祖師ケ谷大蔵 谷村歯科医院 ブログ

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2020年4月27日
『新型コロナウイルス感染症』に関する歯科医師からのご提案


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こんにちは、歯科医師の鈴木です。

現在、新型コロナウイルスの感染予防のため、歯科治療を控えている患者さまがとても多いです。
しかし、歯垢と歯石がついていたり虫歯や歯周病があると、ウイルスによる感染を起こしやすくなります。
歯科医師の立場からすると、歯科医院ではコロナウイルスによる感染の騒動が起きる以前からきちんと感染予防対策が行われていますので、決して怖がることなくちゃんと歯科治療を受けられたほうがいいと思います。
これからそれについて詳しく説明をしていきます。


【歯科の病気の面から】

歯科治療を受ける第1の理由は、まず 『虫歯と歯周病の治療』 です。
虫歯と歯周病は、ご自分の口の中に存在する細菌による感染症です。
そして、自身の免疫力が低下すると、細菌の活動性が高まり、痛みや腫れが出現します。
そうならないためにも、できるだけ早く虫歯と歯周病を治す必要があるのです。

歯科治療を受ける第2の理由は、『ウイルス感染を未然に防ぐ』 ためです。
仮に、ウイルスが口の中に侵入したとします。
これらのウイルスは舌や喉で増殖して体の中に入り込みます。
しかしそうさせないためには、歯に付着する歯垢をきれいに取り除くのがたいへん効果的です。

どうして歯垢を取ることがウイルス感染を防ぐのに効果的かというと、歯垢はウイルスによる感染を助けてしまう のです!
歯垢の中には 『プロテアーゼ』 『ノイラミニダーゼ』 という酵素が存在します。
これらの酵素はウイルスが実際に口の中に入った後で、ウイルス感染を助けてしまうのです!

まず 『プロテアーゼ』のせいで、ウイルスはより粘膜を通過しやすい状態になり、『ノイラミニダーゼ』 のせいで、細胞内で繁殖したウイルスが、他の細胞へと広がりやすくなります。

ウイルス感染を防ぐためにも、歯垢、歯石を取り除くことはすごく大事です。
お口の隅々まで歯垢を取り除くことは、セルフケアのみでは不可能です。
そのためかかりつけの歯科医院で、しっかりと歯垢や歯石をとってもらいましょう。


現在テレビをつけると不安をあおるよなうな報道ばかりです。
今のような自宅にこもって、不安を感じている状態が続くと心身ともに疲弊してしまいます。
お口のトラブルも増えてきて、味覚がおかしい、舌が痛い、しびれる、顎が痛い、どこかわからないが歯が痛いといった症状が出やすくなっています。

このような不定愁訴は、心労によるストレスで体の免疫力が低下していることから来ています。
そのため、以下で述べるような対策をして、コロナや不安感に負けない体を作っていきましょう。


【対策のご提案】

対策1.
毎日、テレビやネットからコロナの情報(主に悪い情報)が入って来ます。
なかなかいいニュースは発信させれません。
そのためテレビを見続けていると、だんだん憂鬱になってきてしまいます。

頭の中がコロナのことばかりになってしまうのを防ぐため、日中にあえてテレビを見ない、スマホなどでSNSを見ない時間を確保しましょう。
その時間は、コロナ情報ではなく他のことに意識を向けましょう。
できればポジティブになることや、楽しいことを考えると体の免疫力も高まっていきます。

対策2.
心と身体は密接な関係があります。
ストレスが強いと胃潰瘍になるように、心を病んでいると体の働きも悪くなってしまいます。
逆に、体を動かすと心も強くなっていきます。
なかなか公園やジムに行くことはできませんが、お家でできるストレッチやエクササイズをやってみましょう。

安倍首相も非常事態宣言の時におっしゃっていたように、散歩をするのは何ら問題はありません。
ぜひ、ウォーキングやストレッチをしてみてください。
体を動かすと血液の循環が良くなり、体の隅々まで細胞が活性化されます。
脂肪の減少、筋肉の増強、新肺機能の向上、そしてメンタルの強化にとっても役立ちます。

対策3.
毎日食後はていねいに歯を磨きましょう。
家にいてダラダラしてしまうと、歯磨きもおろそかになってしまい、ウイルス感染のリスクが高まります。
歯磨きと一緒にマウスウォッシュも併用するととても効果的です。

対策4.
歯科医院で歯垢・歯石を取り除いてもらいましょう。
かかりつけの医院で決められた間隔で通いましょう。
今は痛みがなくても、虫歯や歯周病が悪化したり、ウイルスに感染してからでは遅いのです。
定期検診はみなさんの健康を守るためにとても役に立ちます。


【おわりに】

今、私達に出来る大切な事は、『密集・密接・密閉を避ける事』 です。

そして、ウイルス感染しないようにしたり、重症化させないためにできる数少ない予防方法が、『歯の治療』 なのです。
歯科医院では、スタッフがマスクとゴーグルをして、使い捨てのものを使ったり器具も殺菌消毒をして感染予防対策をしています。
むしろ混んでいるスーパーやコンビニに行くほうがよっぽど感染リスクがあります。
虫歯や歯周病になっていたり、定期検診で歯周病の進行を食い止めている患者さんが歯科治療を止める必要は全くありません。


皆さんと、この難局を一緒に乗り越えていきましょう。

 

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