お知らせ
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【歯科医師解説】プラーク(歯垢)の「染め出し」で磨き残しゼロへ!正しい使い方と虫歯・歯周病予防
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 皆さんは、毎日欠かさず歯ブラシをされていますでしょうか? 基本的には毎食後、1日3回磨くのが理想的ですが、お仕事や家事などで日中は忙しくてなかなか難しいという方も多いかもしれませんね。 さて、私たちのお口の中には常に多くの細菌が潜んでいますが、この細菌が繁殖して塊になったものが歯垢、すなわち『プラーク』です。 プラーク(歯垢)は触るとネバネバしていて白っぽい色をしているため、「単なる食べかすが固まったもの」と勘違いされがちですが、実際には生きた細菌の塊です。 このプラークが取り除かれずに歯の表面に残り、唾液の中に含まれるカルシウムなどの成分と結合して「3ヶ月ぐらい」たつと、石のようにカチカチに硬い『歯石』へと変化してしまいます。 一度細菌の塊が硬い歯石になってしまうと、もはやご自身の歯ブラシで取り除くことは不可能です。 さらに怖いことに、歯石の内側や周囲には毒性の強い歯周病菌がどんどん繁殖して、歯ぐきが赤く腫れ上がり、やがて歯を支えている大切な顎の骨(歯槽骨:しそうこつ)を溶かしてしまうのです。 歯槽骨が溶けて痩せていくと、歯と歯の間に隙間が空いて食べ物が挟まりやすくなったり、歯がグラグラと揺れてきたりします。そして最後には、支えを失って歯が抜け落ちてしまうのです。 そのような深刻な状態にならないためにも、まずは原因となる「プラーク」を毎日の歯磨きでしっかりと取り除くことがとっても大切です。 1. 歯ブラシで確実にプラークを取り除くためには? 歯の表面についているプラークは、歯と同じような白っぽい色をしているため、鏡で見ても歯との区別がつきにくいという特徴があります。 そのため、ご自身では毎日時間をかけてしっかりと磨いているつもりでも、「歯と歯の間」や「歯と歯ぐきの境目」などにどうしても磨き残しとして残ってしまいます。そして、まさにそのような磨き残しの場所から虫歯や歯周病ができてしまいます。 そうならないためにぜひ一度試していただきたいのが、磨き残しをチェックする『染め出し剤(歯垢染色剤)』です。 『染め出し剤』は、ドラッグストアや歯科医院などで入手でき、錠剤タイプのものや液体タイプのものなどがありますが、歯磨き後に使用すると残っているプラークだけが赤く(またはピンク色に)染まります。 そのため、普段自分では気づけない「磨き残し」が、鏡で見たときに目でしっかりと見えるようになります。 この赤く染まった磨き残しの部分は、「毎日の習慣として歯ブラシをしていても、自分の磨き方のクセでいつも毛先が当たっていない部分(磨けていない弱点)」なのです。 この弱点の部分をしっかりと意識して磨けるようになると、虫歯や歯周病を効果的に予防することができます。 2. 染め出し剤の種類について 薬局や歯科医院などで購入できる一般的な染め出し剤には、冒頭の写真にあるような「錠剤タイプ」「液体タイプ」のほか、「ジェルタイプ」があります。 錠剤タイプ: 小学生の頃に、学校の保健指導などで歯磨き指導があった際にもらって使った記憶がある方も多いのではないでしょうか?1粒ずつ包装されているため、外出先や旅行先への携帯にも便利です。 液体タイプ(リキッド): 綿棒などに数滴染み込ませて歯の表面に塗るタイプで、染めたい部分だけをピンポイントでチェックするのにも適しています。 ジェルタイプ: 歯ブラシの上に直接乗せて、歯磨きをするような感覚で歯全体に行き渡らせることができるタイプです。 どのタイプをお使いいただいても、プラークを赤く染め出す力に大きな違いはありませんので、使いやすいものを選んでみてください。 なお、染め出し剤をお口に含んで洗面台ですすぐ際に、赤いしぶきが飛んでお洋服やタオルについてしまうと色が落ちにくいことがありますので、その点だけ注意しましょう。 3. ご自宅でできる「染め出し」の正しい方法(4ステップ) ご自宅で染め出しを行う際は、以下の4つの手順で行うと効果的です。 まずはいつも通りに歯を磨く 最初に、普段と同じように歯ブラシで歯を磨きます。普段から歯間ブラシやデンタルフロスも併用されている方は、いつもと同じように一通りケアを行います。 染め出し剤を使用する 染め出し剤をお口に含みます。 錠剤の場合: お口の中でカリカリとかみ砕き、唾液と混ぜて舌で歯の表側・裏側全体に行き渡らせます。 液体の場合: 綿棒の先に染み込ませて、歯の表面全体に塗ります。 ジェルの場合: 歯ブラシにつけて歯全体に広げます。 歯全体にしっかりと塗ったら、お水で軽く1〜2回お口の中をすすぎます。 鏡で磨き残しをチェックして磨く 鏡でお口の中を見て、赤く染まっている磨き残しを前歯から奥歯までしっかりとチェックします。「歯と歯ぐきのキワ」や「歯と歯の間」など、赤く染まった場所の染め出しが完全になくなるまで、鏡を見ながら歯ブラシやフロスで丁寧に磨きます。 再度チェックする 磨き終えたら、もう一度鏡で見て赤い部分が残っていないか(または再度染め出しをして赤く染まらないか)をチェックします。赤い部分がほぼなくなっていれば合格です! 4. どうしても赤い染め出しが取れないときは要注意! もし、どんなに丁寧に歯ブラシを当てて磨いても「どうしても赤い染め出しが取れないところ」がある場合は、そこがすでに「初期の虫歯」になって歯の表面が粗くなっている可能性があります。 また、過去に入れた詰め物やかぶせ物とご自身の歯との「境目」が赤く染まり、何度歯ブラシをしても取れない部分がある場合も要注意です。詰め物の劣化によって目に見えないわずかな隙間や段差が空いており、そこに歯垢が入り込んで溜まっていたり、内部で二次的な虫歯になっていたりする状態です。 こうした場所はご自身の歯磨きでは治せませんので、虫歯が奥深くまで進行して重症化する前に、歯科医院を受診して適切な虫歯治療や詰め物のやり直しをしてもらいましょう。 虫歯や歯周病を防ぐために一番大切なことは、なんといっても毎日のご自宅での丁寧な歯ブラシです。 見えないプラークを確実に取り除くために、時には『染め出し剤』を有効に活用してご自身の歯磨きを見直してみましょう。 当院では、待合室に手軽にお試しいただける「錠剤タイプの染め出し剤」が置いてありますので、ご興味のある方はぜひ試してみてください。 もし詳しい使い方や磨き残しの落とし方が分からない場合は、当院の歯科衛生士・スタッフまでどうぞお気軽にご相談ください! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】歯の着色汚れ「ステイン」の原因と安全な落とし方!市販の研磨剤入り歯磨き粉の注意点とは?
