院長ブログ
-
放置NG!頬の内側を噛む原因と対処法
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回は頬を噛んでしまうことの 影響についてのお話です。 ふとしたときに頬の内側を噛んでしまうと、 食事の楽しみにも影響を及ぼします。 中でも、頬を噛む頻度が高い方は さらなるトラブルに繋がるおそれがあるため 要注意です。 そこで、今回は頬を噛んでしまう原因と 対処法をご紹介します。 ◆原因1:歯ぎしり・食いしばり 頬を噛む原因として、 歯ぎしりや食いしばりが 挙げられます。 歯は本来、噛んだときに 頬を巻き込まない形状をしています。 しかし、夜間の歯ぎしりや 日中の食いしばりによって 徐々に歯は削られていきます。 これにより歯の形や かみ合わせが変化することで、 頬を噛みやすくなってしまうのです。 このようなケースには、 専用のマウスピース(ナイトガード)の 使用が有効です。 主に就寝時にナイトガードを着用して 歯を保護することで、 頬を巻き込んで噛むリスクを 減らすことができます。 ◆原因2:親知らず 親知らずも頬を噛みやすくなる 原因のひとつです。 お口の中では奥歯に行くほど、 歯と頬の粘膜の距離が近づきます。 その中でも、親知らずは お口の最も奥に生えるため、 頬の粘膜と接触しやすくなります。 とくに、親知らずは 真っすぐに生えないことも多く、 横向きや斜め向きに生えてくると 接触するリスクが高まります。 このように、親知らずが原因で 頬を噛みやすくなった場合は、 主に抜歯などの方法で改善を目指します。 ◆原因3:かぶせもの・入れ歯のトラブル 歯科での治療直後に頬を噛みやすくなった場合、 新たに入れたかぶせものが お口に合っていないことが考えられます。 また、入れ歯をお使いの方は、 長年の使用により、 入れ歯の歯がすり減ることで、 頬の内側を噛みやすくなります。 これらが原因と思われる場合は、 歯科でかぶせものの調整や、 入れ歯の修理、作り直しなどを行い、 改善に向けた対処をしていきます。 ◆症状に心当たりがあれば早めの相談を! 食事中など、 まれに頬の内側を噛む程度であれば、 さほど気にはならないかもしれません。 しかし、これが何度も繰り返されると、 食事の楽しみを損なうだけでなく、 口内炎などのトラブルを 引き起こすおそれもあります。 お口の快適な状態を保つためにも、 たびたび頬を噛んでしまうことに心当たりがあれば、 まずはお気兼ねなく当院へご相談ください。 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7 var css = document.createElement('link'); css.rel = 'stylesheet'; css.href = 'https://www.cranehill.net/websup_blog/css/websupblogjs.css'; css.type = 'text/css'; var head = document.getElementsByTagName('head')[0]; head.appendChild(css);
-
口臭の原因は舌にあり!?正しい舌ケアでいざ改善!
