『歯磨き粉』について

こんにちは!梅雨も明け夏らしい暑さになってきましたね。
今日は 『歯磨き粉の成分や形状、使用量』 についてお話しします。
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1 歯磨き粉の成分

歯磨き粉の中には、『基本成分』『薬効成分』 が入っています。詳しくみていきましょう!
『基本成分』
《清掃剤(研磨剤)  》
歯の表面を傷つけず歯の表面の汚れを落とします。
成分名:リン酸水素カルシウム、水酸アルミニウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウムなど
《湿潤剤》
お口の中に適度に湿り気を与えます。
成分名:グリセリン、ソルビトールなど
《発泡剤》
お口の中に歯磨き粉を拡散させ汚れを落とします。
成分名:ラウリル硫酸ナトリウムなど
《粘結剤》
粉体と液体成分を結合させて適度の粘性を与えます。
成分名:カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナンなど
《香味剤》
爽快感や香りをつけます。
成分名:サッカリンナトリウム、メンソール、ミント類など
《保存剤》
変質を防ぎます。
成分名:安息香酸ナトリウム、パラベン類など
『薬効成分』
《う蝕(むし歯)予防》
フッ化物:フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム
殺菌剤:クロルヘキシジン塩類、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム
プラーク分解酵素:デキストラナーゼ
《歯周病予防》
殺菌剤:クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン
プラーク分解酵素:デキストラナーゼ
《歯石の沈着予防》
ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム
《知覚過敏の抑制》
乳酸アルミニウム、硝酸カリウム
といった効果の成分が入っています。
歯磨き粉は薬事法という法律によって、『化粧品』 と 『医薬部外品』 に分けられています。
化粧品は、基本成分だけからできている歯磨き粉のことです。
医薬部外品は、基本成分に薬用成分が加えられている歯磨き粉です。
なんと日本で販売されている約90%は医薬部外品の歯磨き粉なんです!
そして、日本で販売されている約80%にフッ化物(フッ素)が配合されています。
2 歯磨き粉の形状
皆さんは歯磨き粉に様々な形状があることを知っていますか?
歯磨き粉には、粉、潤製、練り(ペースト)、液状、液状(デンタルリンス)があります。
ちなみに、ペーストは今最も一般的な歯磨き粉です。
液状の物は、デンタルリンスやマウスウォッシュとも言われています。
3 歯磨き粉の使用量
年齢に応じて歯磨き粉の量が決められています。
ブラシの先端から
6ヶ月~2歳:子どもの切った爪程度の量
3~5歳:5mm以下
6~14歳:1cm程度
15歳以上:2cm程度
です。あまりつけすぎてしまうとお口の中が泡だらけになってしまうので注意です。
歯磨き粉を選ぶ際はぜひ参考にしてみて下さい!
歯科衛生士 関 みのり