お知らせ
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『電動歯ブラシ』について
みなさん『電動歯ブラシ』 はご存知ですか? いろんなところで目にする機会ありますよね。 今回は電動歯ブラシについて説明をします。 1 電動歯ブラシはいつできたか? 『電動歯ブラシ』 は、もともと自分の手を動かして磨く歯ブラシを充分に使いこなせない障がい者のためにスイスの博士が考案したものなんですよ! のちのち、口腔清掃の意識が高まったことにより、電動歯ブラシは一般の人にも使われるようになり、広まったそうです! 2 電動歯ブラシの種類について 1980年代頃に手用歯ブラシと同じ動き方をする電動歯ブラシが開発されたそうなんですが、プラークやバイオフィルムの破壊では、手用歯ブラシとの差がほとんど認められないことが研究で報告されたんです。 1990年代になると、『音波歯ブラシ』 や 『超音波歯ブラシ』 が開発されました。 音波を利用した高速微振動する電動歯ブラシが出てきて、2000年頃には多く普及しました。 手用歯ブラシに比べて、音波歯ブラシや超音波歯ブラシのほうが、バイオフィルムを破壊したり、歯肉の炎症を減少させるのに効果があります。 超音波歯ブラシは、不溶グルカンまで除去できるそうです。 一般的な電動歯ブラシは、音波歯ブラシや超音波歯ブラシに比べると安価ですが、効能をみると、音波歯ブラシや超音波歯ブラシのほうが魅力的ですね。 3 電動歯ブラシの構造 電動歯ブラシは、電気動力によって歯ブラシのヘッドを振動させて歯を磨く機器です。 電気モーターで振動させる 『電動歯ブラシ』 と、リニアモーターを利用した 『音波歯ブラシ』、音波発振装置を用いた 『超音波歯ブラシ』 があります。 音波には人に聞こえる範囲の周波数と、人に聞き取ることが出来ない周波数があります。 聞こえる範囲の周波数のものは、『音波歯ブラシ』 です。 聞こえない範囲の周波数のものは、『超音波歯ブラシ』 です。 音波歯ブラシはリニアモーターによって歯ブラシの毛先が高速振動してます。 超音波歯ブラシは、ヘッドに音波発振装置があるので、お口の中の唾液などの水分を振動させます。音波は、液体中を伝達するので直接当たってない深いところのプラークも破壊すると実験の報告がされてます。 『電動歯ブラシ』 は振動しているヘッドを歯面に当てて清掃する歯ブラシであるため、手用歯ブラシのように歯ブラシを動かす必要はありません。毛先を歯面に当てるだけで良いのです。 電動歯ブラシの毛先を強く圧接しないようにきをつけてくださいね。 『音波ブラシ』 も同じように歯に軽く当てるだけで高速振動したブラシが、水流と気流を発生させてブラシの周りの歯垢を落とすため、ゴシゴシと動かす必要はありません。 ただ、『超音波歯ブラシ』 は、ブラシがほとんど動かないため手用歯ブラシと同じように動かしてくださいね。 正しい使い方で 『電動歯ブラシ』 や、『音波歯ブラシ』 や 『超音波歯ブラシ』 をつかいましょう。 私は普段、手用歯ブラシで歯磨きしてるので機会があれば 『超音波歯ブラシ』 を使ってみたいと思います! なにか質問があれば当院のスタッフまでお聞きくださいね。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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『歯磨き粉』について
今日は 『歯磨き粉の成分や形状、使用量』 についてお話しします。 1 歯磨き粉の成分 歯磨き粉の中には、『基本成分』 と 『薬効成分』 が入っています。詳しくみていきましょう! 『基本成分』 《清掃剤(研磨剤) 》 歯の表面を傷つけず歯の表面の汚れを落とします。 成分名:リン酸水素カルシウム、水酸アルミニウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウムなど 《湿潤剤》 お口の中に適度に湿り気を与えます。 成分名:グリセリン、ソルビトールなど 《発泡剤》 お口の中に歯磨き粉を拡散させ汚れを落とします。 成分名:ラウリル硫酸ナトリウムなど 《粘結剤》 粉体と液体成分を結合させて適度の粘性を与えます。 成分名:カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナンなど 《香味剤》 爽快感や香りをつけます。 成分名:サッカリンナトリウム、メンソール、ミント類など 《保存剤》 変質を防ぎます。 成分名:安息香酸ナトリウム、パラベン類など 『薬効成分』 《う蝕(むし歯)予防》 フッ化物:フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム 殺菌剤:クロルヘキシジン塩類、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム プラーク分解酵素:デキストラナーゼ 《歯周病予防》 殺菌剤:クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン プラーク分解酵素:デキストラナーゼ 《歯石の沈着予防》 ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム 《知覚過敏の抑制》 乳酸アルミニウム、硝酸カリウム といった効果の成分が入っています。 歯磨き粉は薬事法という法律によって、『化粧品』 と 『医薬部外品』 に分けられています。 化粧品は、基本成分だけからできている歯磨き粉のことです。 医薬部外品は、基本成分に薬用成分が加えられている歯磨き粉です。 なんと日本で販売されている約90%は医薬部外品の歯磨き粉なんです! そして、日本で販売されている約80%にフッ化物(フッ素)が配合されています。 2 歯磨き粉の形状 皆さんは歯磨き粉に様々な形状があることを知っていますか? 歯磨き粉には、粉、潤製、練り(ペースト)、液状、液状(デンタルリンス)があります。 ちなみに、ペーストは今最も一般的な歯磨き粉です。 液状の物は、デンタルリンスやマウスウォッシュとも言われています。 3 歯磨き粉の使用量 年齢に応じて歯磨き粉の量が決められています。 ブラシの先端から 6ヶ月~2歳:子どもの切った爪程度の量 3~5歳:5mm以下 6~14歳:1cm程度 15歳以上:2cm程度 です。あまりつけすぎてしまうとお口の中が泡だらけになってしまうので注意です。 歯磨き粉を選ぶ際はぜひ参考にしてみて下さい! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【活動報告】カリフォルニア大学(UCSF)歯科用レーザー認定医試験の「試験官」を務めました!
