谷村歯科医院ブログ
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乾燥に負けない!唾液で守るお口の健康
秋から冬にかけて空気が乾燥し、肌やのどのカサつきが気になる季節になりました。 実はこの 『乾燥』 は、お口の中にも大きな影響を与えることをご存じでしょうか? 『最近お口がネバつく』 『口臭が気になる』 『食べ物が飲み込みにくい』―― そんな症状がある方は、唾液の分泌が減っている可能性があります。 🩺 唾液は“お口の健康を守る万能液” 唾液はただの水分ではありません。健康な大人では1日におよそ1〜1.5リットルもの唾液が分泌され、 その中には細菌を抑えたり、歯を修復したり、食べ物を消化する成分が含まれています。 唾液の成分 アミラーゼ:でんぷんを分解し、消化を助ける。 リゾチーム・ラクトフェリン:細菌の増殖を抑える。 カルシウム・リン酸:歯の再石灰化を促し、むし歯を防ぐ。 ムチン:お口の中を潤し、粘膜を保護する。 このように唾液は、むし歯・歯周病・口臭・口内炎を防ぐ“天然のマウスウォッシュ”ともいえる存在です。 🌬️ 乾燥と唾液の関係 冬になると、空気の乾燥や暖房による湿度の低下で体内の水分が失われやすくなります。 また、寒さで水を飲む量が減ったり、マスク生活による口呼吸が増えることで、 お口の中も乾燥しやすい状態になります。 さらに、加齢・ストレス・薬の副作用(抗アレルギー薬・降圧薬など)も唾液分泌を減らす原因となります。 唾液が減ると、次のような問題が起こりやすくなります: むし歯・歯周病になりやすい 口臭が強くなる 口内炎や粘膜の荒れが増える 食べ物を飲み込みにくくなる 💡 唾液を増やすには?日常でできるケア 唾液を増やすためのキーワードは『刺激』と『水分補給』です。 すぐに実践できる方法を紹介します。 ① よく噛む しっかり噛むことで唾液腺が刺激され、唾液の分泌が活発になります。 食事では繊維質の多い野菜や噛みごたえのある食材を取り入れましょう。 『よく噛む』ことは、消化を助けるだけでなく、脳の活性化にもつながります。 ② こまめに水分をとる のどが渇いていなくても、こまめに水分をとることが大切です。 特に睡眠中や暖房の効いた部屋では乾燥が進みやすいため、寝る前や起床時に一口の水を。 コーヒーやアルコールは利尿作用があり、逆に乾燥を悪化させるため控えめにしましょう。 ③ 唾液腺マッサージ 唾液をつくる『唾液腺』を刺激することで、分泌が促されます。 耳下腺:耳たぶの前を指の腹でやさしく円を描くように5〜10回マッサージ。 顎下腺:下あごの内側を、親指で押すようにゆっくりほぐす。 舌下腺:あごの真ん中の内側を、軽く押すようにマッサージ。 力を入れすぎず、入浴中や歯みがき後にリラックスしながら行うのがおすすめです。 ④ 鼻呼吸を意識する 口呼吸は乾燥の最大の原因の一つ。 マスクの下でも意識して鼻呼吸を心がけましょう。 🤔 唾液とお口の健康Q&A Q1. 唾液が減るとむし歯になりやすいのはなぜ? A. 唾液が少ないと酸を中和する力が弱まり、再石灰化が起こりにくくなります。 そのため、歯の表面が溶けやすく、むし歯が進行しやすくなるのです。 Q2. 唾液の量は増やせる? A. 生活習慣の改善で分泌を促すことが可能です。 よく噛む、マッサージをする、水分をとる、リラックスするなどを習慣にしましょう。 Q3. ドライマウスを放っておくと? A. 放置するとむし歯・歯周病・口臭・誤嚥性肺炎など、全身の健康にも影響を与えることがあります。 気になる乾きやネバつきがある方は、早めに歯科医院で相談しましょう。 🌸 まとめ 唾液は『歯を守る』『菌を減らす』『粘膜を守る』など、お口の健康を支える欠かせない存在です。 秋冬の乾燥する季節こそ、唾液の力を味方につけて、潤いのある健康なお口を保ちましょう。 『お口の乾き』『ネバつき』『飲み込みにくさ』が気になる方は、早めのケアでトラブルを防ぐことができます。 ぜひお気軽にご相談ください。 歯科衛生士 山中 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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🦷 顎関節症(がくかんせつしょう)ってどんな病気?
