お知らせ
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歯周病
みなさんこんにちは! 今日は歯周病について書きたいと思います。 歯は、歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質で支えられていて、これらは歯周組織と呼ばれています。 歯周病とは、この歯周組織に発症したプラーク中の歯周病原菌によって引き起こされる感染症です。 歯周病は、プラーク中の歯周病原細菌により発症して進行していく感染症ですが、全身的リスク因子に強く影響を受けます。 歯周病は、silent disease とも言われます。自覚症状に乏しい疾患で、自覚症状が出始めた時には、重症化してることもまれではありません。 歯周病は生活習慣病のひとつです。 糖尿病や心臓血管系病変、誤嚥性肺炎や低体重児早産のリスク因子であることもあります。 ※誤嚥性肺炎とは... 嚥下機能の低下によって誤嚥が原因で引き起こされる肺炎です。歯周病の高齢患者ではプラーク中の細菌が肺炎の原因菌になります...。 ※低体重児早産とは... 妊娠24週以降37週未満の早産、または出生時体重が2500g未満の低体重児が生まれることです。 歯周病にならないようにするためには 毎日のケアがとても大切になります! まずは歯ブラシ選びが重要です。 たくさんの種類の歯ブラシが売っていますが、年齢や歯並び、歯肉の状態によって、歯ブラシの硬さや大きさが変わってきますので、どの歯ブラシがいいのかな?と、思った方はスタッフにいつでもお声かけください! 実は、歯の磨き方にも、たくさん種類があります! 歯ブラシを横に細かく動かして磨く、スクラッビング法、 歯周ポケットに歯ブラシの毛先を少し入れて汚れを除去する、バス法、 歯の表面で大きな円を描くように動かして磨くフォーンズ法、 このほかにもたくさんのブラッシング法があります! またの機会にブラッシング方法を紹介しますね! そしてみなさんは、デンタルフロスを使っていますか? 歯肉と歯の境目や、歯の表面は歯ブラシで綺麗になりますが、歯と歯が重なっている(くっついている)ところは、歯ブラシの毛先が当たらないので、汚れが付いたままになってしまいます。歯と歯の間から虫歯になってしまったり、歯石が固まって付着してしまい、歯肉が腫れたりします。 デンタルフロスも使ってケアをしてみましょう! みなさんの歯肉は、 薄いピンク色をしていますか? 歯と歯の間の歯肉は、ピラミッドのようにキュッ!っとひきしまっていますか? 鏡でチェックしてみましょう。 赤く腫れ上がっていませんか? 歯ブラシの際に出血したり、 歯肉が赤く腫れ上がっていましたら、要注意です! 口腔内を健康に保つことは 食事をおいしく頂けることや、家族や友人と会話を楽しむことなど、充実した生活を送る基本ともなります! 歯がグラグラで痛くて好きな食べものを食べれなかったり、 歯が抜けてしまって発音が難しくなったら悲しいですよね💦 定期検診では虫歯のチェックだけではなく、 歯周病の検査をしたり、歯石を除去したり、 磨き残しが多く付いているところの磨き方の確認もします。 歯周病にならないようにするために 毎日のケアはもちろん重要ですが、 定期的に歯科医院でのプロフェッショナルケアを受けてみてはいかがですか?(^^) DH 大久保 良美
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テレビ番組の解説のオファー
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 7月21日に、テレビ番組の撮影が当院で行われました。 先日番組制作協力をしたテレビ朝日から連絡があり、歯の最先端治療の解説をしてほしいとのこと。 解説内容は、 『カリソルブ治療』 についてです。 先日このカリソルブについてのセミナーにも行きましたが、これは歯を削らずに虫歯だけを溶かして取り除く治療方法です。 (セミナー参加の様子はこちら) テレビ局の皆さんよく知っていますね。スタッフの方と打ち合わせをして一口解説をすることになりました。 撮影前で緊張しています。2回ほどやり直してようやくオーケーが出ました。 カリソルブ治療は主に子供の治療に向いています。小さな子供は歯を削るドリルの「キーン」という音を聞いただけでも怖くなって逃げてしまいますからね。 まあ大人ももちろん嫌ですけど。。。 先日のブログにも書きましたが、このカリソルブ治療にはメリットとデメリットがあります。 