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 7月7日の日曜日に、私が普段から大変お世話になっている歯科用レーザーのメーカーが主催する講習会および認定医試験が開催され、今回は「試験官(試験監督・審査員)」の一人として参加してまいりました。 実はこの講習会、今から3年前にも一度、試験官として参加させていただいたことがあります。 3年前の講習会の様子はこちら 昨年の7月にも主催者側から試験官としての参加を打診されていたのですが、あいにく別の重要なセミナーと日程が重なってしまっていたため、やむを得ずお断りをしておりました。 実は今年の7月7日も、昨年と同様に別のセミナーと予定が重なっていたのですが、主催会社の社長さんより「ぜひ谷村先生にお願いしたい」と直接熱心にお声がけをいただきましたので、そのご厚意にお応えすべく、今回はこちらの試験官の務めを最優先で引き受けることにいたしました。 米国名門・カリフォルニア大学(UCSF)のレーザー認定医コース この講習会を2日間しっかりと受講し、最終的な試験に合格すると、アメリカの名門である『カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)』の「歯科用レーザー認定医」の資格を取得することができます。 当日は、このUCSF歯学部・予防修復学の臨床教授であり、世界の歯科用レーザー界の重鎮でもあるDonald J. Coluzzi先生がわざわざアメリカから来日され、現地の大学で行われているものと全く同じ水準のプログラムを2日間にわたってレクチャーしてくださいます。 上の写真は、舞台向かって左側に立つColuzzi先生と、右側で通訳をされている私のレーザー治療のメンター(師匠)である永井先生です。 講義はすべて英語で行われますが、レーザー治療に精通した永井先生が専門的なニュアンスまで的確に日本語へ同時通訳してくださるため、受講される日本の先生方にも非常に分かりやすい内容となっています。 カリキュラムとしては、まず徹底的な座学の講義(電気メスとレーザーの組織への影響の違いや物理特性など)があり、その後に「全75問の筆記試験」と「実技試験」が待ち受けています。 受講生の先生方は、前日である6日(土曜日)の早朝から丸2日間缶詰状態で授業を受けていらっしゃいました。休診日返上での猛勉強、本当にご苦労さまです。 歯周病菌を瞬時に叩く!最新の「光殺菌治療(PACT)」展示 会場の別室では、最新の歯科用レーザー機器や関連製品の展示も行われていました。 こちらは、レーザー光と専用の赤い薬液(光感受性物質)を組み合わせて、歯周ポケット内部の細菌を死滅させるドイツのメーカーの最新機器『新型光殺菌 PACT 300』です。 これまでも同様の「光殺菌(a-PDT)システム」は存在していましたが、今回展示されていた新型モデルは出力や効率が改良され、従来よりもさらに短時間で確実な殺菌処置が完了するとのことでした。抗生物質などの薬を使わずに、耐性菌を作ることなく無痛で殺菌できる素晴らしい技術です。 ちなみに当院でも、イタリア製の『LUMIX(ルミックス)』という最新の治療用レーザーと専用の薬液を組み合わせた「レーザー治療(光殺菌・疼痛緩和治療)」をすでに導入し、日々の臨床で活用しています。主に歯ぐきの急な腫れや強い痛みを素早く取り除いたり、抜歯や手術後の治りを劇的に早めたりする上で、患者さまから大変ご好評をいただいております。 緊張の実技試験と、私がレーザー治療を手放せない理由 こちらは、午後から行われた受講生の先生方による「実技試験」の様子です。(奥で青い防護ガウンとレーザー保護メガネを着用し、立って審査しているのが私です)。 人間の口腔内に見立てた「豚の顎の骨と歯肉」を使用し、受験者の先生にレーザーを使った治療手順や安全管理の説明を口頭で行ってもらいながら、実際にレーザーを照射して切開や止血などの処置をしてもらい、その手技を厳しく採点していきます。 受講生の中には、私よりも歯科医師歴の長い大ベテランの先生も含まれているため、試験官として審査・指導をする立場としては、なかなか気を遣う大変な場面もあります(笑)。 実は、こうした「歯科用レーザーの専門的な理論や安全な扱い方」は、日本の歯学部の学生教育(大学の授業)ではほとんど詳しく教えてくれません。そのため、歯科医師になってから自ら時間と費用を投資し、このような専門の講習会や学会に足を運んでゼロから正しく学ぶ必要があります。 1時間のインプラント処置が「たった15分」に! しかし、一度でも正しい知識のもとで歯科用レーザーを臨床に取り入れると、その治療効果は圧倒的で、もう二度と手放せなくなります。 具体的な例を挙げると、インプラント治療における「二次手術(骨と結合したインプラントの頭出しをする小手術)」を行う際、私がレーザーを導入する前は、メスで歯ぐきを切って出血を抑えながら処置をするのに「1時間以上」かかることもありました。 ところが現在、レーザーを使用してこの処置を行うと、出血もほとんどなく、なんと【たったの15分】で処置が完了してしまいます! さらに素晴らしいのは、術後の経過です。メスで切った場合と比べて「傷口の治り(治癒)が比べ物にならないほど早く、驚くほど綺麗に治る」のです。 しかも、レーザー光が当たった部分は熱エネルギーによって「瞬時に完全殺菌」されるため、術後の細菌感染予防にも絶大な効果を発揮します。処置時間が短く、痛みや腫れも最小限で済むため、患者さまのお体への負担を劇的に減らすことができるのです。 世界的権威・Coluzzi教授との嬉しい再会 すべての試験が無事に終了した後、講師のColuzzi先生と記念撮影をしていただきました。 大変嬉しいことに、3年前やアメリカの学会でお会いした私のことをしっかりと覚えていてくださり、熱い抱擁と握手を交わしました! このColuzzi先生、実は大の「親日家」でいらっしゃり、これまでに何度も日本を訪れていて、今回でもう10回以上の来日になるそうです。 ハードな2日間の講習会を終えられた翌日から、奥様と一緒に北海道へ旅行に行かれるとのことで、「明日から北海道なんだ!」と少年のように目を輝かせてとても楽しそうにお話しされていたのが印象的でした。 今回の試験官としての経験を通じ、私自身も改めてレーザーの安全管理や基礎理論を深く再確認することができました。 これからもこの素晴らしい「レーザー治療」の技術を最大限に活かし、当院にご来院いただいた患者さまに「痛みが少なく、短時間で、治りの早い」世界基準の快適な歯科医療をご提供し続けてまいります! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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『舌』について
