【歯科医師解説】リカルデントとは?キシリトールとの違いや虫歯予防効果

こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。
みなさん、「歯にいいお菓子」と聞いて何を思い浮かべますか? お菓子の多くは、甘くするための「砂糖」がたっぷりと含まれているため、逆に虫歯の原因になってしまいます。甘くなくて美味しいお菓子を探すのは、なかなか難しいですよね。
歯にいいお菓子の成分として有名なのは『キシリトール』ですが、コンビニやスーパーのガム売り場でもう一つ、歯に良い成分を目にすることがあります。 それが、今回ご説明する『リカルデント』です。
1. リカルデントとは?牛乳から生まれた新成分
テレビのCMなどで「リカルデント」という名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
キシリトールは、シラカバやカシの木などから発見された天然素材の甘味料であり、「虫歯菌が歯を溶かす酸を作れない」という特徴を持っています。 では、リカルデントはどうでしょうか?
リカルデントは、「CPP-ACP」と呼ばれる牛乳由来の天然成分です。 オーストラリア・メルボルン大学歯学部のエリック・レイノルズ教授が、「乳製品の摂取量が多い人は虫歯が少ない」というデータに注目し、25年以上にもわたる研究の末、1999年に発表した画期的な成分です。
日本でも、モンデリーズ・ジャパンからこの成分名がそのまま商品名となったガムが発売されています。虫歯予防に対する効果が非常に高いため、日本歯科医師会も推薦しています。
[※ここに「再石灰化のイメージ図」などを配置してください]
2. リカルデントが持つ「3つの虫歯予防効果」
リカルデントが私たちの歯にもたらす効果は、大きく分けて以下の3つになります。
① 耐酸性効果(酸に溶けにくくする)
歯の質を強化し、虫歯菌が出す「酸」に対して溶けにくい丈夫な状態を作ります。
② 脱灰(だっかい)抑制効果
虫歯の初期段階である、歯からカルシウムやリンが溶け出してしまう現象(脱灰)を強力に抑え込みます。
③ 再石灰化(さいせっかいか)効果
普段、私たちのお口の中は食事のたびに「酸性」になり歯が溶け、唾液の働きによって「中性」に戻り歯が修復される、というサイクルを繰り返しています。 リカルデントは、唾液に働きかけて酸性に傾いたお口の環境を素早く中性に戻すだけでなく、溶け出した歯の表面にミネラル(カルシウムやリン)を供給して修復する働きがあります。
この再石灰化のパワーは、なんとキシリトールの2倍の効果があると言われています。再石灰化が早く進めば進むほど、虫歯の抑制効果も飛躍的に高まります。
3. リカルデントの注意点(副作用とアレルギー)
[※ここに「牛乳アレルギー注意のアイコン」などを配置してください]
リカルデントは歯にとって非常に素晴らしい成分ですが、「すでにできてしまった虫歯を治す薬」や「痛みを取る薬」ではありません。 あくまで予防効果を高めるための成分ですので、すでに虫歯になって穴が空いてしまった場合は、ご自身で判断せずにすぐに歯科医院で適切な治療を受けましょう。
また、リカルデントは「牛乳」のタンパク質から抽出された成分です。そのため、牛乳アレルギーをお持ちの方は摂取することができませんので、くれぐれもご注意ください。
4. 手軽に買える!毎日の予防に取り入れよう
リカルデント成分を含んだガムは、コンビニエンスストアや薬局、Amazonなどのオンラインショップで手軽に購入することができます。 価格も一般的なガムと比べて極端に高額というわけではないため、無理なく日常のケアに取り入れることが可能です。
毎日の歯磨きだけで、歯垢(プラーク)を完璧に取り除いて虫歯をゼロにするのは至難の業です。予防歯科の観点からも大変優れた成分ですので、機会がありましたら、ぜひ毎日の習慣としてリカルデントを取り入れてみてくださいね。
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