お知らせ
-
オーラルフレイルと口腔機能低下症について⟡.·
みなさんこんにちは"٩(˶◝ᴗ◜˶)♡ 今日はオーラルフレイルと口腔機能低下症についてお話ししたいと思います。 オーラルフレイルと口腔機能低下症は、共に口腔の健康状態に関連する重要な概念です。 特に高齢者にとって、これらの問題は全身の健康や生活の質に重大な影響を及ぼす可能性があるとされています! 【オーラルフレイルとは】 オーラルフレイルは、主に高齢者に見られる口腔機能の低下を指す概念です。 具体的には、咀嚼(噛むこと)や嚥下(飲み込むこと)、発声、口唇や舌の運動などの口腔機能が徐々に衰える状態を指します。 この状態が進行すると、食事や会話が困難になり、結果的に栄養状態の悪化や社会的孤立を招くことになります。 オーラルフレイルの原因としては、加齢に伴う自然な筋力の低下や歯の喪失、歯周病などが挙げられます。 また、適切な口腔ケアの不足も大きな要因です。 口腔ケアを怠ることで、口腔内の細菌が増殖し、炎症を引き起こし、さらなる口腔機能の低下を招いてしまいます! 【口腔機能低下症とは】 口腔機能低下症は、オーラルフレイルの進行した状態を指します。 これは、具体的な口腔機能の検査によって診断される医学的な状態であり、複数の口腔機能が基準値以下であることを示します。 口腔機能低下症の診断基準には、以下のような項目が含まれます。 ①唾液分泌量の低下:唾液の分泌が減少することで、口腔内が乾燥し、細菌の繁殖を助長する。 ②咀嚼機能の低下:噛む力が弱くなるため、固形物をしっかりと噛み砕くことが難しくなる。 ③嚥下機能の低下:食物や液体を飲み込む力が低下し、誤嚥のリスクが増加する。 ④発声機能の低下:口唇や舌の動きが鈍くなり、言葉を発することが困難になる。 これらの症状は、個々の問題として現れる場合もありますが、複数の機能が同時に低下することで、生活の質や健康に大きな影響を与えます。 〖オーラルフレイルと口腔機能低下症の影響〗 オーラルフレイルや口腔機能低下症は、全身の健康状態に深刻な影響を及ぼします。 例えば、嚥下機能の低下は、誤嚥性肺炎のリスクを高め、これが命に関わる重篤な状態を引き起こす可能性があります。 また、食事が困難になることで栄養不足に陥り、全身の筋力低下や免疫力の低下を招くことがあります。 さらに、口腔機能の低下は心理的な影響も及ぼします。 会話が困難になることで社会的な孤立感を感じるようになり、うつ病のリスクも高まります。 これらの影響は、特に高齢者にとって重大であり、早期の予防と対策が求められています。 〖予防と対策〗 オーラルフレイルと口腔機能低下症を予防するためには、日常的な口腔ケアが非常に重要です! 適切な歯磨きや歯間ブラシの使用、定期的な歯科検診が基本となります。 また、口腔内の筋肉を鍛えるためのトレーニングも効果的です。具体的には、以下のような方法があります。 ①咀嚼トレーニング:固い食べ物をよく噛むことで、咀嚼筋を鍛える。 ②嚥下トレーニング:飲み込みの練習を行うことで、嚥下筋を強化する。 ③発声練習:声を出す練習をすることで、口唇や舌の筋力を維持する。 また、バランスの取れた食事を摂ることも重要です。 特に、ビタミンやミネラルを豊富に含む食品を摂取することで、口腔内の健康を保つことができます。 さらに、禁煙やアルコールの節制も、口腔の健康に大きく関わってきます! まとめ⟡.· オーラルフレイルと口腔機能低下症は、高齢者の生活の質や全身の健康に大きな影響を与える重大な問題です。 日常的な口腔ケアや適切なトレーニングを通じて予防することが重要であり、医療機関や地域社会の支援も不可欠です。 これらの取り組みを通じて、高齢者が健康で充実した生活を送ることができるよう、社会全体での意識と対策が必要ですね⭐️ 歯科衛生士 辻村
-
臨時休診のお知らせ
海外研修参加のため、6月6日(木)~9日(日)まで休診とさせていただきます。 緊急時の対応はこちらをご覧ください。
-
次回の口腔外科外来は6月15日(土)です
毎月、大学病院の専門医による 『口腔外科外来』 を行なっております。 親知らずや口の中のでき物や違和感、あごの痛みや引っかかり(顎関節症)等でお悩みの方はご相談ください。 次回は6月15日(土)です。 ※口腔外科外来受診前に各種検査とご説明のため、事前に1度ご来院していただく必要があります。 (初診として口腔外科外来の予約は不可です。また、初診時に口腔外科外来の受診が必要かどうか判断いたします) ※口腔外科外来は完全予約制になります。 ※口腔外科外来でできる診査や処置には限界があります。診療所レベルでの範囲を超えると判断した場合には、大学病院の口腔外科または専門外来を紹介させていただきます。 詳しくはこちら
-
歯科コラム更新しました
歯科コラムを更新しました。今回のテーマは、”Floss or Die !? フロスを使おう”です。 詳しくはこちら
-
キシリトールで虫歯を予防しよう!
