院長ブログ
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【歯科医師解説】乳歯の虫歯は放置NG!子どもの歯の重要な役割と当院の診療方針
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回は『子どもの歯(乳歯)』についてお話しします。 人間の乳歯は0歳頃から生え始め、4歳頃には全部で「20本」が生えそろいます。その後、5〜13歳頃にかけて、順次大人の歯(永久歯)へと生え変わっていきます。 乳歯が使われる期間はわずか10年ほど。「どうせ抜けるから、少しぐらい虫歯になっても平気かな?」と放置してしまうのは、実はとても危険です! 1. その後の人生を左右する!乳歯の大切な3つの働き 子どものお口の中は、乳歯と永久歯が混在する非常に複雑な環境です。乳歯には「ただ噛むだけ」ではない、今後の人生に大きく関わる重要な役割があります。 ① 噛む力を育て、顎の成長を促す しっかり噛むことで顎の成長を促し、お顔の筋肉や表情の発達に良い影響を与えます。また、噛むことで唾液が多く分泌され、お口の中を浄化して虫歯や口臭を防ぐ効果もあります。 ② 正しい発音を身につける 前歯などがしっかり生えそろうことで、舌を正しく使い、きれいな発音で話すことができるようになります。 ③ 永久歯を正しい位置へ導く(歯並びの土台) 永久歯の形ができてくると、乳歯の根が吸収されて抜け落ち、そこへ新しい歯が誘導されます。虫歯などで乳歯が早く抜けすぎてしまうと、永久歯が生えるスペースが崩れ、将来の歯並びが悪くなる大きな原因になります。 2. 子どもの虫歯予防は「痛くなる前」が鉄則 子どもの歯の治療は、大人と比べて非常に困難です。 お口が小さくて器具が届きにくいだけでなく、唾液の量が多いため詰め物がうまく接着しにくく、感染のリスクも上がります。さらに、怖がって急に動いてしまうと、お口の中を傷つける危険性も高まります。 そのため、「痛がってから」ではなく、痛くなる前に少しでも早く歯科医院へお越しください。 定期検診やフッ素塗布で何度も通って、医院の雰囲気に慣れておくことが、いざという時にスムーズに治療を受けられる最大のコツです。当院のキャラクターである「たにくん」や「たにみーちゃん」と一緒に、まずは歯医者さんに楽しく通う練習から始めてみませんか? 3. 【重要】当院の小児歯科治療のポリシー 当院では、お子さんが治療を怖がって暴れてしまったり、お口を閉ざして拒否してしまったりする場合に、ネットなどの拘束具(サポーティング)や開口器を使用して無理やり治療を行うことは一切いたしません。 押さえつけての無理な治療は、大切なお子さんの人権を無視した行為であり、将来にわたって「歯医者嫌い」という深刻なトラウマを植え付けてしまいます。また、急な体動によるスタッフやお子様自身の怪我のリスクも伴います。 そのため、どうしても治療が必要であるにもかかわらず、お子さんのご協力が得られない場合は、全身管理や専門的なトレーニングが可能な「小児歯科専門医」での受診をおすすめさせていただいております。 お子さんの心と身体の安全を第一に考えた方針ですので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。 毎日の仕上げ磨きと定期検診の二人三脚で、お子さんの健康な歯を守っていきましょう! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】毎日歯磨きしているのに虫歯になるのはなぜ?食事との意外な関係
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回は、『虫歯はなぜ増える?』というテーマでお話しします。 患者さんの中には、「いつもしっかりと歯磨きをしているのに虫歯ができてしまう…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか? 虫歯は細菌による感染症ですが、お口の中の細菌を完全にゼロにすることはできません。しかしそれでも、虫歯になりやすい人と、なりにくい人がいます。 生まれつき歯の質がかなり頑丈で虫歯になりにくい方もいらっしゃいますが、そうでない場合、あなたがよく虫歯になってしまう原因は「食事の仕方」や「飲み物の飲み方」にあるのかもしれません。 今回は、主に「飲食」に重点を置いて、虫歯が増える理由を解説していきます。 虫歯を発生させる「3つの要素」 虫歯は、主に以下の3つの要素が重なることで発生します。 1. 歯の質 元々歯が硬く丈夫な人は虫歯になりにくく、逆に歯が柔らかい人は虫歯になりやすいという個人差があります。 2. 清掃性(お口の中の綺麗さ) 食べかすや歯垢(プラーク)、歯石がきちんと丁寧に取り除かれていれば、いくら歯が柔らかくても理論上は虫歯になりません。(※ただし、現実的にご自身のお手入れだけで汚れを完全にゼロにすることは不可能です) 3. 食べ物・飲み物(糖分と頻度) 虫歯になりやすい食べ物や飲み物を多く摂ったり、飲食の「頻度」が多かったりすると、いくら歯が硬くて一生懸命歯磨きをしていても、虫歯になる確率はグッと高くなってしまいます。 虫歯ができるメカニズムとお口の中の「酸性度」 続いて、食べ物や飲み物がどのように虫歯を引き起こすのか、そのメカニズムをご説明します。 お口の中の虫歯菌は、食べ物や飲み物に含まれる「糖質」をエサにして取り込み、排泄物として「酸」を出します。