谷村歯科医院ブログ
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むし歯の進行度と治療法𖤐 ̖́-
皆さんは 『むし歯』 と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 「黒くなってきたら削って詰める」 「痛くなったら歯医者さんに行けばいい」 という印象をお持ちの方も多いかもしれません。実は、むし歯は進行具合によって、『C1〜C4』という4つのステージに分類されていることをご存じでしょうか。この分類は、歯科医師や歯科衛生士が歯の状態を把握したり、患者さまに今のお口の状況を分かりやすくお伝えするために、とてもよく使われているものです。むし歯は放置すれば確実に進行してしまいますが、実はごく初期の段階であれば『削らずに経過観察』ができるケースもあります。逆に『ちょっとしみるけど、そのうち治るだろう』と放っておくと、治療が大がかりになってしまうことも少なくありません。 そこで今回は、むし歯の4つのステージで歯にどんな変化が起きているのか、それぞれの段階でどのような治療が必要になるのか、そしてむし歯を進行させないためのポイントについて、歯科衛生士の視点から分かりやすくお話ししたいと思います。 C1:エナメル質に限局した初期のむし歯 C1は、歯の一番外側にある硬い層『エナメル質』の中だけでとどまっている、比較的軽度のむし歯です。 この段階では、まだ大きな穴があいているわけではなく、歯の表面が白く濁ったように見えたり、うっすらと茶色っぽく見える程度のことも少なくありません。 【特徴】 痛みはほとんどなく、自覚症状がないことが多い 鏡で見ても、「なんとなく白っぽい?」程度で気づきにくい この段階で見つかれば、治療がとても簡単で済む むし歯は、最初は歯の表面のカルシウムやリンが溶け出す『脱灰(だっかい)』という状態から始まります。 このとき、まだ歯に穴はあいておらず、エナメル質の内部で静かに進行しているイメージです。 【治療】 C1のごく初期の段階であれば、削らずに経過をみられることもあります。 フッ素塗布や、再石灰化(歯の表面を修復する力)を促すケアを中心に行い、日常の歯磨きや食生活を見直すことで、進行を食い止めることを目指します。 歯科医院では、 ・フッ素塗布 ・ブラッシング指導(磨き残しが多いところのチェック) ・食生活(間食や甘い飲み物の頻度)の確認 などを行い、患者さまと一緒にむし歯を『これ以上悪くしない』ための対策を考えていきます。 C1は、『定期検診でしか見つけられないことが多いむし歯』ともいえます。 痛みがなくても、定期的に歯科医院でチェックを受けていただくことがとても大切です。 C2:象牙質まで進行したむし歯 C2は、エナメル質のさらに内側にある『象牙質(ぞうげしつ)』までむし歯が進行した状態です。 エナメル質に比べて象牙質は柔らかく、むし歯が進みやすい性質があります。 【特徴】 冷たいものがしみる、甘いものを食べると一瞬ピリッとする むし歯の穴がはっきりしてきて、自分でも見て分かることがある この段階から、放置すると進行が早くなる 「少ししみるけど、すぐにおさまるから放っておこう」という方も多いのですが、 そのままにしておくとC3(神経まで進行したむし歯)へと一気に悪化してしまうことがあります。 【治療】 C2になると、多くの場合、むし歯の部分を削って詰める治療が必要になります。 当院では、むし歯の範囲や噛み合わせ、見た目のご希望などを考慮しながら、適切な材料を選んで治療を行います。 前歯:CR(コンポジットレジン/白い樹脂)による詰め物が基本 奥歯:詰め物(セラミックまたは銀歯)での治療が中心 前歯は見た目がとても大切なので、色を歯に合わせやすい白い樹脂を使うことがほとんどです。 一方、奥歯は噛む力が強くかかる場所なので、樹脂よりも強度や耐久性に優れたセラミックや金属を選ぶことが多くなります。 「まだ痛みはそこまで強くないから…」と先送りにしてしまうと削る量が増え、治療も複雑になってしまいます。 C2の段階で治療ができれば、比較的シンプルな治療で済むことが多いので、『少しでも変だな』と感じたら早めの受診をおすすめします。 C3:神経(歯髄)まで到達したむし歯 C3まで進行すると、むし歯は歯の神経(歯髄)にまで達しています。 この段階になると、痛みが強くなり、日常生活にも支障をきたすことがあります。 【特徴】 強い痛みを伴うことが多い 何もしていなくてもズキズキと痛む 夜中に急に痛み出し、眠れないことがある 温かいものがしみていつまでも痛みが続くことも 歯の神経に細菌が入り込むと、炎症を起こし、いわゆる『神経がやられた状態』になります。 この状態になると、市販の痛み止めを飲んでも効きにくいことがあり、患者さまにとってはとてもつらい状況です。 【治療】 C3の治療では、『根管治療(こんかんちりょう)』が必要になります。 根管治療とは、歯の中の神経が通っている細い管(根管)から、細菌に感染した神経や汚れを取り除き、 中をきれいに洗浄・消毒してから薬を詰め、しっかりと密閉する治療です。 根管治療は一度で終わることは少なく、数回に分けて丁寧に治療を進めていきます。 根管の形は人それぞれで、曲がっていたり、分かれていたりと複雑な場合もあるため、非常に繊細な治療が必要となります。 根管治療が終わった後は、弱くなった歯を守るために『被せ物(クラウン)』を装着することがほとんどです。 歯の頭の部分が大きく削られているため、そのままでは割れてしまうリスクが高く、 外側をしっかり覆ってあげる必要があるのです。 C3の段階まで進んでしまうと、治療回数も費用もC1・C2と比べて大きく増えてしまいます。 『なんとなくしみる』『たまに痛むけど我慢できる』というサインを見逃さず、早めに受診することの大切さがここにあります。 C4:歯の根だけが残る重度のむし歯 C4は、歯の頭の部分がほとんど崩れてしまい、『歯の根だけが残っている状態』です。 見た目は、歯ぐきから黒い根っこだけが少し見えている、というケースもあります。 