お知らせ
-
歯科衛生士のお仕事
みなさんは、『歯科衛生士』の仕事内容をご存知ですか? 歯科衛生士は歯科医師の指導のもと、歯科予防処置・歯科診療補助および歯科保健指導等を行う専門士です。 この歯科予防処置・歯科診療補助・歯科保健指導は歯科衛生士の三大業務とも言われています。 《歯科予防処置》 名前の通り、虫歯や歯周病など歯科疾患を予防するために、フッ素塗布を行ったり歯垢、歯石を取ったりすることです。 フッ素塗布は国家資格を持っている歯科医師または歯科衛生士のみができる業務です。 《歯科診療補助》 患者さんに安全で安心して治療を受けていただけるため歯科医師の指示のもと治療の補助を行います。 また、器具の準備や管理、消毒、滅菌も行います。 《歯科保健指導》 小さな子供からお年寄りまでの歯の磨き方や食生活について専門的な指導をします。 患者さんが家に帰ってからも正しく歯を磨いたりケアができるように指導します。 また、歯科衛生士が活躍する場は歯科医院だけではなく、保健所で1歳6ヶ月検診や3歳児検診で歯並びの相談を受けたり、歯の磨き方、間食指導も行っています。 他にも、病院、介護保険施設、事業所、歯科衛生士学校の先生などがあります。 そんな歯科衛生士を育てる学校は日本にどのくらいあると思いますか? 北海道 12校 東北 12校 関東/甲信越 52校 東海 21校 近畿/北陸 25校 中国/四国 21校 九州/沖縄 23校 計166校 日本には166校もの歯科衛生士学校があるんです。 では、どのような勉強するのでしょうか。 《1年生》 基礎分野を勉強します。 口の中だけではなく、体全体の構造や仕組み、薬理学や病理学、歯科に関する英語も勉強します。 そしてアシスタント基礎の勉強も始まります。 《2年生》 いよいよ基礎科目を活かし臨床科目を勉強します。 歯科矯正学や口腔外科、歯周病学、放射線学などなど専門的なことです。 また、歯周ポケットの深さを測ったり、歯石をとったりする相互実習も始まります。 《3年生》 いよいよ大学病院や歯科医院などでの実習が始まります。 2年生の実習ではクラスメイトに行なっていた相互実習も3年生では実際に患者さんに行うため、様々な場面で学んだ知識を活かさなければなりません。 3年生の中旬からは就職活動や国家試験勉強が始まります。 試験に合格して初めて 『歯科衛生士』 と呼ばれます。 3年間培った技術や知識を活かして患者さんに笑顔で帰っていただけるように頑張りますので、よろしくお願いします。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
【活動報告】インディアナ大学インプラントコース海外研修でグアム大学へ!解剖実習と認定医試験に合格しました
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 4月20日に、グアムにある『グアム大学(University of Guam)』にて開催された解剖学の海外研修と認定試験に参加してまいりました。 今年の4月はアメリカ本土の学会へ行ったり、ゴールデンウィークの大型連休前で診療を長く休むわけにはいかなかったりと非常に忙しかったため、2泊3日というかなりタイトな弾丸スケジュールでの渡航となりました。 以前のブログでもご報告いたしましたが、私は昨年より1年間のカリキュラムでアメリカの名門『インディアナ大学歯学部(Indiana University School of Dentistry)』のインプラントコースを受講しております。今回のグアム大学での海外解剖研修と試験は、この年間コースの修了認定を受けるための「必須科目」となっていました。 インディアナ大学歯学部のインプラントコース第一回目の受講の様子はこちら 常夏のグアムへ到着!リゾート気分はお預けで早朝集合 現地に到着し、まずは集合場所となっているホテルへと向かいました。全国から集まった今回のコース受講者は約25名ほどです。 この日のグアムの気温はなんと「31度」もあり、東京から向かうと真夏のような猛烈な暑さでした。 研修当日は、朝7時20分という早朝にホテルのロビーへ集合です。 集合時間はとても早かったのですが、アメリカ本土の学会へ行く時と違って、グアムは日本との時差が「わずか1時間」しかありません。深刻な時差ボケに悩まされることなく、朝からスッキリとした頭で研修に臨めるのは本当にありがたいですね。 ロビーに集まった先生方と何台かの車に分乗し、さっそく本日の舞台であるグアム大学へと向かいます。目の前には美しい南国の海が広がっており、普段ならビーチでのんびりしたいところですが、今回は厳しい研修と試験が待っているため、残念ながらリゾート気分は完全にお預けです(笑)。 グアム大学へ到着!外科手術の基礎である「解剖学」の直前講義 ホテルから車で15分ほど走ると、グアム大学の広大なキャンパスに到着しました。 グアム大学は、ホテルやショッピングモールが立ち並び観光客で栄えている島の北側(タモン地区など)とは反対側の、落ち着いた島の南側に位置しています。海外の大学のキャンパス内に足を踏み入れる機会はなかなかないため、こうして訪れることができてとても新鮮で良かったです。 敷地内にはいくつもの校舎が点在していましたが、今回私たちが使用するこちらの建物は、生化学や解剖学などに関する専門学部の棟のようでした。 建物の中に入り受付を済ませると、まずはじめに1時間ほど、これからの実習に向けた「解剖学に関する直前講義」が行われました。 スライドにも『外科手術の基礎は解剖である! 〜解剖の理解無くして、手術の成功は有り得ない〜』と大きく掲げられている通り、実は日々の歯科治療、とりわけ外科処置を伴う「インプラント治療」は、一歩間違えれば大きな偶発症や医療事故につながりかねないリスクを孕んだ治療です。 顎の骨の周囲や軟組織(歯ぐきや筋肉)の奥には、絶対に傷つけてはならない太い血管(動脈)や重要な神経が複雑に走行しています。万が一の緊急処置(気道確保など)や確実な伝達麻酔の手技を含め、解剖学に関する正確な立体構造の知識を頭と体に叩き込み、常に万全の体制で患者さまの治療に当たらなければなりません。 これから始まる実践的な実習を前に、会場の先生方も皆、緊張感を持って真剣な眼差しで講義に聞き入っていました。 貴重な解剖実習と、英語での「認定医試験」に無事合格! 座学での講義が終わると、全員ブルーの手術着(ガウン)とマスク、グローブに着替え、いよいよ解剖の実習室へと入ります。 専門的な場ですので詳細な描写は控えますが、現在の日本の法律上、一般の開業歯科医師がこのような環境で実際の解剖実習を行うことは非常に難しいため、海外の大学ならではの極めて貴重で有意義な体験となりました。 午前中は約2時間みっちりと解剖実習を行い、午後は知識と技術の習得度を測る「実地試験」が行われます。ちなみに実習室には、現地のグアム大学の学生さんたちも熱心に見学に来ていました。 昼食を挟んだ午後からは、いよいよ最大の関門である『インディアナ大学医学部解剖学 顎顔面頭頸部認定医試験』が行われました。 