【活動報告】美容大国・韓国ソウルで開催されたインプラント研修に参加しました

こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。
7月19日から21日の連休を利用して、お隣の国である韓国・ソウルで開催されたインプラントのハンズオンセミナー(実践的な実技研修)へ参加してまいりました。 冒頭の写真は、セミナーの全日程を終えた後の修了証授与式での一枚です。韓国の大学の伝統的なスタイルなのか、このような立派なアカデミックガウン(衣装)を着せていただき、大変誇らしく嬉しい瞬間でした!
このセミナーは、私が所属している「国際口腔インプラント学会」が主催する海外特別セミナーです。今回の講師を務めてくださるのは、私が以前名古屋で受講した高度な骨造成セミナーでもご指導いただいた、韓国の大学教授の先生です。
私にとって海外でのセミナー参加は今回が初めてだったため、出発前からとても楽しみにしていました。しかも今回はただ座学で講義を聴くだけでなく、実際の器具を使った実習(ハンズオン)がメインとなります。この学会は現場で活躍する臨床医(開業医)が中心となって運営しているため、明日からの治療に直結する非常に実践的な内容が学べるのが特徴です。
いざソウルへ!ビジネスの街「江南(カンナム)」と美容医療

ソウルの金浦空港に到着した直後は、「ここから会場までどの交通手段を使えばいいのだろう?」と少し迷いましたが、無事にバスに乗って滞在先のホテルへ到着することができました。 今回滞在したのは、韓国の有名企業が数多く集まるビジネスの中心地「江南(カンナム)地区」です。明洞(ミョンドン)や南大門(ナムデムン)といった日本人に人気の観光スポットからは少し離れた場所にあるため、周囲に観光客の姿はあまり見かけませんでした。

ホテル内を散策していて驚いたのがこちらです。 さすがは美容大国・韓国。一流ホテルの施設内に、なんと立派な「美容外科クリニック」が普通に入っているのです! 韓国では、美容外科へ通うことが日本でエステサロンに行くのと同じくらい身近な感覚として根付いているのでしょうね。
実は、歯科のインプラント治療も「しっかりと噛めるようになる」という機能的な側面だけでなく、「失った歯を自然に美しく蘇らせる」という美容的・審美的な側面を強く併せ持っています。見た目の美しさに非常にこだわる韓国だからこそ、インプラント治療がここまで大きく発展し、このような素晴らしいセミナーが盛んに開催されているのだと実感しました。

こちらは、宿泊先の「COEXインターコンチネンタルホテル」のロビーに、日本から参加した先生方と集合した際の様子です。 空港に着いてから街中までずっと韓国の方しか見かけず、看板もハングルばかりで少し緊張していたのですが、ここでようやく日本人の先生方と合流できてホッと胸を撫で下ろしました。首都ソウルであっても、ビジネス街には意外と日本人は少ないのかもしれませんね。
年間2,000本のオペをこなすスペシャリスト・Cho教授
ここから歩いて5分ほどの場所にある研修センターへ移動します。会場は、韓国の最大手インプラントメーカーである「Osstem(オステム)社」の巨大なオフィス内です。

こちらが、今回のセミナーのメイン講師であるCho(チョ)先生です。 実はCho先生は、韓国の最高学府である「ソウル大学」の口腔外科で教授を務められている、インプラント治療の超スペシャリストです。
口腔外科に所属されているとはいえ、なんと毎年2,000本ものインプラントオペを執刀されているというから驚きです。日本の一般的な歯科医院では「年間100本」もオペがあれば相当多い方(インプラントに力を入れている医院)とされますから、年間2,000本という数字は桁違いです。韓国トップのソウル大学という環境と、インプラント需要の高さがあるからこその圧倒的な臨床数ですね。

午前中のセッションは、まず最新の術式に関する講義からスタートです。 少しでも多くの知識を吸収しようと、今回も一番前の席に陣取って一生懸命に聴講しました。
スクリーンにこのような図解スライドが映し出され、インプラントの緻密な配置変更や骨移植などについて解説されていました。
Cho先生は英語と韓国語が堪能ですが、講義は主に韓国語で行われ、それを通訳の方がリアルタイムで日本語に翻訳してくれました。ちなみに、この通訳を担当してくださったのも韓国語がペラペラな日本の歯科医師の先生でした。専門用語が飛び交う医療の現場では、同じ歯科医師による通訳が最も正確で心強いですね。
午後からの実践実習(ハンズオン)で技術を磨く

午後からは、いよいよ顎の骨の模型を使ったインプラント埋入の実習(ハンズオン)です。 インプラント治療を安全に成功させるためには、ひたすら勉強を続け、新しい技術を繰り返し手と体に覚え込ませる習得訓練が欠かせません。
現代のインプラント治療の基本的な術式自体はすでに確立されていますが、実際の人間の体(お口の中)で行うオペでは、骨の硬さや神経の位置など患者さまごとに全く条件が異なり、決して教科書通りにはいきません。 私たちインプラントに携わる歯科医師は、オペ中にどのような不測の事態や難しい状況に直面しても、冷静かつ確実に対処できる引き出し(技術力)を持っておかなければなりません。こうした実践的な模型実習は、その引き出しを増やすために非常に重要です。
ソウル市内の最先端「歯科医院」見学ツアー
セミナー翌日は、ソウル市内にある実際の歯科医院を2軒も見学させていただくことができました。海外のリアルな歯科医院の裏側を見学できる機会など滅多にありませんから、大変貴重な体験です。

まず1軒目に見学させていただいたのが、こちらの『ソウルスマイルフェイスデンタルクリニック』という歯科医院です。

エントランスや受付は、まるで高級ホテルのラウンジのような洗練された雰囲気で、隅々までとても綺麗に清掃・デザインされていました。

こちらは奥にある実際の診察室の様子です。最新の設備が整っており、ちょうど患者さまの治療が行われていました。 韓国ではインプラント治療が非常にポピュラーな治療法として広く国民に認識されており、なんと全国の8割以上の歯科医院がインプラント治療を取り扱っているそうです。日本よりもはるかにインプラントが身近な存在であることが伺えます。

続いて2軒目に見学したのが『デザインクリニック』という歯科医院なのですが、ここでは度肝を抜かれました。 なんと、歯の治療を行う傍らで「ネイルケア(ジェルネイルなど)」のサービスを受けることができるのです!
院内には写真のような本格的な「ネイル専用ルーム」が完備されており、本当にびっくりしました。 「歯を綺麗にするついでに、指先も美しく整えて帰る」という、美容大国ならではの素晴らしいアイデアとホスピタリティですね。日本の法律(医療法など)の規制を考えると、歯科医院の中にネイルサロンを併設するのはちょっと不可能に近いのですが、患者さまを喜ばせるエンターテインメント性として非常に勉強になりました。
まとめ
今回の韓国セミナーは2泊3日という非常にタイトな弾丸スケジュールだったため、残念ながら観光を楽しむ時間は全くありませんでした。 しかし、韓国トップクラスの教授からインプラントの高度な知識と技術を直接学び、さらに海外の最先端の歯科医院のシステムを見学することができ、歯科医師として本当に実りある充実した時間を過ごすことができました。
今回海を渡って得た最新の知識とインスピレーションを、明日からの谷村歯科医院での日々の診療にしっかりと活かし、患者さまへより安全で質の高い治療をご提供してまいります!
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