
舌などに点状の白苔ができます。
この口内炎は痛みがありませんが、カンジダ菌はカビ菌の1種です。
主に口腔内が不衛生だと悪化しやすくなります。

また、このカンジタ菌による口内炎は、Candida albicansという菌ですが、正常でも口の中に存在します。
しかし疲れや体調不良など免疫力が低下した際に、この口内炎になることが多いです。
入れ歯が不衛生だと、カンジダ菌の口内炎になりやすいです。
年齢層としては、乳幼児や老人と妊婦で発症しやすいです。

5 白板症・口腔癌

口内炎とは違いますが、口の中の粘膜に白い瘢痕ができたり、爛れた部分が大きくなってきたり出血を伴うものは、口内炎ではなく、前癌病変の白板症や口腔癌の可能性があります。
白板症のWHOの定義によると、『摩擦によっても除去できない白い病変で、他のいかなる診断可能な疾患にも分類できないもの』 となっています。
中高年で発生しやすい疾患です。白板症は前がん病変なので注意が必要です。

口腔癌は頬の内側や舌にできます。
また進行のスピードが速く、病巣の形が明瞭ではありません。


口内炎の予防方法

口内炎には上記のようにいろいろな原因と種類がありますが、基本的にはお口の中を常に清潔にすることが大切です。
食後や就寝前には歯を磨いて歯垢や食べかすを取り除きます。
マウスウォッシュを使用してうがいをする事も効果的です。

寝不足や疲れ、ストレスも口内炎の原因なので、普段から規則正しい生活習慣を身につけましょう。
入れ歯をしている方は、毎日丁寧に入れ歯を磨いて清潔にしましょう。
市販の入れ歯洗浄剤も定期的に使用すると効果的です。
入れ歯を入れて痛みがあったり不具合があれば無理に使い続けず、歯科医院で診てもらいましょう。


口内炎の治療方法

口内炎になってしまうと、すぐにもとに戻すことは難しいです。
イソジンなど殺菌効果の高い洗口剤を使用したり、口内炎の軟膏を塗布して痛みを緩和させます。
過度の香辛料の使用や刺激物、酸性度の高い食べ物・飲み物は避けるようにしましょう。
たばこも口内炎の治癒を遅らせることになるので控えましょう。

直接的な治療としては、歯科用のレーザーを当てることで、痛みを和らげたり治癒を促進させることができます。(保険外治療)
口腔カンジダ病では、抗真菌薬を処方します。
また、白板症や口腔癌が疑われる場合は、速やかに大学病院の口腔外科に紹介致します。


以上、口内炎について説明しましたが、通常の口内炎であれば1週間から10日程度で自然に治ります。
もし、いつまでたっても治らない場合は、一度歯科医院を受診して口の中を診てもらってください。


 

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