歯を失うとどうなる?「8020運動」のメリットと達成するための5つの習慣
8020運動とは?
8020運動とは、平成元年に厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱した運動で、以下の目標を掲げています。
「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」
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「80」:男女の平均寿命(提唱当時の目安であり、現在は人生100年時代と言われます)
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「20」:食べ物を満足して食べるために必要な歯の本数
実は、自分の歯が20本以上あれば、フランスパンや硬いお肉、お煎餅など、ほとんどの種類の食べ物を噛み砕いて美味しく食べられると言われています。 逆に20本を下回ると、噛む力が弱くなり、食生活に制限が出てきてしまうのです。
「よく噛める」ことのメリット
歯を残してしっかり「噛む」ことは、単に食事を楽しむだけでなく、全身の健康にたくさんのメリットをもたらします。
1. 唾液の分泌による効果
よく噛むことで唾液がたくさん出ます。唾液には以下のような重要な働きがあります。
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消化を助ける: 胃腸の負担を減らします。
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自浄作用: 口の中の虫歯菌や歯周病菌を洗い流します。
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免疫力アップ: 唾液に含まれる酵素が、体の免疫力を高めます。
2. 脳と身体への効果
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脳の活性化: 噛む刺激が脳に伝わり、認知症予防などに効果があると言われています。
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顔の筋肉を鍛える: 表情筋が鍛えられ、若々しい顔つきを保ちます。
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運動機能の維持: 奥歯でしっかり食いしばれることで、スポーツや日常動作で力が入ります。
逆に、歯がなくなるとどうなる?
歯を失い、噛めなくなってしまうと、口の中だけでなく全身に様々な悪影響(ドミノ倒しのような不調)が現れるリスクがあります。
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食事の支障:うまく噛めず、消化不良を起こしやすい。
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残った歯への過重負担:残っている歯で補おうとするため、その歯も次々とダメになってしまう負の連鎖が起きる。
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見た目の老化:顔の筋肉が衰え、顔が老けて見える。
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身体の不調:頭痛、肩こり、顎関節症の原因になる。
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全身疾患リスク:誤嚥(ごえん)のリスクが高まるほか、栄養の偏りから寝たきりになる確率が高くなるというデータもあります。
このように、歯の健康は**「健康寿命」**に直結しているのです。
8020を達成するために今できること
では、どのように歯を保っていけばよいのでしょうか。 今日から実践できるチェックポイントをまとめました。ご自身で出来ているか確認してみてください。
✅ 1. 食生活の改善
規則正しい食生活を心がけ、糖分(おやつやジュース)をダラダラと摂りすぎないようにしましょう。食事の際は「よく噛んでから飲み込む」ことを意識してください。
✅ 2. 正しいブラッシング(歯磨き)
歯ブラシをする時、ゴシゴシと大きく横に動かしていませんか? 力任せに磨くと歯や歯茎を傷つけてしまいます。「一本一本磨く」ようなイメージで、小刻みに動かしていくことが重要です。
✅ 3. フッ素やケア用品の活用
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フッ素入り歯磨き粉や洗口剤を使用し、歯質を強化しましょう。
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歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れ(プラーク)を落としましょう。(実は、歯ブラシだけでは汚れの6割程度しか落ちていません!)
✅ 4. 禁煙する
タバコは歯周病を劇的に悪化させる最大のリスク要因です。歯茎の血流が悪くなり、気づかないうちに骨が溶けてしまいます。
✅ 5. 定期検診に通う(プロフェッショナルケア)
これが最も重要です。 どんなに歯磨きが上手な方でも、自分では取りきれない汚れ(歯石)は必ず溜まります。 1〜3ヶ月に1度は歯科医院で検診とクリーニングを受け、トラブルを未然に防ぎましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 「80歳なんてまだ先の話」と思われるかもしれませんが、歯を失う原因の多く(歯周病など)は、30代・40代からの積み重ねです。
出来ているところは継続し、まだ難しいところは意識して取り組むようにしていきましょう。
ブラッシングの方法や、ご自身の歯の状態について分からないことがあれば、当院の歯科医師や歯科衛生士までお気軽にご相談ください。 一緒にお口の健康を守り、一生おいしく食事ができる準備をしていきましょう。

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