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 笑ったときに歯が白い人は、お顔全体が明るく、健康的で清潔な印象を感じさせます。輝くような白い歯には、誰しも憧れますよね。 しかし、普段通りに生活していると、毎日の食事や飲み物など様々な原因によって、歯の表面が少しずつ汚れて黄ばんできたり、茶色や黒っぽくくすんできたりしてしまいます。 今回は、そうした歯の着色汚れである『ステイン』について詳しくご説明いたします。 1. 歯の変色には「2つのタイプ」があります 一口に「歯の変色(黄ばみ・黒ずみ)」といっても、その原因は大きく分けて2つあります。 それは、『歯の表面についた着色(外因性の汚れ)』によるものと、『歯の質そのものの変色(内因性の変色)』です。 ① 歯の質そのものの変色 生まれつきや加齢によってもともと歯の内部(象牙質)が黄色っぽい歯であったり、幼少期に服用した抗生剤(テトラサイクリン系薬剤など)の影響によって歯がグレーっぽく変色していたり、あるいは過去の虫歯治療や外傷で「歯の神経がない(失活歯)」ために黒っぽく変色してしまったりするケースです。 この場合は、変色の原因が歯の内部にあるため、いくら歯の表面のお掃除をしてきれいにしても、残念ながら歯そのものは白くはなりません。こうした歯を白くしたい場合は、ホワイトニング(神経がある歯の場合)や、歯の表面を削ってセラミックなどの白いかぶせ物(クラウンやラミネートベニア)をつくる必要があります。 ② 歯の表面についた着色(ステイン) 一方、毎日の飲食などによって歯の表面に付着した着色は、主に「汚れ」によるものです。この場合は、歯を削ったりしなくても、適切なクリーニングを行うことで本来の白くきれいな状態に戻すことができます。 2. ステイン(着色汚れ)の原因は? 歯の表面につくステインの主な原因は、日常的に口にするコーヒー・紅茶・赤ワイン・緑茶・ウーロン茶などの飲み物や、カレー・チョコレートなどの色の濃い食品、そしてタバコなどです。 これらの摂取量や頻度が多いほど、お茶やコーヒー、赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種である「タンニン」や、タバコの煙に含まれる「ニコチン・タール(ヤニ)」といった色素成分が、歯の表面を覆っている薄い膜(ペリクル)と結びつき、少しずつ蓄積して歯の表面に固着してしまいます。 ステインがもたらす見た目と精神面への影響 ただ、このステイン(着色)自体は、細菌の塊である「歯垢(プラーク)」や「歯石」とは違い、それ単体が直接的に虫歯や歯周病を引き起こす原因とはなりません。 しかし、歯に着色汚れが多くついていると、周囲の人に不衛生で不健康な印象を与えてしまいますし、黒ずんだ部分がまるで「虫歯だらけ」のように見えてしまうこともあります。また、歯の表面全体がステインで茶色くくすんでしまうと、お口元全体が暗い印象になってしまいます。 さらに、その歯の汚れがご自身のコンプレックスとなり、「人前で大きく口をあけて笑えない」「しゃべるときに無意識に手で口元を隠すようになる」など、精神的にもあまりよくありません。 3. ステインを安全に取る方法と、市販品の注意点 ドラッグストアや薬局に行くと、「ステイン除去用」をうたった市販の歯磨き粉がたくさん売られていますが、一度歯の表面にこびりついてしまった頑固な汚れをご自宅の歯磨きだけで取るのは、実はとても難しいです。 要注意!「ヤニ取り専用歯磨き粉」と「強いブラッシング」のリスク 特に気をつけたほうがいいのは、市販されている「タバコのヤニ取り専用の歯磨き粉」などです。 こうした歯磨き粉の中には、汚れを削り落とすための粗い「研磨成分(研磨剤)」が大量に含まれているものがあります。使うと一時的には着色汚れがよく落ちますが、同時に歯の表面の硬いエナメル質に無数の細かい傷がついたり削れたりしてしまいます。すると、その目に見えない細かな傷の溝に色素が入り込むようになり、しばらくたつと今まで以上にステインが強くつくようになってしまうという悪循環に陥ります。 また、ステインを自力で取ろうとして、毎日一生懸命に「強い力」で歯をゴシゴシと磨きすぎてしまうと、歯ブラシの硬い毛先で歯と歯ぐきを傷つけてしまいます。 歯ぐきが傷つくと、徐々に歯ぐきが痩せて下がり(歯肉退縮)、本来隠れているはずの「歯の根(歯根)」が露出して出てきます。歯の根の部分はエナメル質よりもはるかに柔らかい象牙質でできているため、強い歯ブラシの力で簡単に削れてしまいます(くさび状欠損)。 すると、その削れた段差に歯垢がたまって「根元の虫歯」になったり、冷たい水や風がしみる「知覚過敏」になったりしてしまうのです。 歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング このように、歯の表面に固着したステインは非常に頑固なため、ご家庭で歯を傷つけずに安全に取り除くことはほぼ不可能です。 私たち歯科医院では、歯の表面を傷つけない「ステイン除去専用の微細なパウダー」をジェット水流とともに吹きかけたり(エアフロー)、専用のゴム製チップやブラシ(ポリッシャー)とフッ素入りペーストを使って優しく丁寧に磨き上げたりするため、歯や歯ぐきに対してとても安全です。 また、ご自身の歯ブラシではどうしても毛先が届かず取り除くことが難しい「前歯の裏側」や「歯と歯の狭い隙間」の着色汚れも、隅々まできれいに落とすことができます。 なお、病気の治療ではなく「見た目をきれいにするための歯のクリーニング(ステイン除去)」単体のご希望は、病気やケガといった治療行為ではないため、健康保険の適用外(自費診療)となります。 しかし、費用としてはそれほど高額ではないため、歯周病治療として「歯石を取る際」や「定期検診」にお越しいただいた際に一緒に行うと、お口の中がスッキリと明るくなり非常に効果的ですよ。 4. ステインがつくのを予防するには? コーヒーやお茶などを一切飲まず、現代の食生活の中で「ステインが全くつかないようにすること」はほぼ不可能です。 