院長ブログ
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インディアナ大学のインプラントコースを受講
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。先日の日曜日に、インディアナ大学歯学部のインプラントコースを受講しました。インディアナ大学はアメリカのインディアナ州にありますが、講師の先生が今日のために日本に来てくれました。このコースは年間コースと期間が長く、また来年の5月はグアム大学で解剖の実習もあるので今から楽しみです。じつは4年前に私の所属している国際口腔インプラント学会の総会が大阪であったのですが、その時にインディアナ大学がブースを出していてずっと気になっていました。4年前の国際インプラント学会の参加の様子インプラント治療は、歯科治療に関する様々な知識が要求されます。解剖の知識、外科手術の知識、全身疾患とその薬に関する知識、かぶせ物に関する知識、そして歯ぐきなど歯周関連の知識も必要です。また実際にはなかなかマニュアル通りに処置できることはあまりなく、その際に臨機応変に対応できるように様々な技術を学ぶ必要があります。今回このプログラムについてお誘いがありましたので、思い切って参加することにしました。場所は品川のホテルに併設されている会議場で行われました。看板やポスターなどすべて英語で書いてあるので、なんだかアメリカで学会に参加している気分になります。早めに着いたので人がまばらでしたが、最終的に満席になりました。このコースもインプラント関連のため、年配の先生が多かったです。女性の先生はほとんどいませんでしたが、昨年の台湾でのインプラントセミナーに参加されていた先生とお会いできました。インディアナ大学歯学部の学部長のJohn N. Williams先生が来日され受講式典が開催されました。この赤い旗についているバッチを外して、受講生にそれぞれ付けてくれます。インディアナ大学はとても伝統のある、全米でもトップクラスの大学です。特にアメリカの歯学部の中では、最初に歯学部を設立した大学だそうです。学部長のJohn N. Williams先生が、バッチを受講者一人一人に自ら付けてくださります。このような式典があると、身が引き締まります。今日から1年間頑張って勉強しようと思います。午前中は医学部の解剖学のDavid B. Burr先生の講義でした。日本語訳のスライドもありましたが、基本は英語です。なかなかついていくのが大変です。昼食をはさんで午後も講義です。補綴学科(かぶせ物)の学科長のDean Morton先生です。コンピューターを使った最新のかぶせ物に関する講義でした。講義がすべて終わったあとに国歌斉唱がありました。厳かな雰囲気で待っていると、流れたのはアメリカの国歌でした。。。アメリカの大学だから、国歌というとアメリカの国歌なんですね。ちなみにその後で日本の国歌も流れました。^_^
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アンチエイジング歯科学会に参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。先日の土曜日と日曜日に、日本アンチエイジング歯科学会の学術大会に参加をしてきました。この学会の認定医(すでに試験は合格済み)になるには今回の学術大会の参加が必須だったため、大阪での開催でしたが行くことにしました。ちなみにアンチエイジングとは老化防止を意味する英語で、加齢によって自然に起こる体の衰えや動脈硬化、癌などの病気をその原因を抑制することによって老化の進行を遅らせようとすることです。場所は大阪駅から直結している、グランフロント大阪のコングレコンベンションセンターという会場でした。大阪駅周辺はだいぶ変わりましたね。大阪駅もきれいになりましたが、私大阪の地理はよくわからないので、なんだか外国に来た気分です。特にエスカレーターで止まる人は右で歩く人は左と東京と逆だったのには、昔カルチャーショックを受けた記憶があります。学会の会場に到着すると、すでに多くの人でにぎわっていました。参加者は若い先生から年配の先生まで幅広いかなと思いました。インプラントの学会と違って女性の歯科医師や歯科衛生士さんが多く、とてもはなやかな感じです。業者の展示もとても多かったです。最近始めた新しいホワイトニングシステム(Sinsational Smile)の代理店のブースも出ていましたので、さっそく行っていろいろと詳しく話を聞いました。大会が始まりました。土曜日に私の出身の東京歯科大学の口腔外科の教授の講演がありましたので聴講しました。内容は口腔がんに関することで、歯科医院での口腔がんの見分け方などとてもためになる講演でした。この学会はアンチエイジング(老化防止)の学会なので、実に様々な分野の講演がありました。特に京都大学の先生のiPS細胞に関する講演はすごかったです。iPS細胞とは体の様々な組織をつくったり、無限に増殖できる細胞のことです。この先生は、あのノーベル賞を受賞した山中教授と同じところでiPS細胞の研究をしているそうです。いつもアメリカのレーザー歯学会 (Academy of Laser Dentistry :ALD) で一緒の先生も参加されていました。この先生は自費専門の歯科医院を経営されていて、頻繁に海外の学会に行かれるそうです。アメリカの大学に留学経験があり英語がペラペラです。すごいですね!今回、このアンチエイジング歯科学会に参加するのは初めてでしたが、アンチエイジング(老化予防)に関する知識が深まりとてもよかったです。私もこの知識を患者さまの治療に役立てるようこれからも頑張ります!
