お知らせ
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歯の痛み
こんにちは(^_^) 皆さん体調は大丈夫ですか? 免疫力を上げ、手洗いうがいを徹底して 細菌を寄せ付けない体を作りましょう! 咳やくしゃみエチケットにも気を付けて。 皆さん、歯が痛いと思うことありませんか? 「歯が痛い」といっても、冷たいものを食べると歯がしみる。 時々歯の奥がズキズキと痛むことがある。 など、その症状はさまざまですよね。 歯の痛みの原因として多いのは、『虫歯』 や 『歯周病』 などですが、歯以外に原因がある場合もあります。 ○歯からくる痛み ・虫歯 虫歯とは、口の中の細菌が出す酸によって歯が溶かされた状態のことです。 熱いものや冷たいものを口にふくむと歯がしみたり、痛みが持続する、叩くと響く鋭い痛みなどの症状が虫歯の特徴といえます。 口の中にはたくさんの種類の細菌が住んでいて、その中でもミュータンス菌と呼ばれる菌が虫歯の原因菌です。 ミュータンス菌、CMなどで聞いたことがあるかもしれないですね! この菌は、口の中に残った糖分を栄養として歯の表面にくっつき、そこで増殖してプラーク(歯垢)ができます。 また、この細菌は糖分から同時に乳酸を作り出すため、プラークの内部は酸性になり、ゆっくりと歯の表面のエナメル質を溶かしてしまいます。 歯に穴が開いてしまうと、いわゆる 『虫歯』 の状態になります。 そのまま放置していると、やがて酸に弱い象牙質も壊れていき、歯髄の神経や血液にまで細菌が侵入してしまいます。 こうなると耐え難いほどの痛みが出たり、ひどい場合には歯の根っこが化膿して全身に悪影響が出ることもあります。 ごく初期の虫歯ならば再石灰化によって自然修復することも可能ですが、歯髄炎まで進行すると抜髄という治療によって歯髄を取り除くしかない場合が多いのが現実です。 生えたばかりの永久歯はエナメル質が未成熟なため、生えてから2~4年後の間が最も虫歯にかかりやすいといわれているそうです。 ・知覚過敏 何らかの原因によってエナメル質が傷ついて象牙質が露出してしまい、外部からの刺激が内側の神経に伝わりやすくなり痛みを感じます。 熱いものや冷たいものでしみたり症状は虫歯と似ていますが、痛みが一過性であることと、叩いても痛まないなどの点が虫歯との違いです。 歯の根元部分にはエナメル質がなく、全て象牙質でできているため、加齢による歯ぐきの後退などによっても象牙質はむき出しになり、知覚過敏の主な原因になります。 〜知覚過敏と虫歯の見分け方〜 ▫︎食べ物で歯がしみる時間 知覚過敏→10秒程度 虫歯→数10秒~数分 ▫︎しみる歯を叩いた場合 知覚過敏→痛みはない 虫歯→響くような鋭い痛み ▫︎歯の様子 知覚過敏→歯の表面はきれい、歯の根元が露出している 虫歯→歯に茶色~黒色のシミがある、歯の根元は露出していない ○歯茎からのくる痛み ・歯周病 歯周病は歯を支える歯ぐきや骨などの組織が破壊される炎症性疾患の総称で、40歳以上の日本人のおよそ8割がかかっているともいわれています。 歯周病は、歯ぐきのみに炎症が起こっている歯肉炎と、炎症が進行して骨に及ぶ歯周炎に別れます。 歯周病の原因は、主に歯に付着したプラーク中の細菌(歯周病菌)です。 プラークを放置していると隣接した歯ぐきに炎症が起き、歯と歯ぐきの間に隙間(歯周ポケット)ができます。 歯肉炎の段階だと自然治癒も可能ですが、歯周ポケットから侵入した歯周病菌がゆっくりと歯周組織を破壊していくと、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。 歯周病のなりやすさについては個人差があり、喫煙やストレス、糖尿病などの要因も歯周病リスクを高めることが分かっています。 少しでも痛みや違和感などを感じたら、歯科に行ってチェックしてもらいましょう! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】ホワイトニングをするとどんないいことがあるの?歯を白くする11のメリットと安全な方法・手順
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 多くの女性が毎日時間をかけて丁寧にお化粧(メイク)をされますが、実は「お口元(歯)」に関してはあまり関心がない人が多いのが現状です。 人から見て「美人・素敵に見えるポイント」は、『目鼻立ちがはっきりしていること』と、もう一つは『白く美しい歯や口元』と言われています。 ところが、目の周りはアイメイクをしっかりしたり、唇にもきれいな口紅やグロスをつけたりしますが、肝心の「歯のお手入れ」はおろそかになってしまいがちです。 なぜなら、ご自分で洗面所の鏡を見てお化粧をするときには、お口を閉じているか、あるいはほんの少ししか開けていないため、自分の歯があまり目に入らないからです。 しかし、実際の日常生活で人と会っておしゃべりをしたり、お仕事で商談をしたり、採用面接を受けたりしているとき、あるいは誰かと一緒に楽しく食事をしているときには、相手からはご自身の「歯」がはっきりと見えているのです。 ですから、周囲の人から本当に良い第一印象を持ってもらいたいのなら、お化粧と同じくらい「きれいで白い歯にすること」がとても大事なのです。 どんなに朝1時間かけてばっちり完璧なメイクをしても、ニコッと笑ったときに虫歯で黒くなった歯が見えたり、歯全体が黄ばんでいたりすると、それだけで一気に清潔感が損なわれ、印象が悪くなってしまいます。せっかくの美人でも、汚れてくすんだ歯が見えているとすべてが台無しです。 逆に、きれいな歯並びと輝くような白い歯は、周囲に健康的で明るい印象を与え、なんと実年齢よりも「5歳若返って見える」という素晴らしい『アンチエイジングの効果』があります。 今回は、そんな「実は自分では気が付きにくいメイクの重要ポイント」である『歯のホワイトニング』について詳しくご説明していきます。 1. 歯のホワイトニングで得られる「11のメリット」 歯に関してのトラブルといえば、主に「虫歯」や「歯周病」が挙げられます。虫歯や歯周病にならないように普段からケアを意識している人は多いと思います。 しかし、そこから一歩進んで、ホワイトニングで歯を白くすることには、単なる病気予防にとどまらない以下のような11の素晴らしいメリットがあります。 お顔全体の表情や笑顔がパッと明るく見える 若々しく健康的に見える(アンチエイジング効果) 口元に自信が持てるようになり、自分自身に自信を持つことができる 周囲の人に清潔感のある好印象を与えられる 人と話したり笑ったりするときに、無意識に手で口元を隠さなくてもよくなる 気持ちが前向きになり、積極的に物事をとらえられるようになる 人前で笑顔になれるため、人と会ったり話したりするのが楽しくなる 白い歯やホワイトニングの体験が会話のネタになり、周りに自慢したくなる 自己管理ができている、きちんとした上品な印象を与えられる 長年悩んでいた歯の黄ばみなどのコンプレックスが解消される 白い歯をキープしようと歯に対する美意識が高くなるので、毎日の歯ブラシなどのケアをよりしっかりとするようになる(結果的に虫歯・歯周病予防につながる) いかがでしょうか?お口元の「歯を白くする」という変化だけで、見た目にも精神面にもこれほどたくさんのメリットがあります。 2. 美しく白い歯にするための「正しい手順」は? 一口に「歯を白くきれいにする」といっても、実はお口の中の状態によって適切な順番・手順があります。 虫歯で歯が黒くなっていれば、まずは虫歯の治療をする 過去のつめ物(レジン等)やかぶせ物が変色していたり、周囲の歯と色が合っていなかったり、形が違っていたり欠けている場合は、綺麗につめ直したりかぶせ直したりする 歯並びや噛み合わせが悪い場合は、歯列矯正をする 茶渋やタバコのヤニなど、歯の表面の汚れや着色(ステイン)は、専用の器械でクリーニングを行う 歯そのものの色を内側から白くしたい場合は、『ホワイトニング』を行う もちろん、これら1〜5のすべてを必ず行わなければならないわけではありません。