しかし、普段のご自宅でのケアを少し工夫し、ていねいに歯ブラシをすることである程度防ぐことは十分に可能です。 食後30分あけてからのブラッシングと「専用歯磨き粉」の活用 たとえば、酸性の強い飲食物をとった直後(食後すぐ)は歯の表面が一時的に柔らかくなっているため、すぐに強い力でゴシゴシと歯ブラシをすると歯を傷つけたり、かえってステインがつきやすくなったりすることがあります。食後はまずお水やお茶でお口をゆすぎ、唾液の力で歯が落ち着く「30分ほどしてから」ていねいに歯ブラシをするのもひとつの方法です(コーヒーや赤ワインを飲んだ直後に、お水を一口飲む習慣をつけるだけでも着色予防になります)。 また当院では、粗い研磨剤で歯を削るのではなく、歯の表面からステインを浮かせて落とす「ステイン除去成分(ポリリン酸ナトリウムやピロリン酸ナトリウムなど)」が入った歯科専売の歯磨き粉を販売しています。 これを毎日の歯磨きでお使いいただくことで、ご自宅でも歯を傷つけずに安全に着色汚れを取り、白さをキープすることができます。 とはいえ、体質や生活習慣によってステインがつきやすい方や、すでにかなり頑固にステインがついてしまっている方は、無理に自分で落とそうとせず、まずは一度プロの「歯科衛生士」による安全で心地よい歯のクリーニングを受けることをお勧めします! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】親知らずは抜くべき?3つの生え方タイプと抜歯が必要な理由・最適な時期について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 『親知らず』という言葉は一般的にかなり広く知られていますが、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? 親知らずとは、お口の一番奥にある臼歯(奥歯)のことで、前歯の中心から数えて「8番目の歯」になります。 人間の永久歯は、上下左右にあるこの親知らず(計4本)まで入れると、全部で「32本」あります。ただし、親知らずは生まれつき元々無い人もいたり、すでに抜いた人もいると思いますので、そのような人は全部で「28本」になります。 親知らずも大切な自分の歯であることには変わりないのに、他の歯とは歯科医院での扱いがかなり異なります。 今回は、知っているようで意外と知らない『親知らず』について詳しくご説明をいたします。 1. 「親知らず」の意味と名前の由来 『親知らず』という呼び方は、もちろん正式な医学上の歯の名称ではありません。正式には『第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)』といいます。 またの名を『智歯(ちし)』ともいいます。英語でも同じように『Wisdom Teeth(知恵の歯)』と呼ばれ、どちらも『物事の分別がつく大人になる頃に生えてくる歯』という意味が込められています。 では、日本語の「親知らず」という名前はどこから来たのでしょうか? その由来は、他の永久歯が中学生頃までに生え揃うのに対し、親知らずが生えてくるのが「18歳から22歳ぐらい」と最も遅いため、昔であれば子どもがすでに親元を離れて独立していたり、親が子どもの口の中をもはや仕上げ磨きなどで見ることもなくなっていたりする時期に生えてくることから、この名前がついたそうです。 2. 親知らずの生えている状態(3つのパターン) 親知らずは、進化の過程で顎が小さくなった現代人においては「退化傾向にある歯」なので、生えてくる時期や歯の大きさ、そして生え方に非常に大きな個人差があります。 生まれつき4本とも元から全部なかったり、1本だけなかったりと、人によって本当に様々です。 また、もし顎の中に親知らずがあったとしても、現代人の小さな顎の骨格では一番奥に親知らずが並ぶスペースがあまり残っていないため、他の歯のようにまっすぐ綺麗に生えてこないことが多いのです。 親知らずの生え方には、主に以下の3つのパターンがあります。 ① 通常タイプ(まっすぐ生えている状態) 他の奥歯と同様に、上に向かってまっすぐ生えているタイプです。ただし、一番奥でスペースがギリギリのため、噛む面の表面の歯ぐきが半分かぶったままの状態になっている場合もあります。 痛みや腫れなどの症状がなく、上下の歯でしっかり噛み合っていて問題がなければ、無理に抜かずにそのまま経過を見ることもあります。 ② 横向きタイプ(斜め・水平に生えている状態) 顎の骨に親知らずが生えるスペースが足りないため、歯が手前の歯(7番目の第二大臼歯)に向かって斜めに傾いたり、真横を向いたりして生えてくるケースです。 お口の中に親知らずの頭が一部だけ見えている場合(半埋伏)と、歯ぐきの下に隠れて見えていない場合があります。 手前の歯との間に複雑な隙間ができるため食べ物が詰まりやすく、歯ブラシの毛先も届かないため、親知らずに関するトラブル(虫歯や激しい歯ぐきの腫れ)で一番多いケースです。 ③ 完全埋伏(かんぜんまいふく)タイプ 親知らずが、完全に顎の骨の中にとどまって埋まっている状態です。 もし歯の全体が完全に骨に覆われており、周囲に悪影響を及ぼしていなければ、無理に抜かずにそのままにしておいてもいいでしょう。なぜなら、骨の中に密閉されていればお口の中の虫歯菌に触れて虫歯になることもなければ、雑菌が入って化膿することもないからです。 ただし、たとえ骨に覆われていても、埋まっている親知らずが手前の歯の根っこをグイグイと押している場合は、全体の歯並びが悪くなる原因になったり、手前の歯の根を溶かしてしまったりすることがありますので抜歯をお勧めします。 また、一見するとお口の中では歯ぐきに完全に覆われて隠れていても、レントゲンで見ると「顎の骨からは一部頭が出ている」ということがあります。 その場合は、実質的に「②の横向きタイプ」と同じ状態になります。この場合も、手前の歯とのわずかな歯ぐきの隙間から雑菌が入り込んで突然大きく腫れることがあるため、早めの抜歯をお勧めします。 3. 