久しぶりに国際口腔インプラント学会 年次大会に参加しました

こんにちは。谷村歯科医院 院長の谷村です。

11月9日の日曜日に、私の所属している国際口腔インプラント学会(International Society of Oral Implantology)の年次大会に参加してきました。
私はこの学会の認定医(Clinical Oral Implantology)として、日々の臨床に活かす最新の知見を学ぶため、定期的に学会やセミナーに参加しています。

前回の国際口腔インプラント学会に参加した様子はこちら

 

📍久しぶりの現地開催で感じた熱気

この学会はここ数年オンライン形式で開催されていましたが、今年は久しぶりの現地開催。
会場は茅場町駅直結の大ホールで、全国から多くの先生方が集まりました。
会場内には企業の展示ブースも並び、最新のインプラント関連器具やデジタル技術を直接手に取って見ることができ、とても刺激的でした。

オンラインでは得られない空気感――
講演を聴く先生方の真剣な表情、講師の熱量、そして会場全体に漂う緊張感と期待感。
こうした『リアルな学びの場』に久々に身を置き、やはり現地参加の価値を改めて実感しました。

🎤 印象に残った講演と学び

最初の講演はドイツのDr. Ralf Smiteets先生によるものでした。残念ながら来日が叶わず、オンラインでの発表となりましたが、映像や音声の品質も高く、まるでその場で講演しているような臨場感がありました。
デジタル技術の進歩によって、学びの形もここまで変化したことに驚かされました。

今回のプログラムでは、4名の先生による講演が行われました。
そのうち3名は長年の経験を重ねてこられたベテランの先生方、そしてもう1名は私よりも10歳ほど若い先生でした。
しかし、その若い先生の発表内容は非常にレベルが高く、
デジタル技術を駆使した精密なインプラント治療の実践に感銘を受けました。

医療技術は日々進化しています。特にデジタル化による治療の精度向上は著しく、私もデジタル機器を使用しつつ、実際に被せ物を作成する技工士さんと密にコンタクトをとって、より患者さまにやさしい治療を目指しています。

🦷 インプラント治療の意義と責任

インプラント治療は歯科治療の中でもとても高度で、知識・経験・技術の三拍子が揃って初めて成り立つ治療です。
失った歯を補う方法には入れ歯やブリッジもありますが、インプラントは『自分の歯のように噛める感覚』を取り戻せる点で、患者さまのQOL(生活の質)を大きく向上させます。

歯を失うと、隣の歯への負担が増えてしまい、周囲の歯まで傷めてしまうことがあります。
入れ歯では噛む力が天然歯の約20%まで落ちるといわれ、硬いものが食べづらくなるだけでなく、食事の楽しみや会話の自信を失ってしまう方も少なくありません。

一方で、インプラント治療には外科的処置を伴い、費用や治療期間の負担があるという現実もあります。
だからこそ、正確な診断・綿密な治療計画・患者さまへの丁寧な説明が欠かせません。

💡 今後に向けて

学会では、1日かけて講演を聴講して改めて感じたのは、『どれだけ経験を重ねても、学び続ける姿勢が大切』ということです。
医療は日進月歩。昨日までの常識が、今日には更新される世界です。

谷村歯科医院でも、新しい技術や知見を積極的に取り入れ、常に最良の治療を提供できるよう努力を続けています。
そして、患者さま一人ひとりが笑顔で食事や会話を楽しめる――そんな日常を支えることが、私たちの使命だと考えています。

今回の学会で得た学びを、明日からの診療にしっかりと活かしていこうと思います。

 

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