試験では、現地の解剖学の教授陣を前にして、「この神経の部位はどこか」「この動脈はどのように走行しているか」といった質問に対し、実際の部位をピンセット等で一つひとつ正確に指し示しながら口頭で答えていきます。 もちろん試験のやり取りは「すべて英語」で行われるため、普段聞き慣れない英語の解剖学専門用語が飛び交い、頭をフル回転させて答えるのは本当に大変でした! 張り詰めた緊張感の中でしたが、これまでの勉強の成果を出し切り、無事にすべての試験項目をクリアして「合格」をいただくことができました! 2泊3日の強行日程ではありましたが、今回も医療人として大変有意義な海外研修を受けることができて本当に良かったです。 教科書の平面のイラストだけでは決して得られない、実際の立体的な神経や血管の走行を自らの目と手で確認したこの貴重な経験は、今後の日々の診療やインプラント手術の安全性を高める上で、間違いなく大きな財産になります。 これからも世界水準の確かな知識と安全な技術をもって、当院にご来院いただいた患者さまに安心・安全な歯科医療をご提供できるよう、精進してまいります! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
歯の不思議
歯はなぜ白いのでしょう? 歯は外側(表面)がエナメル質、その下に象牙質があり、象牙質の中に歯の神経があります。 白色のエナメル質は実際は半透明で、歯が白く見るのはエナメル質の下にある象牙質が透けて見えているからだそうです。 象牙質は真っ白では無く、黄色っぽい色をしていて、歯が少し黄色みを帯びているのは、象牙質の色が透けているからなんですね。 また、神経の治療をして神経がなくなってしまうと、歯の表面は透明感を失って黄色っぽくなったり黒ずんでしまうことがあります。 他にも歳を重ねていくうちに黄色っぽくなってしまうのは、神経が小さくなってしまっているからだそうです。 神経が小さくなったところは黄色い象牙質が作られるので、年をとると表面のエナメルもすり減って、より黄色くなったり濃く見えるようになります。 日本人は特にエナメル質が欧米人に比べて薄いので、中の象牙質が見えて黄色っぽく見えやすいです。 歯の色には個人差がありますよね。 これは、エナメル質の色・透明度・厚さや、象牙質の色が歯によって異なり、この組み合わせによって歯の色が決まるので、色は人それぞれ違ってくるんですね。 人間の歯はなぜ生え変わるのでしょう? 人間の歯は、3歳頃には乳歯は全て生えそろい、6〜13歳頃に乳歯から永久歯へと生え変わっていきます。 お母さんのお腹の中にいる、妊娠7週目ぐらいから、口の中に歯の素になる組織ができてきます。 3歳頃乳歯が生えそろい、その後も体は発達し、顎も大きくなりますが、乳歯はそのままの大きさのため、次第に歯と歯の間に隙間ができて、食べ物を噛むのが十分に出来なくなります。 乳歯の数は20本しかありません。そのため永久歯に生え変わることで本数も32本に増やすことができます。(親知らずを除けば28本) つまり、成長した顎に合った大きさと数の歯が必要になるため、乳歯から永久歯に生え変わるのだそうです。 永久歯は、乳歯の下で成長していきます。 永久歯の根が作られ始めると、乳歯の根を溶かす細胞が作られ、少しずつ溶かされて根がなくなると、乳歯はグラグラして抜け落ち、永久歯に生え変わるそうです。 永久歯は乳歯を目指して伸びていくので、乳歯が早く抜けてしまうと、永久歯が目標を失ってずれた場所に出てしまうことがあるようです。 毎日当たり前に使っている永久歯は、乳歯があってのものなんですね。 もしもお子さんで、乳歯が生え替わらない・永久歯が横から生えてきた等に気がついたらお早めに歯科医院を受診してください。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
【活動報告】米国レーザー歯学会(ALD)2019年ダラス大会に参加!最新の根管治療レーザーと口腔がん検診機器
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 毎年欠かさず参加している『米国レーザー歯学会(ALD:Academy of Laser Dentistry)』の年次大会へ、今年も参加してまいりました。 前回のALD(2018年フロリダ州オーランド)の参加の様子はこちら 今年の開催地は、テキサス州を代表する巨大都市・ダラスです。 東京(成田空港)からダラスまでは便利な直行便が就航しているため、長時間のフライトでも移動はとても楽でした。海外の学会へ行く際、乗り換え(トランジット)があると待ち時間を含めて5時間ほど余計に時間がかかってしまい、到着する頃にはヘトヘトになってしまいますからね。 ちなみに、到着したダラス・フォートワース国際空港は全米で2番目の敷地面積を誇り、なんと「東京都の大田区よりも大きい」という途方もない広さです! 建物の中には、テキサス州の歴史を象徴するカウボーイや牛(ロングホーン)の大迫力のオブジェが飾られており、アメリカのスケールの大きさと「テキサスにやってきた!」という実感をいきなり味わうことができました。 徹夜でのサポートと、3年前の記憶 無事に宿泊先のホテル(Hilton)に到着しました。 部屋について一息入れたのも束の間、休む間もなく今回の重要なミッションの一つである「指導医試験を受ける先生のサポート」へ向かいます。 私のレーザーの師匠でもある永井先生がつきっきりで症例レポートの最終チェックと修正を行っており、私もレイアウトの調整や英文の校正などをお手伝いし、結局そのまま徹夜での作業が続きました。最終的に完璧なレポートが出来上がったのは、なんと試験開始のわずか「20分前」!ギリギリの戦いでしたが、無事に間に合って本当に良かったです。 また、今回は新たに認定医の試験を受ける若い先生の「試験監督」も務める予定でした。しかし、今年から認定医試験の制度が変わり、実技試験が廃止されてペーパー試験のみになったため、私の試験監督としての出番はなくなってしまいました。試験監督をするのは初めての経験だったので、少し残念な気もしました。 認定医試験の会場を後ろから見守りながら、ふと「3年前の自分の試験」の時のことを思い出しました。3ヶ月間、毎日休みなく診療の合間を縫って英語で症例レポートを作成し、それでも時間が足りずに飛行機の中やホテルの部屋でもパソコンに向かってギリギリで提出したあの過酷な日々……。とても大変だった分、無事に合格して上級資格(Advanced Proficiency)を取得できた時の感激は、今でも鮮明に覚えています。 3年前のALD(2016年フロリダ州オーランド)参加(指導医合格)の様子はこちら 英語力の成長と、最先端レーザー医療の進化 試験が無事に終わった翌日からは、学会のメインである様々な最新の発表や講義を受講しました。 思い返せば6年前に初めてアメリカの学会に参加した時は、飛び交う英語や専門用語がさっぱり分からず、手元の電子辞書が手放せませんでした。しかし継続して参加し続けたおかげで、今回は辞書や翻訳アプリをほとんど使わなくても、講義の内容がかなりスムーズに理解できるようになりました。