この酸が、歯の表面の硬いエナメル質や、その中にある象牙質を溶かしていくことで虫歯になります。 「ダラダラ食べ」が虫歯を進行させる理由 食後など、何も食べていない時間が空いている状態のお口の中は、中性(pH7)に保たれています。しかし、食事や飲み物を口にするとお口の中は一気に酸性に傾き、pH5.5を超えると歯が溶け出します。 通常であれば、溶け出す量はごく微量であり、唾液に含まれるカルシウム成分の働きによってすぐに元の状態に修復されます(これを再石灰化と呼びます)。 しかし、多量の糖分を摂取したり、お口の中が中性に戻る前にちょこちょこ間食を繰り返す(ダラダラ食べる)と、唾液による修復(再石灰化)の限界を超えてしまい、一気に虫歯になってしまうのです。 要注意!意外な虫歯の原因 ご飯やパン、ラーメンも虫歯の原因に? 「私は甘いものを食べないから大丈夫」と思っていませんか? 実は甘くなくても、ご飯やパン、ラーメンなどの「炭水化物」も糖質です。これらをダラダラと時間をかけて食べていると、お口の中が常に酸性の状態になり、虫歯の原因になってしまいます。 アイスクリームの罠 夏場によく食べるアイスクリームも要注意です。冷たいと甘みを感じにくくなりますが、実はものすごい量の砂糖が含まれています。溶けたアイスクリームを想像してみてください。びっくりするほど甘くて、そのままではとても食べられないほどです。 そのため、頻繁にアイスクリームを食べて歯磨きを怠ると、すごい勢いで虫歯が進行してしまいます。 虫歯を防ぐための「3つの飲食ルール」 現代の食生活では、意識して糖分を控えないと、あっという間に過剰摂取になってしまいます。虫歯にならないためには、以下の3つのルールを心がけましょう。 ① 食事と食事の間に適切な間隔を空ける ダラダラ食いをやめ、お口の中が酸性から中性に戻る時間(再石灰化の時間)をしっかり作りましょう。 ② 就寝前の飲食は控える 寝ている間は、お口を洗い流してくれる「唾液」の分泌量がガクッと減ります。寝る前の飲食は非常に危険です。 ③ 炭酸飲料などの清涼飲料水を控える 糖分が多く、飲み物自体が強い酸性であるジュース類はダラダラ飲みを避けましょう。 食事の回数や時間を決め、甘いものを減らし、食べた後は丁寧に歯を磨く。これが虫歯予防の鉄則です。 そして、毎日の歯磨きでもどうしても取りきれずに溜まってしまう歯垢や歯石は、定期的に歯科医院を受診し、私たち歯科医師や歯科衛生士に専用の器具で綺麗に取り除かせてくださいね! 谷谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】歯を失う原因第1位!「歯周病」の初期症状と進行を防ぐ予防法
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回は、テレビのCMなどでもよく耳にするようになった「歯周病(ししゅうびょう)」についてお話しします。 以前は「歯槽膿漏(しそうのうろう)」とも呼ばれていた病気で、歯茎が腫れたり、血がにじんだり、進行すると膿が出たりする症状があります。 実はこの歯周病、成人の8割以上が罹患している生活習慣病です。 お年寄りがかかる病気と思われがちですが、最近では清涼飲料水や甘いお菓子の摂取が増えた影響により、小学生や中学生などの未成年でもかかっているケースが見られます。 歯周病とはどんな病気?最大の怖さは「無症状」 歯周病とは、名前の通り「歯の周りの病気」です。 具体的には、歯を支えている顎の骨と、その表面の歯肉(歯茎)が細菌感染を起こし、炎症が進んでいる状態のことを指します。 食べ物を食べると、お口の中の細菌が活発になり、毒性の強い細菌が毒素を出して歯肉に炎症を起こします。さらに、磨き残した歯垢(プラーク)が石のように固まった「歯石(しせき)」は細菌の絶好の住みかとなり、歯周病をどんどん進行させてしまいます。 歯を失う原因の第1位は「歯周病」! 歯周病の最も怖いところは、「痛みをほとんど伴わずに進行していく(沈黙の病)」ということです。 「痛くて噛めない」「歯がグラグラする」と気づいた時にはすでに手遅れで、抜歯を余儀なくされることが非常に多いのです。年齢とともに歯が抜けてしまう原因の第1位は、実は虫歯ではなく、この歯周病です。 要チェック!歯周病を疑うべき11の症状 歯周病は症状が出にくい病気ですが、以下のようなサインが現れたら、手遅れになる前にすぐに歯科医院を受診してください。ご自身に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。 ☑ 歯ブラシをすると血がつく ☑ 歯茎が赤く腫れている ☑ 歯茎を押すと膿(うみ)が出てくる ☑ 歯石がついている ☑ 歯ブラシや冷たいもので歯がしみる ☑ 昔より歯が長くなってきた気がする ☑ 歯と歯の間に物がよく挟まる ☑ 口臭がある ☑ 歯がグラグラする ☑ 噛んだ時に、どこか高い(当たっている)ところがある ☑ 歯や歯茎が痛い なぜ歯周病になるの?進行するメカニズム 歯周病の根本的な原因は、歯についた「歯垢(プラーク)」と「歯石」です。 歯垢は一見ただの食べかすに見えますが、実は大量の細菌の塊です。これが唾液の中のカルシウムと結びついて硬くなったものが歯石です。 歯石がつくと、歯と歯茎の間の隙間(歯周ポケット)に細菌が入り込み、歯茎が腫れてきます。この初期状態を「歯肉炎」と呼び、この段階で歯科医院できれいに汚れを取り除けば、腫れが引いて元の健康な状態に戻すことが可能です。 