特に3の「歯列矯正」ともなると、期間や費用の面からも簡単には決断できないでしょう。 しかし、少なくとも歯のホワイトニングを行う前に、「虫歯の治療」だけは先に終わらせておきましょう(虫歯がある状態でお薬がしみるのを防ぐ意味もあります)。なぜなら、せっかくホワイトニングをして周りの歯が白くなっても、1箇所でも虫歯で歯が黒くなっていては、白い歯よりもその「黒い虫歯」の方に相手の目が行ってしまうからです。 また、コーヒーやお茶などによる「歯の表面の着色汚れ」を落としたい場合は、薬剤を使う『ホワイトニング』ではなく、歯科衛生士による『クリーニング(PMTCなど)』で対応いたします。専用の器具やペーストを用いて、歯の表面にこびりついた汚れをていねいに取り除くだけで、本来の歯の白さが蘇ります。 逆に、普段から歯の表面に汚れや歯石がほとんどついておらず、「生まれつきや加齢による歯自体の黄ばみを、本来の色以上に白くしたい」という場合は、最初からホワイトニングのみでも対応可能です。 3. ホワイトニングにはどんな方法があるの? 歯を白くするホワイトニングの方法には、大きく分けて「ご自分で市販品などを使って行う方法」と「歯科医院で専門的に行う方法」の2つの方法があります。 ① 自分でできるホワイトニング(市販品・海外製品) 薬局やドラッグストアに行くと、さまざまな「ホワイトニング効果」をうたったオーラルケア商品が販売されています(歯磨き粉・デンタルフロス・デンタルリンス・マウスウォッシュなど)。日本の市販品は、法律上「歯そのものを漂白する成分」は配合できないため、主に表面の着色汚れを落とす働きになります。 一方、日本では認可されていませんが、美容意識の高いアメリカなどでは、歯の表面にシールのように貼るだけで歯が白くなる『ホワイトニングテープ』が市販されており、手軽なのでとても人気があります。 また、これもアメリカなどで発売されている製品ですが、漂白用のホワイトニング剤と既製品のマウストレーがセットになった『ホワイトニングキット』があり、既製のトレーに自分でペーストを付けてご自宅でホワイトニングを行うタイプのものもあります。 ② 歯科医院で行うホワイトニング(ホーム・オフィス・併用システム) 歯科医院で行う医療ホワイトニングには、大きく分けて以下のタイプがあります。 ホームホワイトニング: 歯科医院で患者さまのお口の正確な歯型を取って専用のマウスピースを作製し、ご自宅用のホワイトニングキット(薬液ジェル)をお渡ししてご自宅で行っていただく方法です。 比較的安価で白さが長持ちしやすいのがメリットですが、効果を実感するまでに約2週間連続で、毎日数時間のマウスピース装着が必要となります。 オフィスホワイトニング: 歯科医院の診療台にて、歯科医師や歯科衛生士が歯の表面に高濃度のホワイトニング剤を塗布し、専用の波長の光(ライト)を当ててその場で歯を白くする方法です。 わずか1時間程度(1回の来院)でパッと白くなりますが、急激に白くするため、歯の白さが表面部分に限定されやすく、ホームホワイトニングに比べると色戻りがやや早い傾向があります。 当院導入の『Sinsational Smile(シンセーショナル・スマイル)』 そこで当院で導入している『Sinsational Smile(シンセーショナル・スマイル)』は、この「ホームホワイトニング」と「オフィスホワイトニング」の両方の良い特徴をあわせもった米国発のホワイトニングシステムです。 患者さまは、まず歯科医院の院内でわずか20分間の薬液塗布と専用のLED光照射を受けるだけで済み、あとはご自宅にお持ち帰りいただく付属のホワイトニングキット(タッチアップペンなど)を使用して、ご自身のペースでご希望の白さまで仕上げを行うことができます。 この『Sinsational Smile』キットは、従来の高濃度すぎる薬剤に比べると過激なホワイトニング効果はマイルドですが、その分、万が一薬液が歯ぐきに付いたりしても「しみる痛み」や「刺激(知覚過敏)」がほとんどなく、歯や歯ぐきにとても安全で優しいのが大きな特徴です。 4. 知っておきたいホワイトニングの副作用と注意点 最後に、ホワイトニングを行ううえで知っておいていただきたい注意点や副作用についてお話しします。 市販品と「海外からの個人輸入品」のリスク: 一般的に、日本の薬局で買える市販のホワイトニング効果を謳った歯磨き粉などは、歯の表面の汚れを落とすものなので、あまり劇的な白さの変化(体感的な変化)を感じられないことが多いです。 かといって、個人的にインターネット通販などでアメリカなどの海外から直接取り寄せた強力なホワイトニング剤(テープや高濃度ジェル)などは、日本人の薄いエナメル質には効果が強すぎて、激しい知覚過敏を起こしたり、歯の神経(歯髄)を痛めてしまったりすることがあり、トラブルが起きてもすべてが「自己責任」になってしまいますので注意が必要です。 白さの持続期間(後戻り): また、どのような優れたホワイトニング剤を使用したとしても、一度白くなったホワイトニング効果は一生永久に続くものではありません。日々の飲食によって、程度の差はありますが、時間の経過とともに少しずつ「あと戻り(色戻り)」していきますので、白さを保つには定期的なクリーニングやタッチアップ(追加ホワイトニング)がお勧めです。 抗生物質による変色歯への効果: さらに、幼少期に「テトラサイクリン系の抗生物質」を服用した影響で、歯の内部の色が茶褐色からグレー、あるいは縞模様に変色してしまっている歯(テトラサイクリン歯)には、残念ながら薬剤によるホワイトニング効果はあまり期待できません。このような歯をどうしても白くしたい場合は、歯の表面を薄く削って、セラミックなどの白いかぶせ物(クラウンやラミネートベニア)にする必要があります。 歯のホワイトニングは、本場アメリカではなんと「空港の待合室」でも手軽にできるブースがあるほど、日常の身だしなみとしてポピュラーなものです。 皆さんも、安全で手軽な歯科医院のホワイトニングで、健康的で輝くような素敵な笑顔を手に入れましょう!ご興味のある方は、ぜひお気軽に谷村歯科医院のスタッフまでお声がけください。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】歯ブラシにはどんな種類があるの?手用・電動・音波・超音波歯ブラシの特徴と選び方を徹底比較
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 普段、皆さんが毎日のお口のケアで行っているブラッシングですが、その際に使用する『歯ブラシ』には実に様々な種類があります。 薬局やドラッグストア、家電量販店などに行くと、売り場にあまりにもたくさんの種類の歯ブラシが置いてあり、「いったいどれを選べばいいのだろう?」と途方に暮れてしまいますよね。 そこで今回は、数ある『歯ブラシの種類』と、それぞれにどんな特徴や違いがあるのかについて詳しくご説明していきます。 1. 歯ブラシの4つの種類とそれぞれの特徴 現在使われている歯ブラシは、大きく分けて「手動(手用)歯ブラシ」と、電気の力を使う3つのタイプ(「電動歯ブラシ」「音波歯ブラシ」「超音波歯ブラシ」)の計4種類に分類されます。 ① 手動歯ブラシ(手用歯ブラシ) 一番シンプルで馴染み深い、手に持って自分の手の力で動かして歯をきれいにするタイプの歯ブラシです。 シンプルな構造ですが、市販されている手動歯ブラシの種類はとても多く、様々な工夫が凝らされた物があります。 毛先がついている「ヘッドの大きさ(コンパクト、レギュラー、幅広など)」 ブラシの毛の一本一本の「硬さ(やわらかめ、ふつう、かため)」や「太さ」 毛先の「先端のカット形状(平らなフラット毛、極細のテーパード毛、山切りカットなど)」 植毛の「密度・形状・配列(3列、4列など)」 ヘッドを支える「ネックの太さや角度」 手で握る「グリップ部分の形状(ストレート、ラバー付きなど)」や「プラスチックの弾性(しなり)」 年齢に合わせた「子ども用歯ブラシ」や仕上げ磨き用歯ブラシ その他にも、国産のものか海外からの輸入品かといった違いや、本体に金属(メタル)が内蔵されていて磨くときに微弱なマイナスイオンが放出されるもの、旅行や外出先で便利な使い捨てタイプなど、まさに多種多様です。 