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回はお口の中についてのお話です。 実は、お口の中では歯だけでなく、 舌の汚れもさまざまなトラブルの 原因となり得るため、注意が必要です。 ◆舌の白い汚れの正体は? 鏡の前で舌を出したとき、 まるで薄雪が積もったように 表面が白くなっていることはありませんか? この白い付着物は 「舌苔(ぜったい)」と呼ばれるもので、 食べかすやだ液の成分、口内ではがれ落ちた粘膜、 細菌などが原因で発生する舌の汚れです。 実は、この舌苔が 口臭の主な発生源となっているのです。 これは、舌苔に含まれる細菌が 悪臭のもととなる物質を作り出すためで、 舌苔が厚くなると 口臭も強くなってしまいます。 さらに、舌苔が厚くなると味覚を鈍らせ、 味を感じにくくさせるおそれもあるため、 気になる方はしっかり対処しましょう。 ◆舌苔が増えやすくなる環境に要注意! 先に述べたように、舌苔は厚くなるほど、 口臭などの悪化リスクが高まります。 とくに、以下の環境下では 舌苔が厚くなりやすいため、注意が必要です。 ・不衛生な状態 歯みがきが不十分な場合、 口内が不衛生になり、菌やはがれた粘膜が 舌に付着しやすくなります。 ・乾燥した状態 口内でだ液の分泌量が減少し、 だ液が持つ自浄作用や 殺菌作用が十分に機能せず、 舌苔が厚くなる原因となります。 口呼吸やストレスなど、 無意識な習慣も乾燥の原因となるため、 日頃から意識的に対策することが望ましいです。 ◆今日から実践! 正しい舌ケア法 舌苔を予防・除去するためには 「舌ケア」が効果的です。 以下のポイントをおさえて、 毎日の習慣にしましょう。 ・専用の舌ブラシを使用する 表面を傷つけないように、 やわらかい素材の舌ブラシの使用がおすすめです。 ・奥から前方へ、一方向に動かす 舌の奥から前方へ、 一方向に優しく舌ブラシを動かします。 少しずつ横に移動しながら、 3回程度で汚れをかき出しましょう。 ・1日1回、起床時に行う 寝ている間に細菌が増殖するため、 朝一番のケアがおすすめです。 ・やりすぎに注意 舌はとてもデリケートな部位です。 一度にすべての舌苔を取り除こうとはせず、 数日かけて少しずつケアしていきましょう。 ◆舌ケアの疑問は歯科医院で解決! 舌のお手入れは ご家庭でも簡単に行えますが、 誤ったケアは思わぬトラブルを 引き起こすおそれがあります。 力を入れすぎたり、 過度にケアを行ったりすると 舌を傷つけてしまい、 かえって口臭が強くなることもあるため 注意が必要です。 当院では、一人ひとりのお口の状態に合わせて、 正しい舌ケアの方法をアドバイスしています。 舌の状態にお悩みがある方は、 お気軽にご相談ください。 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
治療後も油断禁物!つめもの・かぶせものの寿命
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 お口においては日ごろの手入れが欠かせませんが、 実は、治療した後のつめものやかぶせものも、 その後のセルフケアやチェックが大切です。 そこで今回は、 治療後のつめものやかぶせものの注意点について お話ししていきます。 ◆一生モノじゃない!? つめものやかぶせものの寿命 歯科で治療を受けて、 つめものやかぶせものが入ると 「これで一安心」 と思う方も多いのではないでしょうか。 しかし、この時点では歯の不安を 完全に払拭することはできません。 これらの修復物には寿命があり、 ある調査では金属のつめもので5.4年、 かぶせもので7.1年、ブリッジで8年が それぞれの平均使用年数といわれています。 では、なぜつめものやかぶせものは ”一生モノ”ではないのでしょうか。 それは、治療後もお口の中は 環境や状態が常に変化し、 過酷な環境にさらされているからです。 このような環境下において、 治療した部位が同じ状態を長く保ち続けるのは 非常に困難なのです。 ◆つめもの・かぶせものの寿命を縮める 危険な因子 つめものやかぶせものの寿命は、お口の中の さまざまな要因によって左右されます。 たとえば、無意識での歯ぎしりや 食いしばりのくせがある人は、 つめものやかぶせものに非常に強い力が加わり、 やがて割れたり欠けたりするおそれがあります。 また、かみ合わせの変化も つめものやかぶせものが取れたり 外れたりする要因となり得ます。 これは、治療時点では歯にフィットしていても、 年月とともにかみ合わせのバランスが変わることで 余計な負担がかかるためです。 