CTの認定医になりました

こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。

6月18日の日曜日に大阪で日本歯科放射線学会が主催する、CBCT認定医の講習と試験を受けに行ってまいりました。

CBCTとはコーンビームCTの略で、主に歯科の領域で用いられているX線CT撮影の一種です。

今までのCT撮影のように何度も何度もX線源を回転させなくても、たったの1回転のみで撮影できるため、時間と放射線被曝量を大幅に軽減することができます。

CT撮影はインプラント治療を行うにあたり、術前の診査に必要不可欠なものです。歯科でCTの撮影する場合はインプラント治療の他にも、歯根破折の有無や上顎洞との位置の確認、親知らずの抜歯のためなどに用いられます。

しかし、CT撮影は通常のX線撮影と全く異なることがあります。それは通常のX線撮影が2次元での画像ですが、CT撮影は3次元になります。3次元と言っても本当の立体模型ではないので、モニターに3次元画像を2次元で投影しているだけですから高度な読影技術や目の錯覚に惑わされないように、CT画像の読影に関する予備知識が必要となります。

そこで今回CBCTの撮影や物理特性、撮影後の読影などに関して詳しく知りたかったので、勉強も兼ねて認定医の試験を受けることにしました。


講習会は大阪の豊中市にある『千里ライフサイエンスセンター』で行われました。

この会場には以前に国際インプラント学会に参加したときに来ましたので、今回2度めになります。

9年前のインプラント学会参加の様子はこちら

千里は万博記念公園の近くのベッドタウンで、最寄り駅の千里中央駅は新大阪にも伊丹空港にも電車やモノレールで1本なので、とても便利なところですね。


今回は参加人数が50人ほどとのことで、以前のインプラント学会のときの大ホールではなく通常の会議室での開催です。当日はこの建物で3つのイベントが行われていたみたいです。


講習会場と同時に試験会場でもあるので、座席は予め指定されていました。
若い先生から年配の先生まで、参加者の年齢層は幅広かったです。

今回は日本歯科放射線学会が主催する試験のため、歯科放射線学講座出身の先生がかなり多く参加されていました。
わたしも東京歯科大学の歯科放射線学講座出身です。

また学会のスタッフは皆さん歯科大学に勤務されている歯科医の先生方です。


最初に講習が3つありましたが、はさまざまな歯科大学の教授クラスの先生方が来て講義してくれます。それだけでも貴重ですね。


当日配布されたテキストになります。詳細なテキストが配られ、これを見ながら講義を聞いたのでとても良く内容を理解することができました。

講義の後は少し休憩を挟んで試験が行われました。
合否の結果はすぐには発表されず、2週間後になるとのことです。


試験から2週間ほどで合格通知と認定証が送られてきました。無事合格することができてホッとしました!

今回の講習に参加することで、CT画像の知識や読影技術を学ぶことができてとても良かったです。