今回は 『舌』 についてその機能の説明をします。 舌は、動物の口の中にある器官です。 脊椎動物の舌は、筋肉でできた突起物であり、筋肉を様々に動かすことで形や位置を自在に変えることができます。 食物を飲み込む際、言葉を話す際などに使われるので、消化器・運動器の働きをもつともいえます。 その運動は非常に細かく、正確にコントロールすることが可能です。 また、哺乳類の舌には味覚を感じる受容器である 『味蕾(みらい)』 というのがあり、感覚も伝えているそうです。 [舌の構造] 舌の表面は 『舌乳頭』 という突起に覆われていて、これには4つの種類があります。 ⚪︎糸状乳頭 舌の全面を覆い先の尖った指のような形をしています。 機能としては、食物をなめとりやすくしていて、舌の感覚を鋭敏にする感覚装置であるとも考えられているそうです。 ⚪︎茸状乳頭 茸の様な形状をし、舌に広くありますがその数は、糸状乳頭よりはるかに少なく、白い糸状乳頭の間所々に赤く丸い頭を見せているものだそうです。 下の血液が透けて見えるので赤く見えています。 成人では茸状乳頭は味蕾がほとんどないのが一般的でだそう。 ⚪︎葉状乳頭 舌の後部の側面に上下に長いヒダをなして、これが前後に並んでいます。 ヒトでは発達が悪いので不明瞭です。 ⚪︎有郭突起 舌の後部に並ぶ大きな乳頭で、その数は12〜16個が一般的。 舌には、舌神経や舌下神経などの神経がつながっていてその機能の制御をしています。 ・舌神経は、複数の脳神経からの神経線維がまざって入っています。 舌の触覚、痛覚などの感覚と、味覚の情報が舌から舌神経に伝えられ、触覚や痛覚などの感覚は、その後三叉神経と舌咽神経というのを経由して脳に伝えられます。 ・味覚は、顔面神経と舌咽神経というのを通って脳に伝えられます。 ・舌下神経は、舌の筋を動かす運動性の脳神経です。 [舌にできる主な異常や疾患] 次は舌に特有な病気について説明いたします。 ⚪︎溝状舌 舌の表面に多数の溝がみられる状態です。 ⚪︎地図状舌 舌の一部に発生した灰白色で縁どられた赤斑が不規則な病巣として広がる状態です。 ⚪︎毛舌 舌の糸状乳頭は強く角化し、その角化層の表面や内部に多くの細菌塊が見られる状態で着色を伴います。 ⚪︎正中菱形舌炎 舌背部に菱形、楕円形の乳頭のない赤い平滑な部分が存在する状態です。正中菱形舌炎という名称ですが、炎症ではなく非炎症性の病変であります。 ⚪︎口内炎 口の中や舌の粘膜に起きる炎症のことです。 ⚪︎舌苔 舌に付着する白い苔状のものです。 口臭の原因でもあります。 ⚪︎苺舌 舌乳頭が炎症で赤く腫大している状態です。 ⚪︎舌癌 口腔癌の1つで、舌前方2/3と舌下面の範囲で発生する腫瘍です。 口腔癌の中でもっとも多いものです。 ⚪︎舌小帯短縮症 舌小帯の付着異常で授乳障害、構音障害の要因になる事があります。 難しい言葉がたくさん出てきましたが、舌について知らない事がたくさんあり、勉強になりますね。 歯も大切ですが、舌に異変がないか毎日のチェックとケアも忘れずに! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】歯とお口に関するマメ知識クイズ!知っているようで意外と知らない5つの「ウソ・ホント」
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 今回は、『歯とお口に関するミニ知識(マメ知識)』を楽しい○×クイズ形式で皆さまにご説明していきます。 私たちが普段当たり前だと思っていることの中にも、知っているようで意外と知らない「歯とお口に関するウソとホント」がたくさんあります。 皆さんはいくつ正解できるか、ぜひ考えながら読んでみてくださいね! Q1. 『歯垢(しこう)』は、食べかすが集まったものである? 答え: ×(ウソ) 歯の表面につく白くてネバネバした『歯垢(プラーク)』は、単なる食べかすの残りだと勘違いされがちですが、実は「食べかすの中の糖分などを餌(エサ)にして増殖した細菌が集まった塊」です。 毎日しっかりと歯ブラシをしなかったり、磨き残しによって歯垢が取れていない状態が続いたりすると、歯垢が唾液の中に含まれるカルシウムなどの成分と結合し、約「3ヶ月」経つと石のように硬い『歯石(しせき)』になります。 歯石は、それ自体に強い毒性があるわけではありませんが、顕微鏡で見ると軽石のように表面がとてもザラついて無数の小さな穴があいています。そのため、そのザラザラした表面にさらなる歯周病菌や虫歯菌が入り込んで付きやすくなり、結果として歯周病や虫歯ができやすく、進行しやすくなってしまいます。 一度歯にカチカチに固まって付いた歯石は、ご自身の歯ブラシで取ることができなくなってしまうため、3ヶ月に一度は歯科医院の定期検診で専門の器械を使って歯石を取り除いてもらいましょう。 Q2. コーラを飲み過ぎると、本当に歯が溶ける? 答え: ○(ホント) 昔からよく聞く噂ですが、これは医学的にも本当のことです。 コーラをはじめとする甘い炭酸飲料水や、健康のために飲むスポーツドリンク、さらにはお酢(黒酢ドリンクなど)や柑橘系の果汁などには、実はかなり強い『酸』が含まれています。 私たちの歯の表面(エナメル質)は人体の中で一番硬い組織なのですが、実は「酸に触れると溶けてしまう(脱灰する)」という弱点があります。 もちろん、通常のお口の中では、歯の表面は唾液によって作られる『ペリクル』という薄い保護膜(酸から歯を守る膜)で覆われており、普通に飲食をする程度では簡単には溶けることがありません。また、食事によって歯の表面がごくわずかの量だけ溶けたとしても、唾液の働きによって溶け出したカルシウムなどが再び歯に戻る『再石灰化(さいせっかいか)』という修復作用が起きるため、通常は問題ありません。 