メリット 1 虫歯を取り除く時にドリルを使わないので、ドリル(タービン)特有の高周波の音がない 2 虫歯だけを柔らかくして取り除くので健康なところを削ることがない 3 化学的に取り除くため、殺菌効果がある 4 ドリルを使用した際の熱刺激が無いので歯の神経(歯髄)に優しい デメリット 1 虫歯は入り口が狭くて中で広がっていることが多いので、最初はドリルを使用する場合がある 2 ドリルを使用する場合に比べ、時間がかかる 3 歯の神経にまで達している虫歯には使えない 4 保険外治療になる ※カリソルブ治療は6,000円(消費税、詰め物代別途)になります カリソルブ治療はどうしても時間がかかりますので、ご予約も通常の予約とは異なります。 そのためご希望の患者さまは、事前にご連絡ください。
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台湾でインプラントセミナーに参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。先日の連休に、私が所属している国際口腔インプラント学会(ISOI)のセミナーが台湾で行われましたので、参加してきました。この学会は毎年この時期に海外でインプラントセミナーを行っています。海外の講師の先生の講義を受けることができたり、歯科診療所や病院を見学することができるので毎年とても楽しみです。今回台湾までの行きの飛行機はLCC(格安航空会社)のPEACHを利用しました。連休にもかかわらず激安です。足下の広い最前列を追加料金で指定したにもかかわらず、片道なんと15,000円でした!しかも羽田発です!ただし出発時間はとても早く朝6時です。そのため3時に起きて羽田空港に向かいました。私は毎日朝5時30分に起きるのですが、さすがに深夜だったので眠いです。しかし海外に行くときはいつも強行スケジュールですねー。(笑)機内に乗り込むとほぼ満席にも関わらず、最前列は私しかいませんでした。LCCを選ぶ人はみなさん追加料金は払わないのですね。(まあたまたまだとは思いますが)毛布も食事も出ませんが、へたなビジネスクラスより快適なのでは!?一眠りしたらあっという間に台北です。台北には東京と同じく2つの空港があります。今回到着した空港は遠い方の桃園空港でした。しかし今年空港直結の電車が開通したので、台北市内への移動はとても楽でした。到着した日の午後から台湾の航空会社、チャイナ航空ビルの研修センターで講義が行われました。関係ありませんが、私以前ずっと、チャイナ航空は中国の会社だと思っていました。(笑)5階にあるインプラントメーカーの研修施設です。この奥の研修室でセミナーを受けました。台湾は飛行機の便も多く日本から近いので、今回は多くの先生方が参加されていました。今回のセミナーの講師、張維仁 先生です。台北医学大学の教授です。この先生なんと、中国語と英語と日本語の3ヶ国語が話せます!基本的には英語での講演でしたが、通訳を通さず日本語もしゃべっていました。すごいです!セミナー終了後、参加者にそれぞれ修了証の授与がありました。やはりこの瞬間が一番嬉しいですね。翌日は台北医学大学付属病院の見学会です。実はこちらのほうが楽しみだったりして。私も含めこの日はみんなラフな格好です。夏の台湾ですから、屋外ではスーツは着ていられません。この建物は医科の校舎になります。台湾では通常の月曜日なので、医大生でいっぱいでした。その横に歯科の校舎があります。モダンでとてもきれいです。校舎に入るとまさかの張先生の講義がありました。なんだか学生になった気分でした。この台北医科大学と歯学部についての講義でした。講義の内容で一番ショックだったのが、私立にも関わらず授業料が日本の歯科大学の10分の1という安さでした!但し海外留学生も中国語は必須です。近いうちに国家試験があるそうで、実習室で学生さんが勉強していました。邪魔しないように静かに見学です。どの教室も日本の歯科大学と大差無い感じです。大学の校舎の見学に続いて、付属病院も見学することができました。明るく開放的でとてもきれいです。歯科だけでも10ぐらいの診療科があります。病院勤務の女医さんが説明してくれました。もっといろいろ見たかったものの、残念ながら帰国の時間になってしまいました。しかしせっかく台湾に行ったので、時間の合間に小籠包の美味しいお店に行って食事をしました。2日間だけでしたが、今回も参加して本当に良かったです。
