祖師ケ谷大蔵 谷村歯科医院 ブログ

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2020年10月 6日
歯周病の原因菌となりやすい人の特徴について


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みなさんこんにちは。だんだん肌寒くなってきましたね。
体調にはくれぐれも気を付けましょう。
今日は、『歯周病の原因菌の種類と歯周病になりやすい人の特徴』 についてお話しします。

皆さん歯周病ってどんな病気かご存知ですか?
歯周病とはただ歯ぐきが腫れているというだけではありません。
あごの骨が溶けて、最後は歯が抜けてしまうとても怖い病気です。

歯周病初期では細菌の塊、歯垢(プラーク)によって歯ぐきが炎症を起こし、歯と歯の間の歯ぐきは丸く腫れぼったくなります。
更に色は真っ赤になります。歯周ポケットは4mm以内です。
皆さんの中には歯ブラシをして出血してくる方もいるのではないでしょうか?
それはもしかしたら歯周病の初期状態かもしれません。

歯周病中期では初期症状から更に進行すると歯周ポケットは5mm~7mmまで深くなります。
歯周病は骨が溶けて歯を支えきれなくなり揺れてきてしまう病気ですが、痛みがほとんどないので痛くないから大丈夫と思っていると、気づかないうちに骨が溶けていることがあります。

重度の歯周病になってしまうと、歯ぐきは下がり骨が溶け歯と歯の間が目立ってきます。
さらに歯がグラグラしてくるので噛み難かったり、話しづらい、口臭が気になると言ったことも出てきてしまいます。
こうなるといくら歯科医院で治療しても元には戻りません。


《歯周病の菌について》
歯周病は様々な有害な菌が原因で発症してしまう病気です。
歯周病の原因菌にはたくさんの種類がありますが、今回は特に 『red complex(レッド コンプレックス)』 と言われる最も害を及ぼす3種類を紹介します。

◎porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)
偏性嫌気性グラム陰性桿菌で、他の菌とバイオフィルム(歯ブラシでは取れないほどの強固な病的な膜)を作ります。
更にこの菌は内毒素を持っています。
この内毒素によって歯を支えているあごの骨(歯槽骨)の吸収を引き起こします。

◎tannerella forsythensis(タンネレラ・フォーサイセンシス)
嫌気性グラム陰性菌。紡錘状のような形をしており、同じく内毒素を持っています。
  
◎treponema denticola(トレポネーマ・デンティコラ)
嫌気性グラム陰性菌。らせん状のような形をしています。
歯茎の隙間から血管の中に入り込みます。

今紹介したのは3つだけですが、歯周病の主な菌は約15種類以上もいるそうです!
歯周病の原因菌の多くは嫌気性菌という、空気を好まない菌です。
歯周ポケットが深くなると空気があまりない空間が多くなり、この歯周ポケットで大繁殖してしまいます。


《歯周病になりやすい特徴》
歯周病になりやすい人には以下のような特徴があります。

①喫煙
タバコを吸う人は吸わない人に比べると歯周病リスクが圧倒的に高くなっています。
なぜかというとタバコの中に含まれているニコチン、これは免疫力を低下させる作用があります。
他にも血管収縮作用があるため歯茎からの出血が起こりにくいので、歯周病にも気づかないことがあります。
また、唾液の分泌量も低下するため歯石やプラークがつきやすくなります。
すると歯周病原因菌が繁殖して、さらに歯周病が悪化するのです。

②糖尿病
歯周病と糖尿病は双方で密接な関係にあります。

・糖尿病→歯周病
糖尿病により免疫の働きが落ち感染症に罹患しやすくなります。
さらに高血糖になると炎症が強くなるので悪化しやすくなります。
糖尿病の人が歯周病になると、治療もかなり困難になります。

・歯周病→糖尿病
歯周病により炎症性物質がたくさん作られ、インスリンの働きが抑制されてしまいます。
そうなると血糖コントロールが悪くなり糖尿病になってしまいます。
糖尿病になると、失明や手足の血流循環不足で壊死して切断になるリスクも出てきます。

③ストレス
ストレスを感じていると自律神経が乱れ免疫が低下して歯周病になってしまうことがあります。
歯周病の原因菌をゼロにすることはできませんが、通常は白血球などの免疫作用で病気になるのを体が防いでいるのです。
しかし、ストレスが続くことで口腔内環境が悪化して歯周病になってしまうのです。

これら喫煙・糖尿病・ストレスの他にも、食習慣・薬の影響・不適合なかぶせもの・肥満・遺伝なども歯周病の感染と重症化に関係があると言われています。


以上、歯周病の原因菌と歯周病になりやすい人について解説をいたしました。
歯周病にならないように毎日の歯ブラシやフロスと歯科医院での定期検診を徹底して、80歳まで自分の歯を20本以上残せるように頑張りましょう!
ちなみに当院では、通常歯石が付いてくる3ヵ月ごとの定期健診と歯石の除去をお勧めしています。
日頃どんなケアをすれば良いのかわからないなどあればスタッフに声をかけてくださいね。
 
DH 関

 

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