今年も米国レーザー歯学会に参加

こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。

2月26日から3月3日まで、昨年も参加した米国レーザー歯学会 (Academy of Laser Dentistry :ALD) の年次大会へ参加しに行って参りました。
昨年の学会の様子はこちら
今回の目的は最新技術の習得と、より上のクラスの資格の試験を受けることです。
ちなみに昨年習得した資格は、カテゴリー2という標準的な認定医の資格でした。
標準的とは言え、アメリカの学会の認定医なので全て英語で試験も筆記と実習があり大変でしたが。
今回受ける試験は、カテゴリー3という指導医クラスの資格です。
内容は桁外れに高度で、3つのテストをパスする必要があります。
1 30分以内にレーザーに関して100項目を説明しながら処置を実演するテスト。
2 2時間以内に175問を解くオンラインテスト。
3 5症例を集めて論文にして発表するテスト。
これらすべてを85%以上正解しなければなりません。(もちろんすべて英語です。。。)
何年もかかりますし、最低でも2年は学会に参加する必要があります。
今回は1のテストを受けに行きました。
今年の開催場所はアリゾナ州のスコッツデールという、空港のあるフェニックスから車で30分の所です。
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会場に向かう道路はひたすら原野が広がっていて、漫画に出てきそうなサボテンがたくさん生えてます。フェニックスの街並みを過ぎるとずっとこの景色です。
途中にフェンスで囲まれたネイティブアメリカンの居住地がありました。
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学会会場のホテルに着きました。到着して早々チェックインする前に、そのままスーツケースを持ったまま学会会場に直行してテストを受けに行きます!
しかし残念ながら登録がギリギリ間に合わずテストがすでに始まっていました。
すごくがっかりしましたが、幸いにもスケジュール調整をしてもらい、テストは後日に受けることができそうなので一安心です。
いったんホテルに戻ってチェックインして、部屋でばったんぐーです。
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翌日から学術大会が始まりました。時差ぼけと寝不足でフラフラです。
コーヒーが用意されているので受講中に寝ないように1日中飲み続けです。
 
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前回持参した電子辞書は10年前のものだったので、新しく買いなおしました。
新しい電子辞書は医学辞典が入っていてすごく役立ちます。これがないと専門用語はわかりません。。。
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夕食後は日本人の先生がみんな指導医の永井先生の部屋に集まって、夜中の2時まで勉強会です。平均睡眠時間2時間!みんな時差ボケと寝不足でふらふらです。。。
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実技試験の試験会場です。開始時間は2日目の朝7時から!相変わらず早すぎ~
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試験官が2人座り、採点します。ここでレーザーについての安全管理や設定方法、治療内容の説明とブタの骨を使って実際のデモを行います。
昨年はスタンダードの試験で同じことをしましたが、試験官がいろいろを誘導してくれましたのでまだ楽でした。
しかし今回は指導医の試験のため、試験中は何も言ってくれません。
自分で正確に必要なことを説明して、正しいやり方でレーザーの処置をしなければなりません。
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学会最終日に、表彰式と試験の合格者発表がありました。
自分の名前が呼ばれたときはとてもうれしかったです!
頑張ったかいもあり、今回も無事パスすることができました。
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今年もまたまた主催者の一人であるJhonと一緒に写真を1枚。
このJhonさんが試験のコーディネーターで、いろいろとみんなの世話をしてくれました。
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一緒に受けた先生方と、指導医の永井先生。
今年も大変お世話になりました。
昨年の学会はものすごくハードでしたが、今年はさらに輪をかけてハードでした。
しかしまだ、オンラインテストと症例発表が残っていますので、来年も頑張ります!