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平成29年7月5日からの大雨災害について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 九州北部の大雨で今回大きな被害が出てしまいました。 日本は災害大国なので、地震や大雨などで様々な被害が出てしまいます。 このような時に我々にできることは、寄付が一番とのことです。 物資の場合はいくら善意とはいえ不要の場合が多く、整理するのに膨大な時間と費用がかかるみたいです。 当院としても今回、日本赤十字社を通じて寄付をさせていただきました。 日本赤十字社平成29年7月5日からの大雨災害義援金 この災害で被災された方々の一刻も早い復興を心からお祈り申し上げます。
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虫歯だけを溶かす治療のセミナーに行ってきました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。昨日、虫歯や歯周病に対する新しい治療方法のセミナーに行ってきました。通常虫歯の治療はドリルを使用して機械的に削り取る方法になります。しかしほかにもレーザーを当てて虫歯だけを破壊する方法もあります。今回は薬品を使用して虫歯を取り除く方法 『カリソルブ』になります。この方法で使用する薬剤は塩素系の溶液になります。塩素系の薬剤は殺菌効果がありますが、『カリソルブ』を塗布すると殺菌効果と虫歯だけを柔らかくする効果があります。この薬品『カリソルブ』と治療方法を考案したスウェーデンの先生とメーカーの人の講習会があり、とても画期的だと思い申し込みました。セミナーの場所は秋葉原の交差点のところにあるビルです。ガンダムまつり?隣のビルかな?それにしてもすごい人です。セミナーの案内を見つけました。同じビルですが、入り口は隣でした。スーツ姿の先生がたくさんいました。セミナーが始まる30分ぐらいはやめに行ったのですが、すでにかなりの人がきていました。セミナーは同じ内容で午前と午後の2回行われ、午前は300人で午後の部も含めると700人以上の受講者がいるそうです。新しい治療方法ということで、歯科医師として皆さんとても関心が高いみたいです。セミナーが始まるとます歯科先進国スウェーデンのピーター・リングストロム教授が登壇しました。リングストロム教授によるスウェーデンの歯科事情と治療方法についての説明がありました。スウェーデンは国策で水道水にフッ素が入っています。また歯ブラシやオーラルケアにとても関心が高いので、このような最小限でできる治療がとてもいいとのことでした。カリソルブ治療の模式図です。この治療の良いところは歯の神経(歯髄)の近くをドリルで削らなくていいので、神経を傷つけにくいことです。他にも歯周病に効果のある、『ペリソルブ』という商品の説明もありました。『ペリソルブ』は、歯周ポケットにこの薬液を入れて殺菌しつつ歯石を取り除く方法になります。虫歯治療にはドリルなどで機械的に取り除く方法、レーザーで光化学的に取り除く方法がありますが、このカリソルブは化学的に取り除く方法です。ただし最初はドリルで穴を開けるのと、実際の虫歯はスプーン状の器具で取り除き、詰めたあとの形を整えるためにまたドリルを使う必要があるため、ただ液をつけるだけで終わりというものではありません。しかし歯に対して、最小限の侵襲という意味ではとても良い治療法だと思いました。小児の治療やドリルをあまり使ってほしくない患者さんはぜひお声がけくださいね。
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日本歯科放射線学会の認定医
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。みなさん、歯に関する診断でいちばん重要なのは何だと思いますか?歯の診断は症状や状況をお聞きしたり(問診)、見た目をチェックしたり(視診)、風をかけたり(温度診)、触ったり叩いたり(触診、打診)しますがよくわからないことが多いです。それは歯という組織は、骨と同様に硬い組織のため、内部の状態がとても分かりにくいためです。そこで必要な診断が、レントゲン撮影(X線診)です。歯科ではレントゲン写真からの情報がとても重要で、診断能力の50%以上と言われています。つまりレントゲンの情報なしでは、誤診につながったり、暗闇で治療をしているようなものなのです。歯科医院では通常2種類のレントゲン写真を撮ります。全体の状況を把握する大きな「パノラマ写真」と、必要な部分のみ撮影する、小さいけれど鮮明な「デンタル写真」を何枚か撮ります。