放置して骨が溶けると元には戻りません 何の症状もないからと放置し、さらに進行すると、今度は実際に「歯を支えている顎の骨」が溶け始めます。 こうなると、歯の根元が露出してしみるようになったり、歯が長く見えたり、隙間ができて物が詰まりやすくなります。 この時点で歯石を取り除き、消毒することで「進行を止める」ことはできますが、一度溶けて失ってしまった顎の骨は、ほとんど回復することはありません。 痛みが強くなったり、グラグラして噛めなくなったりした時は、歯の根の裏側まで歯石に覆われており、もはや手遅れ(抜歯)となってしまいます。 歯周病を防ぐための「2つの予防法」 歯周病の予防には、患者さんご自身で行うケアと、歯科医院で行うケアの両方が絶対に欠かせません。 1. 毎日の歯磨き(セルフケア) 食後(※食後30分以上空けることを推奨します)や、就寝前、朝起きた時の歯磨きで、日常の歯垢をしっかり取り除きましょう。歯ブラシだけでなく、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシの併用、マウスウォッシュの活用も非常に効果的です。 2. 歯科医院での定期的な歯石除去(プロフェッショナルケア) 毎日どんなに念入りに歯を磨いていても、歯ブラシが届きにくい奥歯や、下の前歯の裏側などには必ず歯石がついてしまいます。 一度ついた歯石は自分では取ることができないため、歯科医院で専門の資格を持った歯科衛生士に専用の器具で取り除いてもらいましょう。歯石は早いと3ヶ月ほどで付き始めるため、3〜6ヶ月ごとの定期検診をおすすめしています。 これら「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」の両方を継続することで、いつまでもご自身の歯を健康に保つことができます。 普段の歯磨きの方法など、セルフケアで分からないことがありましたら、いつでも当院のスタッフにお尋ねください! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】歯周病予防は食事から!歯と歯茎を強くする栄養素と食べ物
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回は、毎日のお食事からお口の健康を守る「歯周病と栄養バランス」についてお話しします。 1. 歯周病は「生活習慣病」?食事との深い関係 歯周病は歯周病菌による細菌感染ですが、メタボリックシンドロームなどと同じように「生活習慣病」の一つと言われています。 そもそも、お口の中の歯周病菌を完全にゼロにすることはできません。しかし、大昔の人々には歯周病はなかったと言われています。現代になって、加工食品や柔らかい穀物を中心に摂取するようになり、栄養バランスが崩れたことが、歯周病を発生・進行させる大きな原因となっているのです。 つまり、歯周病を予防するためには、毎日の正しい歯磨きだけでなく「食事と栄養バランス」を整えることが非常に大切になります。 2. 歯と歯茎の健康を守る!積極的に摂りたい栄養素 お口の環境を整え、歯周病や虫歯を防ぐために必要な栄養素と、それが多く含まれる食品をまとめました。毎日の献立の参考にしてみてください。 栄養素 全身・お口の中での働き 多く含まれる食品 タンパク質 歯にカルシウムが定着するのを助ける。筋肉や血液を作る。 肉、魚、牛乳、卵、大豆製品 ビタミンA 歯の表層(エナメル質)の形成に関与。粘膜を健康に保つ。 トマト、人参、かぼちゃ、レバー、うなぎ ビタミンB1 炭水化物を分解してエネルギーを作る。元気になる栄養素。 豚肉、ハム、大豆、たらこ、鮭 ビタミンB2 歯肉の腫れや傷の修復に効果を発揮。細胞の再生を促す。 レバー、卵、脱脂粉乳、納豆 ビタミンC 象牙質を作り、歯のぐらつきや出血を防ぐ。感染症を予防。 いちご、レモン、キウイ、トマトなど ビタミンD 顎の骨を作り、歯の石灰化を促す。カルシウム吸収を助ける。 魚、卵、きのこ類(※日光浴でも生成) カルシウム 丈夫な歯や骨を直接作る。(不足すると歯から溶け出します) 牛乳、乳製品、大豆、小魚、小松菜 リン カルシウムと共に骨や歯を形成する。(※摂りすぎに注意) 魚、牛乳、大豆、肉類 3. 現代の食生活で要注意!「リン」の摂りすぎ 上記の表にもある「リン」は、現代の食生活では不足することはあまりなく、むしろ「摂りすぎ」が問題になっています。 その大きな原因の一つが、加工食品や清涼飲料水(ジュースなど)の過剰摂取です。リンの摂取量が多すぎると、せっかく摂ったカルシウムの吸収が悪くなってしまうため、注意が必要です。 4. まとめ:バランスの良い食事でお口の環境を整えよう いかがでしたでしょうか? お口の中の環境を健康に保つためには、これほどまでに様々な栄養素が必要になります。そして、これらの栄養素が一つでも欠けてしまうと、途端に虫歯や歯周病が進行しやすくなってしまうのです。 過不足のない、バランスの取れたお食事を心がけ、健康で快適な毎日を過ごしましょう! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】予防歯科とは?痛くなる前に歯医者へ!定期検診で虫歯・歯周病を防ぐメリット
