米国レーザー歯学会の試験を受けました

こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。

毎年参加している米国レーザー歯学会 (Academy of Laser Dentistry :ALD) の年次大会ですが、今年は諸事情により行くことができませんでした。
昨年の学会の様子はこちら
現在私は、この学会の指導医クラスの資格を修得するために勉強しております。
資格をとるためには3つの試験に合格する必要があります。
昨年は幸いにも1つ目をクリアすることができました。
次は2番めのオンラインテスト試験(2時間以内に英文175問で85%以上が合格)ですが、今回は学会不参加なので試験を受けることができません。
しかし12月半ばに学会の理事で指導医の永井先生から連絡があり、
「日本で1月18日に学会参加者のための勉強会を開くので、その時にみんなの見ている前で試験を受けるのだったらその場で試験を受けてもよい」
との嬉しい連絡を頂きました!
「みんなの見ている前」での試験は私的に少し引っかかりましたが、今回はまったく諦めていたので連絡をいただいてとても嬉しかったです。
試験まで1ヶ月しかないため、大慌てで勉強を始めました。(全部英語なので、レーザーの勉強と英語の勉強の両方です。)
今回は歯科医療販売会社のiCatさんに新橋にある会場の場所をアレンジしていただきました。
今度私はアメリカの年次大会は参加することができませんが、この日はアメリカの学会に参加する歯科医の先生方が全国から来ていました。
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新橋の勉強会の会場です。
ここは、前回iCatさんが、光殺菌装置の講習会を開いた場所です。
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学会参加者は、永井先生の講義を受けています。
後ろの方で聴講していたら、いきなり永井先生に質問されてあせりました。。。
「谷村先生は指導医の資格を目指している先生だから、これぐらいは答えられるでしょう?」
質問はレーザーの定義を英語でどう言うのかということでしたが、なんとか答えられたので面目が立ってほっとしました。
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聴講はそこそこにして、別室に行って試験前に最後の勉強です。
今回の試験は、私の他に前回一緒だった先生も受けました。
二人で必死に見直しをしています。集中していたので写真を取られたのも気づきませんでした。。。
 
2時間後にいよいよオンラインでの175問の試験が始まりました。
私が持参したノートPCを36インチのテレビに接続し、学会の参加者が試験の様子を見ることができます。
最初はものすごく緊張しましたが、そのうち慣れてきました。
時間内に問題をすべて解かなければいけないので、余裕がぜんぜんありません。
試験の結果は・・・
今回もなんとか試験をパスすることができました~!
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オンラインなのでたったの5秒で結果が出ます。この瞬間はものすごく緊張しましたね!
来年参加予定の学会では難関の最後のテスト(症例報告)が待っているので、まだまだ気を抜くことができません。
症例報告は、実際の症例を5つ作り(1年以上の経過がわかるもの)そのうちの2つについて発表をして、アメリカ歯科医師でレーザー学会の指導医の先生5人から発表を含めた5つの症例について英語で質問されるので、それらに的確に答える試験になります。
まだ1年以上先のことなので実感がわきませんが、いまから準備に取り掛からないと間に合わなくなるので早速明日から気持ちを切り替えて症例発表に向けて考えていこうと思います。
歯科治療はもう20年ほど前から治療方法が確立されており新しい治療方法や材料、技術が出てきません。
しかし歯科用レーザーは使い方をマスターすることで様々な症例に対応することができるので、日々の診療の幅がとても大きく広がります。
これからも学会やセミナー等で習得した技術を患者さまにフィードバックするよう努めていきます。