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仮歯の練習
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。当院ではスタッフが日々、様々な練習をしています。歯科治療は、診察や処方だけでなく処置をする必要があり、それには正しい知識の他に技術が必要です。歯科医師であれば、削る練習、型を取る練習、レントゲンを取る練習、石膏を流す練習歯科衛生士は、歯石を除去する練習、セメントを練る練習などがあります。最近特にスタッフが力を入れているのが、仮歯の作製の練習です。みんな真剣な眼差しで仮歯を作製しています。ひたすら練習あるのみ!仮歯とは本物の差し歯やかぶせ物ができるまでに、歯の根を使用して一時的に付けておくプラスチックでできたかぶせもののことです。奥歯の治療では仮歯は審美面ではさして必要ではありませんが、前歯の治療で何週間も歯がないと困りますよね。そのため特に前歯の根の治療をする時は仮歯を作ることになります。スタッフが模型を使って練習した仮歯です。右上は私がスタッフへの説明のために4本の仮歯です。ちなみにこの仮歯ですが、まともに作れるようになるには何度も練習が必要です。何時間もかければ誰でも作れるのかもしれませんが、基本的には10分から20分以内に作れるようにしなければなりません。仮歯を作るのはとても難しいです。患者さまの口の中で、正確に3次元的に立体的に作る必要があるからです。しかもゆるいと食事をした途端にポロッととれてしまうので、しっかりとしたきつさになるように調整しなくてはなりません。歯と仮歯の間に隙間なく、また歯茎にもべったりとつかないようにしてちょうどいい高さなるように調整も必要です。特に「残根」と言って歯ぐきから上の部分に歯が全く無い場合、仮歯の作製がものすごく難しくなります。仮歯が歯の根にぐっと入り込み、日常生活ではずれないように作るには何十回も練習を積む必要があります。仮歯の材料はレジンというプラスチック様の素材ですが、粉と液を混ぜ合わせて作ります。この固まるタイミングはいくら教えても教えきれません。実際に体で覚え込まなければなりません。レジンは固まる時に膨張します。また発熱するので患者さまの歯茎を火傷しないようにする必要があります。また歯と歯の隙間にレジンが入り込みそのまま固まって、お口の中から取れなくなってしまうと大変なことになってしまいます。そのために普段から仮歯を作る練習をして、様々なタイミングを憶えてもらう必要があるのです。仮歯を付けた後は、仮歯に関する注意事項を書いた用紙をお渡ししています。たまに仮歯がきれいでこれで満足してしまい、治療をするのをすっかり忘れてしまう方がいらっしゃいます。仮歯はどんなにきれいでも、本物の差し歯(補綴物)が入るまでの一時的な差し歯です。時間が経つと隙間から雑菌が入り不衛生になり、ひどい口臭と歯の中に深い虫歯ができてしまいます。そうなると歯を残すことが困難になって、抜歯になってしまうこともあります。当院のスタッフが作製した仮歯がどんなにきれいでも、治療が終わるまでしっかり通ってくださいね。
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インプラントの人気セミナーに参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。先日インプラントのセミナーに参加してきました。インプラントは人工歯根と言って、自分の天然の歯がなくなった場合にチタン製の根を入れて、機能の回復を図る方法です。歯がなくなった場合の治療の方法は、1 隣の歯を削ってつながった被せ物を作るブリッジ2 取り外し式で残っている歯にバネをかける入れ歯があります。しかしブリッジは残っている歯を大きく削ったり、入れ歯は異物感が強く噛む力もとても低く生活のクオリティーを向上させることは難しいです。このブリッジや入れ歯の欠点を補う方法がインプラントです。インプラントはブリッジみたいに他の歯を削ること無く、自分の歯のように噛むことができ、とても自然で他の歯への影響が殆どありません。いい事ずくめと思われるインプラントですが、人工物である以上各種トラブルが発生する場合があります。最近のインプラントは治療方法としては確立されており、適応さえ間違えなければいつまでもしっかりと持たせることは可能です。しかし、インプラントが細菌により感染したり、歯ぎしりで脱離してしまったりネジが緩む可能性もあります。その際に適切な対応や処置ができるようにインプラント治療を標榜する以上、リカバーの方法もしっかりと学んでおく必要があります。今回はインプラントを長期に持たせるにはどうすればいいのか、また不幸にしてインプラントが悪くなってきたときにはどうすればいいのかということを学びました。セミナーは神田にある研修センターで行われました。