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回は、皆様のお口の健康を生涯守るために欠かせない『予防歯科』について詳しくお話ししたいと思います。 歯医者には、どんな時に行きますか? ところで皆さん、歯科医院へはどんなタイミングで足を運びますか? 歯が痛くなった、冷たいものがしみる 詰め物や被せ物が取れた 歯ぐきが痛い、腫れて血が出る 歯がグラグラして硬いものが噛めない 転んで歯をぶつけた、欠けた 親知らずが痛い、腫れた 顎が痛い、口を開けると音がする これら以外にも理由は様々ありますが、多くの方は「症状が出て、困ってから行く」のではないでしょうか。 もちろん、悪くなった部分の『治療』をすることは大切です。しかし、それ以上に重要なのが、治療が必要になる前の『予防』なのです。 予防歯科とは?『早期発見・早期治療』の重要性 『予防歯科』とは、虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、「治療が必要になる前に歯石を取る」「虫歯ができても早期発見して早めに治す」ことを目的とした考え方です。 お口の健康は、ご自宅での毎日の歯磨き(ホームケア)だけでも、歯科医院での専用機器を使ったお掃除(プロフェッショナルケア)だけでも守り切ることはできません。 この2つの両輪が揃って初めて成り立ちます。 つまり、ご自身の歯を長く保つためには、「普段から適切なホームケアを行い、歯科医院で決められた期間ごとに定期検診を受ける」ことが何より大切なのです。 歯科医院の予防歯科(定期検診)で行う4つのこと では、実際に歯科医院の予防歯科ではどのようなことを行うのでしょうか。大きく分けて以下の4つを実施しています。 1. 虫歯と歯周病のチェック レントゲン撮影や歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の隙間)の深さを測る検査を行い、病巣がないかを確認します。 特に症状がなくても定期的にレントゲンでチェックすることで、目視では見えない虫歯を早期発見し、削る量を最小限に抑えた早めの対処が可能になります。 2. 腫瘍や親知らず、噛み合わせのチェック 若い方であれば「親知らずが他の歯に悪影響を与えていないか」、ご年配の方であれば「顎の骨の中に腫瘍が発生していないか」なども確認します。 親知らずが手前の歯を圧迫していたり、歯ブラシが届かず不衛生になっていたりする場合は、抜歯などの対策をご提案します。 また、レントゲン画像で悪性腫瘍などが疑われる場合は、ただちに専門の歯科大学病院へご紹介する体制を整えています。 悪性腫瘍は早期発見が非常に重要です。 3. プロによる徹底的な歯石除去 普段の歯磨きでは落としきれない歯垢(プラーク)や、それが石灰化した「歯石」を専用の器具で除去します。 歯石は病原菌の住みかになります。 最初はザラザラしているだけですが、放置すると次第に頑丈な白い歯石となり、さらに悪化すると歯周ポケットの奥深くに入り込み、血液と結びついて黒い「縁下歯石(えんかしせき)」となります。 これが溜まると、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)が歯周病菌によって溶かされ、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。 4. 患者さまに合わせたブラッシング指導 毎日一生懸命歯磨きをしていても、自己流の磨き方では汚れが残ったり、逆に歯や歯ぐきを傷つけてしまったりすることがあります。 当院では、患者さま一人ひとりのお口の状態や歯並びに合わせた、正しい歯磨きの方法を丁寧にアドバイスいたします。 予防歯科に通う最大のメリット 「定期検診に通っていれば、絶対に虫歯にならないのですか?」と聞かれることがあります。 正直にお伝えすると、数ヶ月に1度の検診だけで虫歯を100%防ぐことは、我々歯科医師にもできません。 虫歯は「食べ物」「お口の清掃状態」「もともとの歯の硬さ・強さ」などの要因が重なった時にできるためです。 しかし、毎日の正しい歯磨きと定期検診を継続することで、虫歯や歯周病のリスクは劇的に下がります。 そして最大のメリットは、万が一虫歯が見つかっても「早期発見」できるため、治療の期間も費用も最小限に抑えられ、痛みや抜歯のリスクを回避できることです。 実際、初診時に虫歯が多かった方でも、すべての治療を終えた後にしっかりと定期検診に通われている方は、その後ほとんど虫歯にならず、快適な生活を送られています。 まとめ:お口の健康は当院にご相談ください 痛くなってから慌てて受診すると、強い痛みを伴ったり、何度も通院が必要になったりと、結果的に患者さまの負担(時間・費用・身体)が大きくなってしまいます。 いつまでもご自身の歯で美味しい食事を楽しむために、ぜひ『予防歯科』の受診をお勧めします。 当院では、予防歯科を積極的に実践しており、患者さまのサポートを行う国家資格を持った歯科衛生士が多数在籍しております。 予防歯科について分からないことや、現在のお口の状態で気になることがありましたら、歯科医師や歯科衛生士までお気軽にお尋ねください。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】入れ歯の種類