このように、同じような状況下で入れた つめもの・かぶせものでも、 個々のお口の状態や習慣などによって、 その寿命が大きく変わってくるのです。 ◆見逃されがちな「二次むし歯」に要注意! つめものやかぶせものの寿命に 影響を与える要因で、もうひとつ忘れてはいけないのが 「二次むし歯」です。 これは一度治療した部位に再度発生するむし歯で、 つめものやかぶせものの装着後であっても、 やがて劣化により生まれたすき間に菌が入り込み、 再び歯を溶かしていきます。 二次むし歯は 自覚症状がないまま進行することが多く、 レントゲンをとって初めてその存在に 気づくことも少なくありません。 そして、二次むし歯が進行すると、 つめものやかぶせものの適合性が悪くなり、 やがて外れてしまうおそれがあるのです。 そのため、定期的なチェックによる 早期発見が重要となります。 ◆長持ちの秘訣はプロのチェック つめものやかぶせものを長持ちさせるためには 毎日のセルフケアにくわえ、 定期的な歯科受診が欠かせません。 繰り返す治療に悩まされないためにも、 治療後も定期的な受診を継続して、 お口のトラブルを未然に防ぎましょう! 谷村歯科医院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
ソウルでセミナーとアジア最大のデンタルショーに参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 6月7日と8日に韓国のソウルで行われたセミナーに参加しに行って参りました。 このセミナーは、私が所属しています国際口腔インプラント学会(ISOI)が主催した歯科インプラントに関するセミナーになります。 今回はこのセミナーの他に、韓国のインプラントメーカーの本社見学とソウルデンタルショーの参加が目的でした。 実は私はこの学会が主催するソウルでのセミナーに1度参加したことがあります。 しかし調べてみると、前回の韓国でのセミナーが実はもう10年前ということでちょっとびっくりしましたね。 前回の韓国でのセミナーの様子はこちら セミナーの場所は、最近新しい本社ビルに移転した韓国のインプラントメーカーの研修室で行われます。 『オステムインプラント』社という韓国のインプラントメーカーです。世界規模で展開している大企業です。 前回10年前の訪問時は江南地区に会社がありましたが、今は金浦空港からすぐの新しい商業地区に移転していました。しかも2棟の近未来的でモダンな自社ビルです。韓国パワーの勢いを感じます。 最初にオステムインプラント社の見学がありました。 映画館のようなプレゼンルームや撮影スタジオがあります。館内ツアーには韓国人スタッフと通訳の人が解説してくれます。 このビルでは1,000人以上のスタッフが働いていて、従業員と家族のための歯科診療室も完備してありました。 また研究室も見せていただけましたが機密情報のため、撮影はNGとのことでした。 このオステムインプラント社は、2023年時点でインプラントの販売本数が6年連続で世界1位だそうです。 世界にはドイツを始め、アメリカや中国など100種類以上のインプラントメーカーがあります。その中で販売本数世界一はすごいことです。 このオステムインプラントはとても魅力的ですが、アフターケアなどを考えて私は現在、国産メーカーの京セラのインプラントを使用しています。 見学会のあとインプラントのセミナーが始まりました。 講師の先生はソウル大学の教授の趙容錫先生です。 この先生の講義を聴くのは実は3回目になります。今回も膨大な枚数の資料とわかりやすい説明でとても勉強になりました。 韓国の正装を着て授与式が行われました。修了証の授与の際に写真を撮ってもらいましが、このユニフォームは韓国の大学の正装が元になっているそうです。講師の趙先生ですが10年前から変わってませんね。すごく精力的な活動されているので、とても若々しく見えます。 翌日はcoexというコンベンションセンターでソウル国際デンタルショー(SIDEX2024)が開催されていましたので参加しました。 10年前にcoexのそばのホテルに宿泊しましたが、その時は道路も建物も周りは工事中でした。しかし今回到着すると周りは新しいビルや幅の広い道路が整備されてとても近代的な地区に様変わりしていて驚きました。 このソウルデンタルショーはなんとアジアで最大規模のデンタルショーになります。 日本よりも規模が大きいと聞いてちょっと悔しかったです。 ちなみに世界最大のデンタルショーは2年に1度開催されるドイツのケルン国際デンタルショー(IDS)になります。次は来年3月に開催されますが、次回も参加を予定しています。