親知らずを抜かなければならない「2つの理由」 では、そもそもなぜ他の歯は必死に残す治療をするのに、親知らずは「抜かなければならない」と言われることが多いのでしょうか? これには、大きく分けて2つの理由があります。 ① お口の中が不衛生になり、手前の歯までダメにするから 一番奥にある親知らずの部分は、ご自身の目でも見えにくく歯ブラシが非常に届きにくいため、中途半端に親知らずを残しておくと常に歯垢(プラーク)がたまり、お口の中で雑菌が繁殖してしまいます。 すると、体調が落ちた時などに周囲の歯ぐきや頬が大きく腫れ上がり(智歯周囲炎)、痛みで物が噛めなくなったり、お口が開きづらくなったりします。 さらに怖いのは、隙間に汚れが溜まることで強い口臭や虫歯が発生し、親知らずだけでなく「ぶつかっている手前の大切な奥歯(第二大臼歯)まで深い虫歯や歯周病にしてしまう」ことです。手前の大切な歯を守るために、原因となる親知らずを抜く必要があります。 ② 押されることで全体の歯並びが悪くなるから 横や斜めを向いている親知らずは、たいてい手前の歯に引っかかっています。 親知らずが生えようとする力で手前の歯を後ろからそのままぐいぐいと押し続けるため、ドミノ倒しのように前方の歯まで影響を受け、じわじわと前歯などの歯並びや噛み合わせが悪くなってしまいます。 4. 自分の親知らずはどうすればいい?抜歯に最適な時期とは もしご自身の親知らずが上下ともまっすぐに生えていて、歯ブラシもしっかり届いて衛生状態も良ければ、無理に抜く必要はありません。 しかし、これまでご説明した通り、たいていは斜めに傾くなど中途半端な生え方をしている場合が多く、その場合は将来的なトラブルを防ぐために抜く必要があります。 抜歯は「大学生など就職前(若いうち)」が望ましい理由 親知らずの抜歯は、もし抜く必要があるのであれば、できるだけ大学生などの「就職前(20代前半頃まで)」に抜いておくほうが望ましいです。 なぜなら、年齢が若いほうが顎の骨に柔軟性があって歯と骨が分離しやすく、抜歯後の傷口や骨の回復も圧倒的に早いからです。また、学生のうちであれば、万が一抜歯後に数日間頬が腫れたとしても、大事な仕事やスケジュールに影響することもありません。 逆に年齢を重ねて中高年・高齢者になってから抜こうとすると、長年の間に歯の根と周囲の骨がガチガチに硬く癒着(ゆちゃく)してしまい、抜歯の処置自体が大変になります。また、抜歯後の痛みや腫れが引くまでの回復にも時間がかかってしまいます。 当院の安全な抜歯体制と大学病院との連携 横向きに埋まっている親知らずなどの抜歯は、神経や血管の位置を把握する高度な知識と技術が要求されます。 当院では、定期的に口腔外科の専門医・指導医の先生に来ていただいておりますので、難症例やリスクの高い親知らずの抜歯も、院内で安全かつ的確に行うことができます。 また、東京歯科大学をはじめとする歯科大学の大学病院・口腔外科とも緊密に連携しており、顎の神経に完全に接しているなど、あまりにも処置のリスクが高いと判断した場合には、速やかに信頼できる大学病院をご紹介いたしますのでご安心ください。 「自分の親知らずは抜くべきなのか、それとも残していいのか迷っている」という方は、まずはレントゲンでお口の状態を確認いたしますので、お気軽に当院スタッフまでご相談ください! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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人間と動物の歯
今回は人間と動物の歯について少し...。 野生動物は虫歯にならないの? 実は、犬や猫などは口内が人間よりも強いアルカリ性です。 その分虫歯菌は繁殖しにくく、また酸が生成されても中和されてしまいます。 肉食獣は歯が全て犬歯で間隔が広く、間に食べカスが挟まらないのもポイントです。 歯の間は虫歯になりやすいと言いますが、肉食獣には関係ないのだそうです。 動物によりますが、虫歯にならない仕組みを持っていたり、虫歯になりにくい生活を送っているため、虫歯がないのです。 また寿命も人と比べると短いので、歯が本格的に弱くなる前に死んでしまうからとも言えるようです。 人間の歯は、乳歯から永久歯へと1度だけ生えかわります。 乳歯は20本、永久歯は28本、親知らずを入れれば32本です。 数は違いますが多くの動物もそうです。中には一生伸び続けたり、何度も生える歯をもつ動物もいるようです。 食べ物の種類や食べ方によって、動物の歯の形も異なります。 例えば、肉食動物は肉を切り裂いたり骨を噛み砕いたりするのに適した、鋭くとがった歯を全てに持っています。 逆に草食動物は、草をすり潰しやすい平らな歯を持っています。 そして、人間を含め熊や猿などの肉も草も食べる雑食動物は、とがった歯と平らな歯の両方を持っています。 驚いたのが、ウサギの歯、ネズミの前歯、カバの犬歯は一生伸び続けるそうなんです! 常にほぼ一定の長さなのは、先の方から少しずつすり減っているからなんですって! また、サメの歯は1本抜けると、その後ろからすぐに新しい歯が生えてくるそうで、サメの歯は比較的抜けやすく、新しい歯が列をなして後ろに準備していて永久に歯が生え続けるというユニークな性質を持ち合わせているそうです。 凄いですよね~(^ ^) それに比べ、人間の歯は永久歯を失うと二度と生えてくることはありません。 ただ、入れ歯やインプラントなどがあるので、歯を失ってからも「食べる」ことに方法はあります。 インプラントだと、本物の歯と同じ見た目と噛み心地を得られますが、やはり自分自身の歯を大切にすることが1番です。 80才で20本の歯を目指し、毎日の歯みがきを丁寧に行い、定期的に検診にも行きましょう。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】歯の定期検診では何をする?6つのチェック内容と通院の適切な間隔(3ヶ月ごと)について