また、普通の歯ブラシでは毛先が届きにくい「一番後ろの奥歯の裏側」や「親知らず」「歯並びが重なっている部分」などをピンポイントで磨くための、小さな筆のような毛先をした『ワンタフトブラシ』という補助用の歯ブラシもあります。 ② 電動歯ブラシ(高速運動タイプ) いわゆる一般的な「電動歯ブラシ」は、本体内部の乾電池やバッテリー(充電池)で小型モーターを動かして、ブラシを高速で往復運動(または回転運動)させるタイプの歯ブラシです。 ブラシの振動数は、1分間におおよそ「2,000〜4,000回転(回)」ほどです。 電動歯ブラシは自動でブラシが動くため、手で磨くよりも短時間で効率がいいのですが、ご自身で歯や歯ぐきにブラシを当てる力が強すぎると、モーターの力も加わって歯の表面がすり減ってしまったり、歯ぐきを傷めて下がらせてしまったりする場合がありますので要注意です。 なお、このタイプの電動歯ブラシには非常に安価なエントリーモデルも多くあり、薬局や家電量販店以外でも、コンビニエンスストアのトラベル用品コーナーなどに置いてあります。構造がとてもシンプルで手軽な反面、付属している歯ブラシのヘッドの形状が最初から決まっていて選択肢が少なく、ご自身のお口や歯並びにあまりフィットしない場合があります。 ③ 音波歯ブラシ 「音波歯ブラシ」も広義の電動歯ブラシの一種ですが、②のような単純な往復運動だけではありません。 人間の耳に聞こえる「音波」の領域にあたる、超高速な「微振動」を発生させます。そのブラシの振れのことを「振幅(しんぷく)」といいますが、振幅の周波数がなんと「20,000Hz(2万ヘルツ)以上」(※Hz=1秒間に運動する回数。1分間に換算すると約3万回前後の高速振動)にもなります。 この音波歯ブラシを使用すると、ブラシの毛先が直接当たったところの歯垢がきれいになるだけではなく、高速振動によってお口の中の唾液や水分に「細かい水流と空気の泡(キャビテーション効果)」が発生し、それが歯と歯の間など毛先が直接届かないところまで勢いよくぶつかって汚れをきれいに落としてくれます。 音波歯ブラシの正しい使い方(自分でゴシゴシ動かさない!) 音波歯ブラシで歯を磨くときの最大のポイントは、「自分の手で歯ブラシをゴシゴシ動かすことはしない」という点です。 磨くときは、ただ歯の表面に毛先をそっと当てて、少しずつ「当てる角度と部位(場所)を変えるだけ」で構いません。あとは音波歯ブラシの微振動が勝手にお口の中をきれいにしてくれます。 逆に、手動の歯ブラシ(手用歯ブラシ)みたいに自分の手でシャカシャカと大きく動かしてしまうと、せっかくの音波の微振動が歯と歯ぐきに上手く伝わらなくなってしまいますので注意が必要です。 ④ 超音波歯ブラシ 「超音波歯ブラシ」も、音波歯ブラシと同様に電動歯ブラシの一種ですが、振動数は音波歯ブラシよりもさらに桁違いに多く、人間の耳には聞こえない領域である「1,600,000Hz(160万ヘルツ)以上」もの超微細な振動を発生させます。 この「超音波」の領域になると、水流を起こすだけでなく、歯の表面にこびりついた細菌の塊(バイオフィルム・歯垢)の連鎖を直接破壊して剥がしやすくすることができます(骨の治癒促進や歯周病ケアにも良いといわれています)。 しかし、通常の電動歯ブラシや音波歯ブラシと違い、超音波はあまりにも振動が細かすぎるため、スイッチを入れても「歯ブラシの毛先自体は目に見えてほとんど振動しない(動かない)」という特徴があります。そのため、汚れを物理的に払い落とすには、手用歯ブラシと同じように自分で手を動かして正しく丁寧に歯ブラシを当てる必要があります。 2. 電動歯ブラシを選ぶ際のポイントと注意点 現在、家電量販店などで販売されている電動歯ブラシの主流は、あまり難しいブラッシング方法がわからなくても当てるだけで効率よく磨ける『音波歯ブラシ』となっています。一方、『超音波歯ブラシ』は専門性が高く、市販されているメーカーや種類はあまり多くありません。 丸い「カップ型(回転式)」ブラシの注意点 また、電動歯ブラシの中には、ブラシのヘッドが丸い『カップ型』をしていて、歯を1本ずつ包み込んで左右に高速回転するタイプもあります。 この丸いカップ型は、電動歯ブラシ初心者の方には少し力加減が難しい面があります。ブラシがピタッと当たった場所はかなり強力によく歯垢が落ちるのですが、押し当てる力が強すぎたり、当てる角度を間違えたりすると、パワーが強い分だけ歯が削れてしまったり、歯ぐきを傷つけてしまったりする可能性があります。 「電気製品」としてのスペックや充電方式も比較しましょう さらに、電動歯ブラシは毎日水回りで使う一種の「電気製品(家電)」でもあります。購入される際は、以下のような様々なスペックについてご自身のライフスタイルに合っているか検討する必要があります。 本体の全体の大きさ・太さ・重さ(毎日持っても手が疲れないか) 電池やバッテリーの持ち時間 交換する「替えブラシ」の種類の豊富さと入手のしやすさ 本体価格と、3ヶ月ごとに交換する替えブラシの「ランニングコスト」 押し付け防止センサーやモード切替など機能の豊富さ・色のバリエーション 充電方式や、洗面所にコンパクトに収納できるか、本体の洗いやすさ(清掃性) たとえば「乾電池を使用するタイプ」は、旅先などどこでも電池が入手可能な反面、モーターのパワーがやや低い傾向があります。 一方「充電式タイプ」はパワーが安定しており、一度フル(満)充電しておくと、1週間ぐらいの旅行や出張なら重たい充電器を持っていく必要がない場合が多いです。また最近では、専用の充電台ではなく、充電端子に「USB方式」を採用している電動歯ブラシや収納ケースも増えているため、その場合は普段お使いのスマートフォンの充電器と兼用できてとても便利です。 3. 結局、どのタイプの歯ブラシを使えばいい? ここまで4つの種類をご紹介しましたが、「自分には結局どの歯ブラシが一番合っているの?」と思われるかもしれません。 実は、お口の中の状態は、人によって全く異なります。 「歯の大きさ」「歯並びのガタつき」「ご自身の歯の残っている数」「治療した虫歯やかぶせ物の状態」「歯肉(歯ぐき)の腫れや下がり具合」「顎の骨の状態」「舌の大きさ」「唾液の出る量や質」、さらには「年齢」や「性別」「手の動かしやすさ」などなど、お口の環境は百人百様です。 しかし、どなたにも共通する基本的な選び方としては、奥歯の狭い隙間まで毛先がしっかりと届き、小回りが利く「やや小さめのヘッドのもの(コンパクトヘッド)」をお勧めいたします(毛の硬さは「ふつう」、歯ぐきが腫れて出血しやすい方は「やわらかめ」が基本です)。 そして、いきなり電動歯ブラシに頼る前に、まずは基本となる「手用歯ブラシ(手動歯ブラシ)」で、ご自身の歯の並びに合わせて1本ずつ正しく磨けるようになりましょう!(手用でどこに歯ブラシを当てるべきかが分かってから音波歯ブラシ等に移行すると、さらに効果的です)。 毎日の歯ブラシの適切な選択と正しい使用は、あなたの大切な歯を虫歯や歯周病から守るために一番重要です。 「自分の歯並びにはどんな歯ブラシが合っているのか知りたい」「今使っている電動歯ブラシの当て方が合っているか見てほしい」など、歯ブラシの選び方や使用方法にご不明な点がある場合は、どうぞお気軽に当院の歯科医師や歯科衛生士にご相談ください! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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インフルエンザ対策