みなさんこんにちは( ¨̮ ) みなさんは普段、「キシリトール」という言葉を一度はテレビCMや広告などで目にした事があると思います!ガムの成分としてよく知られているキシリトールですが、実は口腔内の健康維持にとても有効な成分となっています。今回はそんなキシリトールの効果とその重要性について詳しくお話していきます✨️ ○キシリトールとは? キシリトールは、シラカンバ(落葉樹の1種)やトウモロコシなどの植物から抽出される天然の糖アルコールです。砂糖とほぼ同じ甘さを持ちながらも、カロリーは砂糖の約60%と低く、血糖値の上昇を抑える効果もあります!キシリトールは食品添加物として広く使用されており、特にガムやキャンディに多く含まれています🍬*⋆ ○キシリトールで得られる効果 1.虫歯予防 キシリトールは、虫歯の原因となるミュータンス菌の活動を抑制する効果があります!ミュータンス菌はは、口腔内で酸を生成し、この酸が歯のエナメル質を溶かして虫歯を引き起こします。キシリトールは、この菌のエネルギー代謝を阻害し、酸の生成を抑えるため、虫歯の予防に役立ちます🦷✨ 2.再石灰化の促進 歯のエナメル質(歯の1番外側を覆っている表面の層)は、日々の飲食物に含まれる酸によって脱灰(歯の表面からミネラル分が溶け出す状態)されます。キシリトールは、唾液の分泌を促進し、唾液中のカルシウムやリン酸イオンを利用して、脱灰されたエナメル質の再石灰化を助けます。これにより、初期虫歯を修復する効果があります! 3.唾液の分泌促進 唾液は口腔内の酸を中和し、歯を保護する役割を果たします。キシリトールを摂取すると、唾液の分泌が増加し、口腔内の環境が改善されます! ○キシリトールの摂取方法 1.ガム キシリトールガムは、最も一般的な摂取方法になります。食事後や間食の後にキシリトールガムを噛むことで、唾液の分泌を促し、口腔内の酸を中和することができます! ※ガムを選ぶ時の注意点 1. 砂糖不使用であること 2. 少なくとも50%以上(←ここ重要です!)キシリトールが配合されていること 2. キャンディ キシリトールキャンディも効果的です。甘味料として使用されているため、砂糖を含むキャンディの代替として使用できます。 3. 歯磨き粉やマウスウォッシュ キシリトールを含む歯磨き粉やマウスウォッシュも市販されているのでこれらを日常的に使用することで、口腔内の健康を維持しやすくなります。 ⚠︎キシリトールの注意点 キシリトール製品の注意書きにも書かれていると思うのですが、一度に多量に食べると、おなかが緩くなってしまうことがあります。 これは、キシリトールやソルビトールのような糖アルコールは、小腸で消化、吸収がされにくいため、その吸収されなかった糖アルコールを、一生懸命消化しようと、腸管壁から水分が引き出され、大腸の中の水分が増加するために下痢をしやすくなるといわれています。 美味しいからといって食べ過ぎには注意をしましょう! ○まとめ キシリトールを摂取すると、虫歯予防や歯の再石灰化を促進するなど、たくさんのメリットがあります! ただ、虫歯はキシリトールを摂取するだけでは防ぐことはできません。 定期的な歯科検診と適切な口腔ケアを行い、その上でキシリトールを積極的に取り入れることによってより良い口腔内の状況につながりますのでスーパーやコンビニなどでキシリトール製品を見つけたらぜひ試してみてください∗*゚ 歯科衛生士 池田
-
臨時休診のお知らせ
海外研修参加のため、5月23日(木)~26日(日)まで休診とさせていただきます。 緊急時の対応はこちらをご覧ください。
-
歯ブラシの選び方
今回は『歯ブラシの選び方』について説明します! みなさんはなにを基準に歯ブラシを選んで使っていますか? 現在、歯ブラシの種類はかなり多いので、今回の記事を参考にして選ぶ基準にしてみてください! 歯ブラシは歯の表面に付着したプラーク(歯垢)を取り除くよう設計されています。 しかし、お口の状態は人によって個人差がかなり大きいです。 そこで歯ブラシについて以下のように分類して解説していきます。 1 歯ブラシの形態について 2 歯ブラシの保管方法について 3 歯ブラシの交換時期について これらは歯ブラシを選んで使用するにあたり疑問のあることではないでしょうか? 1 歯ブラシの形態について 毛先の部分を『ヘッド』 毛先から持ち手の細い部分を『ネック』 持ち手の部分を『ハンドル』と呼びます。 