それぞれ目的が異なるため、通常はこの2種類の撮影をします。しかし、いくらレントゲン写真を撮影しても、歯科医師にレントゲン画像からの情報を読み取る力がなければあまり意味がありません。ごく僅かな違いを瞬時に読み取り、病状を把握して適切な診断を下し処置をする必要があります。ちなみに私は大学を卒業して歯科医師になったあと、母校である東京歯科大学の歯科放射線学講座に医局員として在籍しておりました。その時は主にCT撮影やその読影とレントゲン画像の診断を行っていました。そのため、レントゲン写真がいかに歯の治療に必要かということを他の先生よりもとても重要視しています。歯科のレントゲンに関する学会として日本歯科放射線学会があります。私はこの学会の「歯科エックス線優良医」の資格を有しておりました。今回この資格の上のレベルの「歯科放射線認定医」の試験が行われたので受験しました。そもそもこの認定医の試験を受けるための受験資格は、「歯科エックス線優良医」の資格を有し、1回以上更新(更新のための試験があります)していることが条件になります。認定医はさらに上のレベルなので、試験も難しくなっております。試験に落ちないように受験に備えて、しばらく前より勉強をしました。4月23日に御茶ノ水にある日本大学歯学部にて、試験が行われました。結果が分かるのが1ヶ月後ということで、その間合否がわからずもやもやしていましたが、先日合格通知が来ました。勉強の甲斐あって、認定医試験に合格できて良かったです。合格通知からさらに2週間ほどして認定証も届きました。認定証は各種修得していますが、新たに合格して増えるとやはり嬉しいものです。これからも患者様の治療に全力で取り組んでいきます!
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大阪で全国の院長先生とミーティング
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。先日の日曜日に新大阪駅前の会議室で行われたミーティングに行ってきました。私は医療系のセミナーや学会によく参加しておりますが、今回は歯科医院の院長として勉強や情報交換をするために参加しました。医院を運営していくには、スタッフの協力が不可欠です。私一人が頑張っていてもスタッフがいないことには仕事ができません。しかしいいスタッフは自動で増えるわけではありません。誰かが補充してくれるわけでもありません。適切な求人をいろいろな求人媒体や学校に出して、見学と面接をして選び、内定を出しそれからようやく採用になります。採用してからも医院の理念をしっかりと伝え、最高の技術と接遇を習得できるようにしっかりとサポートしていく必要があります。この日は大阪で開催されましたが、大阪に在住の先生がすべてアレンジしてくれました。全国の先生がわかりやすいように新大阪駅前の会場を借りたり、ミーティングのあとの懇親会の会場を押さえたり、とても頭が下がります。さすが大きく成長している先生は違うなーっと改めて感心しました。今回のテーマですが、いかに優れた勤務医の歯科医師を採用するかということを話し合いました。参加している先生方は、全国の大きな規模の歯科医院の院長先生たちばかりです。皆さんすごく勉強熱心です。私よりも年配の先生方がほとんどでしたが、志がすごく高くてとても多くの気づきと刺激を受けました。ミーティング中です。それぞれパソコンにプレゼンテーションの資料を持ち寄り、発表します。11時から午後4時までめいいっぱいかかりました。休憩は特にないので、お昼を食べている時間もありません。ちょうど私の番で発表しているところです。普段このような形で発表することなどなかなかないので、いい経験になりました。ただベテランの先生方の前で発表するのはとても緊張しました。話す前は内容が薄くてすぐに終わったら恥ずかしいと思いましたが他の先生からの質問がとても多くて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。ミーティングが終わって、最後にみんなで記念写真を取りました。このあと新大阪駅構内の和食屋さんで懇親会をしました。懇親会では軽くお酒が入って皆さんの本音が聞けてよかったです。意識の高い先生たちと話をすると私もとてもモチベーションが上がります。懇親会はとても楽しかったのですが、帰りの飛行機の時間になってしまったため残念ながら私だけひと足早くお先に失礼しました。この日は心地よい疲労感と充実感を感じた1日でした。また今度は別の地域でこのメンバーで行う予定なので、今からとても楽しみです!