さて、今日は 『インフルエンザ』 について書きたいと思います。 新型のコロナウイルスのニュースが最近はとても多く感染予防に注意したいところですが、気温が下がり乾燥するこの時期は、気にかけてはいてもインフルエンザにかかってしまう人も少なくないと思います。 手洗いや乾燥対策など基本的な予防策や、予防接種などはもちろん、プラスアルファの予防策として期待されているのが、お口のケアです。 口の中の菌がインフルエンザの菌を助ける? 口腔内の細菌が、インフルエンザウイルスの感染を促進する可能性があることが最近分かってきたのです。 人の細胞の中に取り入れられたインフルエンザウイルスは細胞内で増え、子孫ウイルスが細胞表面に形成されます。 しかし、このままでは子孫ウイルスが細胞表面にくっついた状態で放出はできません。 そこでインフルエンザウイルスがもつ酵素が、子孫ウイルスと細胞との結合を切り離します。 こうして放出された子孫ウイルスは、他の細胞へ感染できるようになり、感染が拡大するのです。 また口の中の細菌によって、細胞外に放出されたインフルエンザウイルス量が20倍以上にも増加することが分かっています。 では、お口の中の細菌をどのように減らすのがいいのか? 口腔細菌の温床となっているのは、歯の表面についている白っぽい塊のことで、これを 『歯垢』 と言います。 歯垢は食べカスの集まりと勘違いされる方もいらっしゃいますが、実は口腔内細菌の塊なのです!! 歯垢はつきたばかりのころはまだ柔らかく歯ブラシで落とせるのですが、やがて固まってきて石みたいになります。 これを 『歯石』 と言います。 一旦、歯垢が硬い歯石になってしまうと、普段の歯ブラシでは落とすことができません。 歯科医院の専用の機械でしか落とせないので、歯石取りを行う必要があります。 歯科医院では、音波や超音波を使ったスケーラーという機械で歯や歯ぐきを傷つけずに微振動で歯石だけを落としていきます。 最近では、歯科医師や歯科衛生士が手用の道具で歯石を取ることは殆どありません。 手用スケーラーは使い方を間違えると、歯と歯ぐきを傷つけてしまいます。 まれに音波や超音波スケーラーの使用時に出てくる水ですごくしみてしまう場合は、手用のスケーラーで何回かに分けて歯石を取り除きます。 また、歯垢が固まって歯石になる時期は3~6ヶ月と言われていますので、それくらいのタイミングで定期的に歯石取りを行うととても効果的です。 自宅でできる予防法は? 歯科医院でプロの手によって、感染の原因になる歯垢・歯石をとり除くことも大事ですが、自宅での丁寧なケアがより重要になってきます。 まず歯ブラシは自分に合ったものを選び、時間をかけて丁寧に磨きましょう。 よくゴシゴシと力強く大きな動きで歯を磨いてしまう方がいますが、歯ブラシは小さく歯茎をマッサージするような感じで細かく動かすのが正解です。 奥の歯の難しいところには、『タフトブラシ』 といってブラシの束が丸く小さいものを使うのもおすすめです。 また、『歯間ブラシ』 や 『デンタルフロス』 を使って歯間をよく清掃することも重要です。 歯の間が空いていて気になる方は、歯間ブラシを使用してください。 歯の隙間がそんなに気にならない方はデンタルフロスを通すことをおすすめします。 マウスウォッシュなどを最後に使って、歯のコーティングをすることも大事なことです! 分からないことがあれば、歯科衛生士に相談していただければお答えしますので、是非ご相談ください。 毎日の正しい歯ブラシと定期的な歯石除去で、インフルエンザと新型コロナウイルスから守りましょう! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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スタッフのマスク常時着用について
新型コロナウイルスなどの感染防止のため、当面の間スタッフが終日マスクを着用いたしますのでご了承ください。 また、患者様とスタッフの健康管理のため、発熱や咳などの症状がある方や、3週間以内に中国への滞在歴がある方は受診を控えていただけます様、お願い申し上げます。
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【歯科医師解説】フッ素を塗って虫歯の予防!歯を強くする3つの効果と年齢別の取り入れ方について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 大切な歯が虫歯にならないようにする予防方法としては、なんといっても毎日の丁寧な「歯ブラシ」が効果的です。 そのほかにも、「歯間ブラシ」を使ったり「デンタルフロス」を通したりすることが、歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の虫歯の発生を防いでくれます。また、歯磨きの前や後に「デンタルリンス(洗口液)」でお口をうがいするのも、細菌を減らすとてもいい方法です。 そして、これらの日々のケアに加えて、歯に『フッ素』を塗ることで、さらに効果的に虫歯を予防することができます。 今回は、虫歯を予防する重要な対策の一つである『フッ素』について詳しくご説明していきます。 1. そもそも『フッ素』とはどのような物質? 『フッ素』とは、私たちの身の回りの自然界に広く存在している元素の一つで、様々な動物や植物、さらには毎日歩いている土(土壌)や海水の中にも含まれている天然の物質です。 普段の食生活の身近なところでは、「緑茶」や「魚介類・海藻類」等の食品の中にも自然に含まれております。 そのため、「フッ素はお薬だから体に害があるのではないか」と心配される方もたまにいらっしゃいますが、歯科医院や口腔ケア製品で定められた「適切な濃度・用法」で使用すれば、お体に重篤な副作用が生じることはありません。 むしろ、このフッ素を上手にお口のケアに取り入れることで、歯の健康を守るためにとても大きく役立ちます。 2. フッ素が歯を守る「3つの効果」について では、フッ素は実際に私たちの歯に対してどのような予防効果があるのでしょうか?大きく分けて3つの働きがあります。 ① 歯の表面に、虫歯菌の「酸」に対する抵抗力のある膜を作る(歯質の強化) 歯の一番外側の硬い表面組織を『エナメル質』といいますが、フッ素を歯に塗布することで、このエナメル質の表面の結晶構造をより安定した強い構造(フルオロアパタイト)へと変化させ、虫歯菌が出す「酸」に対して溶けにくい耐性(抵抗力のある膜)を作ります。 ただし、このフッ素による保護膜は一度作れば一生続く半永久的なものではないため、定期的にフッ素を塗って効果を維持する必要があります。 ② 虫歯菌によって溶け始めた歯の表面を『再石灰化』で修復する 私たちの歯の表面は、目に見えない顕微鏡レベルで見ると、食事のたびに常に虫歯菌や飲食物の酸によって少しずつカルシウムなどが溶け出しています(これを「脱灰:だっかい」といいます)。 しかし健康なお口の中では、唾液の中に含まれるカルシウムやリンなどの成分によって、溶け出した表面がすぐに元の状態へと修復されていきます。この修復作用を『再石灰化(さいせっかいか)』といいます。 フッ素はこの唾液による「再石灰化」の作用を強力にスピードアップして助け、酸による歯の脱灰が限界を超えてしまい、歯に穴が開いて元に戻らなくなる状態(本格的な虫歯)にならないように守ってくれます。 ③ フッ素の「抗菌・抗酵素力」で、虫歯菌が活動する力を低下させる お口の中の虫歯菌は、磨き残した歯垢(プラーク)や歯石の中に潜み、糖分を栄養源として成長しながら歯を溶かす酸を作り出します。 フッ素には、この虫歯菌の働きを抑える「抗菌作用・抗酵素作用」があるため、虫歯菌が成長・活動して酸を作るスピードを遅くさせることができ、結果的に虫歯になりにくいお口の環境を作ることができます。 3. フッ素をどのように取り入れるのか?(4つの方法) 現在、フッ素入りの食品やご自宅で使える口腔ケア製品はいろいろあります。代表的な4つの取り入れ方と、それぞれの効果の違いを見ていきましょう。 ① フッ素入りガムを噛む 砂糖の代わりの天然甘味料である「キシリトール」は虫歯の発生を防ぐのに効果がありますが、それに加えて緑茶由来のフッ素などが配合された「フッ素入りのガム」も市販されています。 噛むことで唾液が出るメリットはありますが、ガムに含まれているフッ素濃度は安全上とても低いため、フッ素そのものによる虫歯予防としてはそれほど高い効果はありません。 ② フッ素入りの歯磨き粉を使用する 毎日の普段の歯磨きで、「フッ素入りの歯磨き粉(歯磨剤)」を使用する方法です。 現在、薬局やドラッグストアなどで市販されている歯磨き粉には、たいていフッ素が配合されていますので、多くの方が毎日の歯磨きで知らず知らずのうちにフッ素を取り入れています。 毎日継続できる大切な習慣ですが、市販の歯磨き粉に配合できるフッ素濃度も法律で上限(1,500ppm以下)が決められており、歯科医院で扱う専用の薬剤と比べるとそれほど高くはありません。 ③ フッ素入りの洗口剤でうがいをする 専用の「フッ素入りの洗口剤(うがい薬)」を適量の水で希釈する(または原液のまま口に含む)などして、ブクブクとうがいをする方法です。 特に、唾液が減って細菌が増えやすく、またその後に飲食をしない「夜寝る前(就寝前)」の歯磨き後にうがいをすると、お口の中にフッ素が長く留まるためとても効果が高いです。 ④ 歯科医院で「高濃度のフッ素」を直接歯に塗布する この方法はご自宅ではなく、歯科医院で専門的に行います。 ご家庭用の歯磨き粉などとは異なる、歯科医院でしか扱えない「高濃度のフッ素溶液(9,000ppm)」を使用し、クリーニングした歯の表面の水分をしっかりと乾燥させてから、歯に直接塗布します。 高濃度であるため虫歯予防の効果がとても高いのですが、一度塗っても「3ヶ月ぐらい」すると徐々に効果が薄れてきます。そのため、歯石を取る「3ヶ月ごとの定期検診」の際に合わせて毎回フッ素を塗布すると、強い虫歯予防効果が途切れずに持続します。 4. フッ素はどんな人に効果的?(年代・ライフステージ別の特徴) 基本的に、フッ素はご自身の「歯があるすべての人」に虫歯予防の効果があります。年代や状態別に、もう少し詳しく見ていきましょう。 ① 子ども(乳幼児〜小学生・中学生) お子さまの「乳歯」や、生え変わった直後の「幼若永久歯(生えたての大人の歯)」は、まだ結晶構造が未熟でとても柔らかい状態です。そのため酸に弱く、一旦虫歯が進み始めると、あっという間に急速に何本も虫歯になってしまうことがあります。 これから先、何十年と一生使い続けていくはずの大切な永久歯が、生えてきて1年もしないうちに虫歯になって削ることになるのは、本当にもったいないことです。 また、小さなお子さまはまだ手先が不器用で、上手く自分の歯を隅々まで磨くことができません。親御さんが毎日一生懸命に「仕上げ磨き」をしてあげても、どうしても限界がありますし、動いてしまうお子さまのお口にデンタルフロスや歯間ブラシを使うのは非常に困難です。 さらに、歯が乳歯から永久歯へと次々に生え変わる「6歳から12歳頃まで(混合歯列期)」は、背の高さが違う乳歯と永久歯がデコボコに混在したり、抜けかけの乳歯の周りの歯ぐきが腫れて痛いために磨けず、お口の中が不衛生になったりすることがあります。 そのため、お子さまこそ3ヶ月ごとの定期検診の際に、継続して歯科医院でフッ素を塗ることを強くお勧めします。 ② 妊婦さん・出産後のお母さん 妊娠中の「妊婦さん」につきましては、お腹の胎児への影響を考慮し、歯科医院での高濃度フッ素塗布は残念ながらお勧めできません。ただ、普段の食生活(お茶や食事)や、毎日の歯磨きで使う市販の歯磨剤に含まれている程度の微量なフッ素の量であれば、全く問題はありませんのでご安心ください。 そして無事にご出産された後は、お母さんご自身も歯科医院でフッ素を塗って、積極的に虫歯を予防しましょう。 なぜなら、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は、最初は虫歯菌が1匹もいない「無菌状態」だからです。それにもかかわらず子どもが虫歯になるのは、周囲の大人(お母さんやお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんなど)が可愛くて赤ちゃんのお口にチュー(キス)をしたり、大人が使った箸やスプーンで食べ物を「口移し」であげたりすることで、大人の唾液から赤ちゃんへと虫歯菌を移してしまう(母子感染・家庭内感染する)ためなのです。 赤ちゃんに離乳食などの食べ物を与える際は、フーフーと息を吹きかけたり口移しであげたりするのはやめましょう。そして、まず身近な大人であるお母さんご自身がフッ素塗布や検診で虫歯予防をしてお口の中の虫歯菌を減らし、お子さまに虫歯菌が移らないようにしましょう。 ③ 大人(成人) 大人になると、長年の唾液の作用によって歯の表面のエナメル質が成熟して硬くなるため、子どもの頃よりは噛む面の虫歯にはなりにくくなります。 しかし、以前のブログでも解説した通り、大人の虫歯は歯ブラシが届きにくい「歯と歯の間」や「歯と歯ぐきの境目」、あるいは過去の詰め物の隙間などにできやすいのが特徴です。定期検診でのクリーニング後にフッ素を隅々まで塗ることで、こうした大人の隠れ虫歯にもなりにくくなります。 ④ 高齢者(ご年配の方) 年齢を重ねて高齢になると、加齢や歯周病の影響によって歯の周りの歯ぐきや顎の骨(歯槽骨)が少しずつ吸収して下がり、本来なら歯ぐきの中に隠れているはずの「歯の根(歯根)」が露出してきます。 この歯の根の部分は硬いエナメル質に覆われておらず、柔らかい象牙質がむき出しになっているため、非常に虫歯(「歯根虫歯=根面カリエス」)になりやすいという弱点があります。 歯科医院でフッ素を定期的に塗布することで、この無防備な「歯の根」の表面も強化され、治療が難しい歯の根や歯と歯の間の虫歯を効果的に予防することができます。 このように、『フッ素』は小さなお子さまからご年配の方まで、あらゆる世代の虫歯予防にとても有効な強い味方です。 毎日のフッ素入り歯磨き粉や洗口剤、そして歯科医院での3ヶ月ごとの定期検診と高濃度フッ素塗布を上手に活用して、いつまでもご自身の健康な歯を保ちましょう! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】つらい『口内炎』の4つの種類と原因・早く治す治療法!歯科用レーザー治療や見分けたい口腔癌との違い
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 お口の中にできる病気といえば、『虫歯』と『歯周病』が歯科の2大疾患としてよく知られています。 しかし、それ以外にもお口に関するトラブルは数多くあり、『詰め物・被せものの脱離』『入れ歯の不具合』『腫瘍』『事故による打撲・歯の脱離』『顎関節症』『歯並びの不具合』、そして今回お話しする『口内炎(こうないえん)』などが挙げられます。 口内炎ができる頻度には個人差がありますが、体質的に何度もよくできる人にとって、口内炎は本当に煩わしい疾患です。 お口の中にひとつでも口内炎ができると、何もしていなくてもズキズキと痛かったり、しゃべったり歯がわずかにこすれたりしただけでもヒリヒリとした痛みが走ります。 ましてや毎日の食事ともなると、お酢などの酸っぱいものや香辛料の効いた辛いもの、お味噌汁やスープなどの熱いものが強くしみてしまい、食事をとるのもおっくうになってしまいますよね。 今回は、そんな「できるとつらい『口内炎』」について、原因別の種類や予防法、歯科医院での治療方法を詳しくご説明していきます。 1. そもそも『口内炎』とはどのような状態? 『口内炎』とは、頬(ほほ)の内側や唇の裏側、舌の表面や側面、歯ぐきなどの軟らかい粘膜部分に炎症が起きて、赤く腫れたり、ただれたり、表面が擦りむいたような状態になっている病気のことです。病理学的には、お口の粘膜組織に急性の炎症が起きている状態を指します。 風邪などの病気にかかっているときや、仕事や家事・勉強が忙しくて体が疲れているとき、あるいは睡眠不足が続いているときなど、主に「体の抵抗力(免疫力)が弱っているとき」に口内炎になりやすい傾向があります。 そのほかにも、食生活の乱れによる「ビタミン不足(特にビタミンB群など)」や、体調を崩しやすい「季節の変わり目」にも口内炎になることが多いです。 2. 