祖師ケ谷大蔵 谷村歯科医院 ブログ

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2020年2月 1日
フッ素を塗って虫歯の予防

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こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。


虫歯にならないようにする方法としては、毎日の歯ブラシが効果的です。
他にも、歯間ブラシを使ったりデンタルフロスが歯と歯の間の虫歯をの発生を防いでくれます。
歯磨き前や後にデンタルリンスでうがいをするのもとてもいい方法です。
さらに歯にフッ素を塗ることで虫歯を予防することができます。

今回は虫歯を予防する対策の一つ、『フッ素』 について説明していきます。


フッ素とは?

フッ素とは自然界にある元素の一つで、様々な動植物と土の中にも含まれている物質です。
身近なところでは、緑茶や魚等にも含まれております。
そのため、適切な濃度で使用すれば重篤な副作用はありません。
このフッ素を取り入れることで、健康にとても役立ちます。

 
フッ素の効果について

フッ素は実際、歯に対してどのような効果があるのでしょうか?

1 フッ素を歯に塗布することで、歯の表面に虫歯菌に対して抵抗力のある膜を作る

歯の表面の組織を『エナメル質』といいますが、この表面の結晶構造を変化させて虫歯菌が出す酸に対して耐性を作ります。
この膜は半永久的なものではないので、定期的にフッ素を塗って維持する必要があります。

2 虫歯菌によって溶け始めた歯の表面を再石灰化することで修復する

歯の表面は顕微鏡レベルでは、常に虫歯菌や飲食物の酸によって溶けています。
しかし唾液の中のカルシウム成分によってすぐに修復されていきます。
フッ素はこの作用を強化して、酸による歯の脱灰が限界を超して歯がもとに戻らなくなる状態にならないようにします。

3 虫歯菌が発生して活動する力をフッ素の抗菌、抗酵素力で低下させる

虫歯菌は歯垢や歯石を栄養源として成長しますが、フッ素の効果で虫歯菌が成長するスピードを遅くさせるため、結果的に虫歯になりにくくなります。


フッ素をどのように取り入れるのか?

フッ素入りの食品や口腔ケア製品はいろいろあります。

1 フッ素入りガムを噛む

砂糖の代わりの甘味料キシリトールは虫歯の発生に効果がありますが、フッ素入りのガムもあります。
しかしガムに含まれているフッ素濃度はとても低いため、それほど効果はありません。

2 フッ素入りの歯磨き粉を使用する

普段の歯磨きでフッ素入りの歯磨き粉を使用する方法です。
現在市販されている歯磨き粉にはたいていフッ素が配合されていますので、知らず知らずのうちにフッ素を取り入れています。
ただし歯磨き粉に配合されているフッ素濃度は、ガムと同様それほど高くありません。

3 フッ素入りの洗口剤でうがいをする

フッ素溶液を適量に希釈してうがいします。夜寝る前にうがいをするととても効果が高いです。

4 フッ素を直接歯に塗布する

この方法は自宅ではなくて、歯科医院で行います。
高濃度のフッ素溶液(9,000ppm)を歯を乾燥させてから直接塗布します。
効果がとても高いのですが、3ヶ月ぐらいすると効果が薄れてきますので、3ヶ月検診の際に合わせてフッ素を塗布すると効果が持続します。


どんな人に効果的?

基本的にフッ素は歯があるすべての人に効果があります。
もう少し詳しく見ていきましょう。

1 子供

子供の乳歯や、生え変わり直後の永久歯はとても柔らかいです。
そのため、一旦虫歯が進むと急速に何本も虫歯になることがあります。
一生使い続けていく永久歯が、生えて1年もしないうちに虫歯になってしまうのは本当にもったいないです。

また、子供は上手く自分の歯を磨くことができません。
お母さんが仕上げ磨きをしても限界があります。
デンタルフロスや歯間ブラシも使うのは非常に困難です。
さらに、歯が乳歯から永久歯に生え変わる6歳から12歳までは、乳歯と永久歯が混在したり抜けた乳歯の周りが腫れて不衛生になることがあります。
定期検診の際に継続してフッ素を塗ることをお勧めします。

2 妊婦さん

妊婦さんは胎児への影響から、フッ素を塗ることは残念ながらお勧めできません。
ただ、普段の食生活や歯磨剤に含まれているフッ素の量であれば問題はありません。

出産後は、フッ素を塗って積極的に虫歯を予防しましょう。
赤ちゃんの口の中は最初無菌状態です。
お母さんやおじいちゃんおばあちゃんがチューをすることで、虫歯菌を移してしまうのです。
さらに、お母さんが食べ物を口移しにあげることでも虫歯菌が移ってしまいます。
赤ちゃんに食べ物を与える際は、口移しにあげるのはやめましょう。
お母さんもフッ素で虫歯予防をして、子供に虫歯菌が移らないようにしましょう。

3 大人

大人になると、歯の表面のエナメル質が固くなるので子供よりも虫歯になりにくくなります。
しかし、大人の虫歯は歯と歯の間や歯と歯茎の間にできやすいのですが、フッ素を塗ることで虫歯になりにくくなります。

4 高齢者

高齢になると、歯の周りの骨や歯槽骨が吸収して、歯根が出てきて歯根虫歯になることがあります。
フッ素を定期的に塗布することで、このような歯の根や歯と歯の間の虫歯を予防することができます。


フッ素は、虫歯予防にとても有効です。
上手に活用して、いつまでも健康を保ちましょう!

 

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