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 皆さんは、歯科医院での『歯の定期検診』を受けていらっしゃいますでしょうか? 当院では、一連の歯科治療が終了した患者さまには、お口の健康を長く維持していただくために『歯の定期検診』をお勧めしています。 幸いにも当院では、多くの患者さまに歯科検診の重要性を深くご理解いただいており、治療後も定期的にご来院いただいております。 しかし残念ながら、日本全体の統計で見ますと、痛みがなくても定期的に歯科検診を受けている人は欧米諸国に比べてまだまだ少ないのが現状です。 ある統計によると、アメリカのニューヨークで働くビジネスマンの実に「80%」が、定期的に歯科検診を受けているそうです。 実際にアメリカの映画やドラマを見ていても、登場人物が日常会話の中で「これから歯の検診に行ってくるよ」といった場面が少なからず出てきます。残念ながら、日本の映画やドラマでそのような場面はまだ見たことがありません……。 虫歯や歯周病は、痛みや腫れなどの自覚症状が出てから治療を始めると、治すために多大な労力と時間、そして金銭的な負担が生じてしまいます。 しかし、定期的に検診を受けていれば、万が一虫歯や歯周病が見つかっても「早期発見・早期治療」ですぐに簡単に治すことが可能です。 そうはいっても、多くの人は「歯の検診って、虫歯のチェック以外に具体的にどんなことをするのだろう?」とよくわからない部分もあるかと思います。 そこで今回は、当院で行っている『歯科検診』の具体的な内容や通院の間隔について詳しくご説明していきます。 1. 歯科検診ではどんなことをするのか?(6つの内容) ① 虫歯のチェック 歯科検診における一番の目的は、やはり「虫歯のチェック」です。 初期の虫歯はとても小さく、患者さまご自身で鏡を見ても分からないことがほとんどです。 虫歯は、目に見えやすい歯の表面や噛む面以外にも、「歯と歯の間」「歯と歯ぐきの境目」「過去の詰め物と歯のわずかな隙間」などに隠れて発生します。これらを診療台の強力な無影灯の光で照らし、専用の器具や拡大鏡を用いて隅々までチェックします。 さらに、必要に応じてレントゲン写真を撮ることで、外からは見えない虫歯の大きさや、詰め物・かぶせ物の内部で進行している虫歯、歯の根の先にできた病巣の確認まで正確に行うことができます。 ② 歯周病のチェック 歯と歯ぐきの間にある溝、いわゆる「歯周ポケット」の深さを専用の器具(プローブ)でチェックします。 歯周病は自覚症状がないまま顎の骨が溶けていく怖い病気ですが、定期的に検査を受けて記録を残すことで、歯周ポケットの深さの変化や歯ぐきの出血・炎症の有無を正確に把握することができます。それにより、手遅れになる前に適切な歯周病治療やケアを行うことが可能になります。 ③ 歯垢(プラーク)・歯石のチェック 普段のご自宅での歯ブラシによる「磨き残しのクセ」や、唾液の質による「歯石の付きやすさ」を確認します。お口の中の汚れの付着状況は一人ひとり異なるため、このチェック結果に基づいて、その方に最も適した次回の検診時期を決めていきます。 ④ 歯石の除去(スケーリング) 当院へ定期的に検診にいらしている患者さまは、「自分では取れない歯石を綺麗にとってもらいたくて通っている」という方が非常に多いです。 「歯石」はその名の通り、石のようにカチカチに硬くなっているため、ご自身の毎日の歯ブラシで取り除くことは不可能です。 もし歯石をそのまま放置しておくと、その周囲に毒性の強い歯周病菌がどんどん増殖して、歯周病が進んでしまいます。 また、歯石が溜まっているとお口の中が不衛生になるため、嫌な「口臭」の原因になったり、歯石の表面のザラザラとした突起が舌の表面にある味覚を感じ取る組織(味蕾:みらい)を傷つけてしまい、食べ物の「味覚が鈍くなる」こともあります。専用の超音波スケーラーなどの器械を使って、痛みなく綺麗に除去します。 ⑤ 歯垢(プラーク)の除去・クリーニング 固まってしまった歯石はもちろんのこと、歯と歯の間や一番奥の歯の後ろ側など、普段ご自身の歯ブラシではなかなか磨くのが難しい部分に残っている「歯垢(細菌の塊)」や着色汚れを、専門の器具やブラシを使って徹底的に取り除き、ツルツルに磨き上げます。 ⑥ ブラッシング指導 ブラッシング指導では、国家資格を持った予防のプロである「歯科衛生士」が、患者さま一人ひとりのお口の状態や歯並びに合わせた最適なブラッシング方法を丁寧にご説明いたします。 さらに、通常の歯ブラシだけでは落としきれない汚れを除去するため、歯ブラシとあわせて用いた方がいい「歯間ブラシ」や「デンタルフロス」の正しい選び方・使い方についても実演しながらご説明します。 2. 歯科検診はどれぐらいの間隔で通ったらいいのか? お口の中に残った歯垢(プラーク)が、唾液の中に含まれるカルシウムやリンなどの成分と結合して石灰化し、歯ブラシでは取れない硬い「歯石」へと変化するまでの期間が「約3ヶ月」と言われています。そのため、当院では基本的に「3ヶ月ごと」の間隔でのご来院をお勧めしています。 もちろんお口の状態には個人差がありますので、ご自身での清掃状態がとても良い方は「半年に1回」でもいい場合がありますし、逆にすでに歯周病が進行している方や、体質的に歯石がつきやすい方には「1〜2ヶ月ごと」のきめ細やかな検診・メインテナンスをお勧めしています。 3. 定期検診を受けるときの準備は? 定期検診にお越しいただく際は、普段通りの「歯磨き(歯ブラシ)をしてから」ご来院ください。 「いつも通り磨いた状態で、どこに磨き残しがあるか」を歯科衛生士が確認することで、患者さまの普段の磨き方のクセがわかり、より的確なアドバイスができるためです。 また、歯科衛生士によるブラッシング指導をご希望の方は、普段ご自宅でお使いの歯ブラシをご持参いただくと、毛先の開き具合やサイズがお口に合っているかもチェックできるため、より効果的です。 痛くなってから歯を削るのではなく、痛くならないための定期的な歯科検診を習慣にして、いつまでもご自身の大切な歯を守るようにしましょう! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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歯周病の予防、なぜ重要?