口内炎の「4つの種類」と、見分けが必要な病気 一口に口内炎といっても、主にその発生原因によって以下の4つの種類に分けられます。また、口内炎と見た目が似ていて特に注意が必要な病気(5つ目)もありますので、あわせてご説明します。 ① アフタ性の口内炎(最も一般的なタイプ) 口内炎の表面が白っぽく擦りむいたような状態(潰瘍)になり、その周りの粘膜が少し赤く腫れた状態になっています。 私たちが普段「口内炎ができた」というとき、口内炎の中でも一番よくできる代表的なタイプがこのアフタ性口内炎です。 主にビタミン不足や体調不良、疲労、睡眠不足、ストレスなどが原因となって発症します。 ② カタル性の口内炎(傷や刺激によるタイプ) 口内炎の表面に傷がついていたり、粘膜が赤く腫れて熱を持ったように炎症を起こしていたりする状態です。 原因は主に、物理的な刺激による「外傷性のもの」になります。たとえば、誤って頬の内側を噛んでしまったときのほか、部分入れ歯のバネ(金具)が強く当たっていたり、合わない入れ歯のフチや矯正治療のワイヤー・金具が粘膜にこすれて傷になってしまったりしたときにできやすい口内炎です。 また、斜めに生えた「親知らず」や「歯並びの悪い歯」が常に頬の内側や舌に当たっていたり、放置された虫歯で歯が欠けて、その「鋭縁(えいえん=尖った歯の角)」がお口の軟組織(粘膜)を慢性的に傷つけている場合にもできやすくなります。 ③ ウイルスが原因の口内炎(ウイルス性口内炎) 「単純ヘルペスウイルス」などのウイルス感染によってできる口内炎です。 唇の裏側や口角(唇の端)、歯ぐきなどにできやすく、アフタ性のような単なる傷状ではなく、小さな「水疱(すいほう=水ぶくれ)」を複数伴って赤く腫れてくるのが特徴です。 通常の口内炎に比べてなかなか治らず、水疱の部分が破けてただれると、食事や会話が困難になるほどかなり強い痛みを伴います(発熱や倦怠感を伴うこともあります)。 ④ カンジダ菌が原因の口内炎(カンジダ性口内炎) 「カンジダ菌」という菌が異常繁殖して感染することで、お口の中に白い口内炎ができます。舌や頬の粘膜などに、白い苔(こけ)やヨーグルトのカスのような「点状・斑状の白苔(はくたい)」ができるのが特徴です。 この口内炎は他のタイプと違って強い痛みはあまりありませんが(ピリピリとした違和感や味覚の異常が出ることがあります)、原因となるカンジダ菌は「カビ(真菌)の1種」です。主にお口の中が不衛生になっていると悪化しやすくなります。 なお、このカンジダ菌による口内炎の原因菌である『Candida albicans(カンジダ・アルビカンス)』は、実は健康で正常な状態でもお口の中に少数存在している「常在菌」です。 しかし、過労や体調不良、他の病気などで全身の免疫力が低下した際に、菌が増殖してこの口内炎になることが多いです。また、「入れ歯が不衛生(手入れ不足)」だと、入れ歯の裏側にカンジダ菌が繁殖して口内炎になりやすいことが分かっています。年齢層としては、まだ抵抗力の弱い「乳幼児」や「ご高齢の方」、そしてホルモンバランスや免疫が変化する「妊婦さん」で発症しやすい傾向にあります。 ⑤ 【要注意】口内炎と似ている『白板症(はくばんしょう)・口腔癌』 こちらは厳密には口内炎とは違いますが、お口の中の粘膜に「こすっても取れない白い瘢痕(はんこん=板状の白い病変)」ができたり、ただれた部分が治らずにだんだん大きくなってきたり、触ると硬いしこりがあって出血を伴うようなものは、単なる口内炎ではなく、前癌病変である『白板症』や『口腔癌(こうくうがん)』の可能性があります。 白板症は、WHO(世界保健機関)の定義によると『摩擦によっても除去できない白い病変で、他のいかなる診断可能な疾患にも分類できないもの』とされています。主に中高年以降の方で発生しやすい疾患であり、将来的に癌化する可能性がある「前がん病変」なので特に注意が必要です。 また、『口腔癌』は頬の内側の粘膜や舌の側面(縁)などにできやすい癌です。進行のスピードが速く、通常の丸い口内炎とは違って「病巣の形(境界)が明瞭ではなく、いびつで硬い」という特徴があります。 3. ご自宅でできる「口内炎の予防方法」 口内炎には上記のようにいろいろな原因と種類がありますが、どのタイプであっても予防のために基本的に一番大切なのは、「お口の中を常に清潔に保つこと」です。 丁寧な歯磨きとうがい: 毎食後や就寝前にはしっかりと歯を磨いて、細菌の温床となる歯垢(プラーク)や食べかすを取り除きます。あわせて殺菌作用のある「マウスウォッシュ(洗口液)」を使用してうがいをすることも効果的です。 規則正しい生活習慣: 寝不足や体の疲れ、精神的なストレス、ビタミン不足も口内炎の大きな原因ですので、普段から栄養バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけ、規則正しい生活習慣を身につけましょう。 入れ歯のお手入れと調整: 入れ歯をお使いの方は、毎日外して専用のブラシで丁寧に入れ歯を磨いて清潔にしましょう。さらに、市販の「入れ歯洗浄剤」も定期的に使用して除菌すると、カンジダ菌などの繁殖を防げるため効果的です。 また、入れ歯を入れていて歯ぐきや粘膜に痛みがあったり、擦れるなどの不具合があれば、決して我慢して無理に使い続けず、早めに歯科医院で調整してもらいましょう(尖った歯や虫歯がある場合も同様に歯科医院で丸めて治療してもらいましょう)。 4. できてしまった「口内炎の治療方法」 一度口内炎になってしまうと、残念ながら魔法のようにその場ですぐに元の健康な粘膜に戻すことは難しいですが、適切な処置を行うことで痛みを大きく和らげ、治りを早めることができます。 ご自宅でのケアと控えたい習慣 ご自宅では、イソジンなどの殺菌効果の高いうがい薬・洗口剤を使用してお口の中を消毒したり、市販または歯科医院で処方される「口内炎用の軟膏(塗り薬)やパッチ」を患部に塗布して保護し、痛みを緩和させます。 また、口内炎ができている間は、過度の香辛料(唐辛子など)の使用や熱いものなどの刺激物、お酢や柑橘類といった「酸性度の高い食べ物・飲み物」は傷口を刺激するため避けるようにしましょう。さらに、「たばこ(喫煙)」は粘膜の血流を悪くし、口内炎の治癒を遅らせることになるので控えましょう。 歯科医院での専門的な治療(レーザー治療・薬の処方) 歯科医院で行う直接的な治療としては、患部に『歯科用のレーザー』を照射する治療があります(保険外治療)。 口内炎の表面に歯科用レーザーを当てることで、傷口の表面に薄い保護膜が作られて接触痛がその場でスッと和らぎ、さらに細胞の活性化によって治癒を大幅に促進させることができます。 また、カビの一種が原因である「口腔カンジダ症」では、通常の口内炎の薬(ステロイド軟膏など)を塗るとかえって悪化してしまうため、正確に診断したうえで原因菌を抑える「抗真菌薬」を処方します。 そして万が一、診察の結果「白板症」や「口腔癌」が疑われる場合には、精密検査と専門治療のため、速やかに連携している大学病院の口腔外科へご紹介いたします。 以上、身近でありながらつらい『口内炎』についてご説明いたしました。 通常の口内炎であれば、清潔にして安静に過ごしていれば「1週間から10日程度」で自然に治ります。 しかし、「同じ場所の口内炎が2週間以上たってもいつまでたっても治らない」「だんだん大きくなっている気がする」「入れ歯や歯が当たって何度も繰り返す」といった場合は、どうぞ放置せずに一度谷村歯科医院を受診してお口の中を診てもらってくださいね! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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歯茎の異常について