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今日は、『入れ歯の種類』について、少し詳しくお話ししたいと思います。 入れ歯とは、歯を失ってしまった場合に、その機能を補うための『取り外し式の人工歯』です。 歯を失ったと聞くと、まず入れ歯を思い浮かべる方も多いですが、その種類や構造は実にさまざまです。 入れ歯には大きく分けて次の2種類があります。 部分的に歯がないときに使う『部分入れ歯』 歯がすべてなくなったときに使う『総入れ歯』 ■ ブリッジと部分入れ歯の違い 診療中、患者さんとお話をしていると、部分入れ歯のことを『ブリッジ』と表現される方が時々いらっしゃいます。 しかし、これはまったく別の治療法です。 ブリッジは、歯が無くなった部分の前後の歯を削り、そこに『連結した被せ物(銀歯やセラミック)』を装着する治療です。 接着剤で固定するため、取り外しはできません。 一方、部分入れ歯は取り外し式で、残っている歯に金属のバネやその他の構造を引っかけて使います。 どちらも失った歯を補う治療ですが、構造も使い方も異なります。 そのため、治療の選択肢として理解していただく上で、この違いはとても大切です。 入れ歯にはどんな種類がある? 入れ歯は、先ほど述べた『部分入れ歯』『総入れ歯』という分類のほかに、 保険適用かどうか、使用される素材の種類でも大きく分かれます。 部分入れ歯は特に構造が複雑で、残っている歯を支えにするための金属のバネ(クラスプ)を利用するものが一般的です。 最近では、この“金属のバネが見えるのが嫌だ”という方のために、見た目の自然さに配慮した入れ歯も多数開発されています。 ■ 保険適用の入れ歯の特徴 保険の入れ歯の最大のメリットは、何と言っても費用が安く抑えられる点です。 多くの方にとって導入しやすい治療法であり、最低限の機能を確保するには十分です。 しかし、保険適用のルールは非常に厳しく、個々の患者さんの細かな希望や快適性に合わせて自由に設計を変えることができません。 金属のバネが見えてしまう 入れ歯が厚くて話しにくい、違和感が強い 熱さ・冷たさが感じにくい プラスチックが徐々に削れて噛む面が減りやすい これらの問題点があっても、素材や形の自由度がないため改善が難しいケースもあります。 また、保険の入れ歯には6ヶ月ルールがあり、同じ部位の新しい入れ歯を作るには半年待つ必要があります。他院でも同様です。 保険外(自費)の入れ歯 – 快適性と耐久性の追求 保険の入れ歯の弱点を補うために、保険外(自費)ではさまざまな入れ歯が選べます。 以下では特によく使用される素材や構造について詳しくご紹介します。 ■ 金属床義歯(きんぞくしょうの入れ歯) 金属床は、口の中の“天井”に当たる部分を金属でつくった入れ歯です。 保険のプラスチック製と比べて非常に薄く作れるため、装着したときの違和感が大幅に少なくなります。 【金属床のメリット】 薄いので舌の動きが楽になり、話しやすい 温度が伝わりやすく、食事がおいしく感じられる プラスチック床より割れにくく、耐久性が高い 【使用される金属】 コバルトクロム合金:昔から使われている実績ある金属。強度が高く薄く作れる。 チタン合金:とても軽く、金属アレルギーのリスクが低い。加工が難しいためやや高額。 チタン床は本当に軽く、初めて手にする患者さんからは『えっ、入れ歯ってこんなに軽いの?』と驚かれることがよくあります。 ■ 金属のバネが見えない「ノンクラスプデンチャー」 部分入れ歯特有のバネが見えることが気になる方に選ばれるのが、 ノンクラスプデンチャー(フレキシブルデンチャー)と呼ばれるタイプです。 ・金属を使わず、歯ぐきに似たピンク色の樹脂でバネの役割を果たすため、見た目がとても自然 ・装着していても周囲の人から入れ歯と気づかれにくい 【使用される素材の違い】 ポリアミド:非常に柔らかく痛みが出にくいが、修理がほぼできない。強く噛むとたわむ。 ポリエステル:適度な弾力。修理も可能でバランスが良い。 ポリカーボネート:スーツケースの素材としても有名。硬くて丈夫、修理も可能。 素材によって性質が大きく異なるため、噛む力・残っている歯の状態・審美性の希望などを考慮して選ぶことが重要です。 ■ その他の特殊な入れ歯 自費の入れ歯には、ほかにも様々な特殊構造があります。 磁石式入れ歯:残っている歯に磁石を埋め込み、入れ歯を強く安定させる方法。 アタッチメント義歯:バネの代わりに特殊な鍵(ロック装置)で固定し、見た目が自然。 コーヌスクローネ義歯:二重構造の冠で強固に固定し、非常に安定性が高い。 これらは構造が複雑なぶん、適合性や安定性が高く、見た目も自然です。 入れ歯は「作ったら終わり」ではありません どの種類の入れ歯を選んでも、入れ歯は一生ぴったりのままではありません。 理由は、お口の中の環境が常に変化していくためです。 歯ぐきの厚みが変わる 顎の骨がやせていく(加齢・噛む力の変化) 残っている歯の位置が少しずつ動く 入れ歯は硬い素材で作られているため、こうした変化に合わせて自然に形が変わることはありません。 その結果、数年使用すると… 入れ歯がカタカタ動く 歯ぐきが痛くなる 食事がしにくくなる という状態になります。 そのため、入れ歯に特に問題がなくても、定期的に歯科医院で調整することが非常に大切です。 調整のタイミングを逃してしまうと、歯ぐきが傷ついたり、かえって入れ歯が合わなくなることもあります。 壊れてしまった入れ歯はすぐに作れません 『まだ使えるから』『多少違和感があってもガマンすればいい』と思って無理に使い続けると、 いよいよ壊れてしまったときに、とても困ることになります。 新しい入れ歯を作るには、通常数週間の期間が必要です。 