実はこのセミナー昨年も何回か開催されました。しかしこのコースはとても人気があり、昨年私も申し込みたかったのですが、かなり早い時点で満席でした。今回は3回目のチャレンジででようやく受講することができました。インプラントのベテランの先生から若い先生まで様々な年齢層の先生が受講していました。講師の先生は、私と同じ東京歯科大学の4年上の先輩でした。インプラントを製造しているメーカーは国内外合わせて数十社にも及び、2013年のインプラントの生産と輸入数はなんと1,164,414本!だそうです。(医歯薬出版株式会社:続このインプラントなに?より)今回のセミナーで主なメーカーのインプラントの構造と、どんなインプラントが長期的に優れているかということも学ぶことができました。インプラントメーカーが主催するセミナーですと、自社のインプラントのメリットばかり強調して、なかなか欠点は話したがらないものです。そのためこれからのインプラント選びにおいてとても参考になりました。
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アメリカの歯科学会に今年も参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。毎年私が参加しているアメリカのレーザー歯学会 (Academy of Laser Dentistry :ALD) に、4月24日から30日まで行ってまいりました。今回私はこの学会の指導医として、日本から新規に参加する先生の指導と試験監督をする予定でした。しかし残念ながら会場が遠方ということもあり、新しく参加する先生がいなかったため今回は純粋に学会で様々な発表を聞き技術を学ぶことになりました。昨年の学会参加の様子場所は2年前と同じフロリダのオーランドになります。オーランドはテーマパークが4つもあるウォルトディズニーワールドで有名ですね。ユニバーサルスタジオも2つあります。しかし実はオーランドには様々な学会が行われるのでも有名です。大きなカンファレンスの会場が市内にはたくさんあります。今回宿泊したホテルに併設のカンファレンスホールも二つに分かれていて、この歯科の学会のほかにアメリカのIT系の学会も行われていました。学会が始まる前日に近くのスーパーに行きましたが、口腔衛生コーナーにはホワイトニング関係のグッズがとてもたくさんの種類売っていました。これらすべてホワイトニング効果を謳っている歯磨き粉です。先日大阪で行われた日本アンチエイジング歯科学会で見ることができたホワイトニンググッズも売っています! 3月の講習会の様子テープを貼るだけで歯が白くなるものや、2種類の歯磨き粉を併用して歯を白くするものなど様々な種類のホワイトニング剤が買えます。日本ではなかなか購入することができないため、試しに私もいくつか買ってみました。テープタイプのものと歯磨き粉を購入しました。なかには、「歯科医院で500ドル相当のホワイトニング効果!」と書いてあるものもあります。果たしてホントにそんなに歯が白くなるのでしょうか?こちらが今年のテキストになります。アメリカは急速にペーパーレス社会になっており、日本では当たり前のプリントされた冊子になったプログラムはありません。全部で100ページ以上ありますが、ファイルを学会のウェブサイトからダウンロードして見る形になっています。いつもは試験に追われて受講がなかなかできませんでしたが、今回はいろいろな発表を聞くことができました。ちなみに今回は時差の調整もうまくいき、コーヒーはあまり飲みませんでした。5年前に最初にアメリカの学会に参加した時は昼と夜が逆のため眠くなってしまうため、ひたすらコーヒーをがぶ飲みしていました。海外の学会に参加する時はいつも電子辞書が必須でしたが、最近はスマホの翻訳アプリで十分です。たいていの医学用語も日本語に変換してくれます。便利な世の中になりました。これで講演中ずっと同時通訳してくれれば完璧ですね!学会が開催されたこの3日間でいろいろな発表を聞きました。その中でもレーザーで歯の根の細かい隙間まで殺菌ができるという、オーストラリア先生の発表がとても参考になりました。こちらの女性の先生は、東京医科歯科大学から奨学金制度で招待されて来たカンボジアの先生です。持ち時間は10分間でしたが、とてもしっかりとした発表をされていました。この二人の先生はブラジル出身ですが、現在はアメリカの大学や医療施設で研究を行っています。私は大学で研究をしているわけではなく、普段患者さまの治療をしている臨床医です。しかし今回いろいろな 発表を見て、私も頑張って来年以降に何か発表をできればと思いました。来年の学会はテキサス州のダラスで開催されます。ダラスは今まで行ったことがないので楽しみです。また日本から直行便が出ているので体力的にも楽だと思います。乗り換えがあると5時間ぐらい余計にかかりますからね。しかし学会発表ということになれば、準備と緊張で楽しむどころではないですね!