今回は、『歯茎の異常』 について説明します。 そもそも健康な歯茎はどんな状態なのでしょうか? 硬く引き締まっていて、歯に密接していること。 色は薄いピンク色で、歯と歯の歯茎は三角形をしています。 またよく表面をみると、オレンジの皮に似ているくぼみが見られます。 このくぼみのことを 『スティップリング』 といいます。 歯周ポケットは3mm以内であることや、歯磨きをすると出血しないことです。 歯茎の異常をいくつかご紹介します。 ①フェストゥーン 歯茎がロール状に盛り上がった状態になる形態異常です。 原因は不適切な歯磨きの方法です。歯磨きをすると痛みを感じることがあります。 触ると出血しやすいこともあります。 ②クレフト 歯茎がV字やU字の裂け目のことです。原因は不適切な歯磨きの方法です。 また裂け目にプラークが溜まりやすくさらに歯茎が腫れてしまうこともあります。 ③歯肉退縮 歯茎が下がってしまい歯が長く見えたり、根が見えてしまいます。(根が出てくるとしみやすくなるので注意が必要です) 原因は歯周病や不適切な歯磨きの方法、不十分な口腔ケア、歯ぎしりやくいしばりです。 特に歯ぎしりは、年齢が若くてもお口の中の歯全体で歯肉退縮が進んでしまうので、専用のマウスピースを作って予防をするなど対策が必要です。 ④擦過傷 歯茎が傷つき擦り傷のようになってしまいます。 原因は強い力で歯磨きをしたり、硬い歯ブラシを使うこと。 硬い食べ物が当たって一時的になることもあります。 長く使って歯ブラシの毛が開いてしまっているにも関わらず使い続けると、歯茎を傷つけてしまい擦過傷になってしまいます。 ⑤フィステル 歯茎におできのような赤くプツっとしたものができてしまい押すと膿が出てきます。 これは歯茎が腫れているだけではなく、歯の根の先端に膿が溜まっている状態です。 噛むと違和感や浮いている感じがします。 このフィステルを治すには、歯茎の表面を消毒するだけでは効果がなく、歯の神経の治療が必要になります。 かぶせものが入っている場合は壊して取り除き、神経が腐っている場合は歯の真ん中に穴を開けて中の腐敗物を取り除いていきます。 何回か治療をして膿が出ると、このフィステルも消失していきます。 ⑥歯肉炎 歯周ポケットに歯垢(プラーク)が溜まり、歯茎が赤く腫れ炎症を起こします。 この時はまだ痛みはありません。 歯と歯の間の歯茎は丸くなり、やや膨らみが見られます。 色も赤くなって少しの刺激で出血しやすくなります。 消毒と適切な清掃で改善していきます。 ⑦歯周病 歯肉炎が更に進行していくと歯周ポケットは深くなり、さらに汚れがたまって骨が溶け始め歯がぐらぐらしてきます。 骨が歯を支えられなくなると歯が抜けてしまいます。 以前は 『歯槽膿漏』 と言っていました。 歯周病の原因は、不適切な被せ物などの補綴物、喫煙、歯石、食生活、歯磨き習慣、遺伝、全身疾患、外傷性咬合、歯ぎしりやくいしばりなど様々あります。 歯周病は成人の90%が罹患していると言われている現代病です。 歯茎の異常の中で最も怖く、しかもとても日常的な病気なのです。 このように、歯ぐきに関して様々な異常があります。 もともと歯茎の状態が良くない人もいますが、実は毎日の歯の磨き方や歯ブラシが適切にできていないことで歯茎の異常が起こってしまうのです! そのため、自分の歯並びに合った方法で歯ブラシを行うことが大切になります。 しかし、どんな歯ブラシを使ってどのように磨くのが正しい歯ブラシの仕方なのでしょうか? 歯ブラシの仕方は人それぞれで違ってきます。 そのため、自己流ではを磨いていると、歯垢が取れないばかりか、歯茎が悪くなってしまう可能性があります。 歯科医院では、虫歯やお口の病気を治すだけでなく、普段の歯ブラシなどのホームケアに関して適切なアドバイスをすることができます。 私達専門の資格を持った歯科衛生士や先生に是非お気軽にご相談下さい! また、毎日の歯磨きがとっても大切になるので、食べた後は歯磨きをするように心がけましょう! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】気になる『口臭』を予防しよう!3つの原因と嫌気性菌・舌苔(ぜったい)・歯石を取り除く正しいケア方法
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 お口のニオイである「口臭」は、他の人のニオイにはすぐ気づいて気になりますが、自分自身のニオイとなると鼻が慣れてしまっているため、なかなか分からないものです。 どんなに健康な人でも、朝起きた時や空腹時など、生理現象としてある程度の口臭は誰にでもあります。そのため過剰に気にする必要はありませんが、一定以上の強い口臭は周りの人への迷惑にもなってしまいますので、エチケットとしてできるだけ原因を取り除くように努力しましょう。 今回は、この『口臭の予防方法』について、原因や発生の仕組みとともに詳しくご説明いたします。 1. 口臭の種類は?(大きく分けて3つの原因) 一口に口臭といっても、その種類(原因)は大きく分けて次の3つがあります。 お口の中が原因のもの(口腔内由来) 胃腸など、お口の中以外が原因のもの(全身疾患・飲食由来) 精神的なもの(自臭症・心因性口臭) 「2. お口の中以外が原因のもの」について 2つ目の「お口の中以外」が原因となるものは、のどや扁桃腺の炎症(蓄膿症や扁桃炎)、呼吸器や胃腸などの消化器系の不調、ピロリ菌による胃潰瘍、逆流性食道炎、吐しゃ物、あるいは重度の糖尿病や肝臓疾患などが原因となり、特有の口臭となってにおう場合があります。これら内臓などの病気が原因として疑われる場合は、病院の消化器内科などを受診しましょう。 また、強くにおう食べ物として有名な「にんにく」や「ニラ」、あるいは「タバコ」を吸ったり「お酒(アルコール)」を飲んだりした場合にも強い口臭が発生します。 ただし、この場合のにおいは、お口の中に残った食べかす自体が臭うわけではなく、胃腸で消化・吸収されたにおい成分が血液によって全身から「肺」へと運ばれ、呼吸をする際に吐く息に混ざって出てくるのです。ですから、食後にどれだけ頑張って歯を磨いても、体内の成分が抜けるまでの数時間は口臭が発生してしまいます。 「3. 精神的なもの」について 3つ目の「精神的なもの」だと、実際には周囲の人が感じるような口臭がないにもかかわらず、ご本人が「自分には強い口臭がある」と思い込んで悩んでしまうため、物理的に歯石などの原因を取り除いても問題が解決されません。 この場合も、専門の外来や総合病院で相談されることをお勧めします。ただし、ご本人は実際に口臭があると思い込んでいるわけなので、解決には時間がかかり難しいケースもあります。 一番多いのは「1. お口の中が原因」の口臭です! とはいえ、実際に発生する病的・生理的な口臭に関して一番大きな割合(約8〜9割)を占める原因は、やはり1つ目の『お口の中が原因』となっています。 2. 『お口の中が原因』の口臭が発生するメカニズム お口の中が原因で起こる口臭には、残った食べ物のにおいの他に、お口の中に潜む「細菌から発生する臭気(ガス)」があります。 歯と歯ぐきの境目にある歯石の奥深くなどに潜んでいる、酸素を嫌う性質を持った『嫌気性菌(けんきせいきん)』という細菌は、お口の中の食べかすや歯ぐきからの出血(血液)、剥がれ落ちた粘膜の細胞(タンパク質)などを栄養にしてどんどん増えていきます。そして、それらを分解する際に強烈な臭気を発生させます。 このガスの正体は『揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)』と呼ばれており、強烈な口臭のもとになります。 この揮発性硫黄化合物は、その名の通り「硫黄(いおう)成分」を含んでいるため、硫黄が主成分の温泉のような、いわゆる「卵が腐ったような強い匂い」や「生ゴミ・腐った玉ねぎのような匂い」がします。 さらに恐ろしいことに、この臭気は単にくさいだけでなく「毒ガス」と同じような有害性を持っており、お口の中の組織を傷つけて歯周病をさらに悪化させたり、細胞を老化させる活性酸素を発生させてお口の中の「癌(口腔がん)」になりやすくなってしまったりするのです! 3. ニオイの元凶「嫌気性菌」を取り除くには? この厄介な嫌気性菌を減らして口臭を予防するためには、細菌の温床となっているお口の中に残っている「歯垢(プラーク)」「歯石」、そして舌の表面に残っている『舌苔(ぜったい)』を取り除く必要があります。 