歯科医院で使うレーザーについて

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皆さんこんにちは。
本格的な冬になりとても寒い日々ですね。
インフルエンザや風邪は大丈夫ですか?
体調管理に気をつけましょうね。
今回は歯の治療で使う、『レーザー』 について説明したいと思います。
医療で使うレーザーは、エステや美容で使う 『お肌のレーザー治療』 が有名ですが、歯科でも専用のレーザーがあります。
歯科用のレーザーは、日本では1985年頃より使われだしました。
最初は出力がとても弱い 『ソフトレーザー』 が普及し始めました。
ソフトレーザーは、痛い歯茎や皮膚に当てることで痛みを軽減する効果があるのでは?といった間接的な使い方しかできませんでした。
その後約10年後の1994年頃から歯肉を直接切開できるぐらいの出力のある、『高出力レーザー』 が普及し始めました。
この高出力レーザーでは、レーザーの『熱的作用』を利用して、切開・止血・凝固などをすることができます。
最近では、9年前より厚生労働省から認可を受けたEr:YAGレーザーを使うと、虫歯治療や歯石の除去も健康保険で治療ができるようになりました。
昨年度の歯科の保険の改正で、レーザー応用による再発性アフタ性口内炎治療、歯科領域における血管腫のレーザー治療、レーザー応用による口腔軟組織低侵襲治療、レーザー光による虫歯チェックもできるようになりました。
このように健康保険で歯科のレーザー治療を受けることができるのですが、今の所保険適用になるのは厚生労働省により医療機器の保険適応について承認された機種になります。
歯科で使うレーザーの種類
一口にレーザーといっても、いろいろな種類があります。
レーザーの種類は主に、レーザーを発生させる物質に何を使うかで分類されます。
歯科で使うレーザーには、炭酸ガスレーザー・Er:YAGレーザー・Nd:YAGレーザー・半導体レーザーの4種類あります。
それぞれどんな特徴があるのか説明をいたします。
1. 炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、遠赤外線領域に属するレーザーで、レーザー光は無色です。
軟組織の切開・止血・凝固に優れています。
  
2. Er:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)
Er:YAGレーザーは、中赤外線領域に属するレーザーで、やはり無色で目には見えません。
水への吸収特性が高く、炭酸ガスレーザーの10倍くらいの吸収率です。
組織表面の水分に反応し、一瞬で微小水蒸気が生じ、機械的に組織が破壊されます。
虫歯を削るなど、硬組織の切削ができます。
3. Nd:YAGレーザー(ネオジウムヤグレーザー)
Nd:YAGレーザーは、近赤外線領域に属するレーザーで、このレーザーも無色で目には見えません。
このレーザーの光は組織透過性に優れています。
切開などよりも止血や凝固作用に優れているものです。
4.半導体レーザー
半導体レーザーは、可視光線や近赤外線領域に属するレーザーで、可視光線の波長だと赤く見えます。近赤外線領域だと目に見えません。
半導体レーザーは連続発信波とパルス波発信の2つの出力方式を持っていて、パルス波にするほうが熱による組織のダメージは少ないです。
また、組織浸透性はNd:YAGレーザーよりも大きいです。
水分への吸収はほとんどなく、Nd:YAGレーザーより低いです。
主に組織の切開・殺菌・疼痛緩和に使用します。
このように、歯科で使うレーザにも様々な種類と特徴があるんですよ。
なお歯科でも色々な使い道がある歯科用レーザーですが、がん・前癌病変への照射は、がん性細胞を活性化させることがあるので照射はできません。
Nd:YAGレーザーや、半導体レーザーなどを使用する場合は、低出力でも次のような方は禁忌となっています。
妊娠しているか、妊娠している可能性がある方。
悪性腫瘍がある方。
心臓疾患がある方。
出血要因の高い方。高齢者および体力が低下してる方。
Er:YAGレーザーや、炭酸ガスレーザーなどは、低出力で使用する場合は禁忌事項はないです。
当院では治療用のレーザー装置が4種類と虫歯診断用のレーザー装置が1種類あります。
レーザー装置は院長が必要と判断した際に使用しています。
レーザーを使用する際に費用がかかる場合は、予め効果と費用を患者様には説明をいたします。
レーザーについてわからないことがあれば、来院した際に聞いてみてくださいね。
歯科衛生士 大久保
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