しかし、お口の中が修復できるスピードを超えて、歯が多量の酸や高濃度の酸に触れたり、長時間にわたって酸にさらされ続けてしまったりすると、再石灰化が追いつかなくなり、歯は徐々に溶けて薄くなり元に戻らなくなってしまいます。 たとえどこにでも売っている身近なコーラや炭酸飲料であっても、毎日大量に飲んだり、仕事や勉強をしながら少しずつ長時間かけて飲む「ダラダラ飲み」をしていたりすると、お口の中が常に酸性のままになり、本当に歯が溶けてしまうのです。 このように、虫歯菌ではなく飲食物や胃酸などの「酸」によって歯が溶けてしまった状態を、専門用語で『酸蝕歯(さんしょくし)』といいます。ちなみに、塩酸や硫酸などの酸を扱っている化学工場などの職場では、吸い込んだ酸のガスで歯が溶けてしまうのを防ぐため、法律で特別な歯科の定期検診が義務づけられています。 Q3. 歯垢(プラーク)の中の細菌の数は、大便の中よりも多い? 答え: ○(ホント) 聞くととてもビックリしてしまいますが、これも事実です。 お口の中の磨き残しである「歯垢(プラーク)」の中の細菌数は、なんとわずか「1g中に100億〜1,000億個」も存在しています! これに対して、大便の中の細菌数は1g中に1,000万個〜数億個ほどといわれていますから、比較するといかに歯垢が高密度な「生きた細菌の塊」であるかということがよくわかりますよね。 朝起きたときや歯を磨いていないときに、お口の中や歯の表面がネバネバした白いカスで覆われている場合、それは食べかすではなくて、この膨大な数の細菌の塊なのです。 この細菌たちが酸や毒素を出して虫歯や歯周病を引き起こしますので、毎日の丁寧な歯ブラシとフロスで、歯垢をしっかりと落としましょう! Q4. 歯ブラシは「食後30分以内」にすぐ磨いた方がいい? 答え: ×(ウソ) この答えも、皆さん「エッ、違うの?」と驚かれたかもしれません。 学校や歯科医院でも、歯ブラシ指導のたびに「食べたらすぐに歯を磨きましょうね」といわれることが多いですからね。 確かに昔は、「食後30分以内に、3分以上かけて、1日に3回は歯を磨きましょう(3・3・3運動)」と広くいわれてきました。今でもこのように指導している歯科医院はとても多いのが現状です。 しかし近年の研究では、食後30分以内のお口の中は、まだ飲食物の影響によって「酸性」に傾いており、歯の表面が一時的に柔らかくなっていることが注目されています。また、お口の中にまだ食べかすが多く残っている状態で、すぐに歯ブラシでゴシゴシと強く歯を磨くと、柔らかくなった歯の表面(エナメル質や象牙質)を逆に削って傷つけてしまう恐れがあります。 そのため最近では、食後すぐに磨くのではなく、まずお水やお茶でお口を軽くゆすぎ、「食後30分ほど経って、お口の中が唾液の力でだいぶ洗い流され、酸性が中性に戻ってから(唾液の自浄作用・緩衝作用が働いてから)」歯を磨くほうがいいとされています。 また、虫歯や歯周病を予防するための歯ブラシのタイミングとしても、毎食後すぐに慌てて磨くよりは、睡眠中に唾液の分泌が極端に少なくなって細菌が一気に繁殖する「就寝前(寝る直前)」と、寝ている間に増えた細菌を洗い流す「起床後すぐ(朝食前)」に徹底して歯ブラシをするほうが、医学的にもとてもおすすめです。 Q5. 飛行機に乗る時は、虫歯があるとよくない? 答え: ○(ホント) 旅行や出張などで飛行機に乗る際、治療していない虫歯があると大変な思いをすることがあります。 旅客機などの飛行機は、通常「上空約10,000メートル(1万メートル)」という非常に高い高度を飛行します。もちろん、私たちが呼吸できるように機内の気圧は調整(与圧)されていますが、それでも地上と同じ気圧ではなく、富士山の五合目付近にあたる「標高2,000メートルと同じぐらいの低い気圧(約0.8気圧)」になっています。 地上から離陸して急にこのような気圧の低い状態になると、歯の内部にある小さな空洞の空気が膨張しようとします。その際、虫歯になっている歯があると、膨張した空気によって歯の神経(歯髄)に内側から強い刺激・圧力が加わり、突然ズキズキとした「激痛(航空性歯痛・気圧性歯痛)」が生じることがあります。 また、進行した虫歯だけでなく、歯の根の先に膿の袋(病巣)があったり、根の治療中(仮詰めの状態)であったりする場合も、気圧の変化によって内部のガスや空気が膨張し、激しい痛みが生じることがあります。逃げ場のない機内で歯が痛み出すと、せっかくの旅行も台無しになってしまいますよね。 さらに、空の上の飛行機とは逆に、海の中へ潜る「スキューバダイビング」でも、水深が深くなるにつれて通常よりも急激に気圧(水圧)が高くなることで、虫歯や詰め物の隙間があると強い痛みが出てしまいます。海でスキューバダイビングを楽しむ方や、海外旅行で飛行機に乗る予定がある方は、出発前に前もって歯科検診を受け、虫歯をしっかりと治してしまいましょう。 ちなみに余談ですが、海上自衛隊の「潜水艦」に勤務する隊員の方は、もし任務中に水中で気圧変化による虫歯の激痛が起きると業務に重大な支障が出てしまうため、虫歯が1本でもあると治療を終えるまで潜水艦に乗ることができないとのことですよ。 普段はあまり意識しませんが、私たちが生活している「大気圧」と「歯の健康」は、実は大きく関係しているのですね。 いかがでしたでしょうか? こうしたお口のマメ知識を日々の生活に取り入れていただき、正しい時間帯のセルフケアと定期的な歯科検診で、トラブルのない健康な歯を保っていきましょう!旅行や出張前の歯のチェックも、どうぞお気軽に当院までご相談ください。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【活動報告】インディアナ大学歯学部インプラントコース修了式と英語での症例発表!客員研究員に就任しました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 6月9日に、昨年から1年間にわたって受講してきたアメリカの名門『インディアナ大学歯学部(Indiana University School of Dentistry)』インプラントコースの最終講義と修了表彰式が開催され、出席してまいりました。 このコースは1年を通じた本格的なプログラムとなっており、先日の4月には修了必須科目としてグアム大学での「解剖実習と認定試験」も行われました。 