【特徴】 神経がすでに死んでいるため、痛みがないこともある しかし根の先に膿がたまり、腫れや激痛を引き起こすことがある 膿や汚れがたまり、強い口臭の原因になることも 一見すると『痛くないから放っておいても大丈夫そう』に思えてしまいますが、 実際にはお口の中の健康だけでなく、全身の健康にも影響を与えることがある状態です。 【治療】 C4まで進んでしまった歯は、 残せるかどうかの判断がとても重要になります。 残せる場合:根管治療 → 土台(コア) → 被せ物 残せてもC3の時よりも条件が厳しくなります 残せない場合:抜歯 → インプラント・ブリッジ・入れ歯などで補う 歯ぐきの下の方までむし歯が進んでいたり、根が割れてしまっている場合は、残念ながら抜歯となることも少なくありません。 抜歯後は、そのまま放置してしまうと隣の歯が倒れてきたり、噛み合わせが崩れてしまうため、 何らかの方法で歯を補う必要があります。 C4の状態は、治療回数・治療期間・費用ともに大きな負担となることが多いため、 やはり『むし歯をC1・C2の段階で見つけて治療すること』がとても大切です。 むし歯を防ぐ5つのポイント☆彡 むし歯は『生活習慣病』とも言われるように、毎日の習慣と深く結びついています。 ここでは、今日から実践できる予防のポイントを5つご紹介します。 1.フッ素入り歯磨き粉を使う(濃度1450ppm推奨) フッ素には、 ・歯の再石灰化を促す ・むし歯菌の活動を抑える といった働きがあります。 大人の方であれば、濃度1450ppmのフッ素入り歯磨き粉がおすすめです。 歯磨きのあとは、強くゆすぎすぎず、軽く1〜2回すすぐ程度にするとフッ素の効果が長持ちします。 2.間食は時間を決める(だらだら食べをしない) お口の中は、飲食をするたびに酸性に傾きます。 長時間ずっと何かを食べていたり、甘い飲み物をちびちび飲み続けていると、 お口の中がずっと酸性のままになり、むし歯がとても進みやすくなります。 間食は時間を決めて短時間で済ませ、その後はお水やお茶で軽く口をすすぐなどして、 お口の中がリセットされる時間を作ってあげることが大切です。 3.夜の歯磨きは特に丁寧に 就寝中は唾液の分泌が減るため、むし歯菌や歯周病菌が増えやすくなります。 『朝は時間がないけれど、夜はしっかり磨く』という意識を持つだけでも、お口の健康状態は大きく変わります。 フロス(糸ようじ)や歯間ブラシも併用して、歯と歯の間の汚れもしっかりと落としてあげましょう。 4.定期検診(3〜6ヶ月)で初期むし歯を発見 C1のような初期のむし歯は、自分ではほとんど気づくことができません。 3〜6ヶ月に一度のペースで定期検診を受けていただくことで、 『痛くなる前の小さなむし歯』を早めに発見し、最小限の治療で済ませることができます。 5.唾液を減らさない生活(水分補給・口呼吸対策・ストレスケア) 唾液はお口の健康を守る大切な味方です。 水分をしっかりとること、口呼吸を減らすこと、ストレスを溜めすぎないことなども、むし歯予防につながります。 《まとめ》 むし歯は自然に治ることはありませんが、早く見つければ見つけるほど、治療は簡単に済みます。 C1:表面だけの初期むし歯 → 削らずに経過を見ることも可能 C2:象牙質に進行 → 前歯はCR(白い樹脂)、奥歯は詰め物(セラミック or 銀歯)で治療 C3:神経に到達 → 根管治療が必要になり、被せ物で補うことが多い C4:歯がほぼ崩壊 → 場合によっては抜歯となり、インプラント・ブリッジ・入れ歯などで補う 「痛くないから大丈夫」と思っていても、痛みが出たときにはC2〜C3まで進行していることが少なくありません。 「しみる気がする」 「黒いところが気になる」 「久しぶりの歯医者で不安」 そんな小さなサインが、実は早期発見のチャンスです。 不安なことがあれば、どんな些細なことでもかまいませんので、ぜひ一度ご相談ください。 一緒に、お口の健康を守っていきましょう。 歯科衛生士 辻村 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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自費の詰め物、かぶせ物について
みなさんこんにちは^_^ 歯の治療を受ける際、 『どの詰め物(インレー)やかぶせ物(クラウン)を選べばいいの?』 と悩まれる方はとても多いです。 実際、材料には金属・セラミック・ジルコニアなど様々な種類があり、見た目・耐久性・費用・強度のバランスが異なります。 今回は、当院で扱っている詰め物・かぶせ物の特徴を、できるだけわかりやすくまとめてご紹介します。 『どれを選んだら良いかわからない…』 という方は、ぜひ最後まで読んでみてください♪ ⭐️ 詰め物(インレー)について 歯の虫歯が比較的小さく、神経まで達していない場合は『詰め物』で修復します。 ここでは代表的な4種類をご紹介します。 ● ジルコニアインレー 白い詰め物で、歯科材料の中でもトップレベルの硬さを持ちます 歯ぎしりの強い方・噛む力の強い方にぴったりの詰め物です 透明感は少なく、見た目の自然さはやや劣ります 作製難易度が高く、費用はやや高め ピュアセラミックインレー(e.max)の3倍の強度があります(e.max 400MPa、ジルコニア1200MPa) 料金(税込):88,000円 ● ピュアセラミックインレー(e.max) 透明感があり、もっとも自然な見た目になりやすい ガラス系セラミックス『e.max』を使用しており、変色しにくいです 歯と同じくらいの硬さで馴染みやすいです 強い歯ぎしり・食いしばりがある場合は欠けることがあります 料金(税込):66,000円 ● ハイブリッドセラミックインレー(セラマージュ) セラミック+プラスチックのハイブリッドタイプ 金属と比べて温度差が生じにくく、とてもしみにくくなっています 長期的には劣化や変色したり、また強く当たると減ったり、欠ける場合があります 費用を抑えたい方に向いています 料金(税込):44,000円 ● ゴールドインレー 白金加金を使用した高品質な貴金属です 腐食しにくく、歯に非常によく馴染みます 強度・耐久性・適合性が抜群で長期安定しやすい 見た目は薄い金色で自然感はやや劣ります 料金(税込):88,000円 ⭐️ 奥歯のかぶせ物(クラウン) 虫歯が大きく神経まで達している場合や、歯の大部分を失った場合は歯の表面を全面覆う『かぶせ物』で治療します。 ● フルジルコニアクラウン ジルコニアの塊を削り出して作るため非常に丈夫です 金属と同じぐらいの強度があるので、ブリッジに使用できます 歯ぎしりや食いしばりの強い方に特におすすめです 透明感がほとんどなく、色調も単色のため、目立つところには向きません 料金(税込):132,000円 ● オールセラミック(e.max) 透明感のあるガラス系セラミックスになります 適度な強度があり奥歯にも使用可能です 製作工程の制約上、ブリッジには使えません(2本まで連結可) 単色でグラデーションは弱めです 料金(税込):110,000円 ● メタルセラミッククラウン 内側は金属、外側はセラミックで作られたクラウンです 審美性に優れ、変色しにくい素材です 内面に腐食に強い貴金属を使うことで強度が高く、長期に渡り歯を守ります 将来歯茎が下がると境目の金属が見える可能性があります 料金(税込):132,000円 ● ハイブリッドセラミッククラウン(セラマージュ) セラミック+プラスチックを混合した素材です 表面を天然歯に近い色にすることができます 強い力で減ったりかける場合があります 透明感にやや劣り、色調を隣の歯と同様にすることが難しい場合があります 内部の補強の金属は保険と同じ銀合金を使用しています 料金(税込):77,000円 ● ゴールドクラウン(白金加金冠) 金+プラチナ合金を使用してとても錆びにくい金属です 硬さも本来の歯に近く、奥歯として噛むために理想的な素材です 長期安定性が最も高いクラウンのひとつです 薄い金色なので自然感に劣り、見た目は目立ちやすいです 料金(税込):132,000円 ⭐️ 前歯のかぶせ物 ● ポーセレンジルコニアクラウン 内面に人口ダイヤのジルコニアを使用して、表面は陶材(ポーセレン)を焼き付けて審美性を重視しています。 天然歯のように光を通すので、自然で透明感のある色が再現できます 金属不使用で体にも優しい素材です フレームが金属と同じぐらいの強度があるので、長いブリッジにも使用可能です 料金(税込):165,000円 ● オールセラミック(e.max+ポーセレン) 内面はガラス系セラミックス〈e.max〉を使用し、表面はポーセレン(陶材)を使用したかぶせ物です 透明感・立体感が出やすく審美性◎ ブリッジ(3本以上)は技術的に不可で、2本までの連結冠は製作可能です。 金属を使用していないので、長期にわたって変色や劣化がありません 料金(税込):121,000円 ● メタルセラミッククラウン 審美性に優れ年月があっても変色することなく、唾液による変色や口臭にとても強いです 内面に腐食に強い貴金属のフレームを使用しているため劣化しにくく、強度は抜群です 歯茎が下がると金属が見えることがあります 料金(税込):132,000円 ● ハイブリッドセラミッククラウン セラミックとプラスチックのハイブリッドタイプです 保険の前装冠より内面の金属部は見えにくいです 強い力で減ったりかける場合があります(保険の前装冠よりは強いです) 透明感にやや劣るため、色調を隣の歯と同様にすることが難しい場合があります 内部の金属は保険と同じ銀合金を使用しています 料金(税込):77,000円 ⭐️ グラスファイバーコア(被せ物の入れる際の土台) 歯と同じくらいの硬さで柔軟性があるので、歯と一体になり衝撃を吸収します そのため歯に限界を超える力が加わった際に、歯にヒビが入ったり破折して抜歯になるリスクが低くなります(歯が折れる前にファイバーが先に折れて歯を守りますが、土台と被せ物はまた作り直しになり費用が発生します) 金属の土台のように経年変化で錆びたり歯茎を変色させません 保険の金属コアと比べて適合が良いので脱離に強いです 料金(税込):22,000円 📝 まとめ:自分に合った素材を選ぶことが大切 このように、詰め物・かぶせ物には多くの種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。 見た目を重視するのか、耐久性を優先するのか、費用を抑えたいのかによって合う素材は変わります。 『どれが自分に合っているかわからない…』という方は、ぜひお気軽にスタッフへご相談ください。 お口の状態や噛み合わせに合わせて、最適な素材をご提案いたします♪ 歯科衛生士 楠 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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乾燥に負けない!唾液で守るお口の健康
秋から冬にかけて空気が乾燥し、肌やのどのカサつきが気になる季節になりました。 実はこの 『乾燥』 は、お口の中にも大きな影響を与えることをご存じでしょうか? 『最近お口がネバつく』 『口臭が気になる』 『食べ物が飲み込みにくい』―― そんな症状がある方は、唾液の分泌が減っている可能性があります。 🩺 唾液は“お口の健康を守る万能液” 唾液はただの水分ではありません。健康な大人では1日におよそ1〜1.5リットルもの唾液が分泌され、 その中には細菌を抑えたり、歯を修復したり、食べ物を消化する成分が含まれています。 唾液の成分 アミラーゼ:でんぷんを分解し、消化を助ける。 リゾチーム・ラクトフェリン:細菌の増殖を抑える。 カルシウム・リン酸:歯の再石灰化を促し、むし歯を防ぐ。 ムチン:お口の中を潤し、粘膜を保護する。 このように唾液は、むし歯・歯周病・口臭・口内炎を防ぐ“天然のマウスウォッシュ”ともいえる存在です。 🌬️ 乾燥と唾液の関係 冬になると、空気の乾燥や暖房による湿度の低下で体内の水分が失われやすくなります。 また、寒さで水を飲む量が減ったり、マスク生活による口呼吸が増えることで、 お口の中も乾燥しやすい状態になります。 