今日は、"なぜ寒い時期でも定期的に歯石をとるが大事なのか"について書きたいと思います。 歯石を取る理由として、歯周病になり歯がぐらぐらになるのを予防する。ということや、虫歯の原因になる細菌の塊を除去する。ということ、歯石を取ることで全身的な病気になるリスクを下げる。などが挙げられます。 では全身的な病気とは、どのようなものがあるのでしょうか? 1.心筋梗塞 動脈硬化により心筋に血液を送る血管が狭くなったり、ふさがってしまい死に至ることもある病気です。 動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の原因として歯周病菌などの細菌感染があげられます。 2.脳梗塞 脳の血管が詰まる病気で、歯周病の人はそうでない人の2.8倍も脳梗塞になりやすいと言われています。 血圧・コレステロール・中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療はより重要となります。 3. 糖尿病 歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。 実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかりやすいという結果がでているのです。 さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという真逆の関係も明らかになってきました。 つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきたのです。 歯周病治療で糖尿病も改善することも分かっています。 4.低体重児出産 妊娠している女性が歯周病にかかっている場合、低体重児および早産の危険度が高くなることが分かっています。 これは口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかと言われています。 その危険率はタバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高いという結果がでているのです。 歯周病は治療可能なだけでなく、予防も十分にできるものです。 生まれてくる元気な赤ちゃんのために、確実な歯周病予防を行いましょう。 5.関節炎 関節炎などが発症する原因のひとつとして、ウイルスや細菌の感染があります。 関節炎などの原因となる黄色ブドウ球菌や連鎖球菌の多くは、歯周病原性細菌など口腔内に多く存在するのです。 これらのお口の中の細菌が血液中に入り込んだり、歯周病によって作り出された炎症物質が血液に入り込むことで、関節炎などが発症することがあります。 このように歯周病を予防することは、結果的に全身の病気を予防することにも繋がるのです。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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【歯科医師解説】鏡で見てもわかりにくい「隠れ虫歯」の種類とは?歯と歯の間・歯の根・親知らず周辺の危険な虫歯
こんにちは、谷村歯科医院 院長の谷村 将光です。 皆さんは、「虫歯というものは、歯の表面が必ず黒くなって自分の目で見てわかるものだ」と思っていませんか? 実は虫歯の種類としては、洗面所の鏡で直接お口の中を見ても自分では見えない場所にできる虫歯の方が圧倒的に多いのです。 今回は、そうした気づきにくい虫歯が歯のどこにできるのか、そしてなぜ危険なのかについて詳しくご説明していきます。 1. 虫歯はどこにできやすいのか? 奥歯などの「歯の噛む面」に黒い筋や穴のような虫歯ができると、鏡で見たときにも比較的わかりやすいですよね。 しかし、10代の若い世代の方ならともかく、ある程度の年齢(大人)になると、虫歯は鏡で見ても直接見えにくい場所に主に発生するようになります。 ちなみに、お口の中で特に虫歯ができやすい代表的な部分は下記の3カ所です。 歯の噛む面(咬合面:こうごうめん) 奥歯などの歯の噛む面には、食べ物を効率よくすり潰すための細かな溝がたくさんあり、その狭い隙間に歯垢(プラーク)がたまって虫歯になってしまいます。 歯と歯の間(隣接面:りんせつめん) 普通の歯ブラシの毛先が届きにくく、外からも見えにくいため、大人になってから最も虫歯が進行しやすい場所のひとつです。 歯と歯ぐきの境目(歯頸部:しけいぶ) 歯ぐきのキワの部分は段差になっていて汚れが残りやすく、さらに加齢や歯周病で歯ぐきが下がると、より虫歯のリスクが高まります。 2. できると厄介な「3つの隠れ虫歯」 ここからは、一度虫歯になってしまうと治療がとても大掛かりになったり、うまく治らずに最悪の場合は「抜歯」になってしまったりする、特に厄介な3つの虫歯について解説します。 ① 歯の根にできる虫歯(根面カリエス) 歯と歯ぐきの境目よりもさらに下の部分(歯の根元)に虫歯ができると、器具が届きにくく、また唾液や出血を排除しにくいため、歯科医師にとっても処置が非常に困難になります。 通常、お口の中に見えている歯の頭の表面は、体の中で最も硬い「エナメル質」という鎧に覆われています。しかし、加齢や歯周病などで歯ぐきが下がって「歯の根(歯根)」が露出してくると、歯の根の部分はエナメル質よりもはるかに柔らかい「象牙質(ぞうげしつ)」でできているため、ひとたび虫歯菌に感染すると急速に虫歯が進行してしまうことがあります。 この「根面カリエス(根面う蝕)」は、歯周病などで歯ぐきが下がって歯根が露出している、ご年齢の高い方がなりやすい傾向にあります。 本来、健康な歯の根の表面は「セメント質」という組織に覆われて守られていますが、このセメント質の層はとても薄いため、歯ぐきが下がってお口の中に露出すると簡単に破壊されてしまうのです。 また、毎日の歯磨きで「歯ブラシを当てる力」が強すぎると、柔らかい歯の根がくさび状に削れてしまい(くさび状欠損)、そのへこんだ部分に歯垢がたまって虫歯になってしまうことも少なくありません。 ② 歯と歯の間の虫歯(隣接面カリエス) 食事のあとに歯と歯の間に食べ物が挟まり、それをフロスなどで取らずに放置しておくと、そこからじわじわと虫歯になってしまいます。 この「隣接面カリエス」の怖いところは、歯の表面の硬いエナメル質には小さな穴しか空いていなくても、内部の柔らかい象牙質の中で大きく広がるため、自分では非常にわかりづらい点にあります。 