4月に行われたグアム大学での実習の様子はこちら インプラント治療は、外科処置から噛み合わせの構築まで、極めて高度な技術と幅広い医学的知識が要求される治療です。 一度学んだからといって満足するのではなく、常に世界の最新治療技術を取り入れたり、解剖学などの基礎を徹底的に見直したりして、自分自身の知識と技術を日々バージョンアップさせ続けることが、患者さまの安全を守る上で何よりも重要だと考えています。 このインディアナ大学のインプラントコースの座学は東京で開催されますが、毎回インディアナ大学歯学部の現役の教授陣がわざわざアメリカから来日して直接講義を行ってくださいます。特に、昨年6月の開講式と今回の修了式という節目の回には、歯学部長の先生ご自身も来日されるという非常に格式高いプログラムです。 有明での最終講義と、喫煙がインプラントに及ぼす悪影響 今回の最終講義および修了式は、東京・有明にあるホテルの大きな国際会議場で開催されました。 会場には、私と同じく1年間のカリキュラムを走り抜いた今年の卒業生(修了生)たちと、これから次年度のコースを受講する新しい先生方も一堂に会し、熱気に包まれていました。 午前から夕方にかけて行われた最終講義も、非常に豪華で濃密なラインナップでした。 まずはインディアナ大学歯学部長のJohn N. Williams先生の講義から始まり、続いて4月のグアム解剖実習でもお世話になった医学部解剖学教授のDavid B. Burr先生による「成功する歯科インプラント外科手術における解剖学の持つ重要性」、歯周病学教授のVanchit John先生、そして補綴学(かぶせ物)教授のDean Morton先生による講義が夕方までみっちりと行われました。 講義の中で改めて強調されていたのが、インプラントの長期的な成功率を左右するリスク要因(Complications:偶発症・合併症)についてです。 噛み合わせの強い力や細菌感染など、インプラントに悪影響を与える要素はいくつかありますが、中でも「喫煙(タバコ)」はインプラントに極めて大きな悪影響を与えます。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、歯ぐきの毛細血管を収縮させて血流を悪化させ、インプラントと骨が結合するのを妨げるだけでなく、免疫力を下げて「インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)」を引き起こす最大の原因となります。インプラントを一生モノとして長持ちさせるためには、やはり禁煙や徹底したプロフェッショナルケアが欠かせません。 念願の「フェロー認定証」授与式 すべての講義が終了した後、いよいよ待ちに待った修了授賞式が執り行われました。 1年間の厳しいコースをすべて修了し試験に合格すると、インディアナ大学歯学部より『フェロー(Fellow)認定証』が授与されます。 壇上でアメリカ国旗(星条旗)を背に、来日された教授陣お一人おひとりと固い握手を交わした後、全員で記念撮影を行いました。歯科医師になって何年経っても、こうして努力が実を結んで表彰される瞬間というのは、やはり一番嬉しく誇らしいものですね。 さらなる高みへ!英語での症例発表と「客員研究員」への就任 実は私、今回の1年間のフェロー受講コースとは別に、さらに一段階上のステージである『インディアナ大学歯学部 客員研究員(Visiting Scholar / 役員)』へステップアップするための申請を密かに行っておりました。 この「客員研究員」として大学から正式に認められるためには、ただ講義を受けるだけでなく、自らの臨床における「症例発表(ケースプレゼンテーション)」を行って審査を通過しなければなりません。 症例発表にはスピーチ形式やポスター発表などの形式がありますが、私はこの日のために日々の診療の合間を縫って、特大の学術ポスターを制作いたしました。 こちらが、会場に掲示された私の症例発表ポスター(テーマ:『Uncovering Implant Head with 940-nm Diode Laser』/940nm半導体レーザーを用いたインプラント二次手術の症例)です。私が得意とするレーザー治療とインプラント治療を組み合わせ、患者さまの痛みや腫れを最小限に抑えた臨床ケースをまとめました。 このポスターの前で、インディアナ大学の教授陣が一人ずつ順番に閲覧し、厳しい目で内容をチェックしていきます。もちろんアメリカの大学ですから、ポスターの文章も質疑応答も「すべて英語」になります。準備は本当に大変でしたが、なんとか教授陣にもしっかりと評価していただけるクオリティに仕上げることができました。 そして、先ほどのフェロー授賞式と同時に、無事に審査を通過して『客員研究員(Visiting Implant Research Fellow)』の承認式も開催されました! 手に持っている盾は、一見すると先ほどの年間コースの認定証と同じように見えますが、こちらは「客員研究員」の特別な認定証です。先ほどのフェロー認定証よりも額が一回り大きく重厚で、なんと6人の教授陣全員の「直筆サイン」が書き込まれています(フェロー認定証のサインは印刷のみです)。 式の後には、医学部解剖学教授のDr. Burrと個人的に記念撮影をしていただきました。 4月のグアム大学での解剖実習では本当に大変お世話になりましたが、あの実習がこれほどまでに深く自分の血肉となったのも、Dr. Burrの妥協のない熱心で厳しいご指導の賜物です。心から感謝をお伝えしました。 ちなみに、来年のグアム大学での解剖実習も、参加費を支払えば卒業生が「オブザーバー」として再び一緒に参加することができるそうです。解剖の知識は何度復習しても得るものがあるため、来年も参加しようかどうか現在前向きに検討中です! 1年間にわたるインディアナ大学での学びと、客員研究員としての名誉ある認定を糧に、これからも当院にご来院いただいた患者さまへ世界基準の安全・確実なインプラント治療をご提供できるよう、さらなる研鑽を続けてまいります! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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虫歯は遺伝…!?