さらに、加齢・ストレス・薬の副作用(抗アレルギー薬・降圧薬など)も唾液分泌を減らす原因となります。 唾液が減ると、次のような問題が起こりやすくなります: むし歯・歯周病になりやすい 口臭が強くなる 口内炎や粘膜の荒れが増える 食べ物を飲み込みにくくなる 💡 唾液を増やすには?日常でできるケア 唾液を増やすためのキーワードは『刺激』と『水分補給』です。 すぐに実践できる方法を紹介します。 ① よく噛む しっかり噛むことで唾液腺が刺激され、唾液の分泌が活発になります。 食事では繊維質の多い野菜や噛みごたえのある食材を取り入れましょう。 『よく噛む』ことは、消化を助けるだけでなく、脳の活性化にもつながります。 ② こまめに水分をとる のどが渇いていなくても、こまめに水分をとることが大切です。 特に睡眠中や暖房の効いた部屋では乾燥が進みやすいため、寝る前や起床時に一口の水を。 コーヒーやアルコールは利尿作用があり、逆に乾燥を悪化させるため控えめにしましょう。 ③ 唾液腺マッサージ 唾液をつくる『唾液腺』を刺激することで、分泌が促されます。 耳下腺:耳たぶの前を指の腹でやさしく円を描くように5〜10回マッサージ。 顎下腺:下あごの内側を、親指で押すようにゆっくりほぐす。 舌下腺:あごの真ん中の内側を、軽く押すようにマッサージ。 力を入れすぎず、入浴中や歯みがき後にリラックスしながら行うのがおすすめです。 ④ 鼻呼吸を意識する 口呼吸は乾燥の最大の原因の一つ。 マスクの下でも意識して鼻呼吸を心がけましょう。 🤔 唾液とお口の健康Q&A Q1. 唾液が減るとむし歯になりやすいのはなぜ? A. 唾液が少ないと酸を中和する力が弱まり、再石灰化が起こりにくくなります。 そのため、歯の表面が溶けやすく、むし歯が進行しやすくなるのです。 Q2. 唾液の量は増やせる? A. 生活習慣の改善で分泌を促すことが可能です。 よく噛む、マッサージをする、水分をとる、リラックスするなどを習慣にしましょう。 Q3. ドライマウスを放っておくと? A. 放置するとむし歯・歯周病・口臭・誤嚥性肺炎など、全身の健康にも影響を与えることがあります。 気になる乾きやネバつきがある方は、早めに歯科医院で相談しましょう。 🌸 まとめ 唾液は『歯を守る』『菌を減らす』『粘膜を守る』など、お口の健康を支える欠かせない存在です。 秋冬の乾燥する季節こそ、唾液の力を味方につけて、潤いのある健康なお口を保ちましょう。 『お口の乾き』『ネバつき』『飲み込みにくさ』が気になる方は、早めのケアでトラブルを防ぐことができます。 ぜひお気軽にご相談ください。 歯科衛生士 山中 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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🦷 顎関節症(がくかんせつしょう)ってどんな病気?
こんにちは。歯科医師の鈴木孝美です。 『口を開けると痛い』 『あごの関節からカクッと音がする』 『口が開けにくい』――そんな症状でお困りではありませんか? もしかすると、顎関節症(がくかんせつしょう)かもしれません。 今回は顎関節症の種類と、それに伴った治療方法について解説していきます。 🩺 顎関節のしくみ あごの関節(顎関節)は、下あご(下顎骨)と頭の骨(側頭骨)の間にあり、その間には関節の動きを助ける関節円板(かんせつえんばん)という軟骨のクッションがあります。 関節円板が滑らかに動くことで、あごはスムーズに開閉します。 しかし、関節円板がずれたり、炎症を起こすと痛みや音が出ることがあります。 また、関節まわりの筋肉(咬筋・側頭筋)がこわばることで痛みを感じる場合もあります。 😣 顎関節症の主な原因 顎関節症は一つの原因だけで起こるわけではなく、複数の要因が重なって発症します。主な要因は次の通りです。 歯ぎしりや食いしばりの癖 ストレスによる筋肉の緊張 かみ合わせの不調和 外傷(あごを強くぶつけるなど) 姿勢の悪さ(スマホやパソコン作業の前傾姿勢) 特に寝ている間の歯ぎしりや日中の噛みしめは気づきにくい原因です。 🩹 顎関節症の種類 顎関節症は原因や治療法によっていくつかのタイプに分かれます。 代表的な4タイプをわかりやすくまとめます。 1️⃣ 咀嚼筋痛障害(そしゃくきんつうしょうがい) あごを動かす筋肉(咬筋や側頭筋)の疲労・緊張が主な原因です。マウスピースは効果が少ないことが多く、ストレッチやマッサージ、温めることが有効です。 2️⃣ 顎関節痛障害(がくかんせつつうしょうがい) 関節そのものに炎症が起きている状態で、開ける・閉じる時の痛みが特徴です。 ナイトガード(マウスピース)で関節の負担を減らしたり、鎮痛剤で炎症を抑える治療が有効です。 3️⃣ 顎関節円板障害(かんせつえんばんしょうがい) 関節円板がずれたり変形することで、しばしば『カクッ』『ポキッ』という音が出ます。 進行すると口が開きにくくなることがあり、早期の受診であごの動きを整える治療が重要です。 4️⃣ 変形性顎関節症(へんけいせいがくかんせつしょう) 長期にわたる負担で関節の骨がすり減ったり変形したタイプです。痛みが慢性化しやすいため、CT・MRIなどの精密検査で状態を正確に把握することが必要になります。 🔬 診断の流れ 顎関節症では、原因を正しく特定することが最も重要です。 診断の基本的な流れは次のとおりです。 顎の動きや筋肉の状態を触診でチェック あごを前後に動かしたときの痛みや音の有無を確認 必要に応じてレントゲン、CT・MRIなどの画像検査を実施 これらを総合して診断し、最適な治療方針を立てます。 💊 治療方法 治療は原因に応じて行います。軽度のケースでは生活習慣の見直しだけで改善することもあります。 咀嚼筋痛障害の治療 あごや頬のマッサージ ストレッチや温湿布で筋肉の緊張を和らげる 顎関節痛障害の治療 マウスピース(ナイトガード)で関節負担を軽減 痛みが強い場合は鎮痛剤や抗炎症薬を使用 顎関節円板障害の治療 円板の位置を安定させるマウスピースを作ることがある 開口訓練などで音や動きを改善する 変形性顎関節症の治療 精密画像で進行度を評価 必要に応じて大学病院での高度治療を検討 🧘♀️ 日常生活でできる予防とケア 顎関節症は、日常のちょっとした習慣を変えることで予防できる場合があります。 