まあ、私も「指導医」の資格をいただいている身ですから、講義が分からないと困ってしまうのですが(笑)。 昨年も非常に驚かされた「歯の根の治療(根管治療)に役立つレーザー技術」ですが、今年はさらに進化を遂げていました。 もはや顕微鏡レベルの精密さで、複雑な歯の根の中のあらゆる隙間をレーザーの光で徹底的に洗浄・殺菌するという画期的なものです。まだまだ非常に高価な機材ではありますが、当院の患者さまにより確実な治療を提供するためにも、今後ぜひ導入を前向きに検討したいと強く思いました。 また、企業が新製品を紹介する業者展示ブースでも、とても面白い最先端のレーザー機器を見つけました。一見するとペンのような形をしたコンパクトなレーザーなのですが、先端のヘッド部分を付け替えることで、歯科用の光照射器として使えるだけでなく、今話題になっている「口腔がん・舌がんのスクリーニング検査」までできるという優れものです。買おうかどうか会場でさんざん迷ったのですが、海外製のため故障時のメンテナンスや保証の面に不安が残り、今回は見送ることにしました。 学会での素晴らしい出会い 会場では、学会のExecutive DirectorであるGail(ゲイル)さんともお会いしました。毎年参加している私のことをしっかりと覚えてくださっていて、親しく声をかけていただきとても嬉しかったです。 また、学会の評議員の一人であるDr. Jamesとも再会しました。学会へ行くたびにいつも気さくに話しかけてくれる、とても楽しくて温かい先生です。こうした国境を越えたネットワークも、国際学会に参加する大きな喜びの一つですね。 歴史的瞬間の現場、ケネディ大統領暗殺現場へ 今回、水曜日の午後に少しだけ空き時間ができたため、ダラス市内のダウンタウンにある「ケネディ元大統領の暗殺現場」を訪れることができました。当時の暗殺現場となったテキサス教科書ビルが、現在は「シックス・フロア・ミュージアム」という歴史博物館になっています。 ビルの6階の窓から外を眺めると、犯人とされているオズワルドがここからパレード中のケネディ大統領に向けて発砲したという、まさにその場所を見下ろすことができます。 館内には当時の状況を詳細に説明するジオラマ模型なども展示してありました。しかし、実際にその場に立って窓からの景色を見てみると、「う〜ん、どう見ても動いている車をこの角度で撃つのは至難の業なのでは…しかもあれだけ正確に…」と、様々な考えが巡りました。 ダラスという街は、学会のような機会でもない限り一生のうちに2度も訪れることはない場所だと思いますので、歴史的な現場を自分の目で実際に見ることができて本当に良い経験になりました。 来年はサンディエゴへ! 来年のALD年次大会は、4月2日からカリフォルニア州のサンディエゴで開催されることが発表されました。 毎年アメリカまで足を運ぶのも体力的に大変なので、「来年あたりは一旦おやすみしようかな…」とこっそり考えていたのですが、指導医の永井先生から「谷村先生、来年も必ず来るように!」と力強く念を押されてしまいました(笑)。 これからも最新の歯科医療を学び続け、世田谷の皆様にしっかりと還元してまいります! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
【歯科医師解説】口臭の最大の原因『舌苔(ぜったい)』とは?舌の白い汚れの正体と正しい取り除き方
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 今回は、お口の中でも食べ物の「味覚」を感じ取る大切な組織である『舌(した)』の表面の層についてご説明します。 普段、ご自身の舌の表面がどんな状態になっているか、鏡でじっくりご覧になったことはありますでしょうか? 舌の表面は、一見するとつるつるしているような感じがしますが、顕微鏡などで拡大して見てみると、実際には細かい突起(舌乳頭)が無数に集まっており、絨毯(じゅうたん)のように結構でこぼこしています。 そして、その舌の表面に「うっすらと白い層(白い汚れ)」がついていることがあります。 この舌の表面につく白い層のことを、専門用語で『舌苔(ぜったい)』といいます。 1. 『舌苔(ぜったい)』とはどのようなものか? そもそも、舌の表面につくこの「白い層」の正体はなんだと思いますか? これは、単に食事のあとの「食べ物のかす」がたまっているだけではありません。 舌苔の正体は、お口の中の粘膜や歯ぐき、そして舌の表面の古くなってはがれ落ちた細胞(垢のようなもの)に、わずかな食べかすと「お口の中の細菌」が混ざり合って堆積したものです。 先ほどお話ししたように、舌の表面は細かくでこぼこしているため、その突起の隙間にこれらの汚れや細菌が入り込んで溜まり、表面が白く見えるのです。 口臭の原因の「60%」はこの舌苔です! この白い層である『舌苔』の中に含まれるタンパク質(はがれ落ちた粘膜の細胞や食べかすなど)が、お口の中に潜む細菌によって分解されると、硫黄のような嫌なニオイを放つ「腐敗ガス(揮発性硫黄化合物)」を発生させます。 実は、お口のニオイである口臭の最大の原因がこの『舌苔』なのです。 統計によると、生理的な口臭の原因の実に「60パーセント」は、この舌苔が原因といわれています。 そのため、普段からご自身の口臭が気になっている方は、毎日どんなに一生懸命に「歯」だけを磨いていても、舌の上に舌苔がたっぷりと残っていれば、残念ながら根本的な臭いは無くなりません。 お口のニオイが気になる方は、毎日の歯磨きで歯を磨くと同時に、適切な方法で『舌のお掃除(舌磨き)』も行う必要があります。 2. 舌苔を安全に取り除くには?(正しいケア方法) では、この舌苔はどのように取り除けばよいのでしょうか? まず知っておいていただきたいのは、「舌苔を1回の掃除で完全に取り除いてゼロにすることはできない」ということです(健康な舌でも、うっすらと白くなっているのが正常です)。また、お水や洗口液でブクブクとうがいをしただけでも、でこぼこの奥に入り込んだ舌苔を取り除くことはできません。 しかし、日頃から適切な方法で優しくお掃除をすることで、いつも舌を清潔な状態に保つことができます。 普通の歯ブラシでゴシゴシ磨くのはNG! ここで一番気をつけていただきたい注意点があります。 舌の表面には、食べ物の味を感じ取る非常にデリケートな『味蕾(みらい)細胞』がたくさん集まっています。そのため、歯を磨くついでに「普通の硬い歯ブラシ」で舌の上をゴシゴシと強く磨いてしまうと、舌の表面の粘膜を傷つけて出血してしまったり、味蕾細胞が傷ついて「味覚が鈍くなる(味がわかりにくくなる)」といったトラブルを引き起こしてしまいます。 舌苔を取り除く際は、清潔な「ガーゼ」を指に巻いて奥から手前へやさしくふき取るか、薬局や歯科医院などで売っている『専用の舌磨き(舌ブラシ・タンクリーナー)』を用いて、力を入れずに優しくなでるように取り除く方法をお勧めします。 舌磨きは「1日1回」または「数日に1回」で十分です また、歯磨きのように1日に何度も舌を磨く必要はありません。