今日は虫歯は遺伝するのかについてお話したいと思います。 虫歯が遺伝だと思っている人は多いかと思います。 実際患者さんとお話していても、親の虫歯が多いと子どもも虫歯は遺伝すると思っている人が意外と多いように感じます。 しかし虫歯は遺伝ではなく、赤ちゃんの頃に大人から虫歯の菌が感染したことが原因なのです。 口の中にはたくさんの細菌が住んでいます。 虫歯の原因であるミュータンス菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいません。 実は、両親やおばあちゃんやおじいちゃんなど身のまわりにいる大人によって、赤ちゃんがミュータンス菌に感染してしまうのです。 大人が口をつけた箸やスプーンで赤ちゃんにごはんを食べさせたり、大人の食べかけを赤ちゃんに食べさせたり、可愛くてキスをしてしまうなど、そのようなことが原因で、両親のミュータンス菌が赤ちゃんの口の中に入って感染してしまい、将来虫歯になる危険性を高めるのです。 現在、虫歯になってしまっている人はもちろん、過去に虫歯になったことがある人は必ずミュータンス菌を持っており、その割合は日本人の約9割にのぼると言われています。 [虫歯菌に感染させないために] 赤ちゃんへのミュータンス菌の感染を防ぐには、次のような方法があります。 1、赤ちゃんが生まれる前にお母さん、お父さん、おじいちゃんなど同居する家族の虫歯や歯周病の治療、歯石取りや歯のクリーニングなどを行い、口の中の細菌の数を減らす。 2、生後1歳前後まで、食べ物の口移しや食べかけを与えない。 スプーンや箸などの食器は、赤ちゃんと大人とそれぞれ別のものを使う。 哺乳瓶には虫歯菌が増える砂糖の入ったジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料などを入れて飲ませないようにする。 3、1~3歳ごろまでは食事や間食に砂糖の多く含んだ食べ物はできるだけ食べさせないように気をつける。 また毎日の歯みがき、歯科医院でのフッ素塗布などの予防処置をおこなう。 ここまで色々と注意点を挙げましたが、虫歯菌の感染を怖がって、赤ちゃんとのふれあいを控える必要はありません。 スキンシップをはかる前に、まず周りにいる大人の口腔内を清潔にすることを心がけましょう。 また歯が生えてきたら、早めに歯ブラシに慣れさせて毎日歯磨きをすることも大切なのです。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】『デンタルフロス』の6つの種類と選び方!大人の隠れ虫歯を防ぐ正しい歯間ケア
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 皆さんは、毎日しっかりと歯を磨いていますでしょうか? 普段ご自分でできるお口のケア(セルフケア)は、歯ブラシを使用したブラッシングが基本ですが、お口の健康を守るためには、できれば歯ブラシに加えて『デンタルフロス』も併用してみましょう。 『デンタルフロス』とは、主にナイロンやポリエステルなどの繊維でできた、歯と歯の間の狭い隙間を掃除するための細い糸のことです。 この糸は、パッと見るとただの1本の糸のように見えますが、実は目に見えないほど無数の「もっと細い極細の繊維」が束ねられてできており、その繊維の束が歯の表面をこすることで、狭い隙間に潜む歯垢(プラーク)や食べかすを効率的に絡め取って取り除くことができるのです。 最近では日本でも、このデンタルフロスを日常のお口のケアに取り入れている人が少しずつ増えてきましたが、歯科先進国であるアメリカや北欧諸国などでは、デンタルフロスを歯ブラシとあわせて毎日使用する人がとても多いのが特徴です(英語では「フロスをする」という動詞があるほど習慣化しています)。 なぜなら、どんなに丁寧に歯ブラシだけで磨いても、歯ブラシの毛先が届かない「歯と歯の隙間」には必ず磨き残しができてしまうからです。実際に、大人の虫歯(隣接面カリエス)や歯周病は、この「歯と歯の隙間」から発生する場合がほとんどなのです。 歯科の治療費が非常に高額なアメリカや、国を挙げて口腔ケアの予防意識が高い北欧では、自分の歯と資産を守るために日常的にこのデンタルフロスを使っているのです。 そこで今回は、この『デンタルフロス』には具体的にどのような種類があるのか、選び方のポイントとともにご説明していきます。 『デンタルフロス』の6つの種類とそれぞれの特徴 薬局(ドラッグストア)やスーパーのオーラルケア売り場に行くと、実に様々な種類のデンタルフロスが販売されています。 一見するとどれも同じ「ただの糸」に見えるデンタルフロスですが、よく見てみると、使いやすさや爽快感などの付加価値をつけたものや、糸の材質・形状を工夫したものなど、数多くの種類があります。代表的な6つのタイプをご紹介します。 ① ワックスがコーティングされているタイプ(ワックス付き) デンタルフロスの中で最も定番となるスタンダードなタイプです。 糸の表面に何もコーティングがないと、きつい歯と歯の間を通すときに摩擦の抵抗が強すぎて入りづらいため、滑りをよくする「ワックス(ろう)」が薄くコーティングされています。 歯と歯の間にスルッとスムーズに入りやすく、初心者の方から慣れている方まで使いやすい万能タイプですので、デンタルフロス選びに迷ったらまずはこれを選べば間違いないでしょう。 ② ワックスのないタイプ(アンワックス) ①のワックス付きタイプは滑りがよくて歯間に入れやすい反面、糸の表面がツルツルしている分、歯垢(プラーク)への引っかかりが少し弱くなってしまいます。 一方、ワックスが塗られていない「アンワックスタイプ」だと、無数の繊維が直接歯の表面に広がるため、デンタルフロスを動かしたときにキュッキュッと確実に歯垢や食べかすをキャッチしてこそぎ落とすことができます。 しかし、ワックスなしのタイプは摩擦が大きいため狭い歯と歯の間に入れることが難しく、無理に力を入れて押し込むことで歯ぐきを傷つけてしまったり、過去の詰め物や金属のかぶせ物のわずかな段差・隙間に糸が引っかかってちぎれたり、最悪の場合は詰め物が外れてとれてしまうことがあります。 そのためワックスなしのタイプは、主に歯と歯の間が少しあいていて、ワックス付きだとスカスカと通り過ぎてしまい歯垢や食べかすが残ってしまうという方にお勧めです。 ③ 機能が付加されたタイプ(フレーバー・ホワイトニングなど) デンタルフロスの糸に、すっきりする「ミント味(フレーバー)」や「ホワイトニング効果」などを持たせたものがあります。(※ほかにも、唾液に触れるとスポンジのように膨らむタイプや、フッ素が配合されたタイプなどもあります)。 ミント味がついたフロスは、歯磨き粉と同じく使用後にお口の中の爽快感が味わえるため、毎日の習慣として定期的に使用するためのモチベーションを維持する効果が期待されます。 