実践しやすいポイントを紹介します。 歯をかみしめないよう意識する 姿勢を正してスマホ・パソコンを使う やわらかい食べ物ばかりに偏らない(筋肉のバランス維持) 就寝前に深呼吸してリラックスする習慣を 歯ぎしりや食いしばりを放置すると、関節や筋肉への負担が蓄積し、再発や慢性化の原因になります。 🏥 専門医による正確な診断を 顎関節症は、原因によって治療法が大きく異なります。 当院では、私が日本顎関節学会に所属しており、学会ガイドラインに基づいた診断と治療を行っています。 また、大学病院との連携体制も整えており、より精密な検査や高度な治療が必要な場合にも対応可能です。 🌸 まとめ 顎関節症は 『放っておけば治る』 病気ではありません。 痛みを我慢すると悪化し、治療が長引くことがあります。 しかし、早期に原因を見極めて正しいケアを行えば、多くの方が改善・再発予防が可能です。 『口を開けにくい』 『音がする』 『朝あごが疲れている』 など、気になる症状があれば早めに受診をおすすめします。 歯科医師 口腔外科医 鈴木孝美 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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🪷歯周病について〜秋はお口のトラブルに注意〜
こんにちは😊朝晩の空気がひんやりして、季節はすっかり秋ですね🍂気温の変化が大きいこの時期は、体調を崩しやすいだけでなく、お口の中にも変化が起こりやすい季節です。 『最近なんだか歯ぐきがむずむずする』『歯みがきのときに血が出た』と感じることはありませんか?それは、歯周病のサインかもしれません。今回は、そんな歯周病について詳しくお話ししていきます🦷 🌿歯周病ってどんな病気? 『歯周病』という言葉はよく耳にしますが、どんな病気かご存じでしょうか?歯周病とは、歯を支える周りの組織(歯ぐきや骨など)に炎症が起こる病気です。虫歯と並んで日本人に非常に多い疾患で、実は成人の約8割が何らかの歯周病にかかっているといわれています。 怖いのは、痛みが出にくく、気づかないうちに進行してしまうこと。『静かに進む病気』とも呼ばれ、気づいたときにはすでに歯を支える骨が減ってしまっているケースも少なくありません。 🪥歯周病の原因は? 歯周病の主な原因は『歯垢(プラーク)』です。プラークは食べかすではなく、細菌のかたまり。歯と歯ぐきの境目にこびりつき、そこから細菌が毒素を出すことで炎症が起こります。 初期の段階では『歯ぐきが赤い』『歯みがきで血が出る』などの軽い症状ですが、放っておくと炎症が進行し、やがて歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまうことがあります。その結果、歯がぐらぐらしたり、最終的には抜け落ちてしまうこともあるのです。 ⚠️歯周病の進行段階 歯周病は少しずつ進んでいきます。主な段階は次の3つです。 1️⃣ 歯肉炎(しにくえん)歯ぐきだけが腫れている初期の状態。この段階では丁寧に歯みがきを行えば健康な状態に戻ることが多いです。 2️⃣ 軽度〜中等度歯周炎炎症が歯ぐきの奥まで広がり、『歯周ポケット』と呼ばれるすき間ができ始めます。歯を支える骨が少しずつ溶けていくため、歯が浮いたような感覚になることもあります。 3️⃣ 重度歯周炎歯槽骨が大きく失われ、歯がグラグラと動くようになります。最終的には自然に歯が抜けてしまうこともあります。 さらに、歯周病菌は血管を通して全身に広がることがあり、糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎などの全身疾患とも関係しているといわれています。妊娠中の方では、早産や低体重児出産のリスクを高める可能性もあるため注意が必要です。 つまり、歯周病は『お口の病気』であると同時に『全身の健康にも影響を与える病気』なのです。 💡歯周病を防ぐためのポイント 歯周病の最大の予防法は『プラークをためないこと』です。ここでは毎日のセルフケアと、歯科医院での定期的なチェックが大切です。 🪞毎日のホームケア ・歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを併用しましょう。 歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは届きにくい場所です。・強く磨きすぎると歯ぐきを傷つけてしまうので、やさしく小刻みに動かすのがコツです。 🏥プロによるケア 3〜6か月に一度は歯科医院で歯垢と歯石の除去を受けましょう。専用の器具を使って歯石やバイオフィルム(細菌の膜)を取り除くことで、家庭では落としきれない汚れをきれいに除去できます。また、初期の異変にも早く気づけるため、重症化を防ぐことができます。 🍎生活習慣を見直す 喫煙、ストレス、睡眠不足、糖分の多い食事は歯周病を悪化させる原因になります。特にタバコは歯ぐきの血流を悪くし、炎症があっても気づきにくくするため要注意です。毎日の食事バランスや睡眠リズムを整えることも、健康な歯ぐきを保つための大切な一歩です。 🦷まとめ:早めのケアが一番の治療 歯周病は『静かに進行する病気』です。痛みが出たときにはすでに進行していることが多く、自然に治ることはありません。 しかし、早期発見・早期治療によって進行を止めたり、健康な歯ぐきを取り戻すことも十分に可能です。 『歯ぐきが腫れている』『出血する』『口の中がネバつく』などのサインを見逃さず、少しでも気になったら放置せずに歯科医院へ相談してください。 秋は『食欲の秋』でもあります🍠おいしく食事を楽しむためにも、今のうちにお口の健康チェックをしてみましょう。 皆さんの笑顔と健康なお口を守るために、私たち歯科衛生士がお手伝いします😊 歯科衛生士 花畑 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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歯石取りとクリーニングとホワイトニングの違い
