【活動報告】国産の6倍の出力!世界最高峰の歯科用レーザー「Fotona」の技術セミナーに参加しました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。
11月12日の日曜日に、私が日々の臨床で愛用している「世界最高峰の歯科用レーザー」のより高度な技術を学ぶためのセミナーが銀座で開催されたため、参加してまいりました。
このレーザーは海外製で、驚くべきことに一般的な国産の歯科用レーザーの「約6倍」という凄まじい高出力を誇ります。実はこの機器、これまで日本国内に正規の輸入窓口が存在しなかったため、私はどうしてもこの圧倒的な性能を患者さまの治療に活かしたく、2年前に独自に「個人輸入」という形で導入し、使用しておりました。
基本的な操作や治療への応用にはすでに熟練しておりましたが、これほどのポテンシャルを持つ機器ですので「もっと精密で高度な使い道があるのではないか?」と常に模索しているところでした。
今回、いつも当院がお世話になっているウエイブレングス社さんがこのレーザーの正規輸入代理店となることが決定し、公式セミナーのお誘いを受けたため、「これはさらに技術をアップデートする絶好の機会だ!」と思い参加を決めました。
奥が深い「歯科用レーザー」の世界と波長の違い
実は私は、2016年4月にアメリカのレーザー歯学会(ALD)において、厳しい審査を経て上級認定資格(Advanced Proficiency)を取得しております。
ALD(2016年フロリダ州オーランド)参加(指導医合格)の様子はこちら
この資格を取得するために何年にもわたって膨大な医学的知識と臨床データを勉強してまいりましたが、その過程で「歯科用レーザーの世界は非常に奥が深い」ということを痛感しました。正直なところ、レーザー治療はただ高価な機械を買えば誰でもできるというものではなく、波長や出力の特性を専門的かつ体系的にしっかりと勉強しなければ、機器の性能を安全に使いこなすことは至難の業です。
歯科用レーザーは、その「波長(光の長さ)」によって大きく4種類に分類され、それぞれ得意とする治療領域が異なります。
例えば、当院でも頻繁に使用している「半導体レーザー」は止血効果に大変優れているため、主に歯肉の切開や、歯周ポケットの殺菌、治療中の痛みの軽減、傷口の治癒促進などの場面で大活躍します。
一方、今回メインで使用するレーザーは「エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー」という種類に分類されます。これは水分に高く反応する性質があり、虫歯に侵された硬い歯を削ったり、こびりついた強固な歯石を除去したり、歯肉を安全に切開したりといった処置を「強力に殺菌しながら、同時に行える」という極めて素晴らしい特長を持っています。
銀座の研修会場と、Fotona社の圧倒的な技術力

今回のセミナー会場は、銀座の並木通り沿いに最近新しくオープンしたばかりの、非常に洗練されたクリニックに併設された研修室で行われました。やはり銀座という街は華やかで、歩いているだけでも気分が引き締まりますね。


こちらが研修会場での様子です。今回扱う歯科用レーザーは、スロベニア共和国(オーストリアの南、イタリアの東側に位置する国)にある「Fotona(フォトナ)社」という世界的な老舗レーザーメーカーが製造している『LightWalker』というモデルです。
日本では主に、美容外科や皮膚科において「シミ取り」や「あざの治療」などで広く導入されている超高性能機器として有名です。美容外科で使用されているレーザーと基本構造は同じであるため、物理的な出力設定を変えれば、私の所有する歯科用レーザーでもお肌のシミやあざを取ることは十分に可能です。(※もちろん、私は歯科医師ですのでお顔のシミ取りなどの医療行為は法律上できませんが……笑)
ちなみにこのFotona社は、その高度な光学技術を活かして軍事用のレーザー兵器なども製造しているという、世界トップクラスの技術力を持つメーカーでもあります。
少人数制のハンズオン(実習)で感覚を研ぎ澄ます

今回のセミナーは少人数制で行われたため、講師の先生の貴重な解説や手元のデモンストレーションを間近でしっかりと見学することができました。まずは講師の先生の実演により、効率的な歯の削り方や、周囲の組織を傷つけずに歯石を弾き飛ばすように取る最新のテクニックを教わります。

講師の実演を学んだ後は、いよいよ参加者自身によるハンズオン実習です。 実際の人間のお口の中や歯肉の感触に近い「豚の顎の骨と肉」を使用し、実践的な切開や、被せ物を綺麗に入れるために歯の長さを整える(クラウンレングスニング)トレーニングを行いました。写真のように専用の保護メガネを装着して安全に配慮しながらレーザーを照射していきます。
豚肉を使ったレーザーの練習自体はこれまでに何度も経験しており慣れたものですが、Fotonaレーザー特有の「出力エネルギー」や「パルス幅」といった非常に細かいセッティングのバリエーションについて、より深く実践的に理解することができて大満足です。
10年越しの再会と、これからのレーザー治療

全てのカリキュラムが無事に終了し、最後に講師の先生から直接「修了証(サティフィケート)」が手渡されました。
実はこの講師の先生は、私のレーザーの師匠である永井先生と同じく、20年以上も前から日本の歯科用レーザーの研究と開発の最前線に立って牽引されてきた大ベテランの先生です。 さらに感慨深いことに、私が「歯科用レーザー」という未知の分野に初めて興味を持ち、本格的に勉強を始める一番のきっかけとなったのが、今から約10年前に参加した『この講師の先生のレーザーセミナー』だったのです。 10年の時を経て、自分が専門的な資格を取得した上で、再びこうして先生のセミナーを受講し、直接お会いしてご指導いただけたことに、とても深いご縁を感じました。
当院では、今回さらに技術を磨いたエルビウムヤグレーザーをはじめ、様々な波長の歯科用レーザー機器を症状に合わせて適切に使い分け、痛みが少なく治りの早い「レーザー治療」を提供しております。レーザー治療に関するご質問やご相談がございましたら、いつでも当院のスタッフまでお気軽にお問い合わせください。
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