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ワンタフトブラシの使い方
みなさんはワンタフトブラシをご存知ですか?ワンタフトブラシは、毛先が小さくまとまった“先の小さい歯ブラシ”で、ふだんの歯ブラシでは磨きにくい細かい部分や、一番奥の歯などを磨くのにとても適したアイテムです。 「歯ブラシは毎日ちゃんとやっているのに、検診で磨き残しを指摘される」「奥歯の奥がいつもザラつく気がする」「歯並びが重なっているところがうまく磨けない」そんな方にこそ、ぜひ一度使ってみていただきたいのがワンタフトブラシです。 ワンタフトブラシはどんなときに役立つ? 1)一番奥の歯(最後臼歯)を磨きたいとき 一番奥の歯を磨くとき、普通の歯ブラシだとヘッド(頭)の部分が大きくて、奥まで届きにくいことがありますよね。特に、 口が大きく開けにくい方 頬が張って奥まで入れづらい方 奥歯が生え方的に内側に傾いている方 こういった場合は、奥歯のさらに奥側(ほっぺ側・舌側)に毛先が当たりにくく、磨き残しが増えやすいです。ワンタフトブラシはヘッドが小さいので、狙った場所に毛先を当てやすく、奥歯の汚れをしっかり落としやすいのが大きなメリットです。 2)歯並びが重なっているところ(叢生)があるとき 歯並びが少しガタガタしていると、歯と歯が重なった部分に毛先が入りにくく、磨き残しが起きやすくなります。ワンタフトブラシなら、毛先を“点”で当てられるので、普通の歯ブラシでは届きにくい細かい凹凸にも入りやすく、歯垢(プラーク)をかき出しやすくなります。 3)矯正中、装置の周りを丁寧に磨きたいとき 矯正装置が付いている方は、ブラケットの周りに汚れが溜まりやすくなります。ワンタフトブラシは装置の周りに毛先を当てやすいので、矯正中のセルフケアにも向いています。 4)被せ物やブリッジの周り、歯ぐきの境目を狙って磨きたいとき 被せ物(クラウン)やブリッジの周り、歯ぐきの境目は、形の段差があると汚れが残りやすいことがあります。ワンタフトブラシで狙って磨くことで、磨き残しを減らしやすくなります。 ワンタフトブラシの使い方(コツは“こすらない、当てる”) 「小さい歯ブラシって、どうやって動かすの?」と聞かれることがありますが、コツはシンプルです。<strong>大きくゴシゴシこするのではなく、毛先を当てて小刻みに動かす</strong>のがポイントです。 基本の使い方 鏡を見ながら、磨きたい場所を決める 毛先を歯の面や歯ぐきの境目に“置く” 1〜2本ずつ狙って、小さく振動させるように動かす 奥歯は頬を軽く引っ張ると当てやすい 特に奥歯は、歯の表側(ほっぺ側)だけでなく、内側(舌側)にも汚れが残りやすいので、ワンタフトブラシで丁寧に当ててみてください。 どのタイミングで使えばいい? おすすめは、通常の歯ブラシで全体を磨いたあとです。まずは普通の歯ブラシで全体をしっかり磨いて、その後にワンタフトブラシで 一番奥の歯 歯が重なっているところ 磨き残しが出やすいところ を“仕上げ磨き”するイメージです。 「最初から全部ワンタフトで磨く」必要はありません。あくまで、普段の歯みがきを“ワンランク上”にする補助アイテムとして使うのが、続けやすくておすすめです。 よくある質問 Q1:ワンタフトブラシだけで、歯と歯の間もきれいになりますか? 歯と歯の間の汚れ(接触面の汚れ)は、ワンタフトブラシだけでは落ちにくいことが多いです。<strong>歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシ</strong>が得意分野なので、そこはぜひ使い分けてくださいね。 Q2:力を入れて磨いたほうが取れますか? 力を入れすぎると、歯ぐきを傷つけたり、歯ぐきが下がる原因になることがあります。