あご

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こんにちは(^-^)
すこしずつ秋めいてきて、紅葉が待ち遠しいですね!
今回は、『あご(顎)』 について少しだけ調べてみました。
そもそも顎とは?
顎(あご)は、口の一部であって、開閉して物を捕らえる機能があるものを指します。
頭の下部にあって、上下に開閉する機能を持つち、骨(顎骨)と筋肉を中心に形成された口の構造物全体を指しています。
顎は上顎と下顎で形成されていて、支点のある上顎に対して下顎が動く仕組みになっています。
哺乳類は下顎の動きが発達しているので、繰り返し動かすことによって食物を噛んで食べることができます。
そして、顎はあるが噛むという動きをしない動物は、物を捕らえる・引きちぎる・呑み込むなどをするために顎を使います。
大昔に脊椎動物の中でも顎のない 『無顎類』 という生物がいました。
そして、現在もいるのは円口類と言われる 『ヤツメウナギ』 などです。
ヤツメウナギは、顎がないため他の生物の皮膚などへ吸い付いて養分をとります。
やがて、骨格の変化から顎のある有顎類というのが現れ、無顎類の生態域を脅かし、最終的に有顎類が勝利して無顎類をほぼ絶滅させてしまっています。
顎があれば、吸い付いたりすることなく、他の生物に噛みついたり呑み込んだりして補食することができる為、脊椎動物にとっては顎ができたことは大きな進化だったと言えるそうです。
進化のお陰で、私たちの顎があるわけですね。
顎の病気
⚪︎口蓋裂(こうがいれつ)
口蓋とは、『上あご』 のことを言います。
前方は骨のある硬い 『硬口蓋』、後方は動きのある 『軟口蓋』 になっているそうで、軟口蓋の最後方部分が 『口蓋垂(すい)』 です。
口蓋裂とは、硬口蓋や軟口蓋のある部分に裂け目ができる先天性の疾患だそうです。
⚪︎顎変形症(がくへんけいしょう)
上あごに起こるもの、下あごに起こるもの、両方に起こるものがあります。
上あごが大きくなったり、下あごが小さくなると上あごが前に出て 『出っ歯』 になります(上顎前突症という)。
反対に下あごが大きくなったり、上あごが小さくなると下あごが前に出て 『受け口』 になります(下顎前突症という)。
他にも、あごの成長方向の問題で上下の歯が接触せず、かみ合わせできなくなるような場合や、左右の発育の不均衡により左右非対称になる(叢生)こともあるそうです。
上下の歯で正しくかみ合わせることができなくなり、咀嚼(そしゃく)障害や言語障害といった機能障害を起こすこともあります。
⚪︎顎関節症(がくかんせつしょう)
あごの関節を動かす筋肉や靱帯、関節内のクッション、関節の骨などに異常が起こる慢性の病気です。
近年では非常に多くみられる病気だそうです。
あごを動かしたときの関節の痛み、関節のまわりや咀嚼筋を押したときの痛み、開閉口時の関節の雑音、口が開きにくいなどの症状があるようです。
これらの症状は顎の病気のほんの一部ですが、顎に関してはこのような病気があるんですね。
少しでも普通と違うなと思ったり気になることがあれば、口腔外科のある歯科医院で見てもらいましょう!
 
歯科アシスタント   松本