もし次回のケルンデンタルショーに参加した際はまたご報告したいと思います。 いろいろと面白いものや最新の歯科機器が展示してありましたが、このロボット治療機には驚きました。歯の切削をロボットがしてくれます。将来歯科医は失業ですか?! 実はこの装置は治療のアシストとしてロボットがしてくれるとのことです。歯科医の代わりというわけではないみたいで安心しました。。。 とはいえAIが急激に発達してきたので、もしかしたら近い未来は歯の治療はAIとロボットで完璧に処置できるようになるかもしれません。 半日かけて会場をくまなく回りました。 会場はたしかに広いのですが、ケルンデンタルショーを知ってしまうとやや物足りなさがあります。 また、日本の大手歯科機器メーカーがほとんど展示していなかったのも複雑な気持ちでした。 ソウルデンタルショーは規模は確かにかなり大きいのですが、大企業は今回本社の見学したオステムインプラント社ぐらいで、他の韓国メーカーは小機器が中心みたいです。デンタルチェアーの展示もほとんどありませんでした。 歯科機器メーカーはまだまだ日本、ドイツ、アメリカの製品がメインですが、今後は高品質と低価格でコスパの良い韓国や中国の製品がメジャーになるかもしれません。それぐらい今回のソウルデンタルショーは活気に溢れていました。
-
『2024年 能登半島地震』ヘの支援について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 1月1日に能登半島地震で大きな地震が発生しました。 被災された方々、犠牲となった方々には心からお悔やみ申し上げます。 能登の美しい光景が大きな被害を受けている様子を見て心を痛めております。 私も以前、輪島に行ってことがあります。 日本赤十字社はこれらの活動を支えるための救援金の受付をしており、私も少しでも役に立てればと思い寄付をさせていただきました。 令和6年能登半島地震災害義援金 被災された方々・地域の1日も早い復興をお祈り申し上げます。
-
CTの認定医になりました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 6月18日の日曜日に大阪で日本歯科放射線学会が主催する、CBCT認定医の講習と試験を受けに行ってまいりました。 CBCTとはコーンビームCTの略で、主に歯科の領域で用いられているX線CT撮影の一種です。 今までのCT撮影のように何度も何度もX線源を回転させなくても、たったの1回転のみで撮影できるため、時間と放射線被曝量を大幅に軽減することができます。 CT撮影はインプラント治療を行うにあたり、術前の診査に必要不可欠なものです。歯科でCTの撮影する場合はインプラント治療の他にも、歯根破折の有無や上顎洞との位置の確認、親知らずの抜歯のためなどに用いられます。 しかし、CT撮影は通常のX線撮影と全く異なることがあります。それは通常のX線撮影が2次元での画像ですが、CT撮影は3次元になります。3次元と言っても本当の立体模型ではないので、モニターに3次元画像を2次元で投影しているだけですから高度な読影技術や目の錯覚に惑わされないように、CT画像の読影に関する予備知識が必要となります。 そこで今回CBCTの撮影や物理特性、撮影後の読影などに関して詳しく知りたかったので、勉強も兼ねて認定医の試験を受けることにしました。 講習会は大阪の豊中市にある『千里ライフサイエンスセンター』で行われました。 この会場には以前に国際インプラント学会に参加したときに来ましたので、今回2度めになります。 9年前のインプラント学会参加の様子はこちら 千里は万博記念公園の近くのベッドタウンで、最寄り駅の千里中央駅は新大阪にも伊丹空港にも電車やモノレールで1本なので、とても便利なところですね。 今回は参加人数が50人ほどとのことで、以前のインプラント学会のときの大ホールではなく通常の会議室での開催です。当日はこの建物で3つのイベントが行われていたみたいです。 講習会場と同時に試験会場でもあるので、座席は予め指定されていました。 若い先生から年配の先生まで、参加者の年齢層は幅広かったです。 今回は日本歯科放射線学会が主催する試験のため、歯科放射線学講座出身の先生がかなり多く参加されていました。 わたしも東京歯科大学の歯科放射線学講座出身です。 また学会のスタッフは皆さん歯科大学に勤務されている歯科医の先生方です。 最初に講習が3つありましたが、はさまざまな歯科大学の教授クラスの先生方が来て講義してくれます。それだけでも貴重ですね。 当日配布されたテキストになります。詳細なテキストが配られ、これを見ながら講義を聞いたのでとても良く内容を理解することができました。 講義の後は少し休憩を挟んで試験が行われました。 合否の結果はすぐには発表されず、2週間後になるとのことです。 試験から2週間ほどで合格通知と認定証が送られてきました。無事合格することができてホッとしました! 今回の講習に参加することで、CT画像の知識や読影技術を学ぶことができてとても良かったです。