こんにちは。歯科医師の鈴木孝美です。 『口を開けると痛い』 『あごの関節からカクッと音がする』 『口が開けにくい』――そんな症状でお困りではありませんか? もしかすると、顎関節症(がくかんせつしょう)かもしれません。 今回は顎関節症の種類と、それに伴った治療方法について解説していきます。 🩺 顎関節のしくみ あごの関節(顎関節)は、下あご(下顎骨)と頭の骨(側頭骨)の間にあり、その間には関節の動きを助ける関節円板(かんせつえんばん)という軟骨のクッションがあります。 関節円板が滑らかに動くことで、あごはスムーズに開閉します。 しかし、関節円板がずれたり、炎症を起こすと痛みや音が出ることがあります。 また、関節まわりの筋肉(咬筋・側頭筋)がこわばることで痛みを感じる場合もあります。 😣 顎関節症の主な原因 顎関節症は一つの原因だけで起こるわけではなく、複数の要因が重なって発症します。主な要因は次の通りです。 歯ぎしりや食いしばりの癖 ストレスによる筋肉の緊張 かみ合わせの不調和 外傷(あごを強くぶつけるなど) 姿勢の悪さ(スマホやパソコン作業の前傾姿勢) 特に寝ている間の歯ぎしりや日中の噛みしめは気づきにくい原因です。 🩹 顎関節症の種類 顎関節症は原因や治療法によっていくつかのタイプに分かれます。 代表的な4タイプをわかりやすくまとめます。 1️⃣ 咀嚼筋痛障害(そしゃくきんつうしょうがい) あごを動かす筋肉(咬筋や側頭筋)の疲労・緊張が主な原因です。マウスピースは効果が少ないことが多く、ストレッチやマッサージ、温めることが有効です。 2️⃣ 顎関節痛障害(がくかんせつつうしょうがい) 関節そのものに炎症が起きている状態で、開ける・閉じる時の痛みが特徴です。 ナイトガード(マウスピース)で関節の負担を減らしたり、鎮痛剤で炎症を抑える治療が有効です。 3️⃣ 顎関節円板障害(かんせつえんばんしょうがい) 関節円板がずれたり変形することで、しばしば『カクッ』『ポキッ』という音が出ます。 進行すると口が開きにくくなることがあり、早期の受診であごの動きを整える治療が重要です。 4️⃣ 変形性顎関節症(へんけいせいがくかんせつしょう) 長期にわたる負担で関節の骨がすり減ったり変形したタイプです。痛みが慢性化しやすいため、CT・MRIなどの精密検査で状態を正確に把握することが必要になります。 🔬 診断の流れ 顎関節症では、原因を正しく特定することが最も重要です。 診断の基本的な流れは次のとおりです。 顎の動きや筋肉の状態を触診でチェック あごを前後に動かしたときの痛みや音の有無を確認 必要に応じてレントゲン、CT・MRIなどの画像検査を実施 これらを総合して診断し、最適な治療方針を立てます。 💊 治療方法 治療は原因に応じて行います。軽度のケースでは生活習慣の見直しだけで改善することもあります。 咀嚼筋痛障害の治療 あごや頬のマッサージ ストレッチや温湿布で筋肉の緊張を和らげる 顎関節痛障害の治療 マウスピース(ナイトガード)で関節負担を軽減 痛みが強い場合は鎮痛剤や抗炎症薬を使用 顎関節円板障害の治療 円板の位置を安定させるマウスピースを作ることがある 開口訓練などで音や動きを改善する 変形性顎関節症の治療 精密画像で進行度を評価 必要に応じて大学病院での高度治療を検討 🧘♀️ 日常生活でできる予防とケア 顎関節症は、日常のちょっとした習慣を変えることで予防できる場合があります。 実践しやすいポイントを紹介します。 歯をかみしめないよう意識する 姿勢を正してスマホ・パソコンを使う やわらかい食べ物ばかりに偏らない(筋肉のバランス維持) 就寝前に深呼吸してリラックスする習慣を 歯ぎしりや食いしばりを放置すると、関節や筋肉への負担が蓄積し、再発や慢性化の原因になります。 🏥 専門医による正確な診断を 顎関節症は、原因によって治療法が大きく異なります。 当院では、私が日本顎関節学会に所属しており、学会ガイドラインに基づいた診断と治療を行っています。 また、大学病院との連携体制も整えており、より精密な検査や高度な治療が必要な場合にも対応可能です。 🌸 まとめ 顎関節症は 『放っておけば治る』 病気ではありません。 痛みを我慢すると悪化し、治療が長引くことがあります。 しかし、早期に原因を見極めて正しいケアを行えば、多くの方が改善・再発予防が可能です。 『口を開けにくい』 『音がする』 『朝あごが疲れている』 など、気になる症状があれば早めに受診をおすすめします。 歯科医師 口腔外科医 鈴木孝美 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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🪷歯周病について〜秋はお口のトラブルに注意〜
