歯ぐきにできる硬いコブ『骨隆起』とは?
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。
今回は、歯ぐきにできた硬い膨らみの正体と原因についてのお話です。
◆これは病気?硬い膨らみの正体
「舌で歯ぐきをなんとなく触ってみたら、硬いコブのようなものができていた」という経験はありませんか。
このような歯ぐきにできる骨の膨らみを、「骨隆起(こつりゅうき)」といいます。
骨隆起は、主に下あごの内側(舌側)の小臼歯のあたりや、上あごの内側の中央部によく見られます。
この骨の膨らみは急にできるものではなく、長い年月をかけてゆっくりと大きくなっていくため、「気づいたらいつの間にかできていた」ということも少なくありません。
ふと気づいた異変に「これってお口の病気?」と不安になるかもしれませんが、骨隆起はあごの骨の形が変化したもので、基本的に体に害はありません。
◆骨隆起ができる原因
「なぜ、こんなふうに骨が盛り上がるの?」と気になる方も多いと思いますが、実は骨隆起のはっきりとした原因はまだわかっていません。
今のところ、「遺伝的な要因」や「噛む力の刺激」などが関係しているといわれています。
噛む力の要因として代表的なものが、歯ぎしり・食いしばりです。
強い噛みしめが続くと、その刺激にあごの骨が反応し、少しずつ盛り上がると考えられています。
骨隆起そのものは病気ではないため治療の必要はありませんが、「入れ歯が当たって痛い」「発音がしづらい」など、日常生活に支障をきたす場合は、外科的に取り除くこともあります。
◆違和感があれば歯科で状態の確認を
骨隆起そのものに問題はなくとも、関連する症状には注意が必要です。
骨隆起が生じた部分は歯肉が薄いため、硬い食べものによって傷つきやすく、痛みを感じることがあります。
また、骨隆起の原因のひとつとされる歯ぎしり・食いしばりは、歯やあごの関節に強い負担がかかります。
放置すると深刻な影響を与えることもあるため、専用のマウスピース(ナイトガード)などで対策することが大切です。
そして、歯ぐきの膨らみは骨隆起だけでなく、ほかの病変が疑われることもあります。
お口の中の違和感や痛み、見た目の変化がご心配な方はお気兼ねなく当院へご相談ください。
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