やりすぎは舌の粘膜を傷める原因になりますので、朝の歯磨きの際などに「1日に1回」、あるいは汚れが気になるときに「数日に1回」行う程度で十分です。 なお、舌苔の付きやすさには大きな個人差があります。さらに、その日の体調(疲れや睡眠不足、胃腸の調子)や、普段召し上がる食べ物の種類、唾液の量(お口の乾燥具合)などによっても、舌苔の量は大きく変わってきます。 3. 舌苔の色や状態でわかるお口のサイン 通常、健康な舌は豊かな血流がある筋肉組織なので、きれいな「ピンク色」をしており、その表面にうっすらと白い舌苔が乗っています。 しかし、普段の歯ブラシを正しく行えていなかったり、放置している虫歯やひどい歯周病があったりすると、お口の中全体の細菌数が爆発的に増えるため、それに比例して舌苔も分厚く増えて真っ白になります。 また、白い色以外にも、以下のような色の変化が見られることがあります。 舌苔が「黒く」なる場合(黒毛舌など): 病気の治療などで抗生剤(抗生物質)やステロイド剤など様々なお薬を長期間連用していると、お口の中の細菌のバランスが変化して、舌苔が黒っぽくなることがあります。 舌苔が「茶褐色(黄色〜茶色)」になる場合: 日常的にタバコを吸う人は、タール(ヤニ)の色素が舌苔に沈着して茶褐色をしています。また、コーヒーや濃いお茶をよく飲む方も茶色っぽくなることがあります。 4. 要注意!舌苔に似ている「舌の病気」 最後に、単なる汚れ(舌苔)だと思っていたら実は病気だった、というケースについてもお話ししておきます。 ① 拭っても取れない白い病変『白板症(はくばんしょう)』 舌苔は全体的に白っぽくつきますが、これに見た目が似たお口の病変として『白板症(はくばんしょう)』という病気があります。 舌苔であればガーゼなどで優しくこすると少しずつ取れますが、白板症はこすっても取れません。この白板症は、将来的にガンに変化する可能性がある「前癌病変(ぜんがんびょうへん)」の一つであり、放置すると『舌癌(ぜつがん)』になることもあります。 もし舌の全体ではなく「舌の横側など一部分だけが変に白くなっている」「白い部分にしこりや痛みがある」といった場合は、自己判断せず早めに歯科医院で診てもらいましょう。 ② 舌の表面が「つるつる」になっている場合 また、先ほど「一般的に舌の表面は細かくでこぼこしているのが正常」とお話ししましたが、逆に舌の表面の突起がなくなって「真っ赤でつるつる(平滑舌)」になっている場合は、貧血(鉄欠乏性貧血や悪性貧血)や内臓疾患、ビタミン不足などの「栄養不良」が隠れている可能性があります。 毎日の歯磨きの際に、時々ご自身の舌も鏡でチェックする習慣をつけてみてください。 もし舌を鏡で見たときに、「一部分だけ変に白い」「表面が荒れてヒリヒリする」「普段と色や形が違う」と感じたら、我慢せずにすぐに当院までご連絡くださいね! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
ホワイトニング。
この前ホワイトニングコーディネーターという資格の講義と試験を受けてきました。 そこで学んだこと。ホワイトニングってどういうものかについて書きたいと思います。 まず歯の着色には大きく分けて2種類あります。外部的な表面上の着色。そして内面的な着色です。 外部の着色とは、歯の表面に着色している汚れなどを示し、コーヒーや紅茶、赤ワインやタバコをよく吸う人が比較的付きやすいと言われています。 これらの一部は研磨剤入りの歯磨き粉やマウスウォッシュなどを使うことで、取り除くことができるかもしれません。 しかし、長い期間こびりついてしまった汚れは歯科医院で行うクリーニングという方法でしか取ることが出来ないのです。 内面的な着色とは歯のエナメル質に出来てしまったマイクロクラックの間についた汚れや、象牙質(エナメル質の下にある層)着色を示します。 加齢変化や元の歯の色が濃い方、テトラサイクリン系の薬の影響など、理由は様々です。 こちらは歯科医院で行うプロ用のホワイトニングでなければ色を変えることが出来ません。 ホワイトニングとは、一般的に過酸化尿素もしくは過酸化水素を含むホワイトニング材を使用した方法で、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの二種類があります。 ホームホワイトニングとは、自宅でマウスピースにご自身でジェルを入れてはめるタイプのものです。 オフィスホワイトニングとは、歯科医院内で薬剤を歯に塗布してもらい、高濃度の材料で短時間で白くする方法です。 どちらも過酸化尿素もしくは過酸化水素を主成分としていますが、それらの中に含まれる酸素が歯の中で動き回りステインの原因になっている色素群を分解していきます。 当院では、このホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用したシンセーショナルスマイルというホワイトニング剤を導入しております。 特徴としては、薬がそこまで強いものではないので知覚過敏などの歯がしみる症状がほとんどないことです。 一度で真っ白にするは難しいですが、副作用が少なく従来のものよりも時間が短時間で終わるので、初めての方が挑戦しやすい仕様になっております。 また先にお話したクリーニングは、歯の表面の着色を除去し、歯本来の白さをだしてくれるのでタバコのヤニや汚れが気になる方におすすめです。 こちら行うとしばらく歯がツルツルになるので、虫歯予防などにも効果的です。 気になる方はスタッフや院長にお声がけください。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
【歯科医師解説】虫歯(むし歯)の大きさの違いと5段階(CO〜C4)の治療法について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 お口の中のトラブルの第1位は、なんといっても『虫歯(むし歯)』です。 この「虫歯」と「歯周病」の2つは、歯を失う原因となる歯科関係の2大疾患と呼ばれています。ちなみに、虫歯のことは歯科の専門用語で『齲蝕(うしょく)』といいます。 以前の記事では、虫歯が歯の『どのような場所』にできやすいのかについてご説明しました。 [わかりにくい虫歯の種類について] 今回はその続きとして、虫歯の進行度合いである『大きさと、それぞれの段階に応じた治療方法』について詳しくご説明をいたします。 1. 虫歯の大きさ(進行度)による5つの分類 歯科医院の検診などで、歯科医師や歯科衛生士が「シーワン」「シーツー」といった記号を口にしているのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 虫歯の大きさによる分類は、虫歯菌による浸食が「歯の組織のどこまで進んでいるか」によって、次の5つの段階(CO〜C4)に分けられます。それぞれの虫歯の状態と自覚症状、そして具体的な治療法について順番にご説明します。 ① CO:シーオー(※Caries Observationの略。