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ホワイトニングエキスパートの認定研修会に参加しました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。先週の日曜日に、大阪で行われた日本アンチエイジング歯科学会主催のホワイトニングエキスパートの認定医研修と試験を受けに行きました。私はこの学会の認定医(ホワイトニングではない)になるために、昨年の10月にやはり大阪に行って講習と試験を受けました。前回の参加の様子今回学会からアナウンスがあり、この学会の目的の一つである『容姿管理』の見地から『ホワイトニング』についてのエキスパートを養成するとのことで、その認定医になるために行くことにしました。場所は、10月の講習会と同じ、大阪ビジネスパーク内のビルです。前回は台風が直撃してものすごい強風でしたが、今回はとってもいい天気でした。研修会の会場はこのビルの20階にあり、窓からは大阪城がよく見えました。前回と全く同じ会場です。ただし今回はホワイトニングの研修なので、女性の参加者がとても多かったですね。講習はもちろんホワイトニングについてですが、エキスパートの認定医のための講習なので、かなり内容が濃かったです。講義は午前と午後で4回あり、どのような機序で歯が白くなるのか、ホワイトニングを安全に行うために必要な知識、アメリカの最新ホワイトニング情報、そして実際のホワイトニングの症例についての講習でした。すべての講義が終わった後、ホワイトニングエキスパートの認定医試験を行いました。内容はかなり難しく、化学式や作用機序、安全性、関連する法律など幅広い分野で出題されていました。発表は後日ですが、はたして合格できるか心配です。。。こちらはアメリカの薬局やコンビニて売られている最新のホワイトニングキットです。アメリカではホワイトニングの方法が3種類あります。1 自分で薬局やスーパーで買って行うもの2 歯科医院で渡されて自分で行うもの3 歯科医院で行うものこのホワイトニングキットは1のタイプになりますが、基本的に何かあっても自己責任になります。用法を守らずやりすぎると大変なことになります。日本人は歯の表面のエナメル質が薄いので、しみる原因になり要注意です。ちなみに1のタイプは日本では買うことはできません。こちらがいまアメリカでもっとも最新で注目されているホワイトニングのシステムです。このシステムは少し変わっていて、2と3のセットになります。こちらのホワイトニングシステムのすごいところは、通常歯肉の刺激を防止するためのガードがいらず、通常1時間ほどかかるホワイトニング処置がたったの20分しかかからないということです。費用面でも今までのホワイトニングのシステムより、患者さまの負担額を抑えることができそうです。輸入代行の業者さんが来ていたので詳しく話を聞きました。少し検討して、当院でも導入するか決めたいと思います。追記 4月3日導入することにしました!2週間ぐらいで届くそうです!再追記 5月9日最新ホワイトニング『Sinsational Smile』が届きました!詳しくはこちら
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紺綬褒章を受章しました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 先週、日本赤十字社東京支部から紺綬褒章の受章の連絡がありました。 私は毎年、赤十字活動に貢献しており、それが今回の受章理由となりました。 2月5日に日本赤十字社東京支部の社員の方が、紺綬褒章を届けに来てくれました。 褒章は天皇陛下から授与されます。 赤十字の方が代わりに読み上げて、渡してくれました。 安倍晋三 内閣総理大臣の署名もあります。 とても身に余る光栄です。 今後とも患者さまの健康を守り、社会貢献ができように一層努力に努めたいと思います。