こんにちは😊朝晩の空気がひんやりして、季節はすっかり秋ですね🍂気温の変化が大きいこの時期は、体調を崩しやすいだけでなく、お口の中にも変化が起こりやすい季節です。 『最近なんだか歯ぐきがむずむずする』『歯みがきのときに血が出た』と感じることはありませんか?それは、歯周病のサインかもしれません。今回は、そんな歯周病について詳しくお話ししていきます🦷 🌿歯周病ってどんな病気? 『歯周病』という言葉はよく耳にしますが、どんな病気かご存じでしょうか?歯周病とは、歯を支える周りの組織(歯ぐきや骨など)に炎症が起こる病気です。虫歯と並んで日本人に非常に多い疾患で、実は成人の約8割が何らかの歯周病にかかっているといわれています。 怖いのは、痛みが出にくく、気づかないうちに進行してしまうこと。『静かに進む病気』とも呼ばれ、気づいたときにはすでに歯を支える骨が減ってしまっているケースも少なくありません。 🪥歯周病の原因は? 歯周病の主な原因は『歯垢(プラーク)』です。プラークは食べかすではなく、細菌のかたまり。歯と歯ぐきの境目にこびりつき、そこから細菌が毒素を出すことで炎症が起こります。 初期の段階では『歯ぐきが赤い』『歯みがきで血が出る』などの軽い症状ですが、放っておくと炎症が進行し、やがて歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまうことがあります。その結果、歯がぐらぐらしたり、最終的には抜け落ちてしまうこともあるのです。 ⚠️歯周病の進行段階 歯周病は少しずつ進んでいきます。主な段階は次の3つです。 1️⃣ 歯肉炎(しにくえん)歯ぐきだけが腫れている初期の状態。この段階では丁寧に歯みがきを行えば健康な状態に戻ることが多いです。 2️⃣ 軽度〜中等度歯周炎炎症が歯ぐきの奥まで広がり、『歯周ポケット』と呼ばれるすき間ができ始めます。歯を支える骨が少しずつ溶けていくため、歯が浮いたような感覚になることもあります。 3️⃣ 重度歯周炎歯槽骨が大きく失われ、歯がグラグラと動くようになります。最終的には自然に歯が抜けてしまうこともあります。 さらに、歯周病菌は血管を通して全身に広がることがあり、糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎などの全身疾患とも関係しているといわれています。妊娠中の方では、早産や低体重児出産のリスクを高める可能性もあるため注意が必要です。 つまり、歯周病は『お口の病気』であると同時に『全身の健康にも影響を与える病気』なのです。 💡歯周病を防ぐためのポイント 歯周病の最大の予防法は『プラークをためないこと』です。ここでは毎日のセルフケアと、歯科医院での定期的なチェックが大切です。 🪞毎日のホームケア ・歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを併用しましょう。 歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは届きにくい場所です。・強く磨きすぎると歯ぐきを傷つけてしまうので、やさしく小刻みに動かすのがコツです。 🏥プロによるケア 3〜6か月に一度は歯科医院で歯垢と歯石の除去を受けましょう。専用の器具を使って歯石やバイオフィルム(細菌の膜)を取り除くことで、家庭では落としきれない汚れをきれいに除去できます。また、初期の異変にも早く気づけるため、重症化を防ぐことができます。 🍎生活習慣を見直す 喫煙、ストレス、睡眠不足、糖分の多い食事は歯周病を悪化させる原因になります。特にタバコは歯ぐきの血流を悪くし、炎症があっても気づきにくくするため要注意です。毎日の食事バランスや睡眠リズムを整えることも、健康な歯ぐきを保つための大切な一歩です。 🦷まとめ:早めのケアが一番の治療 歯周病は『静かに進行する病気』です。痛みが出たときにはすでに進行していることが多く、自然に治ることはありません。 しかし、早期発見・早期治療によって進行を止めたり、健康な歯ぐきを取り戻すことも十分に可能です。 『歯ぐきが腫れている』『出血する』『口の中がネバつく』などのサインを見逃さず、少しでも気になったら放置せずに歯科医院へ相談してください。 秋は『食欲の秋』でもあります🍠おいしく食事を楽しむためにも、今のうちにお口の健康チェックをしてみましょう。 皆さんの笑顔と健康なお口を守るために、私たち歯科衛生士がお手伝いします😊 歯科衛生士 花畑 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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歯石取りとクリーニングとホワイトニングの違い