「シーゼロ」ではありません) 【歯の状態と症状】 歯の表面を覆っている硬い「エナメル質」が、酸によってわずかに溶け始め(脱灰)、白っぽく濁ったり茶褐色になったりしていますが、まだ歯の表面に穴は開いていない「初期虫歯(要観察歯)」の状態です。 この段階では、痛みやしみるといった自覚症状は全くありません。 【治療法】 まだ歯に穴が開いていないため、毎日の丁寧なブラッシングやフッ素塗布によって唾液の「再石灰化(修復作用)」が働けば、虫歯の進行が止まってこのまま悪化しない場合も多くあります。そのため、無理に歯を削る治療はせず、定期検診での「経過観察のみ」で様子を見ます。 ② C1:シーイチ、シーワン 【歯の状態と症状】 虫歯の進行が歯の一番外側の層である「エナメル質」の内部にとどまっていて、その奥にある柔らかい「象牙質(ぞうげしつ)」にまでは達していない状態です。 虫歯になった部分の表面は白く濁っていたり黒くなっていたりして、表面がわずかに溶けてザラザラとしています。エナメル質には痛みを感じる神経が通っていないため、自覚症状はほとんどないか、まれに冷たいものがわずかにしみる程度です。 【治療法】 虫歯の範囲と深さがごくわずかな場合は、削らずに経過観察とするか、奥歯の溝などであれば「シーラント」というフッ素を含んだ樹脂系のコーティング剤を塗布して、それ以上汚れが入らないようにして様子を見ます。 一方、エナメル質の中でも虫歯が広範囲にわたっていたり、前歯の目立つ場所にあって黒ずみが気になる(審美性が悪い)場合などは、悪くなった部分だけを最小限に取り除いて、歯と同じ色をした白い樹脂(コンポジットレジン)を詰めて1回で治します。 ③ C2:シーニ、シーツー 【歯の状態と症状】 虫歯がエナメル質を突き破り、歯の大部分を占める内部の組織「象牙質(ぞうげしつ)」にまで達してしまっている状態です。虫歯の表面は茶褐色から黒く変色しています。 特に「歯と歯の間」からこのC2の虫歯になると、外からは見えにくいためご自身での発見が遅れがちになります。 なお、一口にC2といっても、象牙質の入り口付近の「浅いもの」から、神経のすぐ近くまで迫っている「深いもの」まで状態は大きく異なります。浅い場合はまだ自覚症状があまりありませんが、虫歯が深くなって神経に近づくにつれて、冷たい水や甘いもの、さらには温かいものがだんだんとしみるようになります。 【治療法】 象牙質はエナメル質よりも柔らかいため、C2の段階になると虫歯の進行スピードが一気に速まります。放っておくとどんどん深部へ進行してしまうため、虫歯になった部分をしっかりと削って取り除く治療が必要です。 前歯の虫歯や、奥歯の小さな虫歯、歯ぐきの付け根の虫歯などは、削った部分に直接白い樹脂(コンポジットレジン)を詰めて様子を見ます。 一方、噛む力が強くかかる「奥歯の歯と歯の間にできた虫歯」や「噛む面の大きな虫歯」の場合は、樹脂だけでは強度が足りずに割れてしまうため、虫歯を削ったあとに歯の型をとって、次回の診療で金属やセラミックなどの「硬い詰め物(インレー)」を作製して接着します。 ④ C3:シーサン、シースリー 【歯の状態と症状】 虫歯が象牙質のさらに奥にある「歯髄(しずい=歯の神経や血管が入っている部屋)」にまで達してしまった重度の状態です。 自覚症状としては、まれにゆっくり進行して無症状であったり、噛むと少しひびく・しみる程度の場合もありますが、主に「冷たいものや熱いものがすごくしみる」「何もしなくても夜眠れないほどズキズキとした激しい痛みがある」「歯に触ったり軽くたたいたりするだけで激痛が走る」といった強い症状が出ます。 【治療法】 麻酔をして虫歯を取り除いた後、細菌に感染してしまった歯の神経を取り除き、歯の根の中(根管)を綺麗に消毒して最終的なお薬を詰める治療(根管治療)を行います。 このとき、感染した神経を少しでも残してしまうと、後で根の先が化膿したり痛みが再発したりするため、専用の器具で隅々までしっかりと取り除く必要があります。そのため、根の中が綺麗になるまで治療に複数回の通院がかかる場合があります。 そして根の治療が終わった後に、歯を補強するための「土台(コア)」をたてて、歯の表面をぐるりとすべて削り、全体を覆う「冠(クラウン=かぶせ物)」をかぶせます。 ※神経を取った歯を「部分的な詰め物」で済ませる危険性 まれに他院での過去の治療などで、歯の神経を取り除いたにもかかわらず、全体をかぶせずに「部分的にしかかぶせていない(詰め物だけで済ませている)状態の歯」が見受けられますが、これは歯科医学的に非常に危険な状態です。 神経(および血管)を取り除いた歯は、栄養や水分が行き渡らなくなるため、枯れ木のように「もろく」なっています。そのため、全体をすっぽり覆う冠をかぶせずに部分的にしか補っていないと、食事である方向から強い噛む力がかかった際に、歯が耐えきれずにパキッと割れてしまいます。 しかも、こうした歯が割れる場合は、目に見える歯の表面だけでなく、歯ぐきの奥深くにある「歯の根まで真っ二つに割れてしまう(歯根破折)」ことが多く、その場合は残念ながら歯を残すことができず「抜歯」になってしまいます。神経を取った歯を守るためには、最後まで通院してしっかりとかぶせ物を装着することが不可欠です。 ⑤ C4:シーヨン、シーフォー 【歯の状態と症状】 虫歯がさらに進行し、お口の中に出ている歯の頭の部分(歯冠)の大部分が溶けて欠損していたり、崩壊して「歯の根っこだけ」になってしまっている末期の状態です。 この段階になると、歯の中の神経(歯髄)が完全に死んでしまったり腐敗してしまったりするため、一時的にC3のときのような激しい痛みがなくなり、「痛みが治まったから大丈夫だ」と放置されてしまうことがあります。 しかし、虫歯菌は歯の根の中を通って顎の骨の中へと侵入しており、根の先に炎症が起きると再びしみたり強い痛みが出たりします。さらに根の先に膿が溜まって腫れだすと、頬やあごがパンパンに大きく腫れ上がり、眠れないほどの猛烈な痛みが生じます。 【治療法】 C4の状態にまでなってしまうと、歯を支える土台そのものが失われているため、ほとんどの場合は残念ながら「抜歯」となります(抜歯後は、入れ歯・ブリッジ・インプラントなどで失った歯を補います)。 ただし、たとえ歯の頭(歯冠)がなくなっていても、歯ぐきの中に残っている「歯の根」が十分な長さと硬さでしっかり残っている時には、根の治療を行って土台を立て、かぶせ物をつくることができる場合もありますが、健康な歯に比べると長期的な維持はかなり厳しくなります。 2. 大切な歯を守るための「虫歯の予防法」は? 一度削ってしまった歯や、抜いてしまった神経は二度と元には戻りません。 虫歯の予防で一番大切なのは、なんといっても普段からのご自宅での「正しい歯磨き(セルフケア)」です。 できれば通常の歯ブラシのほかにも、歯と歯の間の汚れを落とす「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」、お口全体の虫歯菌を減らす「デンタルリンス(洗口液)」を毎日併用して使うと、予防効果がぐっと高まりとても効果的です。 しかし残念ながら、ご自身では毎日磨いているつもりでも、磨き残しから虫歯になってしまう場合があります。 そうならないためには、数ヶ月に一度の「定期的な歯科検診」に通い、自分では落とせない歯垢(プラーク)や歯石を専門の器械で取り除くことが大切です。 また、自己流の間違った歯ブラシの仕方(力を入れすぎてゴシゴシ磨くなど)は、肝心の歯垢を取り残してしまうばかりか、大切な歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。 当院の定期検診では、歯科医師による虫歯の早期発見チェックとともに、国家資格を持った予防の専門家である「歯科衛生士」が、痛みのない丁寧な歯石の除去と、患者さま一人ひとりのお口に合った正しい歯の磨き方を分かりやすくご説明します。 ご自宅での「正しい歯磨き」と歯科医院での「定期検診」の両輪で、大切な歯が虫歯にならないように一緒に頑張りましょう! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