ワンタフトブラシは“狙って当てる”だけで十分汚れが取れることが多いので、やさしい力で小刻みに動かすのがおすすめです。 Q3:どのくらいの頻度で使えばいい? 理想は毎日ですが、まずは「奥歯だけ」「磨き残しが出やすいところだけ」でも十分価値があります。毎日が難しければ、できる日だけでも続けてみてください。 まとめ:今の歯みがきをもうワンランク上へ ワンタフトブラシは、ふだんの歯ブラシでは届きにくい場所に毛先が届く、とても便利なアイテムです。 一番奥の歯が磨きにくい 歯並びが重なっていて磨き残しが出やすい 矯正中で装置の周りが磨きにくい 歯ぐきの境目や段差が気になる こんな方は特に、ワンタフトブラシの効果を実感しやすいと思います。今の歯みがきをもうワンランク上げるために、ぜひワンタフトブラシを使ってみてください。 歯科衛生士 白井 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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テレビ番組の撮影協力
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 5月21日に、テレビ朝日の『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』の撮影が当院で行われました。 この番組は、バラエティ番組です。しかし決してふざけた内容ではなく、歯の治療時に患者さんが疑問に思うことを再現ビデオで見せるという内容でした。 今回、私は医学的アドバイスだけだと思っていた所、制作スタッフに、 「先生役ででてください。ついでにインタビューもお願いします!」 と言われてしまいました。 私は正直カメラが苦手なのですが、なかなかない機会なので今回も協力させていただきました。 今回も大勢の撮影クルーが来ました。治療とは違った意味で緊張します。 内容は見てのお楽しみです。放映日程は6月上旬とのことでした。
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デンタルフロスの使い方
みなさんは日頃、デンタルフロスを使用されていますか?「歯みがきは毎日しているのに、虫歯ができやすい」「歯ぐきが腫れやすい」「検診で“歯と歯の間が磨けていない”と言われた」…そんな方にぜひ取り入れていただきたいのがフロスです。 デンタルフロスは、歯の間に挟まった食べカスを取るだけではありません。 実は一番の目的は、歯ブラシだけでは取り除けない“歯と歯の間の歯垢(プラーク)”を落とすことです。 歯垢は細菌のかたまりで、放っておくと虫歯や歯周病の原因になります。 歯の表面は歯ブラシで磨けても、歯と歯の間は毛先が届きにくいので、どうしても磨き残しが出やすい場所なんです。 そこで今回は、まだフロスを使っていない方のために、できるだけ簡単に分かりやすく使い方をお伝えします。 最初は少しだけコツがいりますが、慣れると「歯みがきだけだった頃には戻れない」と感じる方が多いですよ。 そもそも、フロスは毎日必要? 結論から言うと、できれば毎日1回がおすすめです。タイミングはいつでもOKですが、個人的には「夜、寝る前」に取り入れるのが続けやすいと思います。 寝ている間は唾液が減って細菌が増えやすいので、寝る前に歯と歯の間まできれいにしておくと安心です。 ただ、最初から完璧を目指さなくても大丈夫です。「まずは奥歯だけ」「まずは上の歯だけ」など、できるところから始めてみてください。 糸巻きタイプ(ロールタイプ)の基本の使い方 1)長さは40cmくらい まず、フロスを40cmくらい(手に持って肘のあたりまで伸ばすイメージ)に切ります。短すぎると操作しにくく、長すぎると扱いにくいので、最初はこのくらいが目安です。 