みなさんは「歯石取り」「クリーニング」「ホワイトニング」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。 どれも歯をきれいにするイメージがありますが、実際には目的も方法も異なります。 今回は、それぞれの特徴をわかりやすく整理してご紹介します。 1. 歯石取り(スケーリング) 歯石取りは、歯や歯ぐきの境目にこびりついた硬い歯石を除去する処置です。 歯石は、歯垢(プラーク)が唾液中のミネラルと結合して石のように固まったもので、歯ブラシでは落とせません。放置すると歯周病を進行させ、歯ぐきの炎症や出血、さらには歯を失うリスクにもつながります。歯科医院では専用の器具や超音波スケーラーを用いて丁寧に除去します。 目的は見た目を白くすることではなく、歯周病予防と口腔の健康維持です。 2. クリーニング クリーニングは、歯の表面に付着した歯垢やステイン(着色汚れ)を落として、歯を清潔にするケアです。タバコのヤニ、コーヒー・紅茶・ワインなどによる色素沈着が代表的な汚れで、専用のブラシや研磨ペースト、ジェットクリーニングなどを使ってきれいにします。仕上がりは歯が本来の白さに戻り、表面がつるつるになるため汚れが付きにくくなる効果も期待できます。つまり、見た目の改善と予防の両方に役立つケアといえるでしょう。 3. ホワイトニング ホワイトニングは、歯の色そのものを薬剤で漂白して、本来の色以上に白くする審美的な治療です。過酸化水素や過酸化尿素を使って歯の内部の色素を分解し、透明感のある自然な白さを引き出します。クリーニングが「元の色に戻す」処置であるのに対し、ホワイトニングは「歯を今よりさらに白くする」ことが目的です。結婚式や面接、写真撮影など特別なイベントを控えた方、より美しい笑顔を目指したい方に人気があります。 4. 3つの違いをまとめると 歯石取り:歯周病予防・歯ぐきの健康維持が目的 クリーニング:表面の汚れや着色を落とし、清潔さと自然な白さを回復 ホワイトニング:歯そのものを漂白して、より明るい白さを実現 「クリーニングや歯石取りをすれば歯が真っ白になる」と誤解されることがありますが、実際は違います。 基本はまず歯石や汚れを取り除き、その上でさらに白さを求める場合にホワイトニングを行うのが理想的です。 5. 定期的なケアの重要性 歯石は時間が経つほど硬くなり、歯ぐきの奥にまで入り込みます。クリーニングで落とした着色も、食生活によって再び付着します。ホワイトニングの効果も永久ではありません。そのため、定期的な歯科検診とプロフェッショナルケアが欠かせません。毎日のセルフケアに加えて、数か月ごとの歯石取りやクリーニングを続けることで、健康と美しい口元を長く守ることができます。 まとめ 「歯石取り=歯周病予防」「クリーニング=汚れや着色を落とす」「ホワイトニング=歯を漂白して白くする」と整理すると違いがわかりやすいと思います。口元の印象は第一印象を左右する大きな要素です。 健康的で美しい歯を保つために、自分に合ったケアを定期的に取り入れていきましょう。 歯科アシスタント 松本 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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インフルエンザ予防と口腔ケアの関係
みなさんこんにちは( * . .) 今日は『インフルエンザ予防と口腔ケアの関係』 についてお話します! インフルエンザ予防には『口の中のケア』が大切です! 寒い季節になると、心配になるのが『インフルエンザ』です。 『手洗い・うがい・マスク』はよく知られていますが、実は お口の中を清潔に保つこと がインフルエンザ予防に役立つことをご存じでしょうか? 今日は、口腔ケアとインフルエンザの関係について、わかりやすくお話しします𖤐 ̖́- 【どうしてお口の中とインフルエンザが関係ある?】 お口の中には、もともとたくさんの細菌が住んでいます。 普段はあまり悪さをしませんが、歯みがきをサボったり、唾液が減ったりすると、細菌が増えてしまいます。 この細菌が出す『酵素』や『毒素』が、インフルエンザウイルスが体に入りやすくする“手助け”をしてしまうのです。 つまり、口の中が不衛生だと、インフルエンザにかかるリスクが高まると言われています。 逆に言えば、毎日の口腔ケアで細菌を減らすことで、ウイルスが侵入しにくくなるのです。 また、高齢者は特に注意です! 研究では、介護施設に入っている高齢者で『毎日歯科衛生士による口腔ケア』を受けているグループの方が、インフルエンザの発症率が明らかに低かったという報告もあります。 高齢者は免疫力が下がりやすく、肺炎やインフルエンザにかかると重症化しやすいため、歯みがきや舌みがき、入れ歯の清掃などがとても大切になります。 【家でできるインフルエンザ予防の口腔ケア】 ① 毎日の歯みがき(1日2〜3回) 特に寝る前の歯みがきは必ず行いましょう。 寝ている間は唾液が減るため、菌が増えやすい時間帯です。 ② 舌の清掃 舌の表面には『舌苔(ぜったい)』と呼ばれる白い汚れがつきます。 ここに菌が多くいるので、舌ブラシややわらかい歯ブラシでやさしく清掃しましょう。 ③ 歯間ケア(フロス・歯間ブラシ) 歯と歯の間は歯ブラシだけでは磨き残しやすい部分です。 菌を減らすために、フロスや歯間ブラシを使いましょう。 ④ 入れ歯の清掃 入れ歯を使っている方は、寝る前に外してしっかり洗い、専用洗浄剤を使うことがおすすめです。 ⑤ うがいで乾燥予防 口やのどが乾燥するとウイルスが付着しやすくなります。うがいや加湿器で乾燥を防ぎましょう。 【歯医者さんでできる予防】 ① 定期的な歯のクリーニング(PMTC) ご家庭の歯みがきでは取りきれない汚れや歯石を除去することで、菌のすみかを減らします。 ② プロによる舌や粘膜のケア 歯だけでなく、お口全体を清潔に保つサポートを受けられます。 ③ お口の乾燥チェック ドライマウスがあると感染リスクが上がります。 歯科で相談すれば対策もアドバイスしてもらえます。 【まとめ】 インフルエンザ予防と聞くと、つい『手洗い・うがい』ばかりに目が向きがちですが、お口の中を清潔に保つこともとても大切です! 特に高齢者や免疫力が下がっている方は、お口の中のケアをしっかり行うことで、感染症の予防につながります。 『歯みがき=むし歯予防』だけではありません。 歯みがきは全身の健康を守る大切な習慣なのです。 この冬はぜひ、ご家族で『お口からできるインフルエンザ予防』を意識してみてくださいね! 歯科衛生士 辻村 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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歯痛について
みなさんこんにちは^_^ 「なんとなくしみるな…」「噛むとズキッとする…」そんな小さな違和感を放置していませんか? 歯の痛みは、ある日突然強く現れ、食事や睡眠に支障をきたすこともあります。 最初は我慢できる程度でも、原因を放置するとむし歯や歯周病が進行し、治療が大がかりになることも少なくありません。 早めに受診すれば、シンプルな処置で済むことも多いため、日常の小さなサインに気づいて行動することが大切です。 多くの方が一度は経験する症状ですが、その原因や背景は非常に多岐にわたります。 放置してしまうと悪化してしまうケースも多いため、早めの受診がとても大切です! 今回は、歯痛の主な原因や注意すべきポイントについてご紹介します😊 まず最も多い原因は「むし歯」です。 むし歯は初期段階ではほとんど痛みを感じませんが、進行して歯の神経に近づくと、冷たいものや甘いものがしみるようになり、やがてズキズキとした強い痛みが出てきます。この段階まで放置すると、神経を取る治療(根管治療)が必要になることも少なくありません。 さらに進行すると、炎症が根の先まで広がり、顔が腫れるなどの重症化を招くこともあります。 次に多いのが「歯周病」に関連する痛みです。 歯周病は歯を支える骨や歯ぐきに炎症が起こる病気で、初期の段階では痛みを伴わないことが多いため、自覚しにくいのが特徴です。 しかし、進行すると歯ぐきが腫れたり、膿がたまったりして痛みが生じます。 歯を失う原因の第一位ともいわれる病気ですので、日常的なケアや定期的な検診が欠かせません。 また、「歯の根のトラブル」や「噛み合わせ」が原因で痛みが出ることもあります。 例えば、歯ぎしりや食いしばりが強い方は、歯や歯ぐきに過剰な負担がかかり、鈍い痛みや違和感が続く場合があります。さらに、親知らずが斜めに生えて周囲の歯ぐきを圧迫したり、炎症を起こしたりすることで、強い痛みが生じるケースも少なくありません。 歯痛の特徴として、「冷たいものがしみる」「温かいもので痛む」「噛むと痛い」「何もしていなくてもズキズキする」など、症状の出方が人によって異なります。 こうした違いは、原因を見極めるうえで非常に大切な手がかりになります。 自己判断で市販薬を飲んで一時的にごまかすと、痛みが軽減して安心してしまいがちですが、根本的な治療にはつながりません。 もし歯の痛みが出てきた場合、まず大切なのは「早めに歯科医院を受診すること」です。特に夜眠れないほどの強い痛みや、顔の腫れ、発熱などを伴う場合には、急性の炎症が広がっている可能性があるため、できるだけ早い対応が必要です。 また、痛みを予防するためには、毎日のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアが欠かせません。 歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、歯と歯の間や歯ぐきの境目を清潔に保つことが大切です! さらに、定期的な歯科検診によって小さなむし歯や歯周病を早期に発見すれば、大がかりな治療を避けられる可能性が高まります。 歯の痛みは、体からの大切なサインです。「まだ大丈夫」と放置せず、気になることがあればお気軽にご相談ください。 また、歯に痛みが出てからでは大変は治療になる可能性が高いため早期発見・早期治療をして口腔内環境を整えましょう! 歯科衛生士 楠 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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舌痛症について