嫌気性菌は空気(酸素)を嫌うため、空気が届かない「歯石の深い部分(歯周ポケットの奥)」や「分厚くなった舌苔の内側」に好んで存在しています。 口臭の主な原因『舌苔(ぜったい)』とは? 『舌苔』とは、鏡でベロを出して見たときに、舌の表面にうっすらとたまっている「白いかす(白い苔のような層)」のことです。 これはお口の粘膜が剥がれたものや食べかすと細菌が混ざり合ったもので、最近の研究では、日常的な口臭の主な原因はこの「舌苔」であるということが明らかになりました。 そのため、口臭を取り除いたり予防をしたりするには、まずはこの舌苔を適切に取り除きましょう。 舌苔を安全に取り除くには?(専用の舌磨きを使いましょう) ここで注意していただきたいのは、普段使っている「硬い歯ブラシ」で舌の表面をごしごしと強く磨くと、舌の表面にある味覚を感じる『味蕾(みらい)』という非常にデリケートな組織を傷つけてしまう可能性があるということです。 薬局やドラッグストア、歯科医院では、舌を安全に磨くための専用の『舌磨き(舌ブラシ・タンクリーナー)』が売っています。1本500円前後とそれほど高くはないので、舌のケアにはできればこの専用の舌磨きを使用するようにしましょう。 効果的な「舌の磨き方」4つのポイント 鏡を見ながら舌を出す: 舌を磨くときは、必ず鏡を見ながらしっかりと舌を前に突き出しましょう。 奥から手前へ動かす: 舌の先端部分には舌苔はあまりついていません。舌苔は奥の方にたまりやすいため、できるだけ舌の奥にブラシを当てて、手前に向かって優しく汚れを掻き出しましょう(ゴシゴシと前後に往復させないのがポイントです)。 オエッとなる方は無理をしない: もしも嘔吐反射(おうとはんしゃ)が強いせいで、舌の奥を磨くときに「オエッ」とえずいてしまう人は、決して無理をせず、気持ち悪くならない範囲で磨きましょう(息をゆっくり吐きながら行うと反射が出にくくなります)。 回数は「1日1回」で十分: 舌磨きは毎食後の歯ブラシとは異なり、朝の歯磨き時など「1日1回」で十分です。1日に何度も舌を磨きすぎると、かえって舌の粘膜を傷つけてしまいます。 4. 歯科医院で「歯垢・歯石」もしっかり取り除きましょう! 口臭の主な原因は『舌苔』ですが、それ以外にも歯の周りについた「歯垢(プラーク)・歯石」も、放置してひどくなると強烈な臭気を発生させます。 柔らかい歯垢は毎日の適切な歯ブラシやデンタルフロスで取り除きますが、石のように固まった「歯石」に関しては、もはや歯ブラシなどのご自身のセルフケアでは絶対に落とせませんので、歯科医院で専用の器械を使って取り除いてもらいましょう。 もし放置して歯周病がひどくなると、歯ぐきがブヨブヨに腫れあがって少しの刺激で出血するようになり、膿や血液が混ざった強い口臭が出るのはもちろんのこと、「歯ブラシが当たるだけで痛いので満足に歯磨きができない → さらにまた歯垢や歯石がたまる」という最悪の悪循環に陥り、最後には歯を支える骨が溶けて歯が抜けてしまいます。 このように歯石が大量にたまって歯ぐきの炎症が強い場合、出血も伴うため、歯科医院でもたった1回の処置ですべての歯石を取り除くことはできません。 歯ぐきの奥の歯石まで綺麗に取り切るには何度か通院が必要になりますが、気になる口臭を根本から取り除くことはもちろん、ご自身の大切な歯を生涯守るためにも、ぜひ最後まで頑張って通いましょう! 口臭や歯ぐきの腫れ・出血が気になる方は、どうぞお気軽に谷村歯科医院までご相談ください。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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歯科医院で使うレーザーについて
今回は歯の治療で使う、『レーザー』 について説明したいと思います。 医療で使うレーザーは、エステや美容で使う 『お肌のレーザー治療』 が有名ですが、歯科でも専用のレーザーがあります。 歯科用のレーザーは、日本では1985年頃より使われだしました。 最初は出力がとても弱い 『ソフトレーザー』 が普及し始めました。 ソフトレーザーは、痛い歯茎や皮膚に当てることで痛みを軽減する効果があるのでは?といった間接的な使い方しかできませんでした。 その後約10年後の1994年頃から歯肉を直接切開できるぐらいの出力のある、『高出力レーザー』 が普及し始めました。 この高出力レーザーでは、レーザーの『熱的作用』を利用して、切開・止血・凝固などをすることができます。 最近では、9年前より厚生労働省から認可を受けたEr:YAGレーザーを使うと、虫歯治療や歯石の除去も健康保険で治療ができるようになりました。 昨年度の歯科の保険の改正で、レーザー応用による再発性アフタ性口内炎治療、歯科領域における血管腫のレーザー治療、レーザー応用による口腔軟組織低侵襲治療、レーザー光による虫歯チェックもできるようになりました。 このように健康保険で歯科のレーザー治療を受けることができるのですが、今の所保険適用になるのは厚生労働省により医療機器の保険適応について承認された機種になります。 歯科で使うレーザーの種類 一口にレーザーといっても、いろいろな種類があります。 レーザーの種類は主に、レーザーを発生させる物質に何を使うかで分類されます。 歯科で使うレーザーには、炭酸ガスレーザー・Er:YAGレーザー・Nd:YAGレーザー・半導体レーザーの4種類あります。 それぞれどんな特徴があるのか説明をいたします。 1. 炭酸ガスレーザー 炭酸ガスレーザーは、遠赤外線領域に属するレーザーで、レーザー光は無色です。 軟組織の切開・止血・凝固に優れています。 2. Er:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー) Er:YAGレーザーは、中赤外線領域に属するレーザーで、やはり無色で目には見えません。 水への吸収特性が高く、炭酸ガスレーザーの10倍くらいの吸収率です。 組織表面の水分に反応し、一瞬で微小水蒸気が生じ、機械的に組織が破壊されます。 虫歯を削るなど、硬組織の切削ができます。 3. Nd:YAGレーザー(ネオジウムヤグレーザー) Nd:YAGレーザーは、近赤外線領域に属するレーザーで、このレーザーも無色で目には見えません。 このレーザーの光は組織透過性に優れています。 切開などよりも止血や凝固作用に優れているものです。 4.半導体レーザー 半導体レーザーは、可視光線や近赤外線領域に属するレーザーで、可視光線の波長だと赤く見えます。近赤外線領域だと目に見えません。 半導体レーザーは連続発信波とパルス波発信の2つの出力方式を持っていて、パルス波にするほうが熱による組織のダメージは少ないです。 また、組織浸透性はNd:YAGレーザーよりも大きいです。 水分への吸収はほとんどなく、Nd:YAGレーザーより低いです。 主に組織の切開・殺菌・疼痛緩和に使用します。 このように、歯科で使うレーザにも様々な種類と特徴があるんですよ。 なお歯科でも色々な使い道がある歯科用レーザーですが、がん・前癌病変への照射は、がん性細胞を活性化させることがあるので照射はできません。 Nd:YAGレーザーや、半導体レーザーなどを使用する場合は、低出力でも次のような方は禁忌となっています。 妊娠しているか、妊娠している可能性がある方。 悪性腫瘍がある方。 心臓疾患がある方。 出血要因の高い方。高齢者および体力が低下してる方。 Er:YAGレーザーや、炭酸ガスレーザーなどは、低出力で使用する場合は禁忌事項はないです。 当院では治療用のレーザー装置が4種類と虫歯診断用のレーザー装置が1種類あります。 レーザー装置は院長が必要と判断した際に使用しています。 レーザーを使用する際に費用がかかる場合は、予め効果と費用を患者様には説明をいたします。 レーザーについてわからないことがあれば、来院した際に聞いてみてくださいね。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7