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歯周病のセミナーに参加
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。今年ももうすぐ終わりですね。みなさんにとって今年はどんな1年だったでしょうか?私にとって今年の1年は例年以上にセミナー等に参加した1年でした。調べてみたら休診日にセミナー、学会や勉強会に参加した日は13日間でした。これは国内での参加日数で、アメリカでの学会参加や台湾セミナーも含めると23日!にもなります。しかし、まだまだやらなければならないことや学ぶことが多いです。人生は一生勉強ですね(^^)ところで年々、1年が短くなってきている気がします。なんでも時間の感覚というのは絶対的なものではなく相対的なものらしいです。6歳の子供にとっての1年は6分の1の密度がありますが、80歳の年配の方の1年はたったの80分の1でしかありません。そのため毎年どんどん1年が短く感じるらしいですよ。先日歯周病予防セミナーに参加してきました。今回のセミナーは学問的なセミナーや技術系セミナーではなく、いかに歯周病について患者さんにうまく伝えられるかというコミュニケーションに関するセミナーでした。歯周病はとても怖い病気です。しかし患者さんに説明してもなかなかこの怖さや、予防のために定期検診の重要性がうまく伝わりません。手遅れになる前に、患者さまに歯周病についての正しい知識と検診の重要性を知ってもらえるようにしたいのですが。。。スタッフもどうすればうまく説明できるか苦慮していましたが、今回ちょうどよく歯周病予防セミナーが開催されたので参加することにしました。開催地は福岡です。東京でも何回か開催していましたがスケジュールが合わなかったのと、遠方だと趣味の飛行機が乗れるのでうれしいです。また福岡空港は博多駅まで地下鉄でたったの2駅なのですごく便利です!会場は満席です。沖縄から来ている先生もいましたが、東京から参加しているのは私ぐらいでしょう。年配の先生もいましたが、若い先生がとても多かったです。みなさんコミュニケーションに苦労しているのでしょうか?患者さんとのコミュニケーションのとり方なんて大学では教えてくれませんからね。歯周病は、とても怖い病気です。その理由は3つあります。1 歯周病は重症になるまで症状がないので自分ではわからない歯垢は3ヶ月たつと歯ブラシでは取れない硬い歯石になります。歯石の内側は歯周病の病原菌のすみかになっており、ほうっておくと歯肉を腫れさせ歯を支えている顎の骨をどんどん溶かし、グラグラして痛くて噛めなくなり最終的には歯が抜けてしまいます。2 悪化するともとに戻らない歯周病は歯肉が腫れるだけでなく、その下の歯を支えている顎の骨が溶ける病気です。一度骨が溶けると、基本的にはもとに戻りません。但し最近では保険外治療になりますが、歯肉を開いて特殊な薬を入れることで骨を再生させる方法があります。(エムドゲイン治療)3 歯周病は全身の病気に大きく関わっている食べたものはまず口から入り、食道を通って胃で消化され腸で吸収されます。お口の中に歯周病菌がいるとそれが血管や食べ物と一緒に全身に入り、重篤な病気を引き起こします!下の図をご覧ください。歯周病があるためにリスクが高まるものは、この図にあるように生命の危険性のある病気ばかりです。歯周病患者の脳梗塞のリスクは2.8倍もあります!当院では通常、歯石除去の間隔は3~6ヶ月をお勧めしています。かなりひどい虫歯や歯周病があった方でも、治療終了後にがんばって3ヶ月毎に歯石を取っていればほとんど悪くなりません。もしあっても早期発見ではやめに治療が終わります。定期的に歯石をとっていつまでも健康で、人生を快適に過ごすことができるようにしましょう!