-
2度目の紺綬褒章を受章しました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 先日、日本赤十字社東京都支部より「紺綬褒章の受章が決定したので届けます」との連絡がありました。 私が2011年の東日本大震災の時から日本赤十字社を通して社会貢献をしていることで、2017年の受章に引き続き2回目の紺綬褒章の受章となりました。 受章にあたっては、まず日本赤十字社東京都支部から東京都、厚生労働省を経て、内閣府賞勲局に上申され審査されます。その後、閣議に懸けられて天皇陛下に上奏し裁可を得て下賜が決定されます。そのため受章まで最長で1年間ぐらいかかるとのことでした。ちなみにこの審査は交通違反もチェックされます。かなり徹底的に調査するそうです。 一回目の受章の様子はこちら 今回の受章は2回目ということで、褒章(メダル)ではなく銀の飾版(メダルにつける板)が授与されます。 今回も日本赤十字社東京都支部の方が医院まで届けに来てくださいました。 今回の文面には『内閣総理大臣 岸田文雄』と署名してあります。 前回いただいた褒章です。5年経ってメダルの周りが薄汚れてきました。 こちらがメダルにつける飾版になります。この飾版と褒章を一旦日本赤十字の方にお渡しして、専門の職人さんがこの飾版を褒章に取り付けたあとでまた送ってくれるそうです。 この度もこのような栄誉を賜ることができて、とてもありがたく思っております。今後とも褒章の名に恥じないように日々心がけ、患者さまの健康の向上と社会貢献に努めてまいります。
-
ドイツで世界最大のデンタルショーに参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 3月16日から19日にかけて、ドイツで行われた国際デンタルショー(International Dental Show : IDS)、通称ケルンデンタルショーに参加しにドイツに行ってまいりました。 ケルンデンタルショーは2年ごとに開催されるデンタルショーで、世界64カ国から2,327社もの歯科関連メーカーが参加する、世界最大のデンタルショーです。 歯科を含む医療機器はドイツ製のものが多く使用されています。ドイツ製の医療機器はとても信頼性が高く機能面においても優れいていて、当院でも様々なドイツ製の機械や材料を使用しています。病院などでもCTやMRIなどの分野ではドイツ製のものがよく見られますね。 当院でも様々なドイツ製の機械や材料を使用しています。 ちなみに最近ではコストパフォーマンスに優れ機能面でも遜色のない、韓国メーカーの医療機器も増えてきました。 さらにここ数年は中国製品もかなり良くなってきました。価格は韓国製品よりもさらに安いのですが、メンテナンスの問題もあり購入には抵抗があります。ただし小型機器を消耗品感覚で購入するならいいかもしれません。 実は今までに海外の国際学会に参加した際、このケルンデンタルショーの事が一緒に行った日本の先生たちの間で話題になることがあり、行ったことのある先生が多くて私もいつか行きたいなと以前から思っていました。 今回このケルンデンタルショーは100周年記念大会ということと、新型コロナ感染に対する海外渡航規制がかなり緩和されてきましたので、一生に一度の機会と考えて思い切って参加することにしました。 このデンタルショーに参加することで、世界中の最新歯科機器の情報を手に入れることができ、私の知識も大きくアップデートされると思いました。 現在ロシアとウクライナの戦争のため、日本からヨーロッパに行くためにはロシアを大きく迂回する必要があります。 そのため日本からドイツまで所要時間が15時間かかります。。 日本を出発した飛行機はドイツとは逆方向に進み、なんと北極圏からグリーンランドの上空を通過して北欧やイギリスの方からドイツのフランクフルト空港に進みます。 平面にした世界地図で見ると訳がわかりません。地球儀でルートを見てようやく納得できました。 フランクフルト空港からドイツの新幹線ICEで1時間でケルンに到着しました。 憧れのケルンデンタルショーに来ることができて感激です! ケルンデンタルショーは4日間開催されます。1日ではとても回りきれないとのことです。 会場は7つの建物に分かれています。更に2階建てか3階建てになっています。