【歯科医師解説】歯周病予防は食事から!歯と歯茎を強くする栄養素と食べ物

こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。
今回は、毎日のお食事からお口の健康を守る「歯周病と栄養バランス」についてお話しします。

1. 歯周病は「生活習慣病」?食事との深い関係

歯周病は歯周病菌による細菌感染ですが、メタボリックシンドロームなどと同じように「生活習慣病」の一つと言われています。

そもそも、お口の中の歯周病菌を完全にゼロにすることはできません。しかし、大昔の人々には歯周病はなかったと言われています。現代になって、加工食品や柔らかい穀物を中心に摂取するようになり、栄養バランスが崩れたことが、歯周病を発生・進行させる大きな原因となっているのです。

つまり、歯周病を予防するためには、毎日の正しい歯磨きだけでなく「食事と栄養バランス」を整えることが非常に大切になります。

2. 歯と歯茎の健康を守る!積極的に摂りたい栄養素

お口の環境を整え、歯周病や虫歯を防ぐために必要な栄養素と、それが多く含まれる食品をまとめました。毎日の献立の参考にしてみてください。

栄養素 全身・お口の中での働き 多く含まれる食品
タンパク質 歯にカルシウムが定着するのを助ける。筋肉や血液を作る。 肉、魚、牛乳、卵、大豆製品
ビタミンA 歯の表層(エナメル質)の形成に関与。粘膜を健康に保つ。 トマト、人参、かぼちゃ、レバー、うなぎ
ビタミンB1 炭水化物を分解してエネルギーを作る。元気になる栄養素。 豚肉、ハム、大豆、たらこ、鮭
ビタミンB2 歯肉の腫れや傷の修復に効果を発揮。細胞の再生を促す。 レバー、卵、脱脂粉乳、納豆
ビタミンC 象牙質を作り、歯のぐらつきや出血を防ぐ。感染症を予防。 いちご、レモン、キウイ、トマトなど
ビタミンD 顎の骨を作り、歯の石灰化を促す。カルシウム吸収を助ける。 魚、卵、きのこ類(※日光浴でも生成)
カルシウム 丈夫な歯や骨を直接作る。(不足すると歯から溶け出します) 牛乳、乳製品、大豆、小魚、小松菜
リン カルシウムと共に骨や歯を形成する。(※摂りすぎに注意) 魚、牛乳、大豆、肉類

3. 現代の食生活で要注意!「リン」の摂りすぎ

上記の表にもある「リン」は、現代の食生活では不足することはあまりなく、むしろ「摂りすぎ」が問題になっています。

その大きな原因の一つが、加工食品や清涼飲料水(ジュースなど)の過剰摂取です。リンの摂取量が多すぎると、せっかく摂ったカルシウムの吸収が悪くなってしまうため、注意が必要です。

4. まとめ:バランスの良い食事でお口の環境を整えよう

いかがでしたでしょうか?

お口の中の環境を健康に保つためには、これほどまでに様々な栄養素が必要になります。そして、これらの栄養素が一つでも欠けてしまうと、途端に虫歯や歯周病が進行しやすくなってしまうのです。

過不足のない、バランスの取れたお食事を心がけ、健康で快適な毎日を過ごしましょう!

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