みなさんは「歯石取り」「クリーニング」「ホワイトニング」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。 どれも歯をきれいにするイメージがありますが、実際には目的も方法も異なります。 今回は、それぞれの特徴をわかりやすく整理してご紹介します。 1. 歯石取り(スケーリング) 歯石取りは、歯や歯ぐきの境目にこびりついた硬い歯石を除去する処置です。 歯石は、歯垢(プラーク)が唾液中のミネラルと結合して石のように固まったもので、歯ブラシでは落とせません。放置すると歯周病を進行させ、歯ぐきの炎症や出血、さらには歯を失うリスクにもつながります。歯科医院では専用の器具や超音波スケーラーを用いて丁寧に除去します。 目的は見た目を白くすることではなく、歯周病予防と口腔の健康維持です。 2. クリーニング クリーニングは、歯の表面に付着した歯垢やステイン(着色汚れ)を落として、歯を清潔にするケアです。タバコのヤニ、コーヒー・紅茶・ワインなどによる色素沈着が代表的な汚れで、専用のブラシや研磨ペースト、ジェットクリーニングなどを使ってきれいにします。仕上がりは歯が本来の白さに戻り、表面がつるつるになるため汚れが付きにくくなる効果も期待できます。つまり、見た目の改善と予防の両方に役立つケアといえるでしょう。 3. ホワイトニング ホワイトニングは、歯の色そのものを薬剤で漂白して、本来の色以上に白くする審美的な治療です。過酸化水素や過酸化尿素を使って歯の内部の色素を分解し、透明感のある自然な白さを引き出します。クリーニングが「元の色に戻す」処置であるのに対し、ホワイトニングは「歯を今よりさらに白くする」ことが目的です。結婚式や面接、写真撮影など特別なイベントを控えた方、より美しい笑顔を目指したい方に人気があります。 4. 3つの違いをまとめると 歯石取り:歯周病予防・歯ぐきの健康維持が目的 クリーニング:表面の汚れや着色を落とし、清潔さと自然な白さを回復 ホワイトニング:歯そのものを漂白して、より明るい白さを実現 「クリーニングや歯石取りをすれば歯が真っ白になる」と誤解されることがありますが、実際は違います。 基本はまず歯石や汚れを取り除き、その上でさらに白さを求める場合にホワイトニングを行うのが理想的です。 5. 定期的なケアの重要性 歯石は時間が経つほど硬くなり、歯ぐきの奥にまで入り込みます。クリーニングで落とした着色も、食生活によって再び付着します。ホワイトニングの効果も永久ではありません。そのため、定期的な歯科検診とプロフェッショナルケアが欠かせません。毎日のセルフケアに加えて、数か月ごとの歯石取りやクリーニングを続けることで、健康と美しい口元を長く守ることができます。 まとめ 「歯石取り=歯周病予防」「クリーニング=汚れや着色を落とす」「ホワイトニング=歯を漂白して白くする」と整理すると違いがわかりやすいと思います。口元の印象は第一印象を左右する大きな要素です。 健康的で美しい歯を保つために、自分に合ったケアを定期的に取り入れていきましょう。 歯科アシスタント 松本 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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インフルエンザ予防と口腔ケアの関係
みなさんこんにちは( * . .) 今日は『インフルエンザ予防と口腔ケアの関係』 についてお話します! インフルエンザ予防には『口の中のケア』が大切です! 寒い季節になると、心配になるのが『インフルエンザ』です。 『手洗い・うがい・マスク』はよく知られていますが、実は お口の中を清潔に保つこと がインフルエンザ予防に役立つことをご存じでしょうか? 今日は、口腔ケアとインフルエンザの関係について、わかりやすくお話しします𖤐 ̖́- 【どうしてお口の中とインフルエンザが関係ある?】 お口の中には、もともとたくさんの細菌が住んでいます。 普段はあまり悪さをしませんが、歯みがきをサボったり、唾液が減ったりすると、細菌が増えてしまいます。 この細菌が出す『酵素』や『毒素』が、インフルエンザウイルスが体に入りやすくする“手助け”をしてしまうのです。 つまり、口の中が不衛生だと、インフルエンザにかかるリスクが高まると言われています。 逆に言えば、毎日の口腔ケアで細菌を減らすことで、ウイルスが侵入しにくくなるのです。 また、高齢者は特に注意です! 研究では、介護施設に入っている高齢者で『毎日歯科衛生士による口腔ケア』を受けているグループの方が、インフルエンザの発症率が明らかに低かったという報告もあります。 高齢者は免疫力が下がりやすく、肺炎やインフルエンザにかかると重症化しやすいため、歯みがきや舌みがき、入れ歯の清掃などがとても大切になります。 【家でできるインフルエンザ予防の口腔ケア】 ① 毎日の歯みがき(1日2〜3回) 特に寝る前の歯みがきは必ず行いましょう。 寝ている間は唾液が減るため、菌が増えやすい時間帯です。 ② 舌の清掃 舌の表面には『舌苔(ぜったい)』と呼ばれる白い汚れがつきます。 ここに菌が多くいるので、舌ブラシややわらかい歯ブラシでやさしく清掃しましょう。 ③ 歯間ケア(フロス・歯間ブラシ) 歯と歯の間は歯ブラシだけでは磨き残しやすい部分です。 菌を減らすために、フロスや歯間ブラシを使いましょう。 ④ 入れ歯の清掃 入れ歯を使っている方は、寝る前に外してしっかり洗い、専用洗浄剤を使うことがおすすめです。 ⑤ うがいで乾燥予防 口やのどが乾燥するとウイルスが付着しやすくなります。うがいや加湿器で乾燥を防ぎましょう。 【歯医者さんでできる予防】 ① 定期的な歯のクリーニング(PMTC) ご家庭の歯みがきでは取りきれない汚れや歯石を除去することで、菌のすみかを減らします。 ② プロによる舌や粘膜のケア 歯だけでなく、お口全体を清潔に保つサポートを受けられます。 ③ お口の乾燥チェック ドライマウスがあると感染リスクが上がります。 歯科で相談すれば対策もアドバイスしてもらえます。 【まとめ】 インフルエンザ予防と聞くと、つい『手洗い・うがい』ばかりに目が向きがちですが、お口の中を清潔に保つこともとても大切です! 特に高齢者や免疫力が下がっている方は、お口の中のケアをしっかり行うことで、感染症の予防につながります。 『歯みがき=むし歯予防』だけではありません。 歯みがきは全身の健康を守る大切な習慣なのです。 この冬はぜひ、ご家族で『お口からできるインフルエンザ予防』を意識してみてくださいね! 歯科衛生士 辻村 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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歯痛について
