インプラントのメリット、デメリットについて
みなさんこんにちは(^ ^)
今回はインプラントについてお話ししていきます。
歯を失ったときの治療方法として、入れ歯やブリッジと並んで注目されているのが『インプラント治療』です。
インプラントは見た目や使い心地が自然に近く、多くの人が選ぶようになっていますが、当然ながらメリットだけでなくデメリットも存在します。
ここでは、インプラントの特徴を簡単に紹介しながら、メリットとデメリットをわかりやすく説明していきます。
■ インプラントとは?
インプラントとは、歯を失った部分の顎の骨に、チタン合金製の人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯(上部構造)を装着する治療法です。
人工歯根が骨としっかり結合することで、自分の歯のように何でもしっかり噛むことができるのが特徴です。
■ インプラントのメリット
1. 自然な見た目と噛み心地
インプラントは顎の骨に直接埋め込むため、安定性が高く、見た目も天然の歯に近く仕上げることができます。
また、骨としっかりと固定されているので、硬いものでも噛む力をしっかり伝えられ、食事の不自由さがほとんどありません。
2. 周囲の歯に負担をかけない
ブリッジのように、隣の健康な歯を削って土台にする必要がありません。
そのため、他の歯にダメージを与えずに治療できるのが大きな利点です。
3. 顎の骨がやせにくい
歯が抜けたまま放置すると、顎の骨は徐々にやせていきます。
インプラントは骨に力が加わるため、骨の吸収を防ぎやすく、顔の輪郭や噛み合わせの維持にも効果的です。
4. 長持ちしやすい
適切なメンテナンスを行えば、インプラントは10年以上持つことも多く、入れ歯やブリッジよりも長期間使用できるケースがあります。
インプラントの材料のチタン合金は人工関節にも使われているアレルギーの少ない生体材料です。
5. 入れ歯のように取り外しがいらない
入れ歯は複雑な構造をしているので、食後は毎回外して洗う必要があり余す。
インプラントは本体とかぶせものがネジでしっかりと固定されており、取り外す必要がありません。
■ インプラントのデメリット
1. 手術が必要
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術を行うため、体への負担がある程度かかります。
手術に対する不安がある方や、全身疾患(重度の骨粗鬆症・糖尿病や脳梗塞、心臓疾患など外科処置全般に関する禁忌症)がある方は適応できないこともあります。
2. 治療期間が長い
インプラントは手術後、骨としっかり結合するのを待つ『治癒期間』が必要です。
通常、治療が完了するまでに3ヶ月以上かかるため、すぐに終わる治療ではありません。
3. 費用が高額
インプラント治療は保険適用外(自由診療)であることが多く、1本あたり数十万円かかるのが一般的です。
保険適用の入れ歯やブリッジより高額なため、経済的な負担が大きくなります。
ただし自費治療の入れ歯やブリッジを選ぶと、ほとんど同じくらいの金額になります。
4. メンテナンスが必要
インプラントも天然の歯と同様、定期的なケアが必要です。
けっしてメンテナンスが不要ではありません。
特に『インプラント周囲炎』と呼ばれる歯周病のような炎症が起きると、インプラントが抜け落ちる可能性もあります。
日々のていねいな歯磨きと、定期的な歯科検診が不可欠です。
5. 骨の量や質によってはできないこともある
顎の骨が十分にない、または骨がやせている場合、インプラントを支える力が足りず、治療できないこともあります。
そのためインプラント治療を希望してもこのような理由で断られることがあります。
しかし当院では骨を増やす手術ができるベテランの口腔外科医が在籍していますので、適切の治療計画の下にインプラント治療が可能となっています。
■ まとめ
インプラントは、見た目や噛む機能の点で非常に優れた治療法であり、日常生活の快適さを大きく向上させることができます。
また、結果的に他の歯の過剰な負担が減るために、歯全体を守ることにもつながります。
メリット・デメリットをよく考えて、自分の口の状態やライフスタイルに合っているかどうか判断する必要があります。
歯科医師とよく相談し、他の治療法(入れ歯・ブリッジなど)と比較しながら最適な選択をすることが大切です。
当院ではインプラントの各種認定を受けた院長と口腔外科医の二人で担当しますので、安心してインプラント治療をしていただくことができます。
インプラント治療に関して詳しく聞きたい方はご気軽にお声掛けください🎶
歯科衛生士 花畑