そのため会場は全部合わせて13ホールもあります。。。 日本デンタルショーが有明のビックサイトでせいぜい2ホールほどしか使用しないので、単純に7倍ほどの広さになります。 さすが世界一の規模を誇るデンタルショーです。どこに行ってもかなり混んでいます。 ほとんどの人は歯科関係者だと思われますが、70%は海外からの参加者だそうです。 欧米人がほとんどですが、日本人や韓国人、中国人などのアジア人も結構いました。 ドイツ製品だけでなく、スペインのメーカーやイタリアのメーカーなど日本では見られない歯科製品が展示してありました。 ここのメーカーのデンタルチェアーにはなんとX線装置が付いていました! これならわざわざ患者さんがレントゲン室まで何度も移動しなくて済むのでとても便利です。 残念ながら日本の法律では、X線撮影は厳重にX線防護を施したX線撮影室で行わなければならないので、この機械の導入は不可能です。 以前アメリカのレーザー歯学会に参加した際に見た歯科用レーザーの最新モデルが展示してありました。 最高出力(ピークパワー)が100ワットというものすごい高性能な半導体レーザーです。 アクリル板にデジタル表示されてとても近未来感があります。 当院でも導入している光殺菌装置Fotosanと世界一明るいLED照射器を作っているデンマークのCMS社のブースもあり、そこでいろいろと診療に関する役立ち情報などを聞くことができました。 日本のデンタルショーではこのような海外製品は輸入業者や商社のブースに少し展示しているだけで詳しい話を聞くことはできないので、その点も参加してよかったと思います。 毎日診療で使用しているドイツのメーカーのブースを見ることができてすごく嬉しいです。 各社の最新の製品が展示してありました。 いろいろと面白いセミナーやデモが行われていました。 このデモはいかに自然で他の歯と調和の取れたセラミック冠を作るかということを実演していて大盛況でした。 ちなみにドイツではどこに行っても、もはやマスクをしている人はまったくいませんでしたね。 日本のメーカーも頑張っていました。松風、モリタ、NSKなどという歯科ではとても大きなメーカーが会場のメインスペースでかなり大きな規模を確保していました。 超音波スケーラー(歯石をとる機械)のメーカーのEMS社のブースで、大阪支店の担当歯科衛生士さんがいらしたので、最新の超音波スケーラーについて詳しく話を聞くことができました。 歯石を取るときにこの機械を使うことで、機械が歯石の状況を瞬時に判断して最適なパワーにするため、患者さんは痛みを感じることがなく深い歯石も取り除くことができるとのことでした。 時間があまりなかったので観光らしい観光はしなかったのですが、ケルン中央駅を出て眼の前のケルン大聖堂は圧巻でした。この聖堂が完成するまでに600年!もかかったそうです。 以上、今回は短期間のドイツ旅行でしたが、とても充実した4日間でした。 今後もケルンデンタルショーで得られた知識と情報を患者様に還元できるように頑張ってまいります。
-
『2023年トルコ・シリア地震』ヘの支援について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 2月6日にトルコとシリアの国境付近で発生した大地震で、多くのビルが崩壊し多数の死傷者が出ているとのことです。 日本赤十字社の公式サイトより 私は30年以上前にトルコとシリアに行ったことがあり、今回の地震のニュースを聞きとてもショックでした。 現在、国際赤十字社(イスラム圏内は赤新月社)が救助活動や復興支援を行っています。 日本赤十字社はこれらの活動を支えるための救援金の受付をしており、私も少しでも役に立てればと思い寄付をさせていただきました。 2023年トルコ・シリア地震救援金 被災された地域の1日も早い復興を心より願っております。
-
岡本太郎の絵を展示しました
岡本太郎の絵が手に入りましたので、診療室に展示することにしました。 若い人はご存知ないかもしれませんが、50年前の大阪万博のシンボルである『太陽の塔』の製作者です。 身近なところでは、渋谷駅の井の頭線のホームから伸びているコンコースの壁に、とても大きな絵画が展示してありますが、それも岡本太郎の絵です。 渋谷駅の絵は元々、大阪万博と同じ時期にメキシコに新しくできるホテルのために制作したものだそうです。(ホテルは開業前に倒産して、しばらく絵画の行方がわからなくなっていました) この絵のタイトルは、『哄笑』といいます。 リトグラフのため、同じものが多く存在しますが、50年前のものにしてはとても状態が良かったです。 もし患者さまでご来院された際は、ぜひ御覧ください。