その間、入れ歯がない状態が続き、食事や会話に支障が出て大変ご不便をおかけしてしまいます。 そのため、入れ歯は『壊れる前に調整する』『不具合が小さいうちに相談する』ことが非常に重要です。 入れ歯は「体の一部」– 質の良い入れ歯を選ぶ大切さ 入れ歯は、単なる道具ではなく『自分の体の一部』になります。 毎日つけるものだからこそ、快適で、自信を持って使えることが大切です。 保険の入れ歯が悪い、というわけではありません。 しかし、生活スタイル・審美性・噛む力・お口の状態などによって、保険外の入れ歯がより快適に使える場合もあります。 どの入れ歯を選ぶかは、単に費用だけではなく、生活の質(QOL)にも大きく関わってきます。 遠慮なくご相談いただき、納得のいく選択を一緒にしていきましょう。 入れ歯は一生ものではありませんが、正しく作り、定期的に調整し、丁寧に使うことで、快適に長く使い続けることができます。 『入れ歯が合わない』『痛い』『目立たないものが欲しい』など、どんな小さなことでも構いませんので、お気軽に当院へご相談ください。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【活動報告】インプラントのハンズオンセミナーに参加しに広島に行ってきました!
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回は、先日参加してきたインプラントのハンズオンセミナーについて、少し詳しくご報告したいと思います。 普段の診療とはまた違った視点で学びを得られる貴重な機会でしたので、患者さまにも 「休診日には、こんな勉強をしているんだな」 と知っていただけたら嬉しいです。 広島で開催されたインプラントのハンズオンセミナー 昨日、『インプラントのハンズオンセミナー』に参加するため、広島まで行ってきました。 インプラント関連のセミナーは東京でももちろん頻繁に開催されていますが、今回は私の師匠の先生が長年使用しているインプラントメーカーが主催するセミナーで、しかも広島での開催ということで、『これはぜひ参加したい』と思い、急遽申し込みをしました。 前日の夜に診療が終わってその足で東京を出発し、広島まで移動。当日会場に到着すると、全国各地から集まった先生方がすでに多数いらっしゃり、みなさん真剣な表情で準備をされていました。 セミナーは座学だけでなく、実際に模型を使ってインプラントを埋入する実習(ハンズオン)がメインですので、机の上にはインプラント体や器具、ドリル、縫合用の道具などがずらりと並び、まさに『インプラントづくしの一日』といった雰囲気でした。 インプラントは100種類以上もある? 歯科用インプラントの種類は、国内メーカーと海外メーカーを合わせると、現在では100種類以上もあると言われています。 一見するとどれも似たように見えるかもしれませんが、実際にはネジの構造や表面加工、太さや長さ、骨との結合の仕方など、それぞれのメーカーごとに工夫が凝らされています。 今回のセミナーでは、アメリカの『スプライン(Spline)』というメーカーのインプラントシステムについて学びました。 スプラインインプラントは、特に『ネジの構造』が独特で、連結部分が緩みにくいように設計されているのが大きな特徴です。 インプラントは3つのパーツでできている インプラント治療というと、『顎の骨にチタンのネジを埋め込む』というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実はインプラントは大きく分けて3つのパーツから構成されています。 顎の骨に埋め込む本体(インプラント体) その上に立てる土台(アバットメント) 最終的にお口の中で見える被せ物(人工の歯・クラウン) インプラント体は一度骨としっかり結合してしまえば、通常は緩んだり動いたりすることはほとんどありません。 問題になりやすいのは、その上に取り付ける土台や被せ物の部分です。 土台と被せ物は、特殊なネジを使って固定されるのですが、このネジをただ手で締めるだけだと、長年の使用の中で少しずつ緩んでしまうことがあります。 そこで、締め付ける力(トルク)をコントロールできる専用の電動ドライバーを使い、決められた強さでネジを締めることで、緩みにくくなるよう工夫されています。 それでも、噛む力の強い方や、長期間経過したインプラントでは、ネジが緩んでしまうケースがゼロではありません。 今回学んだスプラインインプラントは、そのネジ部分の構造が従来とは少し異なっていて、理論上はより緩みにくい構造になっているとのことでした。 実際の症例の経過も見せていただき、とても興味深い内容でした。 インプラントメーカーごとの勉強が必要な理由 実は、歯科用インプラントはメーカー同士の互換性がほとんどありません。 ネジの形やサイズ、器具の規格などがメーカーごとに異なっているため、『どのメーカーでも同じ道具で大丈夫』というわけにはいかないのです。 そのため、新しいインプラントシステムを導入しようと思った場合は、必ずそのメーカーのセミナーや講習会に参加し、器具の扱い方や埋入手順、注意点などをしっかり学ぶ必要があります。 現在、インプラントの基本的な術式はほぼ確立されていて、大まかな流れはどのメーカーでも大きくは変わりませんが、骨の状態や歯ぐきの厚みなど、個々の症例に応じてミクロン単位の精度が求められる世界ですので、やはり細かな違いを理解しておくことがとても重要です。 広島までは東京から距離がありますが、こうした新しい情報を得るためには、全国どこであっても足を運ぶ価値があると考えています。 