みなさんこんにちは^_^ 「なんとなくしみるな…」「噛むとズキッとする…」そんな小さな違和感を放置していませんか? 歯の痛みは、ある日突然強く現れ、食事や睡眠に支障をきたすこともあります。 最初は我慢できる程度でも、原因を放置するとむし歯や歯周病が進行し、治療が大がかりになることも少なくありません。 早めに受診すれば、シンプルな処置で済むことも多いため、日常の小さなサインに気づいて行動することが大切です。 多くの方が一度は経験する症状ですが、その原因や背景は非常に多岐にわたります。 放置してしまうと悪化してしまうケースも多いため、早めの受診がとても大切です! 今回は、歯痛の主な原因や注意すべきポイントについてご紹介します😊 まず最も多い原因は「むし歯」です。 むし歯は初期段階ではほとんど痛みを感じませんが、進行して歯の神経に近づくと、冷たいものや甘いものがしみるようになり、やがてズキズキとした強い痛みが出てきます。この段階まで放置すると、神経を取る治療(根管治療)が必要になることも少なくありません。 さらに進行すると、炎症が根の先まで広がり、顔が腫れるなどの重症化を招くこともあります。 次に多いのが「歯周病」に関連する痛みです。 歯周病は歯を支える骨や歯ぐきに炎症が起こる病気で、初期の段階では痛みを伴わないことが多いため、自覚しにくいのが特徴です。 しかし、進行すると歯ぐきが腫れたり、膿がたまったりして痛みが生じます。 歯を失う原因の第一位ともいわれる病気ですので、日常的なケアや定期的な検診が欠かせません。 また、「歯の根のトラブル」や「噛み合わせ」が原因で痛みが出ることもあります。 例えば、歯ぎしりや食いしばりが強い方は、歯や歯ぐきに過剰な負担がかかり、鈍い痛みや違和感が続く場合があります。さらに、親知らずが斜めに生えて周囲の歯ぐきを圧迫したり、炎症を起こしたりすることで、強い痛みが生じるケースも少なくありません。 歯痛の特徴として、「冷たいものがしみる」「温かいもので痛む」「噛むと痛い」「何もしていなくてもズキズキする」など、症状の出方が人によって異なります。 こうした違いは、原因を見極めるうえで非常に大切な手がかりになります。 自己判断で市販薬を飲んで一時的にごまかすと、痛みが軽減して安心してしまいがちですが、根本的な治療にはつながりません。 もし歯の痛みが出てきた場合、まず大切なのは「早めに歯科医院を受診すること」です。特に夜眠れないほどの強い痛みや、顔の腫れ、発熱などを伴う場合には、急性の炎症が広がっている可能性があるため、できるだけ早い対応が必要です。 また、痛みを予防するためには、毎日のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアが欠かせません。 歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、歯と歯の間や歯ぐきの境目を清潔に保つことが大切です! さらに、定期的な歯科検診によって小さなむし歯や歯周病を早期に発見すれば、大がかりな治療を避けられる可能性が高まります。 歯の痛みは、体からの大切なサインです。「まだ大丈夫」と放置せず、気になることがあればお気軽にご相談ください。 また、歯に痛みが出てからでは大変は治療になる可能性が高いため早期発見・早期治療をして口腔内環境を整えましょう! 歯科衛生士 楠 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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舌痛症について
こんにちは、歯科医師の鈴木孝美です。 今回は舌がヒリヒリ、ピリピリしたり、痛かったりする『舌痛症』について現在私が所属する学会で分かっている事があるのでそれについて報告したいと思います。 舌痛症(BMS)の分類 ①一次性BMS 舌に傷など見た目の変化がなく、全身的な病気も無い状態での舌の『痛み』『ひりひり』が存在する状態です。 ②二次性BMS 全身的なご病気(糖尿病、貧血、口腔粘膜の異常)がある方が、舌にも痛みやヒリヒリがある状態です。 二次性BMSの場合は原因の病気の治療で治ることが多いです。 二次性であるご病気や舌の傷など無いことをしっかり確認します。 そして二次性ではない場合、多くの舌痛症は一次性BMSに該当します。 原因が分からないのに自分の舌が痛い、ヒリヒリするなんて不安になりますよね。 この一次性BMSの原因が三つ分かっていますのでご説明いたします。 一つ目の原因 舌の知覚神経は実は二つあり、三叉神経の中の舌神経と鼓索神経が舌前3分の2と舌後方3分の1で二つの神経が混在しています。 この二つの神経は研究により二つあることで抑制(お互いに暴走しないように)し合っているのです。 例えは、一つの鼓索神経が傷ついて障害を受けるともう一方の舌神経の機能を抑制できないため神経が暴走してしまう状態が原因と考えられています。 二つ目の原因 舌痛症の患者さんの舌の細胞診(組織を取って病理検査する)を行った結果より分かった原因なのですが、舌痛症の患者さんの細胞にはTRPV1という主に痛みや熱の刺激を感知するイオンチヤンネル型受容体であります。 