そのため、ご自身で「なんだか歯の表面が欠け始めたな」「舌で触ると穴が空いている気がする」と気づいて歯医者に行った時点では、すでに内部で虫歯がかなり大きくなっており、歯の神経を取って(根管治療をして)全体をかぶせる必要があるという状態になっていることがほとんどです。 定期検診などでレントゲン検査を受けて、この「隣接面カリエス」が早期に見つかった場合は、「まだ痛くないから大丈夫だろう」とそのまま放置せず、神経を残せるうちにしっかりと治療してもらいましょう。 ③ 親知らずが引っかかっている部分の虫歯 一番奥にある「親知らず」の手前の歯(通常は前から7番目の「第2大臼歯」)の後ろ側の部分が、気づかないうちに深刻な虫歯になってしまうことがあります。 親知らずには、普通の歯と同じようにまっすぐ生えている場合と、斜めや横向きに傾いて手前の歯に引っかかっている場合があります。 もし親知らずが斜めに引っかかっていると、その三角形の隙間に食べかすや歯垢が挟まって歯ブラシでは絶対に取れなくなり、結果として親知らずと手前の大事な歯(第2大臼歯)の両方が虫歯になってしまいます。 しかも、このとき手前の歯にできる虫歯は、歯ぐきの奥深くの「歯の根の部分」にできるため、虫歯を取り除くために健康な歯の上部を大部分削る必要があったり、発見が遅れると手前の大事な奥歯まで抜歯になってしまったりすることがあります。 生涯にわたって噛む力の中心となる大事な奥歯(第2大臼歯)が虫歯にならないためにも、斜めに生えている親知らずは、痛みが出る前にできるだけ早く抜歯した方がいい場合が多いです。 3. 見えない虫歯を防ぐための予防方法は? こうした「目に見えない厄介な虫歯」を予防するためには、毎日のご自宅での正しいブラッシング(セルフケア)が一番大事です。 歯の噛む面や表面を磨く通常の歯ブラシとあわせて、歯と歯の間の汚れを落とす「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」、お口全体の細菌を減らす「デンタルリンス(洗口液)」を積極的に併用しましょう。 また、どんなに丁寧に磨いていても、ご自身のセルフケアだけではどうしても取り切れない細部の歯垢(プラーク)や、唾液の成分で固まってしまった「歯石」は、歯科医院で定期的にプロのクリーニング(PMTC・スケーリング)を受けて除去してもらいましょう。 当院では、柔らかい歯垢が石灰化して「歯ブラシでは絶対に取れない硬い歯石」へと変化してしまう期間である「3ヶ月」を目安に、定期検診・メインテナンスへのご来院をおすすめしています。 レントゲン検査による隠れ虫歯の早期発見と、定期的なクリーニングで、大切なご自身の歯を一緒に守っていきましょう! 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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粘液嚢胞とは
こんにちは! 今回は、『粘液嚢胞(ねんえきのうほう)』について説明をしていきます。 唾液は頬の内側や顎の関節の手前、舌の下にある唾液が作られる器官から管を伝って、口の中に出てきます。 その管は主に3つあり『大唾液腺』と言われています。 大唾液腺以外にもお口の中の粘膜には『小唾液腺』という、唾液を作って粘膜を保護する器官が無数あります。 その小唾液腺がふさがってしまい、唾液がうまく出ていかなくなり隙間に漏れだしたのが貯まってくると、粘膜がぷっくり盛り上がってきます。 これは、『粘液嚢胞』といい、ほとんどが痛みはなく、要するに唾液が溜まっている状態です。 この粘液嚢胞がよくできやすい場所は下唇の内側や、頬の内側そして舌の裏です。 原因としては、下唇や頬を噛んでしまって出来たり、歯ブラシや食べ物で口の中を傷つけたりしたときに、粘液嚢胞は出来やすいです。 大きさは時間とともにつぶれて小さくなることもありますが、だいたい1センチくらいの大きさまで膨らみます。 この『粘液嚢胞』は膨らんでいるので、気にして常に触ったり噛んだりしているとなかなかよくなりません。 ついつい触ったりしてしまいますが、なるべく触らないようにしましょうね。 また粘液嚢胞は腫瘍ではないので、悪性化することはないです。 大きさがあまり変わらなかったり普段の生活で気にならない場合は、大きさの変化があるまで経過観察でも大丈夫です。 刺激を与えすぎると周りの小唾液腺を傷つけてしまい傷が大きくなるなる可能性もあるので、特に何もせず経過観察で様子を見ることがあます。 ただ、経過をみても小さくならなかったり嚢胞が大きくて生活していて支障がでる場合は、外科的に取り除いたほうがいいでしょう。 除去する場合、粘液嚢胞の膨らんでいる中の唾液だけを取り除いても、再び同じ場所に唾液が貯まってくることが多いので、手術の際は原因となっている小唾液腺を含めて摘出します。 嚢胞の粘膜を切開して、膨らんでいる原因の小唾液腺を取り除きます。 周りの小唾液腺を1部分だけ取り除くこともあります。 摘出が終わったあとは創面を糸で縫いますので、後日(10日ぐらい)に来院して糸をとり、おわりになります。 最初はしこりが残ったり、手術した周囲にしびれがのこったりすることがありますが、時間とともにしびれの範囲が小さくなることがほとんどです。 この手術をして粘液嚢胞を摘出すれば、再発の可能性はすくないです。 ただ、頬や唇を噛む癖がある方は注意が必要です! 噛むところが刺激され、また唾液の管がつまり、再発する可能性があります。 お口の中に、出来物がある方いませんか? 当院では、お口の中の腫れや腫瘍などを専門に扱う20年以上のキャリアがある『口腔外科医』が在籍していますので、より詳しく診察して適切な処置をすることができます。 気になる方は是非来院してくださいね。 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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歯にまつわることわざ
