【歯科医師解説】「痛くなってから」では遅い?歯科医院の定期検診を習慣化するメリット

こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。
皆様にひとつ質問です。正直なところ、歯科医院は「できれば行きたくない場所」だと思っていませんか?
残念ながら、多くの方にとって歯科医院のイメージは、『痛い』『キーンというドリルの音が怖い』『薬品の独特なにおいがする』といった、マイナスなイメージばかりが先行してしまっているのが現状です。 歯が激しく痛くなったり、腫れたりすれば、もちろん「仕方なく」歯科医院に駆け込むことになります。歯の痛みというのは非常に鋭く強烈なものが多いため、どうしても患者さまの頭の中で「歯科医院=痛くて辛い場所」という図式が出来上がってしまうのでしょう。
しかしその一方で、『歯科の定期検診を日常の習慣にしている方』にとっては、全く認識が異なります。彼らにとっての歯科医院は、エステや美容室のように「お口をスッキリ綺麗にしてくれて、自分の健康を守ってくれるとてもありがたくて快適な場所」なのです。
痛みがなくても受診すべき理由と、全身疾患との恐ろしい関係
痛みなどの自覚症状がなくても、定期的に歯科医院で検診を受けることには計り知れないメリットがあります。 プロの目でチェックし、専用の機械でクリーニングを行うことで、虫歯や歯周病を未然に防ぐことができます。また、たとえごく初期の虫歯が見つかったとしても、早期発見であればドリルで大きく削る必要もなく、ほとんど痛みを伴わずに短期間で治療を終わらせることができるのです。
お口の中は暗く複雑な構造をしているため、自分自身の目で鏡を見てすべての異変をチェックするのは不可能です。
さらに近年の医学研究により、『歯周病は、お口の中だけの病気ではなく、全身の命に関わる重篤な疾患と深く関わっている』ことが明確に明らかになっています。 歯周病菌やその毒素が歯茎の血管から全身に巡ることで、重度の歯周病患者さまは、狭心症・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病・高血圧、そして誤嚥性(ごえんせい)肺炎といった、命を脅かす病気の発症リスクが跳ね上がってしまうのです。「たかがお口の汚れ」と侮ることは絶対にできません。
こんな時は迷わず受診を!歯科医院へ行くべき「26のサイン」
定期検診はもちろんですが、日常生活の中で「どのような時に歯科医院を受診すればいいのか」を具体的に知っておくと、いざという時に重症化を防ぐことができます。
以下に、当院を受診していただくべき代表的な症状やタイミングをまとめました。一つでも当てはまるものがあれば、放置せずにご相談ください。
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歯がズキズキ痛い
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冷たいもの・温かいもので歯がしみる(知覚過敏・虫歯の疑い)
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過去に治療した歯の詰め物・かぶせ物が取れた
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指や舌で触ると、歯がグラグラ揺れる
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硬いものを噛んだら歯が欠けた(割れた)
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食べ物がいつも同じ歯と歯の間に挟まって取れない
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歯ぎしり・食いしばりの癖がある(朝起きると顎が疲れている)
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歯茎が腫れて痛い
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歯磨きの時に歯茎から血が出る
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歯茎が下がって(やせて)、歯が長くなった気がする
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歯茎の色が赤紫色や黒っぽく変わってきた
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歯の表面の茶色い汚れ(ステイン・ヤニ)が気になる
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歯の色を根本から白く綺麗にしたい(ホワイトニング希望)
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歯並びの悪さが気になっている
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噛み合わせがなんだかおかしい、違和感がある
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転倒などで口の周りや歯を強くぶつけた
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口の中に口内炎や、なかなか治らない「できもの」ができた
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あごが痛い・カクカク音がする・引っかかる・口が大きく開きにくい(顎関節症の疑い)
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家族や友人から口臭を指摘された、自分でも口の中からにおいがする気がする
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奥に埋まっている親知らずがうずく、気になる
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食べ物の味がわかりにくい(味覚がおかしい)
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魚の骨がのどや歯茎に引っかかって取れない
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以前入れたインプラントの調子がおかしい
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使っている入れ歯が痛い、合わない、調子が悪い
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留学や赴任などで、海外に長期で行く前の健康チェック(海外は歯科治療費が高額なため必須です)
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半年以上、歯科医院を受診していない(検診を受けていない)

定期検診はどれぐらいの頻度で受けるのがベスト?
上記のように、歯科医院で診察や治療を行うケースは実にたくさんあります。その中で圧倒的に多いのは、やはり虫歯や歯周病に関することです。これらは「定期的に受診して歯垢(プラーク)と歯石を取り除くこと」で、重症化を確実に防ぐことができます。専門の機械を使ったクリーニングは痛みもほとんどなく、むしろお口の中がスッキリしてとても快適です。
では、定期検診はどれぐらいの頻度で受診するのがよいのでしょうか?
私たちが食事をした後、磨き残した細菌がネバネバとした塊となって歯と歯茎の境目に付着します。これが『歯垢(プラーク)』です。 この歯垢をそのまま放置しておくと、唾液の成分と結びついてカチカチに硬くなり、もはやご自宅の歯ブラシでは絶対に取れなくなってしまいます。これを『歯石』といいます。 柔らかい歯垢が、硬い歯石に変わってしまうまでの期間は「約3ヶ月」です。
つまり、【3ヶ月ごとに歯科医院で歯石を取ってリセットしていけば、虫歯も歯周病もほとんど悪化することはない】のです。 毎日のご自宅でのプラークコントロール(歯磨きやフロス)が完璧にできている方であれば、半年に1回(6ヶ月以内)の受診でも問題ないでしょう。しかし、歯並びの影響などで歯垢を完全に取り除くのが難しい方や、すでに歯周病が進行している方の場合は、1ヶ月〜2ヶ月ごとのこまめな検診と歯石除去が必要となってきます。
「痛くなる前」の受診を習慣にしましょう
自覚症状が何もない健康な状態の時に、自ら進んで歯科医院を受診しようとはなかなか思えないかもしれません。 しかし、「痛みなどの症状が出てからでは、すでに手遅れ(抜歯や神経を取る大掛かりな治療が必要)」になってしまうのが歯科治療の恐ろしいところです。
まずは騙されたと思って、定期検診に3回ほど頑張って通ってみてください。お口の中がスッキリする爽快感を知れば、自然とそれが「習慣化」されます。 歯医者に通うことを習慣化してしまえば、この先ずっと、お口の大きなトラブルや痛みに悩まされる人生から解放されることでしょう。一生涯、ご自身の歯でおいしく食事を楽しむために、ぜひ当院での定期検診をスタートしてみませんか?
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