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世界最高峰の歯科用レーザーのセミナー
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。11月12日の日曜日に私が持っている歯科用レーザーのセミナーが銀座で開催されたので、参加してきました。このレーザーは海外製で、出力が国産のなんと6倍という凄まじいパワーがあります。しかしこのレーザー今まで日本での窓口がなく、私は2年前に個人輸入して使用しておりました。そのため基本的な使用方法は分かるのですが、もっと高度な使い方はないのかと模索中でした。今回私がお世話になっておりますウエイブレングス社さんがこのレーザーを輸入することになり、セミナーのお誘いがあったので、これはいい機会だと思い参加することにしました。実は私は一昨年アメリカのレーザー歯学会で指導医の資格を習得しています。(詳しくはこちら)この資格を取るために何年もかけて勉強しましたが、その際にレーザーの世界はとても奥が深いことを学びました。正直、レーザーに関しては専門的に勉強しないとレーザー機器を適切に使いこなすことは至難の業だと思います。ところで歯科用レーザーはその波長で4種類に分類されます。半導体レーザーは止血効果に優れるので切開をメインに殺菌、痛みの軽減、治癒促進などに使用しています。今回のレーザーはエルビウムヤグレーザーに分類され、主に歯を削ったり歯石を除去したり歯肉を切ったりということを殺菌しながらできる素晴らしいレーザーです。当院でもいろいろな波長の歯科用レーザー機器がありそれらを用いたレーザー治療を行っています。詳細は当院スタッフまでお問い合わせください。セミナーの場所は、銀座の並木通り沿いにクリニックがある先生の研修室で行われました。最近できたばかりとのことでとてもきれいでした。銀座は華やかでいいですね!研修会場です。この歯科用レーザーはスロベニアという国(オーストリアの南、イタリアの東側)のFotona社というメーカーで、日本では主に美容外科でシミ取りに使用されています。美容外科で使用しているレーザーと基本的には同じなので、私の歯科用のレーザーでも、しみやあざを取ることができます。もちろん私は歯科医師なのでシミ取りの医療行為はできません。。。ちなみにこの会社はレーザーを使用した兵器も製造しています!研修中です。今回のセミナーは少人数制だったため講師の先生の話が間近で聞けてとても良かったです。講師の先生の実演で、実際の歯の削り方や歯石のとり方を教わりました。歯の実演の後は豚の顎を使用して、歯肉や口の中を想定した切開や歯の長さを整える練習を行います。練習自体は慣れたものですが、出力等の細かいセッティングについて理解できてよかったです。セミナーが終わり修了証が手渡されました。この講師の先生は私の指導医の永井先生と同じく、20年以上前から歯科用レーザーの研究と開発に携わっている先生です。実は10年ほど前にこの先生のセミナーに参加して歯科のレーザーについて学び、それがきっかけで私もレーザーについて勉強するようになりました。今回ご縁がありまたお会いすることができて良かったです!
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大阪で認定医試験
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 10月22日の日曜日に、大阪で開催された 『日本アンチエイジング歯科学会』 の認定医講習と試験を受けに行きました。 日本アンチエイジング歯科学会とは、アンチエイジングに関する 『容姿管理』 『生活管理』 『寿命管理』 を目標とした学会です。 アンチエイジング=老化を防いでいつまでも健康で若々しく豊かな人生を送るという、歯科だけでなくもっと大きな目標を持った学会です。 私はこの学会を通して、もっと患者さまの豊かな人生をサポートすることができるのではないかと考え、今回認定医の試験を受けることにしました。 研修会の場所は大阪城のすぐ横の、大阪ビジネスパーク内のビルの中でした。この日は台風22号が近畿地方にどんどん近づいてきて雨と風がひどかったのですが、地下鉄の駅と直結していたので濡れずに済みました。 朝9時45分からのスタートだったので、朝5時前に起きて大阪に向かいました。最近私は新幹線ではなく飛行機に乗るようにしています。(飛行機の中は限られた時間で仕事がとてもはかどります!新幹線は意外と小刻みに揺れるのでパソコンを打ちづらい) 行きの飛行機は少し遅れましたが、電車は通常通り動いていたので開始時間までに着くことができました。 認定医講習会なので参加者はそれほど多くないのですが、ベテランの先生が多い印象でした。 試験の前に4人の講師の先生の講演があります。講演後の試験にその内容が出るので、聞き漏らすと大変です。ちょっと眠いですが頑張ります。 最初の講師は内科の先生です。主に全身状態や食生活についての話でした。老化を促進させるものや、どうすれば老化を遅らせられるかということを医学的に解説していました。 栄養不足だと歯を支えている組織が悪くなり噛めなくなるのでさらに偏った食事になって歯周病もどんどん悪化して、と悪循環になってしまうそうです。 次の講師は管理栄養士の先生です。健康やアンチエイジングのためには何を食べればよいのか説明がありました。サプリメントの種類やメタボリックにならない食事法など、個人的にもとても参考になりました。 栄養的には20代女子が一番栄養不足だそうです。また油を抜いて野菜ばかり食べても体調不良になるだけでダメだそうです。質の良い油をしっかり採ることが大事とのことでした。 この後も二人の講師の先生の講演があり、続けて認定医の試験を行いました。 記述式で1時間の試験でしたが、意外と時間が無く焦りました。(^_^;)