歯にまつわることわざです! 皆さんどれくらい知ってますか? 初級 〔その1〕 歯に衣(きぬ)着せず その場の雰囲気や相手の気持ちや感情にこだわらず、思ったことをずけずけということ 〔その2〕 歯が立たない 元は硬くて噛むことができないこと。そこから転じて、相手が強くて対抗することができないこと 〔その3〕 奥歯に物のはさまった 思たことをはっきりと言わないで、どこかに隠したい気持ちがあって曖昧さが感じられる状態 〔その4〕 歯切れが悪い ものの言い方がはっきりしていない状態 〔その5〕 歯がゆい 物事が自分の思うようにならず、もどかしい気持ち 〔その6〕 歯が浮くような 軽薄な行いを見て、不快になること 〔その7〕 歯ぎしりをする 歯を強くかみ合わせて音をたてること。そこから、くやしい様子の意 〔その8〕 目には目を、歯には歯を 相手にやられたら、同じように仕返しをすること。古代バビロニアのハンムラビ法典にある言葉 〔その9〕 歯の抜けたよう 不揃いな様子 中級 〔その10〕 歯牙にもかけない 問題にせずに気にしない、無視すること 〔その11〕 明眸皓歯(めいぼうこうし) 瞳が澄んで、歯が白いこと。美人のたとえ 〔その12〕 白い歯を見せる 笑顔を見せて、心を許すこと 〔その13〕 歯の根も合わない 寒さや恐れのために、ふるえおののくこと 〔その14〕 豆腐で歯を痛める 豆腐は柔らかいので歯を痛めることはない。あるはずのないこと 〔その15〕 獅子の歯がみ ものすごく怒り狂う状態 〔その16〕 歯と歯をつかえる 深く契ること 〔その17〕 歯無しに食残しがない 歯が悪い人は食意地が張っている 〔その18〕 歯を出す しかること 上級 〔その19〕 歯亡び舌存す 剛強なものはかえって早く滅び、柔軟なものは後まで生き残ること 〔その20〕 春の雪と歯抜の狼はこわくない 春の雪はたいしたことがない 〔その21〕 ごまめの歯ぎしり 力のおよばぬ者が憤慨すること 〔その22〕 歯を没す 命を終えること。死ぬの意 〔その23〕 奥歯に剣 敬意をいだきながら表面に出さないこと 〔その24〕 歯牙春色(しがしゅんしょく) ほがらかに大笑いすること 超難関 〔その25〕 親の奥歯で噛む子は他人が前歯で噛む 親がかわいがりすぎて必要な時にしからない子は、他人からひどくしかられる 〔その26〕 親の脛噛じる子の歯の白さ 親のおかげで生活できる子にかぎって、身なりを小ぎれいに飾り、遊び暮らす例が多い 〔その27〕 柿は歯の毒腹薬 柿を食べるとそのシブで歯は汚れるが、腹には薬であること 〔その28〕 切歯扼腕(せっしやくわん) 歯をくいしばってくやしがること 〔その29〕 象は歯ありてもってその身を焼かる 象は象牙があるために殺される。持っている宝が身を滅ぼす 〔その30〕 唇歯輔車(しんしほしゃ) 「輔」はほお骨、「車」は歯ぐき。相互の利害が密接で、一方が亡びれば他方も立ちゆかないような関係のたとえ 面白いですね!こんなにたくさん、歯にまつわることわざがあるみたいです。 皆さんはいくつご存知でしたか? 私は3、4つくらいでした(´・ω・`)笑 みんなが知らないことわざを知っておくと、なんだか得した気持ちになりますね! 是非ご家族や、友人にちょっとしたネタとして話してみてください^^ 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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妊娠中に虫歯になるのはなぜか。
「妊娠すると赤ちゃんにカルシウムを取られるから虫歯になる?」という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これは、いわゆる都市伝説のようです。 一見科学的に聞こえ、ありそうな話ですが、一度作られたカルシウムや、その他の成分が、母親の歯から溶け出ていくことはありません。 つわりの影響で歯磨きがおろそかになったり、嗜好が変化することでむし歯が急に悪化することはあるようです。 そのことがこの都市伝説を生むきっかけになったみたいです。 また、妊娠中はホルモンバランスの変化などにより、『妊娠性歯肉炎』という歯茎の炎症や、『妊娠性エプーリス』という歯茎のできものができることがあります。 ただ、赤ちゃんの骨はもちろん、歯の芽とも言うべきものが作られる時期なので、妊娠中もバランスのとれた食事を心がけ、良質なタンパク質やカルシウムを十分とらなければいけません。 食べたカルシウムは、胎盤経由で赤ちゃんに届けられます。 妊娠中は、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。 では妊娠中は、どのような影響を受けるのでしょうか? ①女性ホルモンによる影響 妊娠中は血液中の女性ホルモン(エストロゲンとブロゲステロン)が増加します。 特にエストロゲンという女性ホルモンは、ある特定の歯周病菌の増殖を促進し、歯肉を作る細胞を標的にすると言われています。 また、プロゲステロンは炎症の素であるプロスタグランジンを刺激することにより、妊娠性歯肉炎が起きやすくなるのです。 ②つわりによる影響 妊娠初期はつわりが起こります。 つわりがひどい時は、歯磨き粉のにおいに拒否反応が出ます。 また、口に歯ブラシを入れることさえ嫌悪感を感じる人もいると思います。 その場合、十分な口腔ケアが出来ていないため、行内の歯周病菌が増殖し、歯周病にかかりやすくなります。 また、唾液の分泌が減り、口内が酸性に傾くことで、虫歯もできやすくなります。 ③食事や間食の回数が増え、不規則になる 妊娠によって、嗜好の変化がおこり歯に良くない食べ物ばかり好んで食べるようになったり、食べつわりの影響で長時間にわたって少しづつしか食べ物を食べれなくなったりと変化します。 そのことが原因で、歯周病や虫歯が進行する危険性が高くなってしまいます。 歯磨きのポイント!! ●体調の良い時間に磨く 歯磨きは食後・就寝前が効果的です。つわりでつらい時期は手早く磨きましょう。 歯磨き粉が無理?ってあった場合は塩で磨くとすっきりしますよ。 ●小さめの歯ブラシで磨く 大きな歯ブラシで奥歯を磨くと、喉の奥を刺激し、吐き気をもよおします。 小さめの歯ブラシで小刻みに動かして磨くと良いですよ。 ●においのきつい歯磨き粉は使わない。 ●キシリトールガムは虫歯予防効果が高まります。 キシリトールには、歯に汚れをつきにくくする効果があります。 いかがでしたでしょうか? 少しでも参考になれば良いです^^ 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7