実際には、講習会やセミナーの多くは東京や大阪などの都市部で開催されることが多いのですが、今回のように地方でのセミナーに参加することで、その地域ならではの先生方との交流ができるのも、大きな魅力のひとつだと感じました。 今まで参加してきたインプラントセミナー これまでにも、私は様々なインプラントシステムのセミナーに参加してきました。 代表的なものとしては、世界的にもシェアの高い『ITIインプラント』、国内メーカーである京セラの『POI EXシステム』などがあります。 現在主流となっているインプラントはネジのような形をしていますが、20年以上前には、櫛(くし)の歯のような形をしたインプラントが使われていた時代もありました。 時代とともにインプラントの形や表面処理の技術は進化しており、『いかに骨と安定して長く共存できるか』『いかにトラブルを少なくできるか』を目指して、さまざまな改良が重ねられてきました。 勤務医時代に学んだインプラントの基礎 私が開業する前に勤務していた、東京・浜松町の世界貿易センタービル内の歯科医院では、院長先生がインプラント専門の先生でした。 その先生は、日本におけるインプラント治療の初期の創成期から携わってこられた方で、国内でのインプラント治療の歴史をつくってきたメンバーの一人でもあります。 その先生のもとで、多くのインプラント症例や、難しいケースの治療、長期経過を追っている患者さまの経過観察などを間近で見ることができたのは、私にとって非常に貴重な経験でした。 インプラント治療は、『埋めて終わり』ではなく、その後のメインテナンスや噛み合わせの調整などを含めて長くお付き合いしていくことが大切です。 その考え方の基礎は、この勤務医時代に学んだものが今も生きています。 今回のセミナーで得られたもの 今回のインプラントセミナーは、参加して本当に良かったと感じています。 講義では、スプラインインプラントの特徴や臨床での実際の使用方法、注意点などを詳しく聞くことができ、 実習では、模型を使って実際にインプラントを埋入するトレーニングや、縫合の練習など、非常に充実した内容でした。 参加されていた先生方は、若い先生からベテランの先生まで幅広く、皆さん真剣な表情で取り組んでおられました。 インプラント治療は高度な技術が要求される外科手術でもあるため、参加されている先生は男性が多い印象でしたが、最近は女性歯科医師の参加も少しずつ増えてきているように感じます。 講師の先生は、自己紹介の際に初めて知ったのですが、東京・目黒で開業されているインプラント専門医の先生でした。 私が『東京から広島まで来ました』とお伝えすると、とても驚かれていました。やはり、東京の先生が地方のセミナーに参加することはあまり多くないようです。 セミナー後には、講師の先生と個別にお話しする機会もあり、当院で扱っている症例の相談や、今後のインプラント治療の方向性についてアドバイスをいただくこともできました。 後日、メールでも質問に答えていただき、とても心強く感じています。 インプラント治療の役割と責任 インプラント治療は、『歯がしっかり残っている方』にとっては必要のない治療です。 しかし、むし歯や歯周病、外傷などで歯を失ってしまった方にとって、『しっかり噛むことができない』という状態は、精神的にも肉体的にも非常に大きな負担となります。 『人前で笑えない』『硬いものが食べられない』『入れ歯が合わなくて痛い』といった悩みを抱えて来院される患者さまは少なくありません。 そうした方に対して、インプラント治療はしっかりと噛める機能を回復し、自信を持って笑える口元を取り戻すための、非常に有効な選択肢の一つです。 もちろん、インプラント治療には外科的な処置が必要であり、治療期間も数ヶ月に及び、費用的な負担も決して小さくはありません。 術前の検査やシミュレーション、治療計画の立案、手術の精度、術後のメインテナンスなど、どの段階も手を抜くことができない治療です。 私たち歯科医師にとっても、インプラント治療は常に新しい知識と技術のアップデートが求められます。 そのため、このようなセミナーや講習会への参加は欠かすことができませんし、患者さまに安心して治療を受けていただくためにも、日々勉強を続ける必要があります。 これからも患者さまのために 今回の広島でのハンズオンセミナーは、私にとって非常に刺激的で、学びの多い一日となりました。 新しいインプラントシステムについての理解が深まっただけでなく、全国の先生方との交流を通して、多くの気づきやヒントを得ることができました。 インプラント治療は、すべての方に必要な治療ではありませんが、必要としている方にとっては、人生を大きく前向きに変える力のある治療だと感じています。 その分、責任も大きい治療ですので、一つひとつの症例に真剣に向き合いながら、これからも日々精進していきたいと思います。 当院では、インプラント治療についてのご相談も随時受け付けております。 『自分にはインプラントが合うのか知りたい』 『今の入れ歯に悩んでいる』 『ブリッジ以外の選択肢を知りたい』 など、気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。 今回学んだこともしっかりと診療に還元しながら、これからも皆さまのお口の健康を守るお手伝いができればと思います。