唾液
今回のテーマは、『唾液』についてです。 私達の口の中は常に唾液で満たされていますが、1日にどれくらいの唾液が分泌されていると思いますか? ............正解は、600〜1000ml です😳! 唾液は、食べものを消化したり、食事の際の咀嚼や嚥下(飲み込み)を助ける役割があります。 また、歯ぐきや、お口の中の粘膜、歯の表面の殺菌作用や、洗浄作用があります。 唾液はほとんどの成分がお水です。 その中には様々の電解質、アミラーゼなどの酵素、ムチンやパロチンなどのタンパク質が数多く含まれています。 さてこの唾液ですが、口の周囲にある組織によって作られて口の中に出てきます。 皆さん『唾液腺』と言う言葉は聞いたことありますか? 唾液腺とは、お口の中に唾液を分泌する臓器のようなものです。 この唾液腺ですが、大きな唾液腺と小さな唾液腺があり、更に大きな唾液腺は3つあるので 『三大唾液腺』 と言われています。 三大唾液腺とは、『耳下腺』・『顎下腺』・『舌下腺』のことをいいます。 小唾液腺とは、『口唇腺』、『口蓋腺』、『頬腺』、『舌腺』、『臼後腺』、『舌口蓋腺』などのことをいいます。 次に各唾液腺について解説をしていきます。 1 三大唾液腺 ・『耳下腺』 耳下腺とは耳の近くにある唾液腺です。 耳下腺から分泌される唾液は、漿液性(サラサラ)な唾液で、粘稠性(ネバネバ)ではありません。 ・『顎下腺』 顎下腺とは、顎の下にある唾液腺です。 顎下腺から分泌される唾液は、混合腺なので、漿液性と粘液性が混ざっており、粘液性は比較的少ないです。 ・『舌下腺』 舌下腺とは、舌下部の粘膜にあります。 舌下腺から分泌される唾液は、比較的粘稠性の唾液です。 2 小唾液腺 お口の周りにはとても多くの小唾液腺が存在しており、粘膜下に600〜1000個も存在します! 唯一、口腔内で小唾液腺が存在しない場所があります。 それは...... 歯肉と、硬口蓋粘膜と言われてる場所です。 小唾液腺が出てくるところはとても多く、また小さいので、雑菌が入って腫れると詰まってしまい唾液が粘膜下に溜まってしまいます。 これが『粘液嚢胞』になります。 粘液嚢胞になった場合は、自然に潰れる場合もありますが、腫れが引かなかったり再発を繰り返す場合は外科的に切除が必要になります。 3 口が渇く 唾液の分泌が少なくて、口腔内が乾燥してしまう疾患もあります。 『シェーングレン症候群』という名前を聞いたことはありませんか? これは、自己免疫疾患で、根治的な治療はありません。 ですが、放置しておくと、虫歯や歯周病が悪化してしまったり、味覚に変化が起きたりしてしまいます。 降圧利尿薬や抗ヒスタミン薬、抗うつ剤や精神安定剤、抗がん剤や抗パーキンソン薬、制吐剤などのお薬を飲まれている方は、お口の中が乾燥しやすい場合もあります。 対処療法にはなりますが、粘膜保湿剤などもありますのでケアすることが大切です。 お口の中が乾燥している方はいませんか? 1度来院をおすすめします🙂 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
【歯科医師解説】入れ歯(義歯)の種類と特徴を徹底比較!部分入れ歯・総入れ歯の「保険」と「自費(金属床・ノンクラスプ)」の違い
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 「80歳になっても自分の歯を20本以上残そう」という『8020(ハチマルニイマル)運動』をご存じの方も多いのではないでしょうか。 ご自身の歯が20本以上残っていれば、硬いものでもそれほど不自由なく食事を楽しむことができます。 しかしながら、現状では75歳以上の方の平均残存歯数は、まだ「10本程度」となっています。 親知らずを除いて本来28本あるはずの歯の半分以上が無くなってしまうと、残った歯だけではまともに食べ物を噛むことが難しくなってきます。さらに、残っている歯自体も歯周病が進んでグラグラと揺れていることが多いため、よりいっそう噛みにくい状態になっているケースが少なくありません。 そこで、失った歯を補って噛む機能を回復させるために必要となってくるものが『入れ歯(義歯)』になります。 現在では、入れ歯の代わりに顎の骨に人工の歯根を埋め込む『インプラント』という優れた選択肢もありますが、失った歯が10本以上ともなると手術の負担や費用面でもかなり高額になるため、多くの歯を失ったケースではまだまだ入れ歯が主流の治療法となっています。 今回は、この『入れ歯』には具体的にどんな種類や特徴があるのか、詳しくご説明をしていきます。 1. 部分入れ歯(歯が1本でも残っている場合) 「部分入れ歯(局部床義歯)」とは、上顎もしくは下顎にご自身の歯が1本でも残っている場合に使用する入れ歯です。 部分入れ歯は、失った歯を補う「歯の部分(人工歯)」と、ピンク色をした「歯ぐきの部分(義歯床:ぎししょう)」からできています。 さらに、入れ歯をお口の中で動かないように安定させるため、残っている歯に引っかける「金属のバネ(クラスプ)」がついています。それ以外にも、左右に分かれた床やクラスプ同士をしっかりとつなぐ「金属のフレーム部分(バー、プレート)」や、噛んだときに入れ歯が歯ぐきへ深く食い込まないように支える「ストッパー(レスト)」がついています。 このように部分入れ歯の構造は、お口の中の限られたスペースで噛む力を支えるため非常に複雑であり、作製には歯科医師と歯科技工士による精密な作業を要します。 さらに部分入れ歯には、健康保険が適用される『保険の入れ歯』と、より装着感が快適で見た目もよく、長持ちして金属アレルギーのリスクが少ないなどの多くのメリットがある『自費の入れ歯』があります。 ① 保険の部分入れ歯 保険の部分入れ歯の一番のメリットは、健康保険が使えるため安価で作れるということです。 基本的な構造は、プラスチック(レジン)でできた人工歯、ピンク色の硬いプラスチックの床、そして残っている歯にかける金属のクラスプ(バネ)、ほかに金属のレストやバーからできています。 