2)左右の中指に2〜3回巻き付ける 左右の中指に2〜3回巻き付けて持ちます。このとき、片側の指に少し多めに巻いておくと、使い終わった部分を巻き取って「きれいな部分」に交換しやすくなります。 3)親指・人差し指でつまんでピンと張る 使う場所(上の歯/下の歯、前歯/奥歯)によって、親指や人差し指で押さえて糸をピンと張ります。フロスの“作業する部分”は1〜2cmくらいが扱いやすいです。 4)歯の間にゆっくり入れる(勢いよく押し込まない) 歯と歯の間に差し入れるとき、勢いよく「グッ」と入れると、歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。ポイントは、ノコギリを引くように小刻みに動かしながら、ゆっくり入れること。これだけで痛みや出血が起きにくくなります。 5)歯の側面に沿わせて“こすり取る” 歯間に入ったら、フロスを歯の側面に沿わせます。イメージとしては、歯にフロスを「抱きつかせる」感じで、C字(カーブ)を作ると汚れが落ちやすいです。 片側の歯の面を上下に数回こする 反対側の歯の面も上下に数回こする 最後にゆっくり引き抜く この流れでOKです。「歯と歯の間の真ん中を1回通すだけ」だと汚れが十分に取れないことが多いので、左右それぞれの歯の面をこするのが大事なポイントです。 6)歯と歯の間ごとに“新しい部分”を使う 同じ場所を使い続けると、取れた汚れを別の歯間に押し込んでしまうことがあります。歯と歯の間を1か所終えたら、指で少しずつ送って、きれいな部分に変えていきましょう。 使っていて不安になりやすいこと(よくある質問) 「血が出たけど大丈夫?」 フロスを始めたばかりの方は、歯ぐきに炎症があると出血することがあります。 多くの場合、正しく続けて清潔になると落ち着いていきます。ただし、強い痛みがある、出血が毎回大量に出る、数日〜1週間たっても改善しない場合は、歯ぐきの炎症が強い可能性もあるので、遠慮なくご相談ください。 「歯の間が狭くて入らない」 歯の間がきつい方は、無理に押し込むと歯ぐきを傷つけがちです。まずは“滑りが良い”タイプ(ワックス付き)を選ぶと入りやすいことがあります。それでも難しい場合は、歯並びや詰め物の状態によっては別の清掃用具が合うこともあるので、医院で一緒に選ぶのがおすすめです。 「詰め物が取れたりしない?」 基本的に、適切な使い方であれば問題ありません。 ただし、引き抜くときに上に引っ張ると、補綴物(詰め物など)に引っかかることがあります。抜くときは「上に引っ張る」より、横からスッと抜く意識にすると安心です。 難しい方には「持ち手つき(フロスピック)」もおすすめ 「糸巻きタイプは難しいな…」という方には、持ち手つきのタイプ(フロスピック)もあります。手が届きにくい奥歯にも使いやすく、初心者の方にはとても良い選択肢です。 ただし、慣れてしまえば糸巻きタイプも簡単ですし、コスト面では糸巻きタイプの方が優れています。歯間が多い方ほど、ロールタイプのほうが経済的に続けやすいと思います。 糸巻きタイプは当院の受付でもご購入できますので、気になる方はお気軽にお声がけください。 フロスの種類(ワックス付き/なし、太さ、素材)もいろいろありますので、「自分に合うものが分からない」という方は、スタッフが選び方のポイントもお伝えします。 まとめ:まずは“1日1回”からでOK フロスは、「やったほうが良いのは分かるけど、面倒そう」と感じやすいケアかもしれません。 ですが、最初の数日だけ頑張ってみると、意外とすぐ慣れます。 そして歯の間がすっきりすると、気持ちよさを実感できると思います。 まずは、今日から「夜の歯みがき+フロス1回」ここから始めてみてください。 ぜひお試しください! 歯科医師 藤田 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7