祖師ケ谷大蔵 谷村歯科医院 ブログ

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2020年9月27日
セルフケアの種類と方法について


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こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。

前回のブログでは、歯周ポケットを改善して健康な状態に保つには、セルフケアと歯科医院での定期的な検診が有効と説明しました。
では、普段おこなうセルフケアはどうやって行えばよいのでしょうか?
今回は、『セルフケアの種類と方法』 について説明いたします。


セルフケアの基本は歯ブラシ

虫歯と歯周病を防ぐためにまず行うことは、やはり毎日の歯ブラシです。
しかし、歯ブラシもやり方を間違えると逆効果になったり、歯と歯ぐきを傷つけてしまいます。
まず歯ブラシの回数ですが、できれば一日3回、通常でも2回はしましょう。

歯ブラシのタイミングは、夜寝る前と朝起きた時です。
夜寝ているときは唾液の用が少なくなります。
すると唾液で食べかすや歯垢を洗い流す作用が減少して、細菌が大繁殖します。
虫歯や歯周病の原因菌が増えることで、次第に虫歯や歯周病になるのです。
口の中だけでなく、細菌を飲み込むことで体調不良になることもあります。
夜寝る前と朝一番に歯を磨くことで、細菌の繁殖を防ぐことができるのです。

また最近の常識として、食後すぐの歯磨きはお口に残っている食べ物が研磨剤や歯を溶かす酸として働いてしまい歯を傷つけてしまうため、しないほうがいいとされています。
最低でも食後30分経ってから歯を磨くようにしましょう。
「食後3分以内に磨こう!」というフレーズは過去の常識です。
今では歯にとって良くないということがわかっていますので、このフレーズは忘れてしまいましょう。

歯ブラシの種類ですが、基本的には毛先が細くて硬さは普通のものがおすすめです。
毛先が細いほうが、前回ご説明した歯周ポケットの奥まで入ってくれるので効果的です。
あまり柔らかすぎる歯ブラシは毛先がそっくり返ってしまうので歯垢が取れません。
歯周病が進んで普通の硬さの歯ブラシだと痛くて磨けない、といった場合に使うようにしましょう。
硬い歯ブラシは、女性など手の力が弱くて歯垢を落としきることができない場合は有効です。
ただし毛先が硬いと弾力が少なくて隙間に届きにくくなります。

たまに、「歯ブラシが硬くないと磨いた気がしない」 といった方がいらっしゃいますが、歯がどんどん削れて歯がしみる『知覚過敏』になってしまったり、歯の柔らかい部分が露出して虫歯になりやすくなってしまいますので気をつけましょう。


洗口剤を活用しよう

液体タイプのセルフケア商品には大きく分けて2種類あります。
一つは歯ブラシをする前に口に含む 『液体ハミガキ』 です。
液体ハミガキはデンタルリンスとも言います。
これは一般的なペースト状の歯磨き粉の替わりに使用します。
様々な薬用成分が歯を磨いた際に効果があります。

もう一つは歯ブラシの後に使用する、『洗口剤』 です。
洗口剤はマウスウォッシュと呼ばれています。
歯ブラシをしてお口をすすいだ後に使用することで、口中の殺菌・消毒、口臭の防止、歯垢と歯石の沈着予防に効果があります。
マウスウォッシュをした後は口をすすぐことはしません。効果が半減してしまいます。

さらにどちらのタイプもアルコールタイプとノンアルコールタイプがあります。
アルコールタイプは殺菌効果や清涼効果が高いのですが、刺激が強かったり口内炎や傷があるとすごくしみるため使用できません。
ノンアルコールタイプは刺激が少ないので万人向けです。
ただしお口をブクブクすると泡だらけになってしまうのでやや使いづらいです。


デンタルフロスや歯間ブラシを活用しよう

どんなに丁寧に歯ブラシをしても、歯と歯の間の歯垢は落とせません。
たいてい虫歯になりやすいところは歯と歯の間なのです。
そこで役に立つのが 『デンタルフロス』『歯間ブラシ』 です。

デンタルフロスは細い糸で歯と歯の間に通します。
種類も色々ありますが、おすすめはワックスが付いていて滑りが良いタイプです。

歯間ブラシは金属製の細くて短いワイヤーにナイロンの毛先が巻きつけてあります。
歯周病で歯と歯の間に隙間ができてしまったり、歯並びが悪くて隙間がある場合にとても効果的なツールです。
隙間が大きい場合はデンタルフロスでは歯垢が取り切れないため、そういった際には歯間ブラシをおすすめします。

なお歯間ブラシは歯と歯の間に入らなければ使う必要はありません。デンタルフロスだけで十分です。
歯と歯の間の隙間が殆ど無いのに無理に歯間ブラシを入れると、歯ぐきを傷つけてしまい隙間が広がってしまうため逆効果です。
歯間ブラシにはワイヤーの太さで種類がいくつかありますので、自分のお口にあった適切な太さのものを使用しましょう。



ガムを噛むのは効果的?

ガムを噛む事で唾液の分泌が促進されますので、口中を浄化する作用があります。
ただし、ガムを噛むことは歯ブラシの替わりにはなりません。
またガムに砂糖が入っていると本末転倒です。
ガムを噛むときは、成分をよく見て代替糖である 『キシリトール』 が入っているものを選びましょう。
ここで注意が一つ。キシリトールが入っていても砂糖やブドウ糖加糖が入っているものはあまり効果がありません。
甘味成分としてキシリトール100%のものを選びましょう。
もし歯科医院で販売しているのであれば、まずキシリトール100%と思って間違いないでしょう。


お口の健康を保つことは虫歯と歯周病の予防だけでなく、全身の健康やインフルエンザやコロナウイルスの感染防止のためにもとても重要です。
しかし残念ながらこれらのセルフケアを頑張っていても、次第に歯垢と歯石は溜まっていきます。
そこでセルフケアに加えて、歯科医院での定期検診を活用しましょう。

歯科医院では溜まった歯垢と歯石を取り除くだけでなく、定期的に歯周ポケットを測定したりレントゲンを撮影することで、見えない病巣を早期に発見し、対処することができます。
セルフケアとプロのケアで健康な体を維持しましょう。

 

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