また、歯と歯の間の着色汚れ(ステイン)を落とすホワイトニング成分や細かい粒子が染み込んだデンタルフロスもあります。着色予防の補助にはなりますが、これを使っただけで劇的に歯そのものが白くなるということは期待できませんので、あくまで清掃のプラスアルファとして考えるとよいでしょう。 ④ 1本のテープタイプ(エクスパンド・PTFEタイプ) 通常のデンタルフロスは極細のナイロン糸を何百本も束ねて1本の糸にしていますが、束ではなく「実際に1本の平らな繊維(フィルム)」でできたタイプもあります。 このタイプは、断面が横長の平たい「テープ(リボン)の形」をしており、摩擦が極めて少なくとても頑丈なのが特徴です。 歯と歯の間が特にきつく、通常の束になったフロスを通すとすぐに引っかかってボロボロにほつれたり切れてしまったりするという方にとてもオススメです。 ⑤ スーパーフロスタイプ(ブリッジ・矯正装置用) 「スーパーフロス」とは、あらかじめ1回分の長さにカットされている特殊なフロスで、先端が針のように硬くなっており、そのすぐ後ろが太い「スポンジ状」になっていて、さらに後ろが通常のフロスになっている3構造のタイプです。 失った歯を補うために「ブリッジ」が入っている人は、複数のかぶせ物同士が連結してつながっているため、上から通常のデンタルフロスを通すことができません。 しかしこのスーパーフロスは、先端がプラスチックのように硬くなっているため、針に糸を通すような要領で「横から歯間ブラシのように」隙間へスッと差し込むことができます。そして中央のスポンジ部分を使うことで、普通の歯ブラシでは絶対に届かないブリッジの人工歯の底面(歯ぐきと接している下の部分)や、インプラントの周囲、ワイヤー矯正装置の隙間もきれいに磨くことができます。 ⑥ プラスチックホルダータイプ(糸ようじタイプ) 指に巻いて使うロールタイプではなく、長さ1.5センチほどのフロスの両端がプラスチックのフレームで固定され、手に握りやすい「持ち手(ハンドル)」が付いたタイプです(Y字型やF字型などがあります)。 指に糸を巻き付けてお口の中で操作するのがなかなか難しいという方や、お子さまの仕上げ磨きをする親御さんでも、持ち手を持って歯間に当てるだけなのでとても易しく簡単に使えます。 ただし、1本を洗って何度も繰り返し使うと衛生面で問題があり、かといって毎回1本ずつ使い捨てにすると、ロールタイプの糸に比べてコストが割高になるのが欠点です。(※奥歯に使う際は、縦向きのF字型よりも、横向きに糸が張られた「Y字型ホルダー」の方が格段に奥まで入れやすくお勧めです)。 隙間の広さに合わせて『歯間ブラシ』との使い分けも大切です このように、デンタルフロスは自分の歯並びに合ったものを上手に使うと、歯ブラシだけでは防げない大人の虫歯や歯周病の予防に最適です。 ただし、加齢や歯周病の進行によって歯ぐきが下がり(退縮し)、「歯と歯の間の隙間がとても大きくなっている人」の場合は、細い糸であるデンタルフロスだけでは隙間の汚れを十分に落としきれません。そのような方には、デンタルフロスではなく、細い針金(またはゴム)の周りにナイロンの毛がついた小さなブラシである『歯間ブラシ』の使用をおすすめします。 (※逆に、隙間の狭い若い方や歯ぐきが健康な方が無理に歯間ブラシを入れると、歯ぐきを傷めて隙間を広げてしまうため、狭い場所にはデンタルフロス、広い場所には歯間ブラシと使い分けるのが正解です)。 毎日の丁寧な「歯ブラシ」と「デンタルフロス(または歯間ブラシ)」、そして3ヶ月に一度の歯科医院での「定期的な歯科検診」を組み合わせることで、いつまでもご自身の健康な歯と引き締まった歯ぐきを手に入れましょう! 「自分の歯にはどのタイプのフロスや歯間ブラシが合っているのかわからない」「正しい通し方を教えてほしい」という方は、当院の歯科衛生士が丁寧にお伝えいたしますので、検診の際にお気軽にお尋ねください。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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虫歯がないと歯周病にはならない?
今日は、『歯周病』 について少しお話したいと思います。 「歯肉からの出血はよくあることで、放っておけば治る!」......なんて思っている方はいませんか? それは、おおきな間違いです!!!!!! 歯肉から出血があるということは、歯肉が腫れていて炎症が起きている証拠です。 磨き残しの汚れ(歯垢、プラーク)や、歯石が固まってついていると、歯肉は腫れてきます。 そのまま放置していると、歯周病がどんどん進んでしまい、歯がグラグラしてきたり、痛みが出てきた時にはすでに重度の歯周病になってしまっているケースもあります! 「虫歯がないから歯周病にならない!」......そう思ってる方もきっといますよね? それは大きな間違いです。 なぜなら、虫歯の菌と、歯周病の菌は種類が違うんですっ!!!!!! 専門的に言うと、虫歯菌は 『ミュータンス菌』 という菌が原因で虫歯になります。 歯周病の名前が長いのですが、 『アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンス』、『プロフィロモナス・ジンジバーリス』 という種類の菌が歯周病の原因菌です。 なので、虫歯がないから大丈夫!と、油断してはいけませんね! また、「歯周病で歯が抜けても、インプラント治療すれば大丈夫!」と、おもっている方はいませんか? インプラント治療とは、歯が抜けてしまったところに人工歯根を埋入して、被せ物を被せて噛めるようにする治療です。 お口の中のケアが出来ず歯周病になってしまった方が 『インプラント治療』 を行っても、インプラントの周りが炎症をおこしてしまう、 『インプラント周囲炎』 になる場合もあります。インプラント周囲炎になると、せっかく埋入したインプラントも抜け落ちてしまいます!! 歯が抜けても大丈夫!と、思わずに、自分の歯をなるべく残せるようにしましょう! 特にタバコを吸う方は、体の免疫力が低下するのでかなりの確率で歯周病になってしまいます。 せっかく入れたインプラントも、インプラント周囲炎になりやすくなってしまうので、禁煙するようにがんばりましょう! その他にも歯周病は、 『早産』 や 『低体重児出産』 とも関係しています。 歯周病も感染症なので、歯周病にかかった歯周組織から出てくる炎症の菌が血液中に混ざり、子宮頚管を柔らかくして子宮を収縮させてしまうため、早産になりやすくなるそうです。 妊娠中は、つわりのせいで歯磨きが充分にできなかったり、ホルモンの影響で歯周病菌が増えたり、食事の時間が不規則になったりと、虫歯や歯周病になりやすいです。 お口のトラブルが大きくなる前に、歯科検診の受診をオススメします。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】『メタボ(メタボリック症候群)』と歯周病の深い関係とは?お口のケアで全身の生活習慣病を予防