カプサイシン、43度以上の高温、わさび成分のアリルイソチオシアネートにより活性化され、活性化されると灼熱感のある痛みを引き起こすのです。 舌痛症の患者さんはまさに舌の灼熱感があるため、この理論はとても納得ができます。 三つ目の原因 舌に繰り返される刺激やそれによるストレスにて脳に誤作動が生じることによります。 局所ではなく、脳の中枢が痛みを間違って伝え続けてしまうことによる原因です。 治療法 3つの原因を考えて、アメリカの学会や論文や様々な勉強会で拝聴して今時点で有効な治療法をお話しします。 二つ目の原因より、TRPV1はカプサイシン受容体です。 この受容体は、過度にカプサイシンを与える事で一時的にその痛みが伝わる事が低下する事が分かっているため、口の中にカプサイシンを停滞させる事により治療する事もあるようです。 50㎖の水にタバスコを1~2滴たらした水を口に含ませる治療もあります。 一つ目と三つ目の原因から、症状がお辛い場合は、中枢や神経の暴走を止める抗うつ薬や抗てんかん薬、中枢での神経の間の痛みの伝達を遮断する薬などを使う治療もあります。 さらには漢方薬の治療もあり、むくみの治療に使われる五苓散という漢方薬が舌痛症に効くとの報告があり、一日三回食前にお湯に溶かして服用するとの治療法もあります。 ラフチジンという胃潰瘍の薬がTRPV1受容体の拮抗薬、つまりはTRPV1受容体を働かせないとの事も分かっており、その薬を使用する事もあるようです。 また、口の中をより清潔に保つという意味で舌痛症に抗真菌薬を使用することもあるようです。 ここに列記した治療法は、まだ保険診療では歯科医院で認められていないものが多く、当院では保険診療内でできる患者さんの症状に合わせた治療を行っておりますので、ご安心なさって下さい。 また、当院の治療にてなかなか改善しない場合は、大きな大学病院と連携していますので迅速にご紹介も致しております。 舌痛症は治らない病気ではないため、何かご不安な事がございましたら、何なりとご相談くださいませ。 より詳しく原因を直接ご説明致します。 歯科医師 鈴木孝美 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7
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歯がしみる原因
冷たい飲み物を飲んだ時やアイスを食べたときに、「あれ、歯がしみる?」と思ったことはありませんか? それ、もしかしたら歯からのSOSかもしれません💦 「冷たいものがしみるのって、虫歯?」と思われがちですが、実は原因はひとつではないんです。 今回は、歯がしみる原因とその対策についてお話しします。 原因①:知覚過敏 しみる原因で最も多いのが、この知覚過敏です。 歯の表面は『エナメル質』で守られていますが、歯ぐきが下がったり、歯がすり減ったりすると、その内側にある『象牙質(ぞうげしつ)』がむき出しになります。 この象牙質には神経につながる細い管が通っていて、そこに冷たいものや風が触れるとしみる症状がでます。 ▼こんな方は要注意! •ゴシゴシ強く歯を磨いている •歯ぎしりや食いしばりがある •酸っぱいものや炭酸をよく飲む 市販の知覚過敏用歯みがき粉で症状がやわらぐこともありますが、症状が長引く場合は、歯科医院でのコーティングも効果的です。 原因②:虫歯 虫歯の初期症状でもしみることがあります。 特に、冷たいものや甘いものがしみるときは、虫歯のサインかもしれません。 虫歯がエナメル質の内側、象牙質まで進んでいると、しみ方も強くなります。放っておくと神経まで届き、ズキズキ痛み始めることも…。 ▼虫歯のしみる特徴 •甘いものもしみる •しみる場所がはっきりしている •徐々に痛みが強くなっている 「ちょっとしみるだけだし…」と様子を見るのは危険です⚠️早めに治療すれば、歯を削る量も最小限に抑えられます! 原因③:歯周病・歯ぐき下がり 歯ぐきが下がってくると、歯の根っこの部分が表に出てきます。 ここにはエナメル質がないため、知覚過敏のようにしみやすくなってしまうんです。 ▼こんな症状がある方は歯周病かも? •歯ぐきが赤く腫れている •歯ぐきが下がって歯が長く見える •歯みがきのときに血が出る 歯周病の治療はもちろん、進行を防ぐためのセルフケアも大切です。 原因④:歯のヒビ 見た目は問題なくても、歯に小さなヒビが入っていることがあります。 冷たいものがしみたり、噛んだときに痛みが出たりします。 ▼クラックのしみ方の特徴 •特定の歯だけがしみる •噛むときにズキッと痛む •詰め物の周りがしみることも ヒビの深さによって治療法が異なります。放置せず、早めに診てもらいましょう。 原因⑤:治療直後の一時的な反応 実は、虫歯治療をしたあとや、詰め物・被せ物をしたあとに、一時的にしみることがあります。 これは、神経が一時的に敏感になっている状態で、数日~数週間で自然に落ち着くことがほとんどです。 ただし、痛みがどんどん強くなったり、しみる期間が長引いたりする場合は、神経に炎症が起きているかもしれません。気になるときはすぐに歯科医院へ。 まとめ:しみる原因は人それぞれです。放置せず早めに相談を! 『しみる=知覚過敏』と決めつけてしまいがちですが、虫歯や歯周病、歯のひびなど、原因はさまざまです。 どれも放っておくと悪化してしまうこともあるので、違和感を感じたら早めの受診がおすすめです。 冷たいものがおいしい季節、歯のトラブルで夏を楽しめないのはもったいないですよね。 気になる症状は早めに対処して、快適なお口で夏を満喫しましょう! 何かお困りのことがあれば、いつでもご相談ください。 歯科衛生士 花畑 谷村歯科医院 ネット予約はこちらから 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-32-2 渡辺ビル2階 TEL:03-3789-8241 URL:https://tanimurashika.jp/ Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/oAfUwBSwhy8V7bcp7