こんにちは、歯科医師の鈴木孝美です。 今回は舌がヒリヒリ、ピリピリしたり、痛かったりする『舌痛症』について現在私が所属する学会で分かっている事があるのでそれについて報告したいと思います。 舌痛症(BMS)の分類 ①一次性BMS 舌に傷など見た目の変化がなく、全身的な病気も無い状態での舌の『痛み』『ひりひり』が存在する状態です。 ②二次性BMS 全身的なご病気(糖尿病、貧血、口腔粘膜の異常)がある方が、舌にも痛みやヒリヒリがある状態です。 二次性BMSの場合は原因の病気の治療で治ることが多いです。 二次性であるご病気や舌の傷など無いことをしっかり確認します。 そして二次性ではない場合、多くの舌痛症は一次性BMSに該当します。 原因が分からないのに自分の舌が痛い、ヒリヒリするなんて不安になりますよね。 この一次性BMSの原因が三つ分かっていますのでご説明いたします。 一つ目の原因 舌の知覚神経は実は二つあり、三叉神経の中の舌神経と鼓索神経が舌前3分の2と舌後方3分の1で二つの神経が混在しています。 この二つの神経は研究により二つあることで抑制(お互いに暴走しないように)し合っているのです。 例えは、一つの鼓索神経が傷ついて障害を受けるともう一方の舌神経の機能を抑制できないため神経が暴走してしまう状態が原因と考えられています。 二つ目の原因 舌痛症の患者さんの舌の細胞診(組織を取って病理検査する)を行った結果より分かった原因なのですが、舌痛症の患者さんの細胞にはTRPV1という主に痛みや熱の刺激を感知するイオンチヤンネル型受容体であります。 カプサイシン、43度以上の高温、わさび成分のアリルイソチオシアネートにより活性化され、活性化されると灼熱感のある痛みを引き起こすのです。 舌痛症の患者さんはまさに舌の灼熱感があるため、この理論はとても納得ができます。 三つ目の原因 舌に繰り返される刺激やそれによるストレスにて脳に誤作動が生じることによります。 局所ではなく、脳の中枢が痛みを間違って伝え続けてしまうことによる原因です。 治療法 3つの原因を考えて、アメリカの学会や論文や様々な勉強会で拝聴して今時点で有効な治療法をお話しします。 二つ目の原因より、TRPV1はカプサイシン受容体です。 この受容体は、過度にカプサイシンを与える事で一時的にその痛みが伝わる事が低下する事が分かっているため、口の中にカプサイシンを停滞させる事により治療する事もあるようです。 50㎖の水にタバスコを1~2滴たらした水を口に含ませる治療もあります。 一つ目と三つ目の原因から、症状がお辛い場合は、中枢や神経の暴走を止める抗うつ薬や抗てんかん薬、中枢での神経の間の痛みの伝達を遮断する薬などを使う治療もあります。 さらには漢方薬の治療もあり、むくみの治療に使われる五苓散という漢方薬が舌痛症に効くとの報告があり、一日三回食前にお湯に溶かして服用するとの治療法もあります。 ラフチジンという胃潰瘍の薬がTRPV1受容体の拮抗薬、つまりはTRPV1受容体を働かせないとの事も分かっており、その薬を使用する事もあるようです。 また、口の中をより清潔に保つという意味で舌痛症に抗真菌薬を使用することもあるようです。 ここに列記した治療法は、まだ保険診療では歯科医院で認められていないものが多く、当院では保険診療内でできる患者さんの症状に合わせた治療を行っておりますので、ご安心なさって下さい。 また、当院の治療にてなかなか改善しない場合は、大きな大学病院と連携していますので迅速にご紹介も致しております。 舌痛症は治らない病気ではないため、何かご不安な事がございましたら、何なりとご相談くださいませ。 より詳しく原因を直接ご説明致します。 歯科医師 鈴木孝美 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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歯がしみる原因
冷たい飲み物を飲んだ時やアイスを食べたときに、「あれ、歯がしみる?」と思ったことはありませんか? それ、もしかしたら歯からのSOSかもしれません💦 「冷たいものがしみるのって、虫歯?」と思われがちですが、実は原因はひとつではないんです。 今回は、歯がしみる原因とその対策についてお話しします。 原因①:知覚過敏 しみる原因で最も多いのが、この知覚過敏です。 歯の表面は『エナメル質』で守られていますが、歯ぐきが下がったり、歯がすり減ったりすると、その内側にある『象牙質(ぞうげしつ)』がむき出しになります。 この象牙質には神経につながる細い管が通っていて、そこに冷たいものや風が触れるとしみる症状がでます。 ▼こんな方は要注意! •ゴシゴシ強く歯を磨いている •歯ぎしりや食いしばりがある •酸っぱいものや炭酸をよく飲む 市販の知覚過敏用歯みがき粉で症状がやわらぐこともありますが、症状が長引く場合は、歯科医院でのコーティングも効果的です。 原因②:虫歯 虫歯の初期症状でもしみることがあります。 特に、冷たいものや甘いものがしみるときは、虫歯のサインかもしれません。 虫歯がエナメル質の内側、象牙質まで進んでいると、しみ方も強くなります。放っておくと神経まで届き、ズキズキ痛み始めることも…。 ▼虫歯のしみる特徴 •甘いものもしみる •しみる場所がはっきりしている •徐々に痛みが強くなっている 「ちょっとしみるだけだし…」と様子を見るのは危険です⚠️早めに治療すれば、歯を削る量も最小限に抑えられます! 原因③:歯周病・歯ぐき下がり 歯ぐきが下がってくると、歯の根っこの部分が表に出てきます。 ここにはエナメル質がないため、知覚過敏のようにしみやすくなってしまうんです。 ▼こんな症状がある方は歯周病かも? •歯ぐきが赤く腫れている •歯ぐきが下がって歯が長く見える •歯みがきのときに血が出る 歯周病の治療はもちろん、進行を防ぐためのセルフケアも大切です。 原因④:歯のヒビ 見た目は問題なくても、歯に小さなヒビが入っていることがあります。 冷たいものがしみたり、噛んだときに痛みが出たりします。 ▼クラックのしみ方の特徴 •特定の歯だけがしみる •噛むときにズキッと痛む •詰め物の周りがしみることも ヒビの深さによって治療法が異なります。放置せず、早めに診てもらいましょう。 原因⑤:治療直後の一時的な反応 実は、虫歯治療をしたあとや、詰め物・被せ物をしたあとに、一時的にしみることがあります。 これは、神経が一時的に敏感になっている状態で、数日~数週間で自然に落ち着くことがほとんどです。 ただし、痛みがどんどん強くなったり、しみる期間が長引いたりする場合は、神経に炎症が起きているかもしれません。気になるときはすぐに歯科医院へ。 まとめ:しみる原因は人それぞれです。放置せず早めに相談を! 『しみる=知覚過敏』と決めつけてしまいがちですが、虫歯や歯周病、歯のひびなど、原因はさまざまです。 どれも放っておくと悪化してしまうこともあるので、違和感を感じたら早めの受診がおすすめです。 冷たいものがおいしい季節、歯のトラブルで夏を楽しめないのはもったいないですよね。 気になる症状は早めに対処して、快適なお口で夏を満喫しましょう! 何かお困りのことがあれば、いつでもご相談ください。 歯科衛生士 花畑 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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ブラキシズムの人の特徴
みなさんは『ブラキシズム』という言葉をご存知でしょうか? あまり聞きなじみがないかもしれませんが、実は多くの方が気づかないうちにこの症状を抱えています。 ブラキシズムとは、無意識のうちに歯を強く噛みしめたり、歯ぎしりをしたりする習慣のことを指します。 寝ている間に起こることが多いため、自覚がない人が多く、放置していると歯や顎、全身にさまざまな影響を及ぼすこともあります。 ◆ブラキシズムの主な種類 まず、ブラキシズムには以下の3つのタイプがあります。 ・グラインディング:上下の歯をギリギリとこすり合わせる(歯ぎしり) ・クレンチング:歯を強く噛みしめる ・タッピング:上下の歯をカチカチと打ち鳴らす いずれも就寝中やストレスのかかる場面で無意識に行われることが多いです。 ◆ブラキシズムの人に見られる特徴 以下のような症状や傾向がある方は、ブラキシズムの可能性が高いと考えられます。 1. 歯がすり減っている・欠けている 上下の歯がこすれ合うことで、歯の表面(エナメル質)が削れて平らになったり、欠けたりすることがあります。かみ合わせの歯同士が『ぴったり合いすぎている』状態も要注意です。 2. 顎が疲れる、痛い、音がする 噛む筋肉に強い負担がかかるため、朝起きたときに顎が疲れている、または顎関節にカクカクと音がするなどの症状が出ることがあります。 3. 詰め物・被せ物がよく外れる 歯への過剰な力が原因で、詰め物や被せ物が頻繁に取れる場合は、ブラキシズムを疑う必要があります。 4. 知覚過敏がある 歯のすり減りや歯ぐきの退縮によって、冷たいものがしみるようになることもあります。 5. 肩こり・頭痛・首の痛みがある 一見関係なさそうですが、慢性的な噛みしめは筋肉の緊張を引き起こし、肩こりや頭痛の原因にもなります。 ◆なぜブラキシズムが起きるのか? 原因はさまざまですが、代表的なものは以下の通りです。 ・ストレスや精神的緊張 ・かみ合わせの異常 ・生活習慣や姿勢の問題 ・遺伝的要因 特にストレスが大きな要因とされており、現代社会では年齢や性別を問わず、誰にでも起こり得る症状です。 ◆対策・治療法はあるの? 歯科では、ブラキシズムへの対策として『ナイトガード(マウスピース)』の装着をおすすめすることが多いです。これは寝ている間に歯を保護する装置で、歯の摩耗や顎関節への負担を軽減します。 「マウスピースとつけると違和感で寝られないのでは?」と思われるかもしれませんが、殆どの方が問題なく寝ることができるようで、逆に「ぐっすり眠れるようになった」と喜んでいる患者さんがとても多いです。 当院で実際に作製したナイトガード(マウスピース)。患者さんのお口に合わせて一つずつ精密に作っています。 ナイトガードに加えて、ストレスマネジメントや生活習慣の見直し、かみ合わせの調整なども重要なポイントになります。 実は最近このブラキシズムに対する治療方法として『ボトックス注射(ボツリヌストキシン)』が脚光を浴びるようになってきました。 ボトックス注射は、美容外科やエステでヒアルロン酸と同様にとてもメジャーな治療方法になります。 美容外科ではボトックス注射は主にシワの防止等、美容や見た目の改善のために使用します。 しかし歯科ではボトックス注射を治療行為、すなわちブラキシズムの改善として使用します。 