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 皆さんは、毎年欠かさず定期健康診断や人間ドックを受診されていますでしょうか? その際、腹囲(ウエスト周り)などを測る『メタボ』のチェック項目がありますが、それに引っかかってしまった方はいらっしゃいますでしょうか? 最近ではコンビニやスーパーなどの飲料コーナーでも、食事の脂肪や糖の吸収を抑えるお茶などがとても人気を集めており、国から『トクホ(特定保健用食品)』や機能性表示食品に認定されて多くの種類が販売されています。 これらのお茶を、メタボや肥満対策として毎日の食事の際に定期的に摂取している方も多いみたいですね。 ところで、よく耳にするこの『メタボ』という言葉ですが、正式には「メタボリック症候群(Metabolic syndrome:メタボリックシンドローム)」の略称です。 一般的に『メタボ』イコール「肥満」や「全身の健康に悪い状態」というイメージがあると思いますが、実は全身だけでなくお口の中の健康とも深く関わっています。今回は、この『メタボ』がお口の中の『歯周病』とどのように関係しているのかについて詳しくご説明していきます。 1. そもそも「メタボリック症候群」とは?「肥満」との違い 平成28年の厚生労働省「国民健康・栄養調査結果の概要」によると、日本の成人男性の「31.3%」、成人女性の「24.2%」と、それぞれ約3割と約2割もの人が肥満に該当するとのことです。 そして、予備群も含めて「メタボリック症候群が強く疑われる人」にいたっては、成人男性の実に「2人に1人」、成人女性の「5人に1人」にのぼると推定されています。 では、単なる『肥満』と『メタボリック症候群』とは、具体的にどう違うのでしょうか? 「皮下脂肪型」と、病気のリスクが高い「内臓脂肪型」 肥満の状態には大きく分けて2つの種類があり、皮膚の下に脂肪がつく『皮下脂肪型』と、お腹の中の臓器の周りに脂肪がたまる『内臓脂肪型』に分けられます。 このうち『内臓脂肪型』は、『皮下脂肪型』の肥満よりも全身の病気を引き起こすリスクがはるかに高く、放置すると高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中・高脂血症(脂質異常症)などの重篤な成人病や生活習慣病を引き起こしやすくします。 つまり『メタボリック症候群』とは、この高リスクな「内臓脂肪」が過剰に増加したことで、生活習慣病や血管に起因する命に関わる病気になりやすくなっている危険な状態をいいます。言い換えれば、メタボリック症候群イコール『内臓脂肪症候群』なのです。 ちなみに、健康診断で行われるメタボチェックの最初の基準は、ウエスト周り(おへその高さの腹囲)が男性で「85cm以上」、女性で「90cm以上」となっています(これに加えて血圧・血糖・脂質の数値で診断されます)。 もちろんウエストのサイズだけでメタボかどうかを正確に判断することはできませんが、ご自身の腹囲がこれらの数値に近い、あるいは超えているという方は、早いうちに日々の生活習慣を見直したほうがいいでしょう。 2. メタボリック症候群と「歯周病」の密接な関係は? では、お腹の脂肪であるメタボリック症候群と、お口の病気である『歯周病』にはどのような関係があるのでしょうか? まず『歯周病』とは、歯と歯ぐきの境目にある溝(歯周ポケット)から毒性の強い歯周病菌が侵入し、慢性的な炎症によって歯を支えている顎の骨(歯槽骨)を少しずつ溶かし、最終的に支えを失った歯が抜け落ちてしまう怖い病気です。 ① メタボによって「歯周病」になりやすくなる理由 メタボリック症候群の状態にある人は、お腹に内臓脂肪が多いだけでなく、血管の中にもコレステロールや中性脂肪が蓄積して、全身の「血流」が悪くなっています。 血流が悪くなると、血液がいわゆる「ドロドロ」の状態になってしまい、新鮮な栄養や酸素を全身のすみずみの細胞へと運ぶ能力が低下してしまいます。 そうすると、細菌と戦う「全身の免疫力」も低下してしまい、さらに毛細血管が集まる歯ぐきの血流も悪化するため、歯周病菌の攻撃に負けてしまい、歯周病にとてもなりやすく進行しやすい状態になってしまうのです。 ② 逆に「歯周病」がメタボや全身疾患を悪化させる理由 さらに怖いのは、影響が一方通行ではないという点です。 重度の歯周病にかかっている人は、出血した歯ぐきの血管から「歯周病の病原菌や炎症物質(サイトカイン)」が血流にのって心臓や全身へと回るため、動脈硬化を引き起こして心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な病気の原因になったり、インスリンの働きを邪魔して糖尿病を悪化させたりと、逆に歯周病がメタボリック症候群の進行をさらに進めてしまうことが近年の医学研究で分かっています。 3. 歯周病を治して、お口から「メタボ」を改善しましょう! このように、メタボと歯周病はお互いに悪影響を及ぼし合う関係にあるため、全身の『メタボ』を改善すると同時に、お口の中の『歯周病の治療や予防』を並行して行うことがとても大切です。 健康な体とお口を取り戻すために、毎日の生活で以下の3つのことを心がけましょう。 ① 日々の生活習慣を改める 毎食お腹いっぱいまで食べ過ぎない(腹八分目を意識し、よく噛んでゆっくり食べる) 糖分や脂肪分、過度な炭水化物を控えめにして栄養バランスの良い食事をとる 歯ぐきの血流を極端に悪化させる「タバコ(喫煙)」を控える・禁煙する ウォーキングなどの適度な運動を習慣にする 免疫力を保つために十分な睡眠をとり、ストレスをためない ② 毎日のセルフケアでお口の中を清潔にする 食後30分ほどしたら、丁寧に歯を磨く習慣をつける 通常の歯ブラシのほかにも、歯と歯の間の汚れを落とす「歯間ブラシ」や「デンタルフロス」、お口全体の細菌を減らす「マウスウォッシュ(洗口液)」を毎日併用する ③ 歯科医院で定期的に「歯石」を取る どんなに毎日丁寧に歯を磨いていても、お口の中の歯垢(プラーク)や、それが固まった「歯石」はご自身のセルフケアだけではどうしても取り切れません。 少なくとも「3ヶ月に一度」は歯科医院の定期検診を受診し、自分では落とせない歯垢・歯石を歯科衛生士による「プロのケア(クリーニング)」で徹底的に取り除くことが大切です。 歯周病を予防して、いつまでもご自身の健康な歯で「しっかりとよく噛めること」が、胃腸での消化を助け、満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防ぎ、結果としてメタボリック症候群の予防へとつながります。 歯科医院での定期検診と規則正しい毎日の生活習慣で、歯周病とメタボリック症候群を一緒に予防していきましょう! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7