ヘッドは大きいものだったり、小さいものだったり、毛の形が平らやギザギザしていたりとさまざまです。 基本的にはヘッド面積が小さく平らの歯ブラシを選びましょう。 ハンドルも子どもの歯ブラシは握りやすいように太めで、大人の場合は細めのほうが細かく歯ブラシを動かすのに適しています。 また歯ブラシの種類を大きく分類すると『手用歯ブラシ』と『電動歯ブラシ』に分かれています。 手用は手軽で安価で様々な形態があり細かいところまで磨けるといったメリットが有る反面、力が弱いと磨き残しができて強すぎると細かいところが磨けなかったり歯と歯茎を傷つけてしまうといったデメリットがあります。 一方電動ブラシは、最近主流の音波ブラシだと歯ブラシが届かないところもきれいになる、強すぎると教えてくれる、短時間で歯ブラシが終わるといったメリットが有る反面、本体や替えブラシが高価で重く持ち運びに適しておらず故障のリスクや歯磨き粉が振動で飛び散って服や周りについてしまうといったデメリットがあります。 歯ブラシによって、「奥歯がみがきやすい」「歯周ポケットがみがきやすい」など、特徴があるので、製品の表示をよく読んで使用する目的に合ったものを選びましょう🎶 2 歯ブラシの保管方法について お口の清潔を守る歯ブラシは、保管の方法を間違えると細菌が繁殖して非常に不潔な状態になります。 ついやってしまいがちですが、こんな歯ブラシの保管方法はNGです。 ・毛先を下にしてコップに入れる 歯ブラシの毛先が乾かずに雑菌が繁殖しやすくなります。 ・ユニットバスや洗面台の収納の中に保管する 歯ブラシの毛先を上にしても、これらの場所では毛先がなかなか乾きません。 ・1つのコップに複数の歯ブラシが入っている 歯ブラシの毛先がふれ合うと、菌が感染する可能性もあります。 歯磨きが終わったら、歯ブラシはコップなどにためた水ではなく、流水でしっかりと汚れを洗い流してから保管しましょう! そして、しっかり洗うのと同じくらい重要なのがしっかりと乾燥させることです。 風通しの良い場所でブラシの毛先を上にして、立てて保管します。 たくさんの歯ブラシを保管する時は、毛先が触れないように仕切りをすることも大切です。 3 歯ブラシの交換時期について 使い方などによって差はでてきますが、交換する目安として正しいのは1~1.5ヶ月と言われています。 毛先が広がってきたら交換のタイミングということは多くの方が目安にしている事だと思いますが、歯ブラシを定期的に交換する理由は毛先の広がり以外にもいくつかあります。 ・歯ブラシの毛数が抜けて減ってきたり毛先が折れてしまうことで、汚れが落としにくくなる。 ・歯ブラシ特有の毛先の弾力がなくなり、歯茎を傷つけやすくなってしまう。 ・毎日の歯磨きで、たくさんの汚れや菌が付着している。 このようなことから1ヶ月から1ヶ月半での歯ブラシの交換をおすすめします! 歯ブラシはいくら洗って乾燥させて清潔にしていても、ブラシの毛束の根元には菌が繁殖してきます。 使用するブラシの毛の硬さや歯磨きの方法によりどのくらいで毛が広がってくるかも変わってきます。 ブラシの背中側から見て毛がはみ出ているようであれば交換、はみ出ていなくても1ヶ月経ったら交換するようにしましょう。 毛先が広がってしまった歯ブラシは歯垢除去率が20%〜最大40%も下がるとも言われています! また新しい歯ブラシが1〜2週間で広がってしまう方は歯磨きの力が強いかもしれません。 力が強いと歯や歯茎を傷つけてしまう恐れもあります。 適度な力で歯磨きする様に心がけてみましょう! 以上今回は歯ブラシについて解説させていただきました。 ぜひ歯ブラシを選ぶ時の参考にしてみてくださいね🎶 歯科衛生士 楠
-
次回の口腔外科外来は5月11日(土)です
毎月、大学病院の専門医による 『口腔外科外来』 を行なっております。 親知らずや口の中のでき物や違和感、あごの痛みや引っかかり(顎関節症)等でお悩みの方はご相談ください。 次回は5月11日(土)です。 ※口腔外科外来受診前に各種検査とご説明のため、事前に1度ご来院していただく必要があります。 (初診として口腔外科外来の予約は不可です。また、初診時に口腔外科外来の受診が必要かどうか判断いたします) ※口腔外科外来は完全予約制になります。 ※口腔外科外来でできる診査や処置には限界があります。診療所レベルでの範囲を超えると判断した場合には、大学病院の口腔外科または専門外来を紹介させていただきます。 詳しくはこちら