ボトックス注射が筋肉を動きを制限し、力を弱める作用を利用して、ブラキシズムの改善として噛む筋肉である『咬筋』に注射をします。 ボトックスがブラキシズムを止めるわけではありませんが、噛む筋肉の過剰な力が弱まり、歯がかけたり詰め物が外れることを防ぐことができます。 ボトックスの効果は約半年前後と言われていますので、数か月に一度の注射で効果が持続します。歯ぎしりで悩んでいる方、他の方法で改善しなかった方に特におすすめです。 このボトックス治療ですが、ブラキシズム対策として取り入れている歯科医院はまだまだ少ないのが現状です。 当院では専門の講習を受けたベテランの口腔外科医が在籍していますので、当院でボトックス治療を受けることができます。 ブラキシズムは放っておくと、歯の破損や顎関節症、体の不調につながる可能性があります。 『朝起きたときに顎が痛い』『歯がすり減ってきた』などの気になる症状がある方は、ぜひ一度、歯科医院でご相談ください。 早期発見・対策によって、大切な歯や健康を守ることができます。 歯科アシスタント 松本 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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熱中症対策のスポーツドリンクと虫歯の関係𖤐 ̖́-
今回は、『熱中症対策のスポーツドリンクと虫歯の関係』について説明いたします。 近年は猛烈な暑さによる熱中症が増えています。熱中症対策として多くの方が利用しているのが、ポカリスエットやアクエリアスなどの『スポーツドリンク』です。 適切な水分・電解質の補給はとても大切ですが、実はスポーツドリンクには虫歯のリスクが潜んでいることをご存じですか? 今回は、スポーツドリンクと虫歯の関係、そして歯を守るための工夫についてお話しします! ◆ スポーツドリンクに含まれる『糖』と『酸』 スポーツドリンクは体内の水分やミネラル(ナトリウム・カリウムなど)を効率よく補うために作られていますが、飲みやすくするために糖分や酸味料が含まれています! たとえば、500mlのスポーツドリンク1本には、角砂糖5〜8個分の糖が含まれていることもあります。 さらに、pHも3〜4程度と酸性が強く、歯の表面のエナメル質を溶かしてしまう『酸蝕症』の原因になることも! つまりスポーツドリンクは、『虫歯の原因菌が喜ぶ糖分』と『歯を溶かす酸性』の両方を含んでいるため、虫歯のリスクがとても高い飲み物といえるのです! ◆ 夏はスポーツドリンクを飲む機会が増える 真夏は、部活動や外遊び、屋外イベント、仕事などで汗を大量にかき、脱水症状を防ぐために頻繁に水分補給をします。 その際にスポーツドリンクを習慣的に飲んでいると、歯は長時間にわたって糖と酸にさらされ続けることになります! 特に、ちびちび時間をかけて飲む、夜寝る前に飲む、常に持ち歩いて飲んでいるといった習慣は要注意です! 通常お口の中は、酸性度の高い食べ物や飲み物を飲んでも唾液で洗い流して時間がたつと中性になります。 しかし常に飲んでいると唾液による中和が追いつかず、虫歯になりやすい口内環境になってしまいます! ◆ 虫歯を防ぐためのポイント とはいえ、「熱中症は重症だと命に関わるから、虫歯のことは後回しでいいよー」という気持ちもわかります。 そこで、熱中症対策としてスポーツドリンクを上手に取り入れつつ、しかも歯を守るためのコツを紹介します。 ① 一気に飲む ちびちび飲まずに、のどが渇いたときは短時間でゴクッと飲むことで、歯に糖分が触れる時間を短くできます! お口の中で味わうようにじっくりと飲むのはやめましょう。 ② 飲んだ後は水やお茶でゆすぐ 口の中に糖や酸が残らないように、飲んだ後は水やお茶で軽くうがいをすると効果的です! お口をゆすぐ際は、奥歯の方までしっかりとブクブクすることが大事です。 ③ ストローを使う スポーツドリンクができるだけ歯に触れないように、ストローで飲むのもいいです! 最近はペットボトルの他に、保冷ボトルでシリコンのストローが付いたものもあるのでそちらにスポーツドリンクの中身を入れ替えて使うのもいいでしょう。 ④ 寝る前のスポーツドリンクはNG 寝ている間は唾液の量が減るため、虫歯のリスクが上がります。 就寝前の飲用は控えるようにしましょう! ⑤ 歯磨きを忘れずに 特にスポーツドリンクをよく飲む日は、フッ素入りの歯みがき粉で丁寧にブラッシングを。 デンタルフロスや歯間ブラシも使えるとさらにいいです! ◆ 虫歯のない夏を過ごそう! 夏は虫歯が増えやすい季節です。とくにお子さんや学生さんは、生活リズムが乱れやすく、ついついダラダラ飲みをしてしまいがちです。 また寝る前はスポーツドリンクを飲まず、麦茶など糖を含まない飲み物を飲むようにしましょう。 スポーツドリンクは熱中症を防ぎ体力の消耗を少なくする飲み物で、決して『悪者』ではありませんが、使い方を誤ると歯にとっては大きなリスクになります! 水分補給の方法を工夫し、日頃のケアを心がけることで、熱中症も虫歯も防げる健康な夏を過ごしましょう! 歯科衛生士 辻村 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7