しかし、保険診療では国によって「入れ歯に使用することのできる材質や設計」が厳しく決められています。 そのため、以下のような様々なデメリットが生じる場合があります。 笑ったときに金属の金具(バネ)が目立つ お口の中での安定性が悪く、すぐ緩くなる 噛んだときに歯ぐきに痛みが出やすい 強度を保つためにプラスチックに厚みが必要となり、大きくて気持ち悪くなる(違和感・嘔吐感) 使用する金属によって金属アレルギーが出ることがある プラスチックの人工歯が早くすり減ってしまう バネをかけている支えの歯に汚れが溜まり、虫歯や歯周病になりやすい バネをかけた歯が揺さぶられてグラグラになり、抜けてしまうことがある 長期間使っていると金属のバネが折れたり、プラスチックの床が割れたりしやすい ② 自費の部分入れ歯 自費(自由診療)の部分入れ歯は、使用できる素材や設計に制限がないため、上記のような保険の入れ歯のデメリットが大幅に改善されており、とても快適にお使いいただけます。 自費の部分入れ歯の種類は、大きく分けて2つあります。 1つ目:薄くて丈夫な『金属床義歯(きんぞくしょうぎし)』 入れ歯の土台となる義歯床(歯ぐきや上顎に触れる部分)に、薄くて硬い金属を使用した入れ歯です。 使用する金属には、50年以上の長い臨床実績がある「コバルトクロム合金」や、しなやかで適合の良い「金合金(ゴールド)」のほかに、とても軽くて生体親和性が高く、金属アレルギーの心配も極めて少ない「チタン合金」があります。 金属を使用する最大のメリットは、入れ歯の内側が驚くほど薄くなり、しかもたわまず丈夫になることです。 なお、「入れ歯に金属を使うとギラギラして目立つのではないか」と心配される方もいらっしゃいますが、金属を使うのはお口の裏側(舌や上顎に触れる見えない部分)ですので、外側から金属部はほとんど見えません。どうぞご安心ください。 また、金属のバネを使わずに入れ歯を安定させるために、残っている歯の根に「磁石(磁性アタッチメント)」や特殊な精密金具を取り付けることもあります。 2つ目:金属のバネを使わない『ノンクラスプ義歯(デンチャー)』 金属のバネ(クラスプ)を一切使用しない部分入れ歯です。 このノンクラスプ義歯は、土台の床だけでなく、通常なら金属で作るレストやクラスプ(歯に引っかける部分)に至るまで、すべて歯ぐきと同じ自然なピンク色の特殊樹脂でできた入れ歯です。 ノンクラスプ義歯の最大の特徴は、なんといっても「入れ歯を入れていると周囲から気づかれないほど目立たない」ということです。 また、硬い金属のバネで残っている歯を締め付けるのではなく、しなやかな樹脂で歯と歯ぐきを優しく包み込むように挟んで義歯を安定させるため、残っている大切な歯に負担をかけないやさしい入れ歯になります。さらに、素材自体に適度な弾力があるため、落としても壊れにくく、噛んだときの歯ぐきの痛みも出にくいという利点があります。 なお、ノンクラスプ義歯の材質にもいくつか種類があり、それぞれに一長一短があります。 「柔らかくてとても快適だけれど、後から修理ができないもの」「少し硬めだけれど、歯科医院で簡単に修理ができるもの」「適度な柔らかさがあり、専門の歯科技工所でなら修理ができるもの」などがありますので、お口の状態に合わせて最適な素材をご提案いたします。 2. 総入れ歯(歯が1本も残っていない場合) 「総入れ歯(全部床義歯)」とは、上顎もしくは下顎の歯がまったくない状態や、歯の頭がなくなって歯ぐきの中に「歯の根だけ」しか残っていない場合に使用する入れ歯です。 総入れ歯にはバネを引っかけるための歯が1本もないため、特に「上の入れ歯」は重力で落ちてこないように、入れ歯の内面をぴったりと上顎の歯ぐきの粘膜に密着させ、唾液を介した「吸盤効果(吸着)」によって安定させています。 一方、「下の入れ歯」は上顎とは違って真ん中に舌(ベロ)があるため、入れ歯が乗る歯ぐきの面積が狭く、顎の骨も細く出っ張っています。そのため、重力で落ちてくることがない代わりに、噛む力が狭い歯ぐきに集中して痛みが出やすいという特徴があります。 総入れ歯にも、部分入れ歯と同じように『保険の入れ歯』と『自費の入れ歯』があります。 ① 保険の総入れ歯 保険の総入れ歯は、先ほどの『保険の部分入れ歯』と同じ材質で作られます。プラスチックでできた人工歯と、ピンク色の硬いプラスチック(レジン)の床だけでできています。 保険の総入れ歯のメリットは、やはり費用を抑えて安価で作れるということです。 ただし、プラスチックだけで噛む力に耐えられる強度を出さなければならないため、入れ歯全体がとても分厚くなり、お口に入れたときの違和感が強いという弱点があります。 また、プラスチックは熱を伝えにくい性質があるため、温かいスープや冷たい飲み物といった「食べ物の温度が感じられない」状態になります。そのため、せっかくの食事があまりおいしく感じられなかったり、口に入れた瞬間には熱さが分からず、飲み込むときに突然のどを火傷(やけど)してしまったりすることもあります。 ② 自費の総入れ歯(総義歯) 自費の総入れ歯は、上顎などの粘膜に触れる部分に薄い金属を用いた『金属床義歯』が主なものになります。 (※部分入れ歯でご紹介したノンクラスプ義歯と同じ樹脂材質を用いた総入れ歯もありますが、総入れ歯の場合はもともと金属のバネがないため、見た目のメリットはあまりありません。ただし、下の総入れ歯で顎の骨が痩せてどうしても痛みが出やすい場合は、歯ぐきに当たる内面だけに生体用シリコーンなどの柔らかい材質(コンフォートなど)を貼り付けて作ると、クッションの役割をしてとても快適になります)。 金属を用いた自費の総入れ歯(金属床総義歯)には、日々の生活においてとても大きなメリットがあります。 一番のメリットは、金属の強度を活かして「床の厚みをプラスチックの約3分の1(約0.5mm)まで薄くできること」です。 上顎を覆う部分が極限まで薄くなるため、お口の中が広く感じられて違和感が少なく、舌が動かしやすいため「発音・会話」もしやすくなります。そして何より、金属は熱を瞬時に伝えるため、食べ物の温かさや冷たさを自然な感覚で味わうことができ、毎日の食事が劇的においしくなります。 様々な入れ歯の模型(左奥:磁石のついた部分入れ歯 / 右奥:ノンクラスプ義歯 / 手前:総入れ歯の保険と金属床義歯の比較) 3. 入れ歯の寿命は?一生そのまま使える? 最後に知っておいていただきたいのは、「どんなに高価で精密な入れ歯であっても、一度作れば一生そのまま調整せずに使えるわけではない」ということです。 なぜなら、人工物である入れ歯の形には変わりがなくても、土台となる患者さまご自身の「歯ぐきや顎の骨の形が、加齢とともに年々少しずつ痩せて変化していくから」です。 歯ぐきが痩せて入れ歯との間に隙間ができると、ガタついたり痛みが出たりするようになります。また、部分入れ歯の場合、もし支えにしていた残りの歯が寿命で抜けてしまったら、入れ歯に人工歯を継ぎ足して修理するか、新しく作り直す必要があります。 使っている入れ歯が合わなくなった場合は、我慢して使い続けず、歯科医院で適切に調整・修理(裏打ちなど)や作り直しを行うことが必要です。 「定期検診」で3ヶ月〜半年ごとにこまめに入れ歯と歯ぐきの状態をチェックしていれば、簡単な調整だけで済み、入れ歯が割れるなどの大ごとにならずに長く快適にお使いいただける場合も多くあります。 少しでも入れ歯の緩みや痛み、噛みにくさなどの不具合を感じたら、あまり無理をせず、早めに当院でチェックしてもらいましょう! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