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】歯とスポーツの関係について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村です。 今回から歯に関する情報を院長ブログとして定期的に発信していきます。 最初の『歯の豆知識』は、スポーツをしている方・これから運動習慣をつけたい方にぜひ知っていただきたい 『歯とスポーツの関係』についてのお話です。 あまり知られていませんが、スポーツと歯には密接な関係があります。 むしろ歯は、スポーツパフォーマンスに直結するほど重要な役割を持っています。 ウィキペディアより ◆ プロスポーツ選手ほど歯が悪くなりやすい? 実は、プロのスポーツ選手は歯のトラブルを抱えがちです。 『プロなのに?』『健康管理は徹底しているのでは?』と思われるかもしれませんが、実はその逆です。 理由はとてもシンプルで、 全力でプレーする時にものすごい力で歯を食いしばるためです。 集中力を極限まで高め、最大限の力を発揮しようとすると、無意識のうちに歯を強く噛みしめます。 アマチュア選手はそこまで強く噛みしめる場面は多くありませんが、 プロ選手は、練習・試合のすべての動作が限界ギリギリ。 そのため、毎日のように歯に負担をかけ続けてしまうことになります。 筋トレの時に思い切り力を入れると、誰でも自然に歯を噛みしめますよね? プロ選手はその状態が毎日数時間続いていると考えると、その負担がどれほど大きいか想像できると思います。 ◆ どれくらい強い力が歯にかかっているのか? 普段、食事で噛むだけでも、 『体重と同程度の力が歯1本1本に瞬間的にかかっている』 といわれています。 体重40kgの人 → 40kg分の力 体重80kgの人 → 80kg分の力 これでも十分強い力ですが、スポーツで思いっきり噛みしめる時はさらに強く、 なんと体重の3倍の力が歯にかかることがあります。 例えば、 体重80kgの男性なら、 ➡ 240kgの力 が歯にかかります。 これでは歯が削れたり欠けたりしてもおかしくありません。 むしろ、そうならない方が不思議なほどです。 だからこそ、スポーツ選手は歯のトラブルを抱えやすく、 歯のケア=競技力を維持するための重要な要素になっているのです。 ◆ 歯に負担をかけてもスポーツは続けていいの? 『じゃあスポーツをすると歯が壊れてしまうの?』 と不安に思われる方がいるかもしれません。 ご安心ください。 正しく対策すれば、歯を守りながら思い切りスポーツを楽しめます。 その対策の中心となるのが、 スポーツ用マウスピースです。 ◆ マウスピースの役割 スポーツ用マウスピースを装着すると、 ・歯と歯が直接ぶつかるのを防ぐ ・衝撃を吸収し、歯の破折を予防 ・瞬間的な力を逃がし、筋肉の負担軽減 といった効果があります。 特にスポーツ用マウスピースは、 力を入れる瞬間のパワーを引き上げる効果もあるため、 競技力アップにつながるといわれています。 実際、テレビでサッカー・野球・バスケットボールなどを見ていると、 透明のマウスピースを装着している選手を見かけることが増えています。 ◆ 市販マウスピースの落とし穴 薬局などでもマウスピースが販売されていますが、 市販のものは『熱で柔らかくして噛んで成形するタイプ』がほとんどです。 しかし、これは フィット感が悪く、すぐに外れる・口内炎ができる・運動中に気になって集中できない といった問題が起きやすく、あまりおすすめできません。 ◆ 歯科医院のマウスピースはなぜ良いのか? 歯科医院では、専用の型取りを行い、 患者さまの歯型に合わせて精密にマウスピースを作製します。 ・真空加圧でピッタリ密着 ・噛み合わせの調整が可能 ・厚みを競技に合わせてカスタムできる など、スポーツ用としての完成度がまったく違います。 『フィット感が良く、違和感がない』 『落ちにくく、しっかり力が入る』 という点が最大のメリットです。 ◆ スポーツの種類で形が違う? スポーツによってマウスピースの必要な強度は異なります。 野球・サッカー・テニスなど → 歯への直接衝撃が比較的少ないため、標準タイプ ラグビー・空手・アメフトなど → 強い衝撃を考慮し、厚みのあるタイプ 格闘技(ボクシング・総合格闘技) → しっかり歯を守るため、より厚く特別仕様 当院では、競技に合わせて厚みや形を調整し、 オンリーワンのスポーツ用マウスピースをお作りしています。 ◆ スポーツ用と歯ぎしり用は違うの? 同じ『マウスピース』でも目的が違います。 歯ぎしり・顎関節症用は ➡ 上下の歯が当たらないように保護する目的 スポーツ用は ➡ 衝撃吸収+力を出しやすくする目的 です。 形も厚みも役割もまったく異なるため、 兼用はできません。 ◆ スポーツをしている方へ もしみなさんが、 ・ジムの筋トレ ・ランニング ・テニス ・野球 ・サッカー など、週に数回運動をしているなら、 マウスピースを作るメリットはとても大きいです。 特に、歯ぎしりの癖がある方、食いしばりグセがある方は、 運動中にさらに強く噛みしめる傾向があり、歯の負担が大きくなりがちです。 ◆ 保険適用は? 歯ぎしり・顎関節症用のマウスピースは ➡ 保険適用です。 ただし、スポーツ用のマウスピースは ➡ 保険外(自費診療)となります。 当院では、用途に応じたマウスピースを豊富に取り扱っておりますので、 気になる方はいつでもお気軽にご相談ください。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7