【活動報告】最新の歯科医療機器が集結!東京デンタルショーへ行ってきました

こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。
先日、東京ビッグサイトで開催されていた「東京デンタルショー」の視察に行ってまいりました。
日本全国では、近畿、北海道、九州、東北など各地で様々な歯科関係の展示会が行われていますが、この東京デンタルショーは国内でも特に規模の大きな展示会です。(ちなみに国内最大規模のものは「日本デンタルショー」ですが、こちらは4年に一度の開催となっています。)
なお、このデンタルショーは一般の方が入場することはできません。歯科医師や歯科衛生士などの医療従事者(歯科大学の学生を含む)や、歯科医療ビジネスに関わる関係者のみを対象とした、完全なプロ向けの展示会となっています。
なぜデンタルショーに行くのか?(自分の目で確かめる重要性)
私たちがデンタルショーに足を運ぶ最大の目的は、「最新の医療機器や材料を、自分自身の厳しい目で直接確かめること」です。
新しく導入を検討している機器がある時、カタログのスペックや写真だけを見て購入を決めることは非常に危険です。特に、診療用のチェア(診察台)やレントゲン装置などの大型医療機器は大変高価なものです。実際に導入してから「思っていた使い心地と違った」「動作音が大きくて患者さまを不安にさせてしまう」となっては、せっかくの設備投資が台無しになってしまいます。
そのため、実際の動き方、操作性、動作音、そして患者さまが受ける感覚などを現場でしっかりと確認し、本当に当院の診療に役立つ(=患者さまの利益になる)ものだけを見極める場として、展示会は非常に重要な役割を果たしています。

熱気に包まれる会場!歯科関係者だけで大盛況
当日は朝一番で会場入りしたため、最初はまだ空いていて、一つひとつのブースをゆっくりと丁寧に見て回ることができました。やはり何事も「早起きは三文の徳」ですね! しかし、視察を終えて帰るお昼頃には、会場は歩くのもやっとというほど多くの人でごった返していました。
モーターショーなどの一般向けイベントとは全く違う専門的な展示会ですが、「歯科関係者だけでこれほどまでに大勢の人が集まるのか!」と改めて驚かされるほどの熱気でした。全国から集まった歯科医師、歯科衛生士、歯科アシスタント、歯科技工士さんたちで溢れかえり、日本の歯科医療に対する皆さんの熱意を肌で感じることができました。
日々進化する歯科医療と最新技術
現代の歯科治療では、診察台やレントゲン装置といった大型機器以外にも、実に数え切れないほどの器具や材料を使用します。 検査機器、歯を削るための精密な器具、詰め物や被せ物の材料、正確な型取り材、噛み合わせの調整器具、抜歯用の専用器具、インプラント関連機材、カルテを管理するパソコンソフト、日々の衛生・滅菌用品など、ありとあらゆるものが展示されています。
歯科治療の歴史は100年以上かけて先人たちによって少しずつ改善されてきました。ここ20年ほどで基本的な治療技術や術式はすでに確固たるものとして確立されているため、全く見たこともないような魔法のような新技術…というのは流石にありませんが、それでも毎回参加するたびに「なるほど!」と思わされる面白い最新技術が展示されています。

たとえば、今回の展示で特に目を引いたのは「歯の根の治療(根管治療)で使用する新しい詰め物」です。 これまでの治療では、根の奥にわずかでも細菌が残ってしまっていると、被せ物をした後に再発して腫れたり痛くなったりするリスクがゼロではありませんでした。しかし、今回展示されていた最新の材料は「詰め物自体に強力な持続的殺菌効果がある」という画期的なもので、治療後の再発リスクを劇的に抑えることが期待できます。
保険適用の銀歯であれ、自由診療の白くてアレルギーのないセラミックであれ、せっかく高価で綺麗な被せ物を入れても、土台となる根っこが再発してしまっては元も子もありません。こうした「見えない部分の安全性を高める材料」の進化は、非常に素晴らしいことだと感じました。
また、今回は最新の「予防用液体キット」なども展示されていました。製品自体は非常に魅力的でしたが、健康保険適応外のため患者さまへのコスト負担が大きくなってしまう点を考慮し、今回の導入は慎重に見送ることにしました。
もう一つ興味深かったのが、従来の粘土のような型取り材(印象材)を使う代わりに、特殊な小型カメラで歯を直接スキャン(撮影)し、コンピューター制御で被せ物を削り出す装置(CAD/CAMシステム)です。 現段階では、精密な被せ物を作るための精度としては「まだもう少し改善の余地があるかな」という印象を受けましたが、今後さらに技術の精度が向上していけば、患者さまの型取りの負担(オエッとなる感覚)を無くすことができるため、将来的な導入を見据えて継続的にチェックしていきたい技術です。
世界基準の治療を目指して
会場の端から端まで全てのブースをくまなく回ったため、すっかり半日がかりの長丁場になってしまいました。販売業者の方の熱心な売り込みが少しだけ面倒な場面もありましたが(笑)、最新の歯科医療のトレンドを総合的に学ぶ上で、非常に有意義な時間となりました。
ちなみに、世界最大のデンタルショーは医療先進国であるドイツで開催される「ケルン国際デンタルショー(IDS)」だそうです。その規模は桁違いで、全部を見て回るだけでなんと3日間もかかるそうです! いつか機会があれば、ぜひドイツの会場にも足を運び、世界の最前線の技術を学んでみたいものです。
これからも谷村歯科医院では、こうした展示会や学会へ積極的に参加して最新の知識と技術をアップデートし、皆さまにより安全で最善の歯科医療をご提供できるよう努めてまいります。
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