-
【歯科医師解説】「よく噛むこと(咀嚼)」の大切さとは?虫歯予防からダイエット・顎の発達・脳の活性化まで5つの効果
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 皆さんが子どもの頃、ご両親や学校の先生に「食べ物はよく噛んでから食べましょう」と言われたことはありますでしょうか? 私が小学生の頃は、給食の時間に先生から「牛乳もよく噛んで飲むように」と言われた記憶があります。飲み物を噛むという行為がどういうことなのか、子ども心にも意味がさっぱり分かりませんでしたが(笑)。 それはさておき、現代の食生活は加工された柔らかい食べ物が非常に多く、日々の食事の中で「しっかりと噛む」という機会が減っています。 しかし、食べ物を噛むという行為(専門用語で『咀嚼(そしゃく)』といいます)は、お口の中の健康だけでなく、全身の健康状態にも大きく影響を与えます。 そこで今回は、『噛むことの大切さ』について詳しくご説明していきます。 1. 現代人の「噛む回数」は戦前の半分以下に激減しています 1回の食事で食べ物を噛む回数は、実は戦前と戦後で大きく異なります。 調査によると、戦前の食事では1回の食事につき平均して「1,420回」噛んでいましたが、戦後の現代の食事では平均「620回」と、半分以下にまで激減しています。 ちなみに、現代人の噛む回数をはるか昔の「弥生時代」の人々と比較すると、なんと「約6分の1」にまで減っているそうです。 ハンバーグやパスタ、パンなど、あまり力を入れて噛まなくてもいい柔らかい食事が多くなったことに加えて、常に仕事や勉強で時間に追われている現代人は、食べ物をじっくりと噛むことをせず、ある程度噛んだらすぐに飲み込んでしまいます。 しかし、このように「しっかりと噛むこと」をしない食生活を続けていると、お口だけでなく全身にさまざまな悪影響が出てきます。具体的にどのような影響やメリットがあるのか、以下で見ていきましょう。 2. 肥満の予防(ダイエット効果) 食べ物をよく噛まずに次々と飲み込んでしまうと、脳の満腹中枢が「お腹がいっぱいだ」と感じるまでに時間がかかるため、ついつい必要以上に食べ過ぎてしまいます。実際に、早食いの習慣がある人に肥満が多いという研究結果も数多く報告されています。 毎回の食事で一口ずつしっかりと噛んでからゆっくり食べることで、少ない食事量でも脳がしっかりと満腹感を得られるようになり、無理のないダイエット効果(食べ過ぎ防止)が期待できるのです。 3. 唾液の分泌による「虫歯・歯周病・口臭」の予防効果 食べ物をしっかりとよく噛むことで、お口の中の唾液腺が刺激され、「唾液(だえき)」の分泌量が増えます。 私たちのお口の中は、食事をして食べ物が入ってくると一時的に「酸性」に傾き、歯の表面が溶け出しやすい状態(虫歯になりやすい状態)になります。 ここでよく噛んで唾液が多く出ることで、酸性に傾いたお口の中を元の「中性」へと戻す働き(緩衝作用)や、歯の表面やお口の中に残った食べかすを洗い流す「自浄作用」がしっかりと働きます。 また、唾液の中に含まれるカルシウムやリンといった成分には、酸によって溶け出した歯の表面を修復してくれる『再石灰化(さいせっかいか)』という非常に重要な効果もあります。 よく噛んで唾液をたっぷりと出すことは、天然の洗浄液・修復液を出すことと同じであり、虫歯や歯周病、さらにはお口の乾燥による口臭の予防効果があるのです。 4. お子さまの「顎の発達・歯並び」と「顎関節症」の予防 顎の骨は、大人の歯(永久歯)が生え始める「6歳ぐらい」の時期から、噛む刺激を受けることでだんだんと大きく成長していきます。 しかし、この成長の大事な時期に、柔らかい食べ物やハンバーガーなどのジャンクフードばかり食べていると、顎の骨に十分な刺激が伝わらず、顎があまり大きくなりません。 そのため、乳歯から永久歯への生え変わりの時期になったときに、大きな永久歯がきれいに並ぶためのスペースが足りなくなり、歯が重なって生えるなど歯並びが悪くなってしまうのです。 そして一度歯並びが悪くなると、上下の歯でしっかりと食べ物を噛み合わせることができず、ますます丸のみになってしまうため、さらに全身に悪影響が出てしまうという悪循環に陥ります。また、あとから悪くなった歯並びを治すためには、長期間の歯列矯正をしたり、スペースを作るために健康な歯を何本か抜いたりする必要も出てきてしまいます。 さらに、顎は「骨」と「軟骨」と「筋肉(咀嚼筋)」によって成り立っていますが、普段からよく噛んでいないと、顎を動かす筋肉もあまり発達しません。 すると、いざ硬いものを噛んだときにすぐ顎が疲れてしまったり、顎が痛い・カクカクと音がする・お口が開きづらい・引っかかるといった『顎関節症(がくかんせつしょう)』も起きやすくなってしまいます。 5. 脳への好影響(認知症予防とダブルのダイエット効果) よく噛むことは、脳の働きを良くするためにも非常に効果的です。 顎を動かして噛む行為は、歯の根の周りにある膜(歯根膜)を通じて脳へ直接刺激を送り、脳細胞を活性化させます。それにより脳の血流が良くなって頭がすっきりし、集中力や記憶力の維持につながります。さらに、ご年配の方にとっては「認知症(痴呆)の予防効果」があることも分かっています。 また、よく噛むことで分泌される脳内物質(神経ヒスタミンなど)の働きの一つとして、満腹中枢を刺激するだけでなく、なんと「内臓脂肪の分解を促進する」ことも近年の研究で分かっています。 つまり、よく噛むことには「早く空腹感が満たされて食べ過ぎを防ぐ効果」と、「脳内物質による内臓脂肪の分解効果」という、嬉しいダブルのダイエット効果があるのです。 以上のように、毎日の食事で「食べ物をしっかりと噛む」ということは、私たちが健康に生きるうえでとても重要なのです。 噛む行為である『咀嚼』は、男女問わず、成長期のお子さまから働き盛りの大人、そしてご年配の方まで、生涯にわたってさまざまな良い影響をもたらしてくれます。 普段の食事では、ツルッと飲み込める柔らかいものばかりを食べるのではなく、根菜類やキノコ、海藻、小魚など「噛み応えのある食材」も意識して取り入れましょう。 そして今日からの食事では、食べ物を飲み込む前に「あともう5回〜10回」しっかりと噛むように心がけてみましょう! もちろん、しっかり噛むためには「痛みがなく何でも噛める健康な歯」が欠かせません。噛むと痛む歯がある方や、噛み合わせが気になる方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7