-
唾液について
こんにちは、歯科医師の鈴木孝美です。 今回は唾液の様々な働きについてご説明致します。 みなさんは唾液というのは1日にどれだけの量が出ていると思われますでしょうか? 実は唾液は一日に1~1.5リットルも分泌されると言われています。 唾液にはお口の粘膜の保護など様々な働きがあり、お口や菌をはじめ私たちの身体を守っています。 今回はそのような私達の体を守ってくれる『唾液の働き』について解説をいたします。 人知れずお口の中で大活躍 唾液のはたらきとしてまず挙げられるのは、歯茎や舌などの粘膜を保護して傷つかないようにする『潤滑作用』です。 食べたりしゃべったりするのをスムーズにしている働きです。 また、食物に含まれるデンプンを糖に変える『消化作用』もよく知られており、ご飯をよく噛むと甘くなるのはこのためです。 さらに、「けがをしたら唾をつけておけば治る」と言われるのも、唾液に『抗菌作用』があるからです。 お口の中や菌を守る 食べかすを洗い流してお口に残るのを防ぐ『洗浄作用』や、お口の中の酸性度(pH)や、お口の中に含まれるタンパクで細菌を集める『凝集作用』、細菌をお口の中から排出する作用など、唾液には虫歯や歯周病から歯を守るはたらきが沢山あります。 また、唾液内の糖タンパクにより歯の表面に形成される『ペリクル』は、歯を虫歯や着色から保護してくれます。 さらにペリクルはお口の中の粘膜を修復する成分も含んでおり、歯茎にできた傷などを治す作用もあります。 唾液の減少による影響 『口が渇く』ことは一時的な場合もありますが、普段いつも口が乾いているという慢性的なものは『ドライマウス(口腔乾燥症)』という病気です。 さらに、唾液が減るとその働きも弱くなりますから、虫歯や歯周病のリスクも高くなってしまいます。 口腔乾燥のサインがみられたら歯科医院の受診を受けて下さい 唾液の量が減ると、お口の乾燥感や粘着き、話づらさ、乾いた食べ物の噛みづらさなどを感じます。 しかしながら、自分のお口の中が乾燥状態にあるのかどうかが分からない方もいらっしゃると思いますので以下の症状が出ましたら、歯科医院にいらして下さい。 ・口の中がからからする ・水がないと食べ物が食べられない ・くちびるが乾く ・くちびるや口角が切れやすい ・話しづらい ・口内炎ができやすい ・舌がヒリヒリする ・舌に溝がある ・夜中に水を飲みに起きてしまう ・目も乾く 唾液が減ると虫歯や歯周病のリスクが高まる 唾液の量が減ると、お口の中の洗浄作用が少なくなり、いつまでも食べ物がお口の中に留まってしまいます。 また、飲食物によって下がったpH値がなかなか元に戻らなくなり、歯の表面のカルシウムが溶け出す『エナメル質の脱灰』が進んでしまいます。 さらに、唾液に含まれる抗菌物質やタンパクの量の減少、歯を保護しているペリクルも形成されにくくなることでお口の中が菌に弱い環境になってしまいます。 このように唾液の減少によって様々な作用が弱まるために、虫歯や歯周病のリスクが高くなるのです。 唾液が減る原因 唾液は自律神経からの指令が唾液腺に伝わり、血液を元に作られます。 ですから、唾液が少なくなる原因は、自律神経の問題、唾液腺の問題、血液の量の問題などさまざまで、1つだけではない場合もあります。 薬の副作用でお口の渇き(口渇)がみられる場合もありますが、自己判断は危険ですので、必ず歯科医院の主治医にご相談してください。 自律神経からの指令で唾液が作られる 唾液が分泌される仕組みを、工場で例えて説明してみます。 唾液を作る『工場』が唾液腺です。 この『工場』で『材料』である血液を使って、唾液という『製品』が作られます。 さらに『工場』を動かす指令を出す『指令部』の役目は自律神経が担っていて、ここは『工場』がどれくらい動いているか、『材料』を『工場』に運ぶ量の調整もしています。 唾液が少なくなる原因は、『工場』の唾液腺自体が傷んでいる、『指令部』の自律神経のバランスが乱れている、『材料』の血液をうまく運べてないなどが考えられます。 原因の特定には、唾液量の測定、唾液腺の画像検査、血液検査など様々な検査が必要となります。 唾液は身体の中でとても大切な働きをしています。 お悩みがございましたら、いつでもご相談ください。 歯科医師 鈴木孝美
-
ゴールデンウイーク中の休診について